CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

Z.Z. Top ここに誕生!

2021年10月30日 | AMERICAN ROCK/POPS

ギターのビリー・ギボンズを中心に結成されたテキサス出身のスリー・ピースのブルース・ロック・バンド、Z.Z. Top。

1971年1月にファースト・アルバム、Z.Z. Top’s First Albumを出す。

(このイラスト、初々しい)

同時期のフィル・スペクター・プロデュースのジョージのAll Things Must Passを聴いた後では幾らかのリズム・ギターをオバー・ダブしたそのまんまのシンプルなアレンジ故音数が少なくスカスカに感じかも。

しかし、それゆえ3名の個性がクッキリと際立ち例のウォール・サウンドに決して劣るものではないと思う。

複数のギターやその他の楽器の音色が絡み合い、私のような素人では一体誰がどの音を出しているのかわからない様なウォール・サウンドのアレンジと比べてスッキリ爽やか。

ファースト・アルバムという事で、後年のアルバムでの熟成された雰囲気は感じられないが、それが却って初々しさを感じさせ将来どのように化けていくのか期待を持たせている。

因みに、ベースのダスティ・ヒルが今年の7月にお亡くなりになったとか…

バンドとしては新規にベース奏者を加入させ活動を継続させるみたいだが、今後ギボンスとヒルの逆さツイン・タワーの共演は継承されるのか気になるところではある。

博士、そこじゃない!ってば…

皆さんまだお若いのに、ビンテージ感結構出てます。

2017年の再発プレス盤です。


海洋地形探索の任務完了!

2021年10月29日 | PROG ROCK

本日はイエスのアルバム、1973年作海洋地形学の物語。

長尺曲が1曲2枚組LPの各面にそれぞれ収録された大作。

一気に聴こうとするものなら途中でうたたねするぐらい冗長に感じ、買った当時からサイド2と3すっ飛ばしてサイド4を聴いて任務完了!って体たらく。

4面完クリするには今でも難易度の高いアルバムと思っている。

ところで2016年にスティーブン・ウイルソンによってリミックスされた音源があるので、これを味わってみようではないか。

彼のリミックスの手法をザックリ言えば、2チャンネルにミックスされた音源からはっきり聴き取れなかった音をマルチ・トラックのマスター音源から拾い出して定位しそれぞれ際立たせるってことなのかな?

カッティングに関しては、このリミックス盤はオリジナル盤と比べてレーベルの近くまで施されていないので、音圧抑え目の仕上がりって感じ?

(リミックス盤は無音部の長さが約23ミリ)

(オリジナル盤は無音部の長さが約17ミリ)

とは言え、オリジナル盤をしっかりと聴き込んでこなかった私としては比較の対象がかなり朧げでその判断も付きにくく、オリジナル盤を再び取り出し今一度聴いてみる。

むむ… 巷で言われている様にやっぱりオリジナルの音源より演奏がクッキリ聴こえるかな? 

ただ聴力の衰えたオジンなので、それってリミックスが施されたって情報によるプラシーボ効果って事も考えられる…

何かはっきりした違いは無いのか?って問われると。

オォ~、あった! ジャケのデザインが… ってぐらいですかね。

因みに、今回もサイド2と3すっ飛ばしてサイド4を聴いて第二次海洋地形探索任務完了!であります、キリッ。

いつもの適当な探索お疲れ様でした。


Smallest Orchestra In The World、This Is Moody Blues

2021年10月28日 | PROG ROCK

メロトロン繋がりで本日は世界一小さいオーケストラとその昔よく例えられたムーディー・ブルース。

因みに、有名な音楽評論家だった今野雄二氏がイエスのアルバム、海洋地形学の物語のライナーで世界で最も小さなオーケストラとは、ムーディー・ブルースのためでも、マハビシュヌ・オーケストラのためでもなく、まさにイエスのためにこそ用いられるべき言葉だ!と力説されていた。

ただこのアルバムを聴けば、たった5人の小所帯にもかかわらず、ムーディーさん中々やりますなと納得して頂けるものと思う。

それが1974年に出た、This Is Moody Blues。

2枚組コンピ・アルバムだが、俗に言うベスト・アルバム的な選曲ではなく、第二期のアルバム7枚からアルバム・タイトルの如くこれぞムーディー・ブルースと言える印象深い曲の数々が2枚組LPの適切なポジションに散りばめられている。

また曲と曲がシームレスに繋げられていて全体が新譜のコンセプト・アルバムのように聴こえる工夫も….

私にしてみれば、世界で最も小さなオーケストラはとは、イエスのためでも、マハビシュヌ・オーケストラのためでもなく、やっぱりムーディーさんのためにこそ用いられるべきと思う、キリッ。

ムーディ勝山:呼んだ?

呼んでね〜けど、そういや司会、歌唱に伴奏まで全て一人でこなすあなたが世界一小さいオーケストラかもね。


メロトロン、 おメロトロン?

2021年10月27日 | 特になし

プログレ・ファンなら一発でピ~ンとくる鍵盤楽器。

60年台に開発されその後改良が加えられロックのスタジオ・アルバムはもとよりやライブにも登場する。

メロトロンと言えばどれが一番最初に使った?てな話を別にすれば、やっぱり世界一小さいオーケストラとしてメロトロンをバンドの看板として使ったムーディー・ブルースが有名ですかね。

また一般的なロック・ファンなら思い浮かべるのは1967年のビートルズのシングル、Strawberry Fields Foreverではないかと。

因みにビートルズにメロトロンを使う様に売り込んだのは、ムーディー・ブルースの、メロトロの使い手マイク・ピンダーだったとかで、彼はバンド加入以前にメロトロンのメーカーに一時期籍を置いていたとものの本に書かれている。

(セミプロ・ミュージシャンのピンダーはメロトロン製作の会社、Streetly Electronicsで働いていた。キーボードの潜在的な可能性に気づき、グループ結成当時から手に入れたかった...  後略)

(若き日の第二期ムディー・ブルース、左端が髪フサフサ期のピンダーさん)

その後はストーンズがアルバム、Their Statanic Majesties Requestをはじめプログレ四天王のキング・クリムゾン、イエス、ピンク・フロイドやジェネシスらも漏れなく積極的に取り入れた。

中でもクリムゾンのデビュー・アルバムでの使用は特に印象に残る。

昨年クリムゾン王の宮殿のアルバムが50周年を迎え、CD買ってみたところ、インスト・バージョンのトラックも収録されており、これを聴くとボーカル・パートが無い分、ディストーションのかかったギターやメロトロンの洪水のような演奏がより浮かび上がってきて結構嵌まってしまい、ヘビロテする羽目に…

(食っちまうぞ!)

メロトロンを使った曲は沢山あるけれど、私としては特に記憶に残るのはエルトン・ジョンのダニエルかな?

(ちょいと、お待ちなせ〜)

オーケストラの分厚い音色を再現するのではなくフルートの音色だけをメロトロンで演奏。

フルート一本だったら何もメロトロン使わなくても良いのにと当時妙に感心したものだ。

メロトロンの大躍進、おメロトロン!

と駄洒落を楽しむだけの時間もなく、競争相手のシンセサイザーが一気に進化を遂げた。

使い勝手が更に良くなったシンセに軍配が上がり、メロトロンはヒッソリと消えゆく運命に(泣)


和物ロック、その2

2021年10月26日 | JAPANESE

一昨日の延長で山下達郎の別のアルバムでも。

1980年のRide On Timeでついにアルバム・チャート1位を獲得、日本ポップス界のトップへと躍り出た。

それは今後のアルバム制作に時間とお金をかけることが許され、レコード会社からの制約にも振り回されす事なく余裕を持って創作活動が出来る事を意味する。

そして個人的な趣味のアカペラ・アルバムを1枚挟んで、完成度の高いアルバム、For Youが1982年にようやく登場。

分厚いコーラスをバックに、曲によってはホーンやストリングスを投入しゴージャスなアレンジが施され、シングル曲を収録せず曲の繋ぎに短いアカペラを入れるなどトータル・アルバム化する様な工夫も。

アルバム・チャート1位を獲得し、その地位を強固な物に。

ただあまりに人気が出過ぎて猫も杓子もタツロ~ってなれば、ちょっと引いてしまうかも。

私としましては、70年代のシュガー・ベイブや初期の数枚のソロ・アルバム辺りまでの知る人ぞ知るって頃の方が何故か美味しいって感じてしまう。

通りすがりの人:天邪鬼っていうか、オタク結構ユニークだね。

へへへッ、“Ah! For, You”なんて言われる時もあります、キリッ。

通りすがりの人:それって褒め言葉じゃないと思うけど...

初っ端からのSparkleからノリノリ。

Your Eyesでアルバムは大円団


和物ロック

2021年10月24日 | JAPANESE

コロナ新規感染者の数も此処のところ劇的に減少したものの、オジンが主体の我が家ではいまだに戒厳令発動中。

週末はどこも行く宛もないので家に閉じ籠り、PCのモニター向かってネット・サーフィンに勤しむ一日。

久々にヤフオク覗いてみた。

以前ハード・オフに要らない和物LP買い取ってもらいに行ったが、なんと一枚10円の値付けだった。持って帰っても仕方がないので10枚ほど置いて帰った記憶が。

ヤフオクの場合はコンディションが良ければもう少し高く売れるかも知れないけれど、売れたら売れたでしっかり梱包して郵便局まで持って行かねばならぬ。これが結構面倒でヤフオクを今の所利用することはない。

ただこれまで集めたLPを断捨離と称していつか手放すことも考えねばならない年齢にもうすぐ到達するので、ヤフオクなんかで中古LPの相場なんかを研究してみようと考える。

ビートルズの中古は相変わらずの人気商品で今でもそこそこの値段がついてるね。和物はと言えばTatsu YamashitaさんのLPなんか結構いい値段が付いていて驚いた。

40年以上前のアルバムなのに今聴いても古い感じはしないから、温故知新って感じで若い人が買い集めているのかな?

我が家にも彼のLPが4枚有りまして、レコード棚の肥やしとなっております。

それじゃ、久々にGo Ahead!でも取り出し聴いてみますか。

確かにアルバム・タイトル通り、前進!って感じで時代を先取りしているね。

オイラの髪の毛はあれから40数年たって後退!て感じだけれど…


レリビ〜考、その2

2021年10月21日 | BEATLES-BADFINGER関連

今回レリビー50周年記念盤の売上高を最高にするため高額なボックス・セットにしか収録されていないセッションでのアウト・テークやグリン・ジョンズがプロデュースした幻のアルバム、Get Backが目玉となった。

しかし、ちょっとお待ちねせぃ〜 何かお忘れじゃあ〜りませんか?

そう2003年に出た、Let It Be… Naked。

(長い間レコード・ラックの肥やしになっていたNaked。久々に取り出して聴いてみたけど、中々いいね。)

元々、ゲット・バックというタイトルでシンプルなバンド・サウンドをベースにアルバムを制作するためトゥイッケナムの映画撮影所でライブ形式のリハーサルが延々と行われた。

その後ゴタゴタの末アップル本社でレコーディングが再開されるものの、その出来ではビートルズ・クオリティーは保たれないとの判断によりフィル・スペクターが起用され大掛かりなリミックスが施され完成したのがアルバム、レリビー。

そして、それを元々のコンセプトに戻そうとしたのがNaked。

このアルバムには、ルーフ・トップで行われたライブ収録での4曲、Don’t Let Me Down、I’ve Got A Feeling、One After 909とDig A Ponyが収められている。前者2曲はそれぞれの2回のライブテイクをいいとこ取りで合成されたようだ。因みに、本家レリビー盤ではルーフ・トップからのライブ収録はI’ve Got A Feelingのテイク1、One After 909、 Dig A PonyとGet Backの前後に聞こえるメンバーの話し声だけとなっている。

そして、Let It Be、The Long And Winding Road、 I Me MineにAcross The Universeはフィル・スペクターのストリングスを排除したスッキリしたアレンジ。

それらはNakedでしか聴けない代物で、ジャム・セッションでのダラダラした未完の曲よりずっとレベルが高いと思うけどね。

それとも、映画Let It Beを焼き直した映像Get Backがコロナ明けの後劇場公開もしくはブルーレイ化される時にルーフ・トップのライブ収録音源がボックス・セットのオマケとして付いてくるのかな?

購入者の予算オーバーにならぬ様2回に分けて高額ボックスを漏れなく買わせようとする魂胆なら、ほんと商売が上手。

 

レリビー買えないものだから、ここの所負け惜しみばっかり言っている博士であった。

でも文句ばっかり言っても仕方がない。

此処は心穏やかに、レリビ〜と唱えれば何かいい事あるかも。


レリビ~考

2021年10月20日 | BEATLES-BADFINGER関連

すごいのが出たぁ〜! ほ、ほ、ほしぃ〜!

助手:博士~ もうビートルズのレリビー50周年記念盤買っちゃいました?

博士:いいや、まだなのじゃよ。ここんところ要らぬ出費が増えて金欠症状を起こしておる。

助手:さしたるポリシーも無く適当な気分でレコードを集めている博士でも、レリビー50周年記念盤は別格じゃなかったのですか?

博士:先月All Things Must Passでの諭吉さんと一葉さん各一枚の散財が痛かった。

助手:もう日々の暮らしを切り詰める節約しかないですね。

博士:出来るとすれば、のり玉とご飯だけの摂食もしくは半年程散髪屋に行かない宣言をして財務省から前借りてな手もあるが。

断食も辛いし、また髪の毛の量が心許なくなったオジンが散髪屋に行かずにジョージばりにロン毛にすればきっと浮浪者確定でみっともないからのう~

仕方がないので、最近はネットで記念盤買った人のレビューなんかを眺めて心を落ち着かせているのじゃ。

助手:なるほど、レビューといえばアマゾンのサイトなんかに結構集まっていますね。

なになに、LPの頃から何万回も聴いているですって! 他にも大量のGet Back SessionのブートCDを持っているてな書き込みも…

発売されてから50年間毎日欠かさずレリビー聴いても1万8千回程度、数万回となるともう天文学的数字ですね。聴きすぎてレコードが擦り切れるてなレベルを超越してますね。

それに、Get Back Sessionの大量ブート音源を聴き続けるのはかなり忍耐のいる修行ですね。

博士:なかなかの強者揃いじゃのう~ それから比べるとワシなんかレリビー初心者って事になるのう。

助手:じゃあ、初心者ってことで50年前に買った通常盤のレコードでも聴いておいてください。

(他のレコードだと当時半透明のポリ袋にレコードが挿入されていたが、ビートルだけは黒色の紙スリーブで高級感があった。)

博士:オォ~ これじゃ、これじゃよ。東芝音工、定価2000円。

(プロデューサが記載されていない。ジョージ・マーチンとその他面々に感謝とだけ...)

当時テレビのスポットでレリビーの映画の宣伝やってたし、丸刈り頭の中坊だったワシもレリビーって意味もわからず口ずさんでいたのう~

(当時はこのレコード、劇場で映画見て下さいって感じのサントラ盤扱いだった)

助手:過去を偲べる昔のレコード聴けば、高額でかつ現代風最新リミックス盤なんてきっと意味のない事に思えます… キリッ!

博士;なんだか負け惜しみにも聞こえるが、こればかりは仕方がない。

臨時収入があるかどうかなんて神様次第、Let It Be~で行くしかない。

ところで誰かお金貸してくれない?

聴力が落ちて最新リミックス盤聴いてもまともにレビュー出来ないくせに、物欲だけはオジンになっても衰えない博士であった。


ロビーのファースト・アルバム

2021年10月18日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

ルーツ・ロックの探求者とでも言うべきThe Bandが1976年ラスト・ワルツのコンサートの終了とともに解散した。

翌年にアルバム、Islandが出た。私は特に悪い印象を持たなかったが、ファンの間では契約消化のためのやっつけ仕事の様な印象だったのか、当時の評価は低かったような。

そうこうしているうちに、ロビー・ロバートソンと袂を分かった旧メンバーのリヴォン・ヘルムやリック・ダンコらがそれぞれソロ・アルバムを制作。芸風はThe Band系ルーツロックを踏襲。

そして、ソロ活動だけでは飽き足らず、1983年にはロビー抜きでThe Bandを再結成しライブを再開。

一方The Band の殆どの楽曲を作詞作曲してきたロビーは、音楽プロデューサーとして映画音楽に関わったり、時に他のアーティストのアルバムにセッション・プレーヤーとして参加したりとマイペースを貫いた。

1987年、ついに自身のセルフ・タイトルのソロ・アルバムが出た~

なんとアルバムは同年U2のベスト・ラー・アルバム、ヨシュア・ツリーに関わったダニエル・ラノワとの共同プロデュース。それだけではなく、U2の面々、ピーター・ガブリエル、クリムゾンのトニー・レヴィンに千手観音の如くドラムを叩くテリー・ボジオら異色の顔ぶれがアルバム制作に関わることに。

一聴して、もうこれってThe Bandの芸風捨てさった80年代ニュー・ウェイブって印象。

The Band時代のロビーとのギャップに驚き、彼を含めたThe Bandの再結成はもう無いのかなと残念に感じた一枚であった。

このモノトーンの荒涼たる風景はなんとなくU2のヨシュア・ツリーを思い起こす。


宇宙への旅立ち

2021年10月16日 | AMERICAN ROCK/POPS

ボーカルのスティーブ・ペリーとキーボードのジョナサン・ケインが加わり、後に巨大アリーナでライブが行えるくらいのビッグなロック・バンドに変身したのとは全く別物と言っていいデビュー当時のジャーニー。

1975年にサンタナ・バンドからニール・ショーンとグレッグ・ローリー、そしてかってジェフ・ベックやフランク・ザッパのもとでドラムを叩いていたエインズレー・ダンバーらが中心となってセルフ・タイトルのデビュー・アルバム(邦題:宇宙への旅立ち)を出した。

当時の芸風はプログレ系に分類され、高度な演奏技術が売りだった。

残念ながらアルバムやシングル・カットされたTo Play Some Musicのセールスはイマイチだった様な記憶が。

それでも日本のマーケットでは、ショーンのギター・テクに惹かれたプログレ小僧の間では少々話題に…

私の場合はジャケのデザインのインパクトに惹かれた口で...

そこから連想するのは1977年封切りの映画でカプリコン・1と言う映画ですかね。

NASAでの急な技術的問題発生によって人類初の火星着陸が捏造される事を描いたもので、無人飛行していたロケットが地球に帰還する最終段階で事故を起こしロケットが破壊されてしまった事から、ロケットに搭乗しなかった3名の乗組員が捏造の辻褄を合わせるためその命を狙われるストーリーだった。

ジャケに描かれたチープな“宇宙への旅立ち”ならに一発でフェイクと見破られ、映画のストーリーの様な大ごとには発展しなかったと思う。


ワンダーさんを楽しむには?

2021年10月15日 | R&B

スティービー・ワンダーの創造性のピークとも言える名盤、Songs In The Key Of Lifeが1976年に出た。

レコードではLP2枚組に4曲入りのEPが付く超大作。

70年代当初の盛況は無くなったものの、まだまだロックに関心のあった私は、ジェフ・ベックのワイヤード、イーグルスのホテル・カリフォニア、ボストンのデビューにZeppのプレゼンスなんかに飛びついたわけで….

シングル・カットされたSir. Dukeなんかはラジオで小耳に挟むもワンダーさんのこの名盤の購入まではとても手が回らず、2000年にリマスターされたCDが登場してから購入とかなり出遅れた感はある。

それはさておき、ワンダーさんの場合、しばしば黒人として反体制的な社会的メッセージを歌にさらりと込めることも。

こんな時英語がわからない私は、歌に込められたそれらのメッセージは素直に無視して単に馴染みやすいメロディーやビートに身を委ねる事にしている。

そうこうしているうちに、時間も忘れて100分以上にわたる大作の鑑賞完クリ。

おぉ〜!ワンダーさんが更に身近に。

ガチのファンからはお叱りを受けるかもしれないが…


右か左か?

2021年10月14日 | DEEP PURPLE-RAINBOW関連

細かい事が気になるのは右京さんだけではなく、この私もたま~にではあるけれど気になる細かい事がある。

ディープ・パープルの名盤に1972年に出たLive In Japanなるアルバムがあるが、日本公演で前列に控えるメンバーは舞台に向かって左からジョン、ベースのロジャー・グローバー、ボーカルのイアン・ギラン、そして右端にポジションを取るのが我らが師匠のリッチーである。

(日本ではLive In Japan、リッチーのギターは左から)

(海外ではMade In Japan、リッチーのギターは左から)

1993年には3枚組CDがアンコール曲を含んだ完全版として再発された。

日本で3回行われたコンサートが日付ごと(CD1が1972年10月15日大阪、CD2が10月16日大阪、そしてCD3には最終日10月17日のブドーカン)に各CDにそれぞれ収録されている。

数曲収録漏れとはなっているが、実際のコンサートと同じ演奏シークエンスに従って収録されていて、まあほぼ完全版と言っても差し支えないと思う。

ただこのバージョンではリッチーさんのギターは右から聞こえるミックスとなっている。

そしてその5年後の1998年、25周年記念として2枚組のCD、リマスター盤が発売された。

CD1にはオリジナル・ミックスに従って同じ全7曲が収録され、CD2はコンサートに使われたアンコール3曲が収録。ただCD1ではリッチーさんのギターは左から、CD2のアンコール曲は右から聞こえる。

さらに2014年に出たボックス・セットは、1993年完全版と同じように日付で分けられた収録で、リッチーさんのギターは右のスピーカーから唸りを上げる。

ただ、特典のダウン・ロード音源はオリジナルと同じ左からギターが。

 

事の起こりはオリジナル・ミックスが実際のステージとは異なる左右反対の定位だったから、このようなややこしい事になった。

楽器位のポジションを変える事によって安定したミックスになると当時考えたのかな? 

いろいろ調べてみたけれど、よくわからない。

おぉ~! そういう事か。

日本盤のジャケの写真を見るとライブ演奏しているバンドを後ろから撮影している。

この並びなら確かにリッチーさんは左側!てな事でオリジナル・ミックスが作られた。

んな訳ないか。

細かい事が気になる秋の夜長でした。


秋も深まり、その2

2021年10月13日 | CSN&Y

ニール・ヤングは非常に振幅の激しいミュージシャンで彼の音楽活動は一言では表しきれない多彩な面がある。

時にアコギ片手に穏やかな弾き語りかと思いきや、次のアルバムではバンド・サウンドでエレキをギンギンに弾きまくることも。

1995年パール・ジャムを従えてグランジ・ロック系のMirror Ball、そして翌年にはクレイジー・ホースの面々といつものハードなエレクトリック・サウンドを展開するBroken Arrow世に出す。

その4年後の2000年、Silver & Goldなるフォーク・ロック系のアルバムが登場。

やっぱり静かな秋の夜長を過ごすにはグランジ・サウンドではちょいと無粋かな。

ここは過去の良き思い出を振り返るが如く、穏やかなサウンドがおすすめ。

水割り片手にこのアルバムを聴けば、気分は更によろし~ 

秋も深まり、静かに飲む。

って言うか、単にお酒が飲みたいだけじゃないの?

歌詞カードを見ていると、曲全般は1998年から2000年にかけて作られた様だが、中には80年代に作られた曲も。

タイトル・チューンのSilver & Goldなんか1982年作で、この曲を世に出すためにこのアルバムが作られた様な気がして...

Silver & Gold

毎日一生懸命働き

時間がどうやって過ぎていくのかも気づかずに

人はやってきて、季節は過ぎ去る

だけど、俺たちは決して衰えない何かを持っている

太陽が輝かなくても、そして雨が降り続けようが気にしない

だって、俺たちの愛ってやつは決して滅びないからね

銀や金より素晴らしいのさ

......

染みるね。あの〜、水割りおかわり

 

 


秋も深まり

2021年10月12日 | West Coast Rock

秋も深まり、静かな夜。

J. D. Southerが出した1976年のセカンド・アルバム、Black Rose。

リンダ・ロンシュタットを始めとするウエストコースト系のオールスターとも言えるのミュージシャンに囲まれ、プロデューサーはピーター・アッシャー。

悪いはずがない。

とは言え、当時10代のロック小僧だった私にはちょっとインパクトが足りなかったかな?

ジャズ仕立てのSilver Blueなんて緩くて眠気を感じたっけ。

ところがオジンになってハード・ロックの圧に耐えられなくなった今、不思議なものでこの手の音楽がちょうどいい。

水割り片手にこのアルバムを聴けば、気分は更によろし〜 

秋も深まり、静かに飲む。

って言うか、単にお酒が飲みたいだけじゃないの?


自転車で一走りしたっけ

2021年10月11日 | ELTON JOHN

1973年の2枚組アルバム、Goodbye Yellow Brick Roadから2枚目のシングルとしてカットされたアルバム・タイトル曲。

先行シングルとしてカットされたハード・ロック系のSaturday Night’s Alight For Fightingとは打って変わったメロディアスなバラード。

場を盛り上げるハードなナンバーも悪くはないが、やっぱりエルトン・ジョンは自身のピアノ伴奏に合わせて歌うバラードがお似合い。

当時コレをラジオで聴いて、もう一度聴きたいが為に近所のレコード屋まで自転車で一走り。

今ならサブスクでなくともYouTubeで検索すれば簡単に音源が、しかもタダで。

まあ便利な世の中になったものだが、瑣末な事柄でもそれなりに労力をかけると結構有り難みを感じる場合もある。

学校で習ったテストに出る最重要事項なんてほとんど忘却の彼方だけれど、その自転車の一走りは今でも不思議と記憶に残っている。