ベクター―媒介― VECTOR |
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読了日 | 2001/4/25 | |
著 者 | ロビン・クック Robin Cook |
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訳 者 | 林克己 | |
出版社 | 早川書房 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 618 | |
発行日 | 2000/06/30 | |
ISBN | 4-15-040952-8 |
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現時点での最新作だ。これで、未読の作品は後2冊となった。今回は、犯行を行おうとするものが割と早めに正体を現すというストーリーである。
例によって、冒頭のエピソードが後に続く事件を予感させて、サスペンスを煽る。
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敷物業者のジェイソン・パパリスが郵便物の中に混じっていた個人名の宛名で親展となっているACMEクリーニングサービスという会社からの、広告宣伝物らしいものを開けてみると、スプリング仕掛けか、カードが開いて、金色に光る埃のようなものが飛び出した。カードには、“埃の掃除は当社にお電話を!”と書いてある。手の込んだ広告だと思ったが気にせずゴミ箱に捨てた。
その後彼は、咳や、高熱を発して死に至る。
人種の坩堝といわれるアメリカ・ニューヨークには種々雑多な人類が横行しているから、悪意を持った犯罪者の数も沢山いるのだろう。本作のストーリーはソビエトから成功の夢を見てアメリカに渡ってきた、若者の挫折の末の犯罪を描いている。
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目的や方法は違うが、1995年に起こった地下鉄サリン事件を思い浮かべて、戦慄する。 今回の事件を追うのは、変死体を扱うニューヨーク監察院の監察医・ジャック・ステープルトン。彼は不審な死体に遭遇したことから調べていくうちに、犯罪者の陰謀に近づいていく。
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