ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

報告 石垣島に行ってきました~「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」と出会う

2023年07月11日 | ジュゴンブログ
2023夏 おきなわ旅の日記~いのちと暮らしを守るオバーたちの会と出会う


6月25日はとても貴重な1日になりました
石垣島に行くなら山里節子さんに会いたいと声があがりました
「いのちと暮らしを守るオバーたちの会」は自衛隊のミサイ基地に反対して行動されています
毎週日曜日に抗議のスタンディングを続けられています
そのオバーたちの中心的存在が山里節子さんです
胸がざわざわしました。辺野古のゲート前では文子おばぁが座ってられる
沖縄戦を生き抜かれたオバーたちが体をはってられる



石垣島に弾薬が運び込まれようとしている時の映像でしょうか
節子オバーが杖を道路にうちつけながら、よー、よー、よーと八重山民謡を歌いながら抗議されているのを観ました
心が震えました。節子オバーに会えたら、いろんなことを教えてほしいと思いました

案内してくださる上原さんが、オバーたちとの交流の時間を作ってくれるという。ちょっと緊張しました
山根さんの提案で、オバーたちに手渡すためのバナーを作りました
周りの人たちからメッセージを集めて1枚のバナーにしました

慰霊の日の集いなどで、オバーたちは疲れているだろうからと25日の午後に会うことになっていました
当日、急な要件が入り、弁護士さんや議員さんも参加された緊急の集会が、、、私たちは終わるのを待たせていただくことに
あまり遅くなったら、オバーたちは疲れるだろうから交流は無理かな。少し顔を合わせてお土産ぐらいは渡せたらと思っていると
17時くらいでしょうか、これから会いましょう。大丈夫ですよと。ありがたいと喜びました


1時間ほどの交流は本当に貴重なものでした
私たちにとって大きな大きな力になりました
印象深く残っているお話は
よー、よー、よー、と歌いスタンディングしていることを聴くと
節子オバーは「母から教えてもらったこと、先祖から受け継いだ文化を大事にしている。それは私の支えになっている」
「戦という言葉は島には無かった」と応えてくださいました

すごいのは節子オバーだけではありませんでした
家族や周りになかなか伝わらないと言うと
皆さんも口々にそうね、なかなか伝わらないね。広がらないねと言われる
しかし、だけどね「孫に色々話して聴かせてるよ」「戦争になったらあんたたちがたいへんよ」「基地は絶対にだめよ」と言い続けていると
ある方は「沖縄では親戚一同が集まる行事がいろいろあるので、ご馳走を作って皆を集めて話をしているのよ」と
お位牌がある家に皆集まるそうです
皆さん、まだまだぜんぜんあきらめてなんかいません
お一人お一人が強い心をもって行動されています
毎週スタンディングをし、そのあとミーティングをして団結力が強いなと感じました

「戦争は絶対ダメよ」その信念を受け取りました




バナーを手渡しました
皆さん喜んでくださって、ほっ
共に頑張りましょうと言ってくださいました
力強くて、優しくて、あったかい空気が流れていたように思います

1時間の交流をビデオに撮らせて頂いたので、またじっくり観ようと思います
また皆さんに会いに行きたいです




白保のサンゴ礁の海はおだやかでした
今回のおきなわ旅は思っていた以上に
戦争を考える旅になりました
ずっしり重くあります

それでも力をもらった旅でもありました
どんな時もがんばっている方々がおられます
仲間がいて、いいこともたくさんあります
また、皆さんにまた笑顔で会えますように




報告 石垣島に行ってきました~自衛隊基地の現状

2023年07月11日 | ジュゴンブログ
2023夏 おきなわ旅の日記~石垣島へ
6月24日~25日石垣島を案内してもらいました


2023年3月に防衛省は、陸上自衛隊の部隊を発足、石垣駐屯地を開設しました
住民の反対運動は続いていましたが、強行されてしまいました



基地があれば、有事には攻撃のターゲットになってしまいます
「基地のあるところが真っ先に狙われる」
「軍隊は住民を守らない」
これは沖縄戦であきらかになったこと、教訓です


畑のそばで、石垣駐屯地を見ながら説明を聴きました
実働部隊570名が配置される、司令塔があり、弾薬庫も建設中
近くに小学校がある
自衛隊に就職する人もいて、生活、就職、経済などの問題もあり
住民は反対しづらいこともあり、分断されている
土地規制法でドローンを飛ばせなくなり、1km四方内で活動ができなくなっている
当初47haだった計画が広がっていて、土地の買い占めが起こっている
などと教えてもらいました

案内してくださった上原さんは
八重山の戦争のことなどを(石垣島の)学校で教えてほしい。教育が大事
RBC琉球放送は良い番組を作ってくれるが、全国には流れない
ASEANや韓国とつながって、小さい力を集めて連帯していくことが重要
民主主義は一人から、街頭に1人でも立つ
などとお話してくださいました




島にはもともと「戦」という言葉はなくて
大和から入ってきた言葉だと教えられました
そんな島にミサイル基地ができ、570名の自衛隊員が配備される
島の様子がかわっていくだろうな、、、
基地の近くには小学校もあり、子どもたちが通っています
ほんとになんてことでしょう

案内してくださった上原さんは、パイナップル農家に連れて行ってくれました
甘くておいしいパイナップル。お土産に注文しました。少しでも支援になればという気持ちもありました
パイナップル農家のすぐそばにグラウンド(ヘリパット)の建設計画があるそうです
こんなに近くに、と驚くばかりです
平和な日々の暮らしが、国の安全保障のためと犠牲にされていく
いったい国とは何なのでしょう
いったい何を守るのでしょう



梅雨明けした石垣島の夏の空、はんぱなく暑いです
陸上自衛隊の石垣駐屯地の入り口まで行きました
山に囲まれたのどかな場所に、いきなりの基地です
自衛隊員が様子を見に出てきました
ちょとびくっとしました。でも何か言おうと思い
何かもっと言いたいことがあるはずなのに
半分も言えなかったな、、、





北朝鮮のミサイルに備えてという口実で
海岸べりにPAC3が設営されていました
近くの民間港には豪華客船クイーンエリザベス号が停泊していました
観光シーズンです。ギャップに頭がくらくらしました
PAC3が設営され、野営している自衛隊員
仮設トイレがありました。私たちが見ている間に隊員が使っていました。暑いだろうなぁ
何だか危機感など感じられない様子に見えます
こんなので防衛力強化なのでしょうか



ミサイル基地ができ、PAC3が配備されている
島は何かあれば真っ先に危険にさらされるのでしょうか
逃げる場所などありません
現実です


八重山戦争マラリア犠牲者慰霊之碑を訪れました
石垣島ではマラリアによって多くの命が奪われました
「戦争前、住民はマラリアを恐れて山には入らず、海沿いの集落で暮らしていました。
しかし、太平洋戦争末期に日本軍の命令で住民はマラリア有病地帯に強制移住させられ、
マラリアに罹患して多くの方が亡くなりました。戦争マラリアと言われています」
軍隊は住民を守らないのです
軍事は平和を壊してしまうのです
沖縄の島々で強行される自衛隊配備、軍事化
これは日本の問題なのだとせまってきます



展望台からの眺め
さとうきびやパイナップル畑が広がり
青く清らな海に囲まれた島です

情報
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