Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

吟行は田浦の梅林

2013年02月25日 21時16分20秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 本日は寒さの中を、横須賀市にある田浦の梅林へ向かった。朝には風が冷たかったものの、お昼前には風も止み、日が当たると気持ちのよい吟行となった。

   

 JRの田浦駅から歩いて20分ほどで梅林の入口に到った。途中保育園児の津波を想定したと見られる避難訓練に遭遇、保母さんや関係者が園児を負ぶったり、手を引いたりして高台に小走りに上っていた。その姿を見て、ここが海のすぐそばであることをあらためて実感した。そして横須賀は横浜以上に起伏の多いところであることもあらためて実感した。
 そこから急な階段を上りさらに20分ほどで梅の林にたどり着いた。園内は急な階段の連続ではあるが、園路はキチンと整備されている。ベンチ・あずまやもあり、ゆっくり歩けばそれほど苦にはならない。ここは旧田浦梅林(梅700本)と田浦梅の里(梅2700本)に別れている。
梅林はしかし想像していたとおり、今年はまだ花はチラホラ。園内の人に聞くと昨年はすでに見ごろだったようだが、今年は梅の開花がとても遅いとのこと。まだ開花していない梅の木の方が多数。開いているものでも3分咲きというところか。
 それでも梅の木の下には白い野水仙が群生しており満開で、十分目を楽しませてくれた。頂上には一部菜の花の群落もあり、明るい日差しに映えて美しかった。

         

 園内では、梅の古木の周りにドリルや鉄杭で穴を開けて、土に空気を入れる作業を行っており、梅林の維持管理の苦労を垣間見ることが出来た。
 この梅林は、標高100メートル余の高さにあり、頂上には展望台も備えられている。好天の空のもと、横須賀の港や沿海部の造船所や工場群の向こうに横浜のランドマークタワーをはじめみなとみらい地区や臨海部、遠くにアクアラインなども望むことが出来た。空と海の濃い青い色に紅梅の蕾や赤い枝が映えて、大変気持ちのよい眺望であった。
 昼食は、田浦青少年自然の家の管理棟前のベンチとテーブルを拝借。各自持参のおにぎりのほか、参加者が持ち寄った牛蒡の肉まきやデザートをご馳走になり体を温めることができた。

 帰りがけには、梅林の梅の実を利用した「梅ワイン」(1000円也)を手に入れ、かなりご満悦。来たときとは違う京急田浦の駅まで歩き、上大岡に出て句の合評会を行った。

   

 句の合評会の終了後、私はそれを記したメモを会場に忘れてしまい、記憶をたどってようやくに本日の句をまとめた。折角いろいろの意見をいただいたのだが、記憶をたどってもそのとおりにはなっていない点もある。情けないものがある。

★枝垂れ梅放物線の先に川
→二十歳の日放物線の先に春
★紅き梅昴の星の妖しさに
→梅が香やすばるのひかり妖艶に
★一輪を空に捧げて梅古木
★梅若木幹には春の水ながる
→透明な樹液のながれ梅若木
★梅の花二時間したら咲くつもり