7月6日に沖縄防衛局交渉を持ちました。
5月18日の沖縄防衛局交渉、19日の沖縄県交渉を引き継いだものです。
前回の交渉内容は「翁長知事訪米を前にした沖縄防衛局、県交渉」をご覧ください。
沖縄県交渉では、
海岸防災課長が「沖縄防衛局がジュゴン保護策などを議題にすることを申し入れる」
と回答し、
6月4日に沖縄防衛局に「普天間飛行場代替施設建設事業に関連する海上ボーリング調査等における環境保全対策及び環境監視等委員会について」照会しました。
これに対して、
沖縄防衛局は6月18日に沖縄県に以下の回答文を送りました。
ここには1(1)で
「ジュゴンに関する環境保全措置については、第5回環境監視等委員会で討議がなされたところ…」としています。
第5回環境監視等委員会(6月5日)に提出された「ジュゴン監視計画案」のことを指しているのですが、議事要旨がアップされていないので、どのような議論をしたかは分かりません。
沖縄防衛局が6月26日にアップした第5回環境監視等委員会の報告をご覧ください。
討議資料は添付されています。
今回の沖縄防衛局交渉ではこの点を追及しました。
沖縄防衛局は
「ジュゴン監視計画案」はジュゴンが工事現場に近づいたときに
工事を中止するシステムなので、ジュゴン保護策だと強弁しました。
ジュゴンが近づくのは餌場である海草藻場がそこにあるからで、
その海草藻場を保全することこそがジュゴン保護策であり、
「ジュゴン監視計画案は工事現場の保護策だ」と厳しく批判しました。
環境影響評価書にあるジュゴンの環境保全措置を
委員会で議論していない委員会の在り方が問題なのです。
環境監視等委員会が非公開で、議事録も作成されず、
議事要旨と膨大な資料を添付することでごまかしています。
このような委員会議論では、なんんら科学性が担保されたことにはなりません。
また、監視等委員の疑問や意見が委員会に反映されていないことが
6月26日に公開された第4回環境監視等委員会(4月9日)の議事要旨から透けて見えてきます。
沖縄タイムスは「辺野古環境監視委 委員が疑義「責務が曖昧」(6月27日)と批判。
環境監視等委員の松田裕之横浜国大教員も「公開書簡」で
「委員会の公開と沖縄県の委員会参加」を求めています(6月10日)。
これらの事実をふまえて、委員会で議事録作成を再度議論することと、
委員会の公開、沖縄県など関係自治体や市民の参加を求める声があることを
委員会に伝えることを求めました。
琉球朝日放送、琉球新報で沖縄防衛局交渉が報道されました。
ジュゴンの保護者より
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