菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

NHKテレビ番組「ある ひきこもり死」を見る

2020年11月30日 10時43分41秒 | 日々の雑感
 昨日、奥さんの友人が遊びにきていて、「今日の夜、テレビでひきこもりの番組があるの、みなくちゃ」と、話しているのを聞いて、「私たちの周辺にも、ひきこもりは、多い」ということで話が盛り上がった。私は、ビデオに録画し、今朝、見終わった。

 私は、教員という職業柄、不登校やひきこもりには、関心が高かった。
 最初に、不登校(当初は登校拒否というきつい言葉でよばれていた)が始まった頃は、「家庭の教育が悪い」「親が離婚したせいだ」など、家庭教育に問題があるように喧伝されていた。ところが、文部行政に参加している関係者の家庭から不登校児童・生徒が出現されるようになってからは、社会の問題となった。

 いまは、ひきこもりとなって、、全国では100万人、しかも中高年者が60万人と言われている。この番組は、両親、2人兄弟の4人家族の弟の回想で、描かれている。兄が、仕事が上手くいかなくなって、ひきこもりになった。そんな兄にいやけがさして、弟は家をでてタクシー運転手になった。その内、両親は死に、やがて兄も死んでしまった。
 その兄の死を、警察から知らされ、遺品整理に入り、兄の遺品整理をしているうちに、兄の苦しみ、親と兄の葛藤を知るうちに、兄の心の内をわかってくるということが主題となって、いろいろなひきもこりの実態を報道している。

 中高年のひきこもりの原因の多くが、「働いている職場」でのつまづきに起因している。その一つの原因は、非正規職員という労働者としての権利がうばわれたままの職業実態である。
 死んだ兄のノートに書かれた言葉。
 ・非正規職員で働いていた。 
 ・生きていても、ちっとも面白くない。
 ・助けてという声をあげられなかった。
 ・社会と関わりたくない。
 ・社会に必要とされてない。
 ・職場にも必要とされてない。
 ・助けてという資格は自分にはない。
 ・自業自得
 ・自分からも逃げたい。
 ・心がつぶれてしまう。
 ・こんな自分でごめんね
さらに、親のノートには、もっと克明に、「長男をいくじない」と叱責する言葉が書かれている。
 
 また、「ひきこもり人」への働きかけの難しさを描いていた。熱海市の社会福祉協議会の担当者が、どうにか接触を試みようとしている姿を追っていた。
 本当に難しい。


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人獣共通感染症ー前川喜平氏

2020年11月29日 19時46分42秒 | 日々の雑感
 今、「桜を見る会」疑惑が再燃している。森友問題も、自殺された方の夫人が裁判に訴えを起こしてる。残っているのは加計学園問題である。今日の東京新聞・本音のコラム欄には、標記の題名で、前川喜平氏が書いている。紹介したい。

 人獣共通感染症
 前川喜平


 27日の本紙に、東大の研究チームが日本固有のコウモリから新型コロナに似たウイルスを検出したとの記事があった。日本での人畜共通感染症が生じないよう「野生動物にどんなウイルスがいるのか、人に広がる可能性があるのか、詳しく調べる必要がある」という。

 人畜(獣)共通感染症という言葉で思い出すのは、2016年9月21日に国家戦略特区今治市分科会に提出された「獣医師養成大学・学部の新設について」と題する文書だ。
 獣医学部新設が必要な背景として、エボラ出血熱や中東呼吸器症候群(MERS)など「人獣感染症」の発生や国境を越えた流行をあげ、このような新分野への対応は、既存の大学で「十分な取り組みがなされているとは言えない」と断じ、新設学部が世界に冠たる先端ライフサイエンス研究」を行なう国際教育拠点だと主張した。

 加計学園問題で安倍首相が追及されていた17年6月23日、国家戦略特区諮問会議の竹中平蔵氏、八田達夫氏ら民間委員が、加計学園の獣医学部新設の「正当性」を主張した「国家戦略特区獣医学部の新設について」と題する文書でも、「人獣共通感染症対策」が学部新設が必要な理由の一つとされていた。
 さて、加計学園の獣医学部は今、人獣共通感染症対策として、何かしているのだろうか。
(現在教育行政研究会代表)

 

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青木堰工事を見学

2020年11月28日 15時26分09秒 | 桜川市
 コロナウイルス第3波で自粛が求められているので、街頭演説も遠慮して休んでしまいました。今日は、散歩コースを変えて、青木堰を見に行きました。仁平工務店の社員が工事をしていましたので、話をしてきました。 
 とにかく、堰を作り替えるので、今は、水を迂回させるトンネルをつくっているとのことで、大きなブリキをつなぎ合わせていました。

 

 

 
 

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種苗法改定案(種取りを農民から奪う案)について

2020年11月27日 19時47分03秒 | 国政
 今、種苗法改定案が、衆院を通過し、参院で審議されています。実は、桜川市でも9月議会で、県西農民センターから「種苗法改定に反対する請願」が提出され、菊池議員が紹介議員となって、建設経済委員会で、審議された経緯があります。私は、建設経済委員会に所属する農業を専業とする議員に、「これは農家にとって大事な法律だから、絶対、採択してほしい」と頼んでおいたのですが、「よくわからないから、慎重に審議したい」という、賛成でも反対でもない、継続審議となってしまいました。その後、常任員会は組み替えが行なわれましたから、結局は、審議を放棄した形になってしまいました。

 26日、参院農林水産委員会では、参考人質疑が行なわれ、素晴らしい意見陳述をされた方がいますので、紹介します。
 
 種取りは農民の権利
 全国愛農会会長
 家族農林業プラットフォーム・ジャパン代表  
 村上真平市


 なぜ農民が種や苗を取ることが禁止されないといけないのでしょうか。人類史で農業が開始されて1万年、すべての農民が種をとり、苗を育成し続けてきました。大企業が種として使っている物も、すべて農民が営々とつないできたものです。
 農民は種を作る人でもあります。愛農会は綱領で「農こそ人間生活の根底たることを確信し、天地の化育に賛して、衣食住の生産に精進せん」とうたっています。農業を通じて人間生活の基盤に関わっていることに誇りをもっています。農民は種をとり、良い物を育てながら種や苗を分け与え、それによって人々をやしなってきました。種を作った人は自分の種がいろんな人に使われることに喜びを感じています。

 しかし、国会で農民は種を作るなと議論されているのは驚くべきことです。背景に種の遺伝子組み換えや農家への告訴によって巨額の金を稼ぎ、世界的に批判されている大企業の力があるのではないですか。
 「小農と農村で働く人々の権利に関する国連宣言」(2018年)など、国連は種苗の権利を徹底し、農民の種を取る権利が奪われることを許してはいません。同宣言は30年までに持続可能な開発計画(SOGs)を達成するためのステップであり、その達成に欠かせない貧困と飢えの解決のために、世界の自然や地域の文明を守っている第一次産業、とくに家族農業など小さいの農業が重視されています。
 世界の流れの中で持続可能な社会づくりの一翼を担うためにみなさんも国会議員になっているはずです。ぜひ、私たちの営みを考え、審議していてほしいです。



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「対面かオンラインか」ー青学大名誉教授・三木義一氏の見解

2020年11月26日 20時16分02秒 | 日々の雑感
 いま、コロナ禍の中、学校では、「対面授業かオンライン授業」の選択をめぐって、いろいろ意見が出ています。もちろん、小学校や中学校のような義務教育学校では対面授業が望ましいと思うが、大学では、オンラインがいい場面もあると、三木義一氏は、今日の東京新聞・本音のコラム欄で述べている。参考になるので紹介したい。

 対面かオンラインか
 三木義一


 「ご隠居、コロナ感染者がまたふえ出しちゃってるのに、文科省が対面授業を大学に要請!」
「何ともタイミングが悪いの~。大学は要請されるまでもなく、できることなら対面化したい。それができない状況だというのにのう~」
「でもね、ご隠居、オンライン授業なんて可哀想でっせ」
「いや、そうとも言えないぞ特に大学院クラスの少人数授業だったら、オンラインは非常に効果的だ」
「へえー、じゃあ、社会人が勤めながら全国の大学院に行きやすくなるってことですかね」「それに。学部だって、一般講義は上手な先生にオンラインでやってもらった方がずっと良いぞ。ヘタな先生の苦痛の授業に出席を強制される学生はたまらん」
「確かに」
「通常だったら、教員の反対で絶対できなかったオンライン授業が可能になったのは奇跡じゃ。オンラインと対面をうまく組み合わせることができれば、学生だって、従来と違った学生生活が可能になる。それに講義のための大教室と広大なキャンパスという大学像を変えることも可能だぞ」
「へえ~面白え」
「大学のピンチは同時にチャンスだ。アイデア次第で優秀な学生が集まる大学に変れるかもしれんぞ。コロナに負けないよう大学も換気して、変異すべきじゃの~」
(青学大学名誉教授)


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