なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

インフルエンザとインフルエンザ疑い

2015年01月07日 | Weblog

 今日は午前中内科再来を診て、午後は他科のコンサルトや新規入院を診ていた。70歳代男性が数日前から両側鼠径部から背部にかけての痛みで立ち上がったり、歩いたりの体動がひどくなった。上肢は何でもないという。3日前の日曜日に外科救急外来を受診して、今日は整形外科外来を受診した。整形外科では診断がつかず、下腹部のようだということで消化器科に紹介された。腹部~骨盤~大腿近位部のCTではS状結腸の憩室以外に異常はなかった(憩室炎はない)。白血球数8000でCRPが10だった。あるとすればPMRかと思ったがこんなに下肢帯だけというのは診たことがない。大腿部に把握痛はなかった。明らかな感染症はないと判断されたので、プレドニンで経過をみることにした。

 施設からの高熱・呼吸困難の87歳男性はインフルエンザ迅速試験でA型陽性と出た。明らかな肺炎像はなかったが、ラピアクタとセフトリアキソンで経過をみることにした。

 救急外来を診ていた外科医から、発熱・脱力で救急搬入された71歳女性のことで相談された。インフルエンザ迅速試験は陰性だった。胸部X線・CTで明らかな肺炎はない。軽度の尿混濁があり、尿路感染症も否定できないが、インフルンザが疑わしい。入院して尿路感染症の治療をして、明日インフルエンザ迅速試験を再検することにした。高血圧症で内科クリニックに通院しているというが、ほとんど薬だけで検査は1年1回うけているそうだ。肥満があっていかにも糖尿病と思われる体型だった。HbA1cは11%。合わせて治療開始する。

 院内のクラビットを値段の安いジェネリック(レボフロキサシン)にすることになった(次回の薬事委員会で決定予定)。何と今はファイザーのような大手製薬メーカーが出している。ジェネリックだと値段は半額になるそうだ。

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