隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0674.アプルビイの事件簿

2005年11月21日 | 短編集
アプルビイの事件簿
THE CASEBOOK Of APPLEBY
読 了 日 2005/11/21
著  者 マイケル・イネス
Michael Innes
訳  者 大久保康雄
出 版 社 東京創元社
形  態 文庫
ページ数 362
発 行 日 1991/09/13
ISBN 4-488-18201-1

 

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篇目の「家霊の所業」の冒頭のアプルビイと細君の会話を読みながら思った。
人の会話ですすむストーリーはその場の状況を良く説明する方法だと。
併行して読んでいた本があったので、本書は週2回のウォーキングの際に途中で立ち寄るマクドナルドでしか読んでいない。それでも3週間かけてようやく読み終えた。
巻末の東京創元社々長・戸川安宣氏の解説によれば、著者はアプルビイを主人公に据えた作品を29編も書いているようだが、本書にはその中から、9編を選りすぐってある。
ここで、名探偵として活躍するサー・ジョン・アプルビイは警視庁の副総監。デリイ・フィッシャーという青年が朝の列車で移動中に、彼のコンパートメントに若い女性が飛び込んできて、左右色違いの靴を履いた気味の悪い男の話をする。その後、人里はなれた海岸の岩場で、左右色違いの靴を履いた死体が発見された。(死者の靴)を始め、シェークスピア劇の最中に起こった悲劇(ハンカチーフの悲劇)などがアプルビイの推理で解明されるクラシック・ミステリー。

 

 

収録作と原題
# タイトル 原題
1 死者の靴 Dead Man's Shoes
2 ハンカチーフの悲劇 Tragedy og a Handkerchief
3 家霊の所業 A Matter of Goblins
4 本物のモートン Was He Morton?
5 テープの謎 The Ribbon
6 ヘリテージ卿の肖像 The Heritage Portrait
7 ロンバード卿の蔵書 The Lombard Books
8 The Mouse Trap
9 終わりの終わり The End of the End

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