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【米「双子のバブル」、生みの親:FRB、育ての親:日銀】日銀にハメられた?アメリカが向かう先⑤

2017-12-11 00:02:07 | 日本

前回からの続き)

 8日のブルームバーグの記事は金融市場の現状をこう伝えています―――世界の上場企業の時価総額が100兆ドル目前(1日時点で約99兆ドル)まで到達、株式のボラティリティー(価格変動性を示す標準偏差)が債券のそれを下回るという前代未聞の現象が発生・・・

 このように、アメリカ(および世界)の「双子のバブル」(Twin bubbles[私的造語])―――本来なら並存することはありえないはずの株式債券の2つのバブル―――はいま、凄まじい規模に膨張しています。その「生みの親」こそ米FRBでしょうが、現時点での最大の「育ての親」は日銀といえます(?)。先述のようにこれ、日銀が「異次元緩和」という名の金融戦略によって手塩にかけて育て上げたもの(?)。日銀としては「2人」ともにここまで兆~でっぷりと成長してくれたので超~満足でしょう。うまい具合に?アメリカ様にも感謝されている―――米市場系メディアの論調の一部には、FRBが金融引き締めに向かう中でもマーケットがこうして活況を呈するのは日銀(と同じく緩和スタンス継続中のECB)のおかげ、なんてのもある―――みたいですしね・・・

 こんな風に、細工は流々仕上げ・・・は自壊を待つばかり、ってのが本戦略を遂行してきた黒田東彦総裁ら日銀幹部の本心のはず(???)。まあ歴史上すべてのバブルは、その図体を支えきれずに自ずと崩壊する定めにあるわけだから、これ当然といえば当然ですが、どうせならド派手に逝ってほしいので「2人」にはできるだけ大きくなってほしかった・・・けれど、まさかここまでデカくなるとは、さすがの黒田日銀にとっても(嬉しい?)「誤算」だったのかも・・・(???)

 でも、このとき日本もヤバいのでは?・・・って大丈夫(?)、ジャパンマネーの多くは「距離」を取っている(ドル資産を早々に処分売りして円貨で様子を見守っている)ので上記バブル大爆発の延焼被害は米欧(&中)に比べたらマシなほうだろう・・・。もっとも無傷だと何かとマズいので、年金基金等が相当なダメージを食らうことは受け入れよう。「実際にわれわれもこうして損害を被っている。こんな事態は想定外だったからだ。よって日銀がバブルを煽った!なんて批判は的外れだ」みたいな言い訳ができるように・・・(?)

 本稿2回目で日米金利差のことを書きましたが、最近のアメリカの金利を見ると、いよいよバブルの末期症状が出てきたな、と感じさせられます。それが長短金利差の縮小です。先述のようにFRBは利上げで金融引き締めにかかっていますが、短期の金利こそこれを反映して上昇したものの、長期金利は逆に下がり気味になっています。同じトレンドは前回のバブル崩壊局面の2007~8年あたりでも見られました。ということは・・・

続く

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