隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0286.幸福の船

2002年09月22日 | トラベルロマン

 

幸福の船
読了日 2002/9/22
著 者 平岩弓枝
出版社 新潮社
形 態 文庫
ページ数 555
発行日 2001/09/01
ISBN 4-10-124114-7

 

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豪華客船クイン・エルフランド号の三ヶ月にわたる世界一周の船旅で、、次々と起こるトラブルや、ドラマを描く、グランド・ホテル型式のストーリー。
こうした作品は、著者の体験から生まれてくるのだろうと想像して、平岩女史の行動力や、その行動範囲の広さ、あるいはものを見通す目の確かさや、創造力、また、それらを書き表す筆力、等々々・・・、を感嘆すると同時に、うらやましくもなる。
貧乏性の僕などは、三ヶ月もかけて旅をするということ自体、出来そうもない。いや、経済的なことだけでなく、のんびりと旅をすること、そのものが性格的に出来ないだろうと思うのだ。
それでもストーリーを追っている間は、こちらも乗船客の一人となって、登場人物の悲喜劇に喜んだり悲しんだりするのだが・・・。そして読み終わったとき、いっしょに長旅をした友人たちとの別れが、名残惜しくなるのだ。

 


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