なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺炎

2017年01月22日 | Weblog

 30歳代後半の女性が金曜日に内科新患を受診して、急性肺炎で入院していた。担当医が肺炎球菌莢膜抗原・レジオネラ抗体・マイコプラズマ抗原を提出していたが、全部陰性だった。時節柄のインフルエンザ迅速試験も陰性。右肺S6に浸潤影があり、横に広がっていてS10にも及んでいるので非区域性分布か。気管支壁が中枢側まで肥厚しているのが気になるが、全体的には肺炎球菌を示唆すると読むのだろうか。この年齢でこの部位に肺炎はあまり見ない気がする。

 小児科の先生から、小児ではマイコプラズマ肺炎が多いと聞いた。やはりマクロライド耐性で困っているそうだ。小児科の学会としては、マクロライド系が第一選択として推奨していて、必要があればトスフロキサシンかテトラサイクリン系(8歳未満は原則禁忌)を使用としている。今入院している14歳女子には(右中葉と左舌区に陰影あり)ミノマイシンを使用していた。解熱して炎症反応も改善しているが、嘔吐したのは副作用だろうかと訊かれた。

 2月初めに山本舜悟先生のかぜ診療の第2版が出るのでamazonで注文した。若手医師セミナーでも2月に山本先生の講義がある。

 

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