菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

「千島列島を含めた北方領土」という言い方は許されるのか

2019年02月04日 19時47分44秒 | 議員活動
 今、新春キャラバンが終わり、2月からはじめる、筑西市議選挙の応援演説の原稿作りに頭をひねっています。というのは、今の安倍政権には問題がありすぎて話し出したら、何時間あっても足りません。なんとしてもA4判1枚の原稿に収めなくてはなりません。
 
 その新しい問題の1つに、日ロ交渉の「千島列島を含めた北方領土」問題があります。衆議院本会議で、志位委員長の質問にそって説明いたします。

 安部首相は「平和条約締結後に、ソ連は日本に歯舞・色丹を引き渡す」と明記した日ソ平和共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速させ、任期中に領土問題に終止符を打つと宣言しています。

 志位氏は、「これはきわめて危うい方針だ」と指摘。
 ①最大でも歯舞・色丹の2島返還で平和条約を締結し、領土問題を終わりにしてしまうなら、歴代政府の方針すら自己否定し、ロシア側への全面屈服となる。
 ②そうでないなら”国後、択捉の領土要求を放棄して平和条約を結ぶことはない”と明言すべきだとー2つの角度から追及。
 ところが、安部首相は「お答えは差し控える」と回答を拒否しました。

 志位氏は、日ロ領土問題の根本には、1945年のヤルタ協定で、ソ連のスターリンの求めに応じて、米英ソが「千島列島引き渡し」の密約を結び、それに縛られて1951年のサンフランシスコ平和条約で、日本政府が国後、択捉を含む千島列島を放棄した問題があると指摘。

 「領土不拡大」という第二次世界大戦の戦後処理の大原則に基づく不公正を正す立場に立って、「千島列島の返還をもとめてこそ解決の道が開かれる」と迫りました。

 ところが安部首相は、「サンフランシスコ平和条約で、わが国は千島列島に関するすべての権利、権限、および請求権を放棄しており、千島列島の返還を求めることはなし得ない」と否定。
 戦後処理の不公正を正そうとしない日本政府の致命的弱点が浮き彫りになったのです。

 注)ここで問題になるのは、自民党はいっている「北方領土」とは、具体的にはどこを指しているのかということです。
 歯舞、色丹をいうのか。
 国後、択捉までをいうのか。
 千島列島までをいうのか。

 自民党は、それを具体的にはいえないので、「あいまいにするため=ごまかす立場」で「北方領土」という言葉をつかっているのです。
 そこで、私は、「2島決着」を批判するために、「日本共産党は、千島列島をふくむ北方領土の返還をもとめています」という文言を考え出しました。
 「千島列島かえせ」は現実性がないという方がいるかもしれません。しかし、この問題の根本は、「領土不拡大の原則」を破った米英ソの密約にあるのですから、「交渉の入口」はこの原則からスタートしなければならないのです。



 
 


 
 


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