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【「円」の本来の姿をリスペクトせよ】日本国債、最強の証明⑧

2015-07-09 00:03:50 | 日本

(前回からの続き)

 以上、資産運用対象としての円預金すなわち日本国債の「強さ」について思うところを、日本経済の構造的な堅固さと、これと比較したときの世界経済の不確実性―――とりわけバブルの厚化粧に隠された素顔の悲惨さ―――と、それが(遅かれ早かれ)反映されるであろう外貨の脆弱さとを関連させながら綴ってきました。そしてそんな「蛾」のような「外人たち」を美しい「蝶」と見間違えたかのごとく、リスキーな海外資産に飛びつくこの国の一部投資家―――多くが「アベノミクス」の意向を汲んだ「」がらみの金融機関とか年金基金等―――の先行きの危うさを指摘しておきました。

 いまつくづく感じるのは、アベノミクスはひょっとしてこの国を―――「日本」を敵対視しているのではないか、ということです。ここでいう日本とは上述のこと、つまり円、円預金、日本国債、そしてそれらの価値を裏付けている日本経済そのものを指します。それらを敵とみなす―――外国の強さを引き立てるため、自国通貨や自国債の価値とか信頼性をおとしめるようなことを政府・中銀が嬉々として(?)実行する(それをメディアが一斉に褒めそやす)―――まさに異次元、世界経済史上初、そして最後の試みでしょう。もっとも「アベノミクス」に類似した政策的取り組みとしては中国の「大躍進政策」が挙げられますね。両者ともに、120%大絶賛の中で実行されたこと、そして・・・超悲惨な結果に終わったこと、が共通点(って、アベノミクスはオンゴーイングだけれど・・・)。いや・・・マネーで測った損害額ではアベノミクスが大躍進政策を凌駕するかも!?

 アメリカの覇権が通貨「ドル」によって支えられているとおり、日本の繁栄もが支えていますアベノミクスはその国の支柱たる通貨を心底憎み、意識的に破壊しようとしているように思えてなりません。というのもアベノミクスは円安誘導によってそのとおり、破滅的な結果を出し続けているから。GDPや国富の激減、経常収支の悪化、実質賃金の低下、エネルギーや食料品価格のインフレ扇動、エンゲル係数と貧しさの実感の上昇、などなど―――先日こちらの記事に長々と書いたとおりです。

 日本愛」―――これこそ安倍政権・黒田日銀にいまいちばん求められるものではないでしょうか。本稿の文脈でいえばこれは、外貨ではなく、われらの通貨「」をリスペクトせよ、ということです。だからといって特別なことをするわけではなく、アベノミクスがやっている、反「日本愛」的な、円の価値を損なうような敵対行為を即刻止めるだけ・・・。

 すべてはそこから始まります。あとはかなりの程度自然に、民の自律性にまかせておくだけでいい。よけいなストラテジストもイリュージョニストも黒魔術師も、そしてバブルの厚化粧も不要です。なぜなら本来この国は、この国の経済は、そして「円」は、世界最強なのだから。

(続く)

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