散歩者goo 

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昨日記150211水(建国記念日と自分 副食作り)

2015年02月12日 23時44分56秒 | 日記(昨日記・今の思い考え・行動・情況)
晴  最高/最低℃ =12.3  5.4
先程FBを見ると、11日の昨日記が掲載されていて驚いて削除した。
一度投稿後に一部語句を修正して、再投稿したときに、twへのリンクを削除するのを忘れたらしい。

9日に今シーズンで最も厳しい寒さを体験したので、昨日はかなり暖かく感じた。
昨日11日は建国記念の日だが、この祝日は、国民がみんなで祝って出来たわけでもなく、昔の神話にのっとって建国記念日を復活させて、右翼と保守の少数の者が中心になって祝っているだけの祝日で、多くの国民は単に休みの日と思っている人が多いだけと思っている。

私は、古代史・考古学を趣味にしていて、国の成り立ちとか宗教にも強い関心がある。
古代史とかいうとなんとなく保守・民族主義者のイメージが強いが、自分では中道リベラルと思っているし、日本という国に誇りは持っているが、近隣諸国より優れているなんて思っていないし、民族に関しては文化人類学的視点を大切にしている。
又、国の成り立ちにしても、日本は、決して単一民族ではないと思っているし、様々な民族の血が混ざりあっていると考えている。

かといって、コスモポリタン化して経済効率のために移民といった考えには賛成できないし、日本文化は守り育てるべきと思っている。
だが、国のアイデンティティーは必要と思うが、保守の言う愛国心教育や儒教そのままの道徳教育は反対である。
自国の文化歴史に誇りを持ちつつ、文化人類学的同じ対等の視線で、異国及び異民族の文化を尊重し、共生するのが基本だと思う。

それでも、他国が自国の権益強化、国威発揚を掲げて、従属的関係を強いるなら、しっかりと防衛するべきだと思っていて、必要最小限の防衛力は必要と考えている。
しかし、日米安保を拡大解釈して、アメリカの他国への介入にまで付きい、遠方まで出かけることは、許されないと思う。
国連決議のある場合は、国民の意志に問うべきだろうが、できる限り専守防衛を基本にすべきと思う。
日本に脅威があった時に、そのために同盟関係にある軍隊が日本及びその近辺で危険にさらされた場合は、救援に向かうのは当然だろうと思う。
11日の建国の日に絡んで少し、自分の考えをまとめてみた。

昨日は、お昼頃10食のふくしょくようの夕方気晴らしにお茶を飲みに出かけた以外は、午後から10食分の副食作りを行い、夜11時過ぎには10食分完成した。
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イスラム国とイラク・シリア・アメリカ及び関係国の推移(2015年2月現在)

2015年02月12日 20時16分15秒 | 政治・経済・社会・法律・文化
イスラム国とアメリカやイラクやシリアの現状に関して多くの報道がなされているが、状況が流動的で関係も複雑で、なかなか把握できない。
この問題をある程度整理して理解するために、過去の報道を思い出しながら概要をまとめてみた。

イスラム国問題は、元々アメリカがイラクを攻撃しイラクの安定した政権を壊滅させたために、イラクの秩序が乱れて過激派が増殖することになったという意見が多い。
その意見は、間違っていないと思うし、アメリカの責任は大きいと考えている。
しかしその後イスラム国は急速に拡大し、同時にそこに多くの国の利害が絡み、イラク・シリアの複雑な国内事情も絡んでいるようだ。


具体的にイスラム国と、イラクやシリアの関係を考える前に、イスラム教の国やイスラム国についての参考情報をメモ書きしておく。
イスラム教にはスンニ派とシーア派の二つの流れがある。スンニ派はイスラム教の少数派であるが、イラクの競合国イランの国教である。スンニ派はイスラム教の多数派。 イスラム教の国は北アフリカ、中東のみならず、マレーシア、パキスタン、インドネシア、中国ウイグル自治区や中央アジアの多くの国がイスラム教の国である。
イスラム国が唱えるイスラム教の教義の解釈については、過激派を除く、ほとんどのイスラム教指導者、または団体が、イスラムの教えではないとしている。
イスラム国は、イラクの混乱に乗じまずイラクで勢力を拡大し、その後に起きた、アラブの春に呼応したシリアの混乱に乗じシリアにも勢力を拡大したといわれる。
イスラム国は、現在の国境をすべてなくし、武力を使ってイスラム国で統一しようと考えているようである。
同時に、ネットで虚偽の情報発信をし、全世界から2万人以上の若者を戦闘員として集めているという。
イスラム国を、国家としては認める国は皆無であり、単なる武装組織を持った違法行為を働く過激派テロ組織とみなされている。
空爆前までは、イスラム国は石油を密売したりして、巨額の資金を資金源に活発に活動し、勢力を広げたが、空爆で石油関連の資金は断たれたという。


イスラム国に関連する流れを、先ずイラクから見てみよう。
そもそもイラク問題の発端は、フセイン政権時代にアメリカが、イラクが大量破壊兵器を作っているという指摘をしたことから始まった。
それがきっかけで、アメリカはフセイン政権を攻撃しイラクを占領したが、大量破壊兵器製造の証拠は何もなかった。
その後アメリカ軍のイラク統治の後、政権はイラクに返還され、その後イラクの政治状況が混乱し、イスラム国の跋扈を許す事態となった。

では、なぜイスラム国が強くなったかという理由を、報道されていることを通じて、その間の事態の推移を細かく見ると、次のように見えてくる。

フセイン政権崩壊後、アメリカ軍統治時代は、スンニ派、シーア派、クルド人の勢力に偏ることなく、旧政権の組織も活用し、イラク政府や軍をうまく動かしていて、それぞれの勢力が協力して治安は安定していたという。
米軍統治から民政移管の時に行われたイラクの総選挙でマリキ氏が当選し、マリキ政権が誕生した。
その時に、フセイン政権時代虐げられていたシーア派が支持するマリキ政権は、フセイン政権時代に主導権を握っていたスンニ派の多くの政府関係者や軍関係者を追放し、シーア派の人脈に入れ替え、シーア派中心の政府・軍を作った。

そうした、未熟かもしれない政府・軍の大胆な変更と偏った統治は、大きな混乱を招いたといわれる。
一方、職を失ったり冷遇されたスンニ派の住民の一部は不満を持ち、イスラム国に走ったという。
又追放された旧政権の政府・軍関係者(スンニ派)をスンニ派であるイスラム国がうまく取り込んだため、急速に勢力を増したといわれる。
更にイスラム国は、イラク領内のスンニ派地域で支配地域を急速に拡大し、油田や銀行を攻略して入手し、莫大な資金を得て、軍資金にまわしているといわれる。
そうした資金を、元にネットを使い世界中に発信し、若者の戦闘員を集めているという。
イスラム国の支配地域は、バクダッド近郊まで及んでいる。

そうした状況にもかかわらず、マリキ政権内では汚職やコネがはびこり、軍も例外ではなく、要衝モスルの戦闘では、真偽のほどは分からないが、戦闘経験の不明な指揮官に率いられたイラク軍は、ほとんど戦わずに武器を置いて逃げ出したという話も伝えられていた。
その結果、マリキ氏は国内外の批判にさらされ辞任し、昨年9月に新しくアバディ首相が政権を引き継いだ。

イラクのアバディ新政権は、挙国一致内閣として、シーア派15人 スンニ派6人 クルド人3人の閣僚で構成されていて、この体制でイラク領内のイスラム国と対決するという。
アメリカは、有志連合を組み2014年8月からイラク領内のイスラム国に対し空爆をはじめ、シリアにも拡大している。
アメリカは、新政権に対し軍事顧問団を送り、イラク軍の戦闘能力強化に力を入れている。
近くイラク軍が、イスラム国に対し数週間後(2015年3月?)にモスル奪還のため大規模な地上戦に入るといわれている。
モスルはイラクの大都市で、大規模な地上戦になれば、多くの犠牲者が民間人にも出る可能性がある。



ここまでが、イラクから見たイスラム国であるが、イスラム国はシリアでも大きな勢力を誇っている。
そこで、次にシリア関連でイスラム国と周辺国の関係を、報道からの情報でまとめてみた。


今、国際社会では、軍事力を行使してテロの温床であるイスラム国を崩壊に追い込む、という大きな流れが出来ている。
現在のイスラム国への対応は、国連ではなくアメリカ主導の有志連合で行われている。
2015年1月22日にロンドンで行われた有志連合の会合には、20か国が参加していて(日本は参加せず)人道支援や資金供与や後方支援も含めれば、さらに多くの国が参加していることになる。

アメリカを中心とする有志連合国はイスラム国に対し空爆を実施していて、イスラム国の武力による拡大の勢いは止まり、最近ではクルド人勢力により、イラク北部のイスラム国の拠点がクルド人部隊により奪還される報道も出ていて、空爆も一定の成果を上げ始めているようだ。
更に、ヨーロッパ、やイスイスラム教諸国を含む有志連合支持国では、イスラム国支援者の取り締まりや資金封鎖も行っていて、日本もイスラム国支持者や、イスラム国への渡航希望者の監視を強化している。

ところが、そのような有志連合国の動きに対して、シリアに関連する対応に対しては、ロシアやイランは、少し態度が違うのだ。

その有志連合のリーダーのアメリカは、自由シリア軍という反アサド政権の武装勢力を支援し、地上からイスラム国を攻撃しようとしている。
これに対し、シリアのアサド政権を支持するロシア、イランは、自由シリア軍が支援され強化されると、イスラム国を壊滅に追い込んだ後は、自由シリア軍が次にアサド政権に向かってくることは間違いないと考えている。
そうした事態は、アサド政権の崩壊につながりかねず、ロシアやイランは、自国の権益や友好関係を維持するためにも、現アサド政権が唯一のシリア政権だとして、自由シリア軍支援や、有志連合のシリア国内での無断軍事行動に対して反対し、アサド政権を支援している。

そもそもシリア国内は当初アサド政権対、民主化デモから発生した反アサド勢力との内戦であったものが、反政権側にイスラム国が加勢し、その後イラクで勢力を増強したイスラム国が自由シリア軍の地域に支配地を広げたが、すぐにその実態を把握できず、そのため反政府勢力の内紛とみられていた時期もあった。
今では明確に、シリア政府軍と自由シリア軍(+クルド部隊?)とイスラム国、との三つ巴+(クルド人部隊)の戦いになっているのが現状のようである。

その結果、昨年までイラクで勢力を拡張したイスラム国が、シリア内戦に乗じて自由シリア軍を圧倒し、シリア国内にも急速に勢力を伸ばしたのが、これまでの経過の実態のようである。
(真偽は定かでないが、アメリカ軍がトレーニングした自由シリア軍の一部が、イスラム国に寝返ったという話も報道されていた。)
現在は、トルコも自由シリア軍を訓練しているといわれる。
自由シリア軍がシリア国民に支持されない理由は、自由シリア軍が、シリアの敵対国であるイスラエルを支持するアメリカの支援を受けているのがシリア国民からの支持が少ない理由だという話もある。

ここで、更に問題を複雑化させているのは、トルコである。
トルコは国内東部(イラク国境)にクルド人問題を抱えていて、トルコ東部のトルコ・イラク・シリアに住む民族クルド人の独立運動に悩まされている。
イラクも同じ問題を抱えているが、イラク北部はクルド人自治区になっていて安定した行政が行われ、油田や製油所もあり、その資金で自治区は経済発展をしていて、民生も安定しているという。
クルド人自治区では、クルド人の軍事部隊があり、伝統的に勇猛果敢で知られているという。
事実、先日イラク北部の戦闘で、クルド人部隊が、イスラム国が占拠していたイラク北部モスル近郊の3か所の拠点の奪回に成功したと伝えられている。

トルコは、このようなクルド人勢力が対イスラム国の戦闘を通じ更に力をつけることで、クルド分離独立運動が強まることを恐れている。
そのため、トルコ国境から、イスラム国支援の外国人戦闘員のイスラム国への流入を黙認しているといわれるのも、クルド人部隊を叩くための対策の表れかもしれない。
(一説には、多数のトルコ人人質解放の時にイスラム国と裏取引があったのでは、という話も妥当性があり、ある意味人質解放と、対クルド人対策の二つの効果を狙った取引だったかもしれない。)
トルコの本当の狙いは、最終的にはトルコから支援を受けている自由シリア軍が、アサド政権を倒すことを狙っているのであろう。
しかしその時には、シリア国内で反政府活動に協力しつつも分離独立を狙うクルド人部隊が、トルコにとって逆に大きな脅威となる可能性があるのだ。
従って、トルコは最終的にはシリアに地上部隊を派遣してアサド政権を倒すべきと考えているようだが、現実には、先ずイスラム国とクルド人部隊を戦わせて双方の弱体化を狙い、どちらも消滅しトルコの息のかかった自由シリア軍だけが生き残ればよいと考えているのではないだろうか。


以上、イラクとシリアにおけるイスラム国の置かれている状況と、周辺国や関係国との関係を見てきた。

非常に長くなったのでここで一旦置くことにするが、出来れば日本とのかかわりや、良く言われる、憎しみの連鎖や戦争に正義は無いということについても、改めて考えてみたいと思っている。


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