ダークルーム | ||
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読 了 日 | ||
著 者 | 近藤史恵 | |
出 版 社 | 角川書店 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 318 | |
発 行 日 | 2012/01/25 | |
ISBN | 978-4-04-100071-7 |
秋を迎えて朝晩肌寒く感じるようになった。僕はアレルギー体質だとは思えないのだが、いつの頃からか春先ではなく初夏や冬の間近に迫った頃に、くしゃみや目のかゆみに襲われることが起こるようになった。
この時期のそうした症状はもしかしたら、寒さによるものかと思い、肌寒さを感じるときは綿入れの半纏をまとうようにしている。半分は歳のせいもあるのだろう。少しずつ抵抗力が衰えているのだろう。
先日随分しばらくぶりに神田の古書店街を歩いてきた。昔若いころ歩いた街並みとは変わってしまい、古書店の店頭も様変わりしたような感じがするが、古書祭りのようなイベントのせいか、結構な人出でにぎわっていた。
僕はこれと言って目的があったわけでないから、適当に見て歩いていたが、折角出てきたのだからと、3冊ばかり買ってリュックに収めて帰ってきた。
BSイレブンの「宮崎美子のすずらん本屋堂」で、時たま放送される企画番組「東京古本散歩」が「日本古本散歩」と名称を変えて、日本各地の古書店を巡る内容に変わった。そんな番組を見ていると、無性に古書店巡りをしてみたくなり、今回の神田行きを思い立ったのだ。
だが、6月に負った怪我以降運動不足がたたって、ほんの少し歩いただけで息が上がってしまい、足の疲れも出て、1-2日筋肉の痛みが残った。全くなんてこった、歳はとりたくない、などと思っても僕も今日で75歳。
まだ先だと思っていた後期高齢者の仲間入りだ。
この読書記録を始めてまる15年を過ぎ、今日から16年目に入る。このまま順調にいけば80歳までには2、000冊を読むことになるが、あくまで今の調子が続けばの話だ。とらぬ狸の計算をしても始まらない。
せいぜい体に気をつけて、平均年齢くらいはクリアしよう。
て、近藤史恵女史の作品をを読むのも、アンソロジーの短編を除き28冊目となった。
本書は珍しく連作以外の短編集(僕にとっては初めてだ)で、大半はアンソロジーに収録された作品で、中には過去に読んだものもあるが、僕は読んだ傍から忘れていくから、こうして集められたものを改めて読むと、初めて読むような何か新鮮な感じがして、得をしたような気分になる。
この作者もできれば全作品を読んでみたいと思う作家の一人だ。解説子も書いているように、実にいろいろなジャンルの異なるキャラクターを創造する作家で、僕はシリーズとなった作品の主人公にほれ込んだ。
その点シリーズ作品の利点は、読者をつなぎとめるという効果だろう。僕は見事にその魔術にかかって、これからも著者の作品を読み継いでいくことになる。
# | タイトル | 掲載書 | 年月 |
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1 | マリアージュ | 祥伝社文庫「紫迷宮」 | 2002年12月 |
2 | コワス | 祥伝社文庫「邪香草」 | 2003年4月 |
3 | SWEET BOYS | 創元推理 | 1996年春号 |
4 | 過去の絵 | 創元推理 光文社文庫「恐怖の化粧箱」 |
1994年夏号/1999年10月 |
5 | 水仙の季節 | 角川スニーカー文庫「殺意の時間割」 | 2002年7月 |
6 | 窓の下には | メディアファクトリー文庫「ありがと」 | 2004年10月 |
7 | ダークルーム | 小説野性時代「読切ミステリ文庫」 | 2011年7月 |
8 | 北緯六十度の恋 | 書き下ろし |
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