本「ふたご」

藤崎彩織さんの「ふたご」を読みました。


SEKAI NO OWARI Saoriによる初小説、ついに刊行。第158回直木賞候補作。

大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて--。

彼は私の人生の破壊者であり想造者だった。
異彩の少年に導かれた少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。

私は、SEKAI NO OWARI　というグループについて、ほとんど知らない。
歌ってらっしゃる曲を、いくつかほんの少し知っている程度である。
少し前にテレビで、何かのトーク番組で、Saoriさんが小説を書かれていることを知り、
読んでみたくなったのだった。

メンバーが出会ってから、デビューに至るまでの、事実に基づく小説。
どこまでが真実で、どこからが作られたことなのかの線引きが、とても難しい感じの
リアル感。

恋心・ふたごのように感じられるほどの共感・せつない思いを経て、
バンドの仲間としての関係を作り上げてきた感じが、とてもひしひし
伝わってきて、切なかった。

そのトーク番組で、
４人は、今も共同生活をしている、、と話されていたような気がするけれど、
Saoriさんは、結婚もされていて、１人子供さんもいらっしゃるとも言われていた。

私には、とうてい理解できないような関係性なのかもしれない。

この物語を読んで、SEKAI NO OWARIの歌を、たくさん聴いてみたくなりました。