なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

高血糖高浸透圧症候群~子宮留膿腫

2017年01月27日 | Weblog

 子宮留膿腫を繰り返している施設入所中の69歳女性が、昨日内科外来を受診した。今回は会話はできるが、ぼんやりしていて、食欲が低下しているという。施設で血糖を測定したらHiと出た。最近またおりものが増えていた。この方は糖尿病があり、ふだんのHbA1c7%台が、前回は8%に上昇していた。処方はDPP4阻害薬とメトホルミン。

 血糖が1099mg/dlで、HbA!cが10%に上昇していた。血清Na152、BUN59.8。血液ガスでpHは正常域。高血糖高浸透圧症候群だった。CTで子宮留膿腫を認めた。外来で診ている内科の先生が主治医で再入院した。婦人科外来で排膿の処置を受けて、内科病棟の個室に入院した。

 点滴とインスリン持続点滴静注2単位/時で、しだいに血糖は正常化して、今日の午前中には低血糖気味になって、インスリン点滴は中止。速効型インスリンを混合しらグルコース入りの点滴に抗菌薬で継続していた。注射頻度の問題はあるが、施設入所なので、インスリン自己注射(施設看護師注射)を導入しやすいかもしれない。

 

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