先手番大山先生の手を考えます。
第1問
受け方は?
A 65同歩 B 38銀 C 55歩
第2問
どう攻めますか?
A 45金 B 64歩 C 45桂
第3問
実戦詰将棋です(15手)。また、49同銀とした時に先手玉が詰むことも確認してください(27手)。
先手番大山先生の手を考えます。
第1問
受け方は?
A 65同歩 B 38銀 C 55歩
第2問
どう攻めますか?
A 45金 B 64歩 C 45桂
第3問
実戦詰将棋です(15手)。また、49同銀とした時に先手玉が詰むことも確認してください(27手)。
今日の棋譜20190723
昭和43年9月、加藤一二三先生と第16回王座戦です。
大山先生の中飛車です。
57銀~67金を連続採用しています。後手が有吉先生ならば44歩から固めるのですが
加藤先生ならば急戦でしょう。
大山先生は55歩同歩38銀。こういう手順が手慣れているなあという感じがします。
86歩に同角が多いのも大山先生の特徴です。
66歩同金65歩に55金ではなく67金だったので、しばらく駒組みのやり直しです。
ここからまた動き出します。
56歩同歩同金。中央の勢力は大山先生のほうが強いです。66歩68歩65銀も気になりますが、何とかなるでしょう。
99角成を許して45金。攻めつぶせるでしょうか。
55歩の受けに同銀と取り
同銀同飛。加藤先生としては55同馬同金86飛同歩から寄せ合いもあったでしょう。
54歩は同金75歩を期待したのですが、飛を引かれました。
98馬がそっぽだという感じはします。中央を攻められて
87馬の角取りには当然角を切られます。
大山先生は53銀と打ちこむのではなく歩を成り捨てました。58歩同飛76馬を面倒だと感じたのでしょう。
飛を切って食いつきました。51歩か51金などの受けに34金から詰めろが続くかどうか。
加藤先生は76馬~49馬。これは詰めろで、49同銀も27銀同玉29飛から詰みそうです。
だけど後手玉が詰んでいました。加藤先生が読み切れなかったわけではなく、持ち時間が少なかったのでしょう。
かなり直線的な斬り合いの勝負でしたが、どちらがどれだけ成算があったのか聞いて見たいところです。それは棋譜を見ただけでは読み取れませんから。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1968/09/17
手合割:平手
先手:大山名人
後手:加藤一二三8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 5四歩(53)
7 6八銀(79)
8 3四歩(33)
9 6六歩(67)
10 6二銀(71)
11 5八飛(28)
12 4二玉(51)
13 4八玉(59)
14 3二玉(42)
15 3八玉(48)
16 5二金(61)
17 5七銀(68)
18 4二銀(31)
19 2八玉(38)
20 7四歩(73)
21 6八金(69)
22 6四歩(63)
23 6七金(68)
24 7三桂(81)
25 4六銀(57)
26 6五歩(64)
27 5五歩(56)
28 同 歩(54)
29 3八銀(39)
30 8六歩(85)
31 同 角(77)
32 6六歩(65)
33 同 金(67)
34 6五歩打
35 6七金(66)
36 5三銀(42)
37 9六歩(97)
38 8四飛(82)
39 9八香(99)
40 5四銀(53)
41 1六歩(17)
42 1四歩(13)
43 3六歩(37)
44 9四歩(93)
45 2六歩(27)
46 5三銀(62)
47 3七桂(29)
48 4二金(41)
49 2五歩(26)
50 4四角(22)
51 5六歩打
52 同 歩(55)
53 同 金(67)
54 9九角成(44)
55 4五金(56)
56 5五歩打
57 同 銀(46)
58 同 銀(54)
59 同 飛(58)
60 5四歩打
61 5九飛(55)
62 9八馬(99)
63 2四歩(25)
64 同 歩(23)
65 5五歩打
66 8七馬(98)
67 5三角成(86)
68 同 金(52)
69 5四歩(55)
70 5二金(53)
71 5三歩成(54)
72 同 金(52)
73 同 飛成(59)
74 同 金(42)
75 5四歩打
76 5二金(53)
77 5三銀打
78 7六馬(87)
79 5二銀(53)
80 4九馬(76)
81 4三銀(52)
82 同 玉(32)
83 5三歩成(54)
84 同 玉(43)
85 5四金打
86 投了
まで85手で先手の勝ち