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小田原市6月議会

2011-06-09 04:19:19 | 地域
小田原市では新しい議員が選ばれて最初の議会が開かれる。大いに期待するところだ。質問の一覧が出ていた。当然のことだと思うが、質問は大震災と、原発事故後の小田原市の対応について質問が集中している。是非とも聞いてもらいたいことは、放射能の汚染状況の把握である。新茶は手遅れになった。新茶の前の早い段階で測定すべきだった。その反省をするより、どこのどいつが測定などやっちまったのだ。と言うのが本音だとおもう。静岡の県知事の態度を見ればよく分かる。空間線量については、行政は良く計る。すでに低くなっているので、安全の材料に成るからだ。問題は、作物そのものと土壌調査である。福島県の調査では、空間線量と土壌放射能は必ずしも比例していない。市民の為に特に子供たちの為に、現状の把握を徹底的に行わなければならない。線量計では土壌の放射能は見えてこない。小田原の3200ベクレルの荒茶に、県の使って居る測定器と同じタイプのものを押し付けたが、0,09マイクロシーベルトだった。

小田原市の現在の解答は県に責任がある。各市町村が勝手に測定をやれば、混乱してしまう。等と行政的言い訳をしている。環境事業センターの管理運営は小田原市の責任である。ここは小田原市が放射能測定をやるべき施設だ。ここの焼却灰の測定をしていないことは、怠慢そのものである。職員や周辺住民の深刻な健康被害が想定される。隣接地のフラワーガーデンのの土壌の測定も緊急に行ってもらいたい。環境事業センターの前には、フラワーセンターがあり、市民農園がある。確かにバグフィルターである程度は取り除ける可能性はある。しかしダイオキシン類より放射性物質は、より細かい塵である。外にすりぬけて出る量もかなりあるだろう。電気集塵機は併設されているのだろうか。なければ放射能のすりぬけの可能性はさらに高い。6項目の測定が必要。焼却灰。飛灰。洗煙水。洗浄汚泥。排ガス。廃棄物そのもの。まずこの関連性を把握すれば、他の地域の焼却炉の問題も見えてくる。


当事者と言うものは、行政にかかわらず逃げたくなるものである。農の会だって当事者として、放射能汚染など直視したくはない。しかし、現状を把握しないことには、一歩も前に進めない。今の状況がわからにかぎり、次に進むことは出来ない。農の会関連のお茶畑は4反が使えない。この農地は地主さんにお返しすべきかどうかだって、情報がない限り判断が出来ない。農地の徹底した測定をすべきだ。それが前向きにこの問題を乗り越える第一歩である。それは農業者自身の行うべきことでもあるし、行政も同時に行わなければならない。農地を測定して高い値が出たら、困るではないか。これが行政の判断である。お茶に関する平塚市のデーターでは、古い枝葉に1000ベクレルを越えるセシュウムが蓄積されているということだ。これを持ち出すこと。持ちだして穴でも掘って埋める。これでお茶畑の農地としての状況がだいぶ改善される可能性がある。燃やしている人がいるが、それではいつまでも周辺に存在することに成る。

今回の原発事故に至った道は、私自身の歩んだ道に感じられて耐え難いものがある。世界に対し原発を止められなかった責任を痛感する。子供のいる人たちの不安に出会うと、申し訳なく消え入りたい思いだ。何としても、原発は止めるべきだ。地震の少ないだろうドイツですら、原発の廃絶を決めた。地震国日本の海岸線に立ち並ぶ原発は危険性が高すぎる。原発再稼働を海江田経産大臣は主張している。節電をがっばってやるので、それだけは許して欲しい。小田原市の議会である。一か所に剪定枝は集めること。そして堆肥化して行く。堆肥化したものは、穴を掘って埋める。解決ではないが、それ以外拡散しない方法はない。空間線量の測定でお茶を濁して、ごまかされないことだ。焼却炉の灰の測定まで、議員の皆さんの頑張りに期待したい。

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7 コメント

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Unknown (Take)
2011-06-09 09:16:01
3200Bq/kgの荒茶はそのまま飲むわけではないので、単純に換算は出来ないですが、1日2g摂取したとしてそのお茶は0.02μSv。
この誤差を測定誤差範疇とするかどうかですね。お湯に溶出するのが1/7というのを考えれば僕は妥当な数値かなと思います。素人考えなので間違っていたらごめんなさい。

放射性物質それ自身は原子ですがそれだけでは移動は出来ないので、何かの浮遊物に付着して福島から飛んできているはずです。それは、雨雲の核となる微粒子であったりしますが、それが落下して物に付着する(若しくは吸収される)。今度はそれが放射性物質であり、それを燃やした時は灰に放射性物質はたまると思います。ですから焼却灰の測定は意義があるものの、はたして大気はいかがなものでしょうか?もし、そこで出ていたら逆にバグの穴開きの可能性があるのではないでしょうか?(それはそれで大きな問題です)

お茶の葉は地下水汚染防止のため確か埋めなかったはずです。剪定くずもその指針から言えば埋めるのは整合性の取れない処理方法になるのではないでしょうか?
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お茶の処理法 (笹村 出)
2011-06-09 10:44:55
お茶の葉は埋めることが決まり、その指示がされております。
他の剪定枝も同様の処理をすべきだと考えます。
小田原市行政は燃やしてかまわない。
農業者は、燃やしてはならない。
この整合性はないでしょう。
藤原氏の見解では、バグで採れないとのことでした。
私も空間線量は現状では意味がないと考えています。
日本の大半の人が、正確な放射能に関する知識がありません。
市民はそれが当然ですし。不安を不安と声を上げた方が良い。
分からないからこそ不安なのです。その不安に対し、正確な測定を持って答えるのが、行政の役割でしょう。
現状の土壌の把握が出来なければ、今後の農地の改善法も、研究できないでしょう。
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Unknown (Take)
2011-06-09 16:14:33
お茶は埋めることになったんですね。大丈夫と言う判断なのでしょうか?
土中の菌で分解され、地下水に流れても、生活には問題ないレベルと言う判断なのでしょうね。(情報ありがとうございました)

農業者が燃やしてはいけない、というのは、僕の中では「野焼きはだめだけれど、焼却処分場はOK」という意味だと思っています。ダイオキシンの問題と一緒でサイクロンやバグでの吸引で問題のないレベルに落ちる、という意味ではないのでしょうか?
ただ、藤原さんが何か資料をお持ちのようなので、それは資料を確認しないと素人判断で誤る可能性がありますし、不安をそのまま持ち続けて疑心暗鬼になっているのもよくないと言うのも同意します。なにかそうした講習会は久野のエリアでも実施することは大切でしょうね。
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Unknown (Take)
2011-06-09 18:23:12
追伸

笹鶏さんの不安は、ガンマー線の飛距離にあるのかな?と再度記載させて頂きます。
福島から飛んできるセシウムは物に付着して、ですから遠く飛べるものの、放射性原子になってガンマー線を発する状態で移動しないと、そのガンマー線は数mしか飛ばないそうです。
ですからバグを通過した電子線自身は飛散しないと思っていいのではないでしょうか?

穴があいている等で、放射性物質が付着している灰が煙突から飛び出せば、その灰が落下した場所から同じく半径数mのエリアでガンマー線を発し続けるのだと思います。
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バグを放射能は通過しないか (笹村 出)
2011-06-09 19:11:01
もしたけさんが、バグで放射性物質を遮れるという、資料をお持ちでしたら、お教え下さい。
もし遮れたとしても、その焼却灰は相当のレベルの放射能を含んでいるでしょう。
その灰はどうなるのかも心配です。
セメントに入れて、放射能ビルが出来るということはないでしょうか。
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Unknown (Take)
2011-06-09 22:52:47
バグで遮れるのではありません。
ガンマ線は距離の二乗に反比例するらしいです。複数の物理のSiteに記されているから間違いはないと思います。
ですからバグを飛び出した電磁波は遠くまではいけない、と言っているのです。

焼却灰には含まれているのは、僕の最初のコメントにも記してあるとおり、僕もそれなり(どの程度かは不知)にあると思います。最終処分場の周辺、バグフィルターの内面は危険だと思います。

誤解をしないで頂きたいのですが、意見の相違があるのは、焼却炉の煙突からの放射性物質で近隣公園が危険になることはないのではないか?と言う点と、お茶や選定くずはきちんとした施設で焼却する方が途中に埋めるより安全ではないか?という点のみです。
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測定 (笹村 出)
2011-06-10 05:02:30
意見はわかりました。
燃やすのが一つの方法かもしれません。
現在燃やしています。
その場合管理者としての責任として、

6項目の測定が必要。焼却灰。飛灰。洗煙水。洗浄汚泥。排ガス。廃棄物そのもの

そう考えています。それでなければ周辺で暮らす一人として、不安です。

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