CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ロックの中のお猫様

2020年02月21日 | 特になし

日本では2月22日は、にゃんにゃんにゃんで猫の日だそうだ。なんでも1987年に猫の日実行委員会がそう定めたそうな。

我が家には飼い猫はいない。食事やシモの世話が大変だし、ましてもしお亡くなりになると非常に悲しい思いをするので動物を飼うことはない。

てなことで、今流行りのお猫様のお姿を一目見たい時はもっぱらユーチューブの動画のお世話となっている。

ところで、ここはロックがメインのブログであるから、我が家のLPやCDのコレクションにどれだけお猫様が登場するのか早速調べてみた。

それでは、トップ・バッターはこのお方!

名前がすでに猫である、Cat Stevensの1971年のアルバム、Teaser And Firecat

Firecatは1991年のThe Very Best Of Cat Stevensにも登場。

お次は、

Al Stewertの1976年のアルバム、Year Of Cat、様々な猫グッズが登場!

色々諸説があって猫は日本の十二支に加えられていないが、ベトナム、タイ、チベット、ベルラーシやブルガリヤでは猫年があるそうな。

Carol Kingの1971年のアルバム、Tapestryのお猫様登場。

1979年のSniff and Tearsのデビュー・アルバム、Tickle Heartにご主人思いのお猫様登場。

オランダのポップ・グループ、The Catsの1971年のシングル盤。日本人好みの甘く感傷的なメロディーで日本のみでシングル・カット。

Elton Johnの1971年のアルバム、Honky Chateau。

このアルバムで猫関連の2曲、Honky CatとHercules(猫の名前がハーキュリーズだそうで)を歌う。

お次は、

Beck Bogert & Appiceの1973年のアルバム。Jeff BeckがDon Nix作Black Cat Moanを歌う。この曲聴くたびに相変わらず下手だ!って思う。

Nilssonの1974年のPussy Cat。お二人とも全く可愛くない!

1970年のKing Crimsonアルバム、In The Wake Of Poseidon。このアルバムにCat Foodなる曲が収録されている。

Pocoの1972年のアルバム、A Good Feelin’ To Know。一体どこにお猫様登場?

インナー・スリーブの真ん中あたりにいらっしゃいました。それより興味が引かれたのは、Pocoのギタリスト、Paul CottonがGeorge Harrisonのサインを所有していたことかな。

最後は、

1980年、新生Yesのアルバム、Drama。猫と言うよりは黒豹かな?

探せば我が家にも結構いらっしゃいました。

 


素朴な一枚、おまけ

2020年02月16日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

1967年のゴードン・ライトフットのデビュー・アルバム、Lightfoot!に収録されたEarly Morning Rain。

そう言えば、この曲ボブ・ディランが1970年のアルバム、Selfportraitでカバーしていますな。

ディランのカバーはメキシカン・タッチのアレンジメントで曲の印象が結構変わっていたので今迄気がつかなかった。

 


素朴な一枚

2020年02月16日 | SSW

カナディアン・シンガー・ソングライターとしてすぐ思い浮かぶのがニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ロック系ではブライアン・アダムス、渋いところではレナード・コーエンも忘れちゃいけない、そして真打登場、日本ではそれほど知られていないが北米ではかなり著名なミュージシャン、ゴードン・ライトフット。

1974年の大ヒット作、Sundownを聴いてみる。

(お気に入りの十二弦をバックに一枚)

(ジャケ裏は白地にアルバムやその収録曲のクレジットとシンプルに)

ゴードンライト・フットは66年にカナダからUAレーベルでアルバムを出しメジャー・デビュー、その頃から地味な割にはカナダではボチボチ売れはじめ、70年代レーベルをワーナー系リプリーズに変更しアメリカ進出を図った頃にはカナダでは売り上げトップの常連でアメリカでも売れはじめた。

そしてSundownは両方の地域で一位を獲得。

彼の芸風はアコースティック・フォーク・カントリー系で、素朴なメロディーの繰り返しで聴きようによっては起伏がなく単調な印象。

歌詞をダイレクトに理解できない私ら日本人にとっては苦しいところで、理解を深めるためにもせめてライナーに対訳でもついてりゃね〜

しかし歌詞の意味は分からずとも何度も繰り返して聴いてみればあら不思議! 曲がスゥーっと体に染み込んできて、地味なメロディーの良さが聴き終えた後の静寂の中に浮かび上がる。

我が家にはこのLPとは別に1975年に発売された彼のべスト・アルバムの再発CDを所蔵。名前のGordonからGord、Goldな収録曲とでGord’s Goldと銘打ったしゃれたタイトル。

額のシワが年輪を重ねてきた風貌を漂わせるが、以外や以外1938年生まれで1975年当時はまだ37歳だったそうな。


時代を感じさせる一枚

2020年02月15日 | West Coast Rock

1984年、アセイラムからMCAレーベルに移籍後に出したグレン・フライの2枚目のソロ・アルバム、Allnighter。

(お馴染みMCAのレインボー・レーベル、イーグルスのマネージメントを引き受けてきたアーヴィン・エイゾフがMCAの社長になったからMCAに移籍したとライナーには書いてあった。)

1980年のイーグルスの活動停止から早4年、善し悪しは別にしてかってのウエスト・コースト・サウンドの面影はなく、80年代も半ばとなりその当時の流行りに沿ったAOR路線をまっしぐらって感じ。

個人的にはイーグルスの1975年の作品、One Of These Nightsが頂点だった思っている私からすれば、少し粗削り気味のプロダクションだった2年前の作品、No Fun Aloudのエッジを取り去り今回まぁ〜く収めましたみたいなが感じで、仕上がりはチョット物足りない気も。

しかし、アルバムは全米22位でシングルもそこそこヒットし、また当時流行りのMTVにも登場し人気を博したとかでやっぱり時代を見据えた作品だったのか。

個人的に興味が惹かれるのがインナー・スリーブのデザインで、マッチが2本残るのみで燃え尽き寸前って暗示をしている気がしないでも無い。それとも、Allnighterって事でマッチを沢山使ってしまい、残りあと2本?


穏やかな二枚

2020年02月14日 | JAZZ・FUSION

食いしん坊な私がモダ〜ンと言えば思い浮かべるのがお好み焼き。

関西発祥のお好み焼きにモダン焼きというのがあって中華麺をお好み焼きに重ねて焼くボリューム満点の食べ物である。

しかしジャズでモダ〜ンと言えば、MJQ、モダーン・ジャズ・カルテットのこと。

ピアノ、ベース、ドラムスにヴィブラフォーンという編成で、特にみるとジャクソンが奏でるヴィブラフォーンはきらびやかな音色でサックスやトランペットがリードをとるような他のジャズバンドとは一味違う。

1974年11月にニューヨークのホールでライブ録音され1975年に出た2枚組のThe Last Concert。

あまりジャズは詳しくないが、と言うよりはむしろ疎いと形容した方がしっくりくるジャズ・トウシロの私ではあるが、このアルバムは買っておいても損はないほどの名演奏を繰り広げていると思う。

何しろ過去20年以上にわたる活動における代表曲を網羅したベストな選曲だから.... とここでトウシロさがバレる。

ただ解散コンサートと銘打ってレコード化されたものの5−6年後再結成されたので、今思えばアルバム・タイトルに偽りありとチート違和感を感じない訳でもないが、再結成を喜ぶMJQのファンなら瑣末な事。

まあ通常のモダン焼きに中華麺もう一玉追加されたのと同じで、私なら大歓迎と感じるようなものだろうか….

Softly As In The Morning Sunriseの邦題が“朝日のようにさわやかに”となっているけど異議アリ!

Softlyをさわやかにって訳すのはチョット違うんじゃないかと....

私は穏やかにって訳したい。


優しい一枚

2020年02月13日 | SSW

ジェームス・テイラーがワーナーからコロンビア・レーベル移籍しその第一弾、通算8作目のスタジオ・アルバム、JTが1977年に発売された。

1971年、ワーナー・レーベル2作目のMud Slide Slim And The Blue Horizon以来の久々のミリオン・セラー、そしてベスト男性ポップ・ボーカル部門でグラミーも獲得とすごい事に。

バックは旧友ダニー・クーチやリー・スクラーらおなじみのメンバーからなるザ・セクションがキレの良い引き締まった演奏を。さらにはプロデューサーがデビュー・アルバムをアップルでプロデュースした頃からの長い付き合いのピーター・アッシャー。

これだけお互いを知り尽くしたメンツが揃ってりゃ間違いはない。

このアルバムでも、彼は何を歌わせてもほんわかムード溢れる歌唱で人々の心を和ませるHandy Man。

今週は火曜日が祝日だった事で一週間がとても早く過ぎて行く感じで明日はもう金曜日。

今夜は優しさに包まれてリラックス。

明日もう一日、ガンバロ〜

 

 


ゴージャスな一枚

2020年02月12日 | JAZZ・FUSION

リンダ・ロンシュタットがスタンダードに挑戦した1983年のアルバム、What’s New。全米3位でトリプル・プラチナ・ディスク獲得となる大ヒット。

60年代末から70年代、フォーク、カントリーそしてポップ系ロックのジャンルを歌い続けてきた彼女の面影は全く感じられないものの、もともと歌が上手いのでゴージャスなオーケストレーションをバックに年代物の歌を歌わせてもそつなくこなす。

(このアルバムも路線変更前のアルバムと同様ピーター・アッシャーのプロデュース、でもなんとなく場違いに思えそうな…)

正直なところ70年代はずっとロックを中心に聴いてきた私としては、当時リンダがこの方向に舵を切ったのはちょっと違うんじゃないの?と結構拒絶反応が…

そして時は流れて年齢的に前期高齢者というカテゴリーに到達するとあら不思議!彼女の歌が耳からスゥ〜と頭に入って行くではないか! 今や反対にギンギンのロックの方が拒絶反応を起こしたりして。

そう言えばガキの頃は、ビートルズのサージャント・ペパーズのサイド2はいつもジョージのWithin You Without Youはすっ飛ばしてWhen I’m Sixty Fourから始まっていたような….

今じゃWithin You Without You抜きではサイド2は始まらないくらい重要な曲だと思うようになった。

俺も変わったってことなのか?

でWhat’s New?ってと問われると実際な〜んにも変わったことのない毎日の連続記録更新中なんですが…


渋い〜一枚

2020年02月11日 | AMERICAN ROCK/POPS

1974年のマリアの2枚目のソロアルバム、Waitress In Donut Shop。

ドドン〜と超アップでお顔が登場

日本では、彼女の名前はマリア・マルダーと紹介されているが、英語のスペルはMouldaerなので、Xファイルのモルダー捜査官に近い発音でないかと。

あまり細かい事が気になりすぎると右京さんになってしまうので、アルバムの中身に少しばかり触れてみようと思う。

ニューヨーク生まれの彼女は60年代既にジャグ・バンドのメンバーとして活動していたそうで経験豊富。このアルバムではジャズ、R&Bカントリーやフォーク調の味付けでノスタルジックな味わいのオールディーズを器用に歌いこなす歌唱力を備えているので、非常に安心して聴ける。

グランド・ファンクのハード・ロックを聴いた後ちょいとおつむが痺れてしまったら、中和させるためにこの手の渋い〜一枚なんていいかも。

でも聴いたところで、ドーナツ・ショップでSWEETHEARTに巡り会うような幸運は保証できないけどね….

サイド1の5曲めにドーナツ・ショップのウェイトレスが登場。


ゴールドな一枚

2020年02月11日 | American Hard Rock

1973年の7枚目のスタジオ・アルバム、We’re An American Band。

プロデューサーに音の魔術師、トッド・ラングレンを起用し彼らのハード・ロックはさらに洗練された。アルバムは全米2位と彼らの最大のヒット・アルバムとなる。

このアルバムの聴きどころはやっぱりシングル・カットされ全米1位に輝いた表題曲のWe’re An American Band。

このアルバムからバンドに正式参加となったグレイグ・フロストのキーボードがポップな彩りを添え 、ドン・ブリューワーの躍動感あふれるボーカルは一度聴けば誰しもがハマってしまう。

1971年の5枚目のアルバム、E Pluribus Funkの銀色のコインを模したジャケから今回光り輝く黄金色のジャケに昇格。

(スティッカーがオマケに付いていた)

アルバムは全米2位と彼らの最大のヒット・アルバムとなり、ゴールドどころかダブル・プラチナ・アルバムに認定された。

Should be played at maximum volume.(爆音で聴くべし)ってレーベルに記載されている。

米初回盤でマトリックス・ナンバーはSMAS-1-11207 Z9#3 とSMAS-2-11207 Z9

 


満員電車からの解放

2020年02月08日 | West Coast Rock

動く隙間のなく乗客でびっしりと詰まった車両内はし〜んと静まり返り、各自通勤の暇潰しにとスマホを器用に操作しているのは見慣れた光景ではあるが、それはやはり異様に感じないこともない。

それに輪をかけた光景が昨今多くの人がマスクを着用している事で、海外から来た観光客なら誰しもこの車両に乗るのを躊躇するのは間違いない。

さらにもし誰かがマスクなしでコホンと咳を一度でもすれば、ギョロとした大量の視線を浴びて焼き尽くされてしまうのではないかという緊張感をもたらす。

これは某国から始まった謎のウイルス感染による死をもたらす伝染病の大量の発生によるもので、週末であの満員電車に乗らずに済むというのは本当に気が楽である。

この週末人の多い繁華街に出かける気は毛頭なく、本日午前中は人気のない河川敷を小一時間ほどジョッグし、あとは家に閉じこもって映画もしくは音楽鑑賞でリラックス。

で、本日はリンダ・ロンシュタットの1969年のデビュー・ソロアルバム、Hand Sown…. Home Grownでも。それ以前にはストーン・ポニーズというグループでボーカルを担当し、2年ほど活動を続け元モンキーズのマイク・ネスミス作の軽やかな印象の曲、Different Drumをヒットさせる。

アルバム・タイトルは“手蒔き、自家栽培”という意味で、そのニュアンスを汲み取ったのか地味目の選曲に後年の大ブレイクした時よりポップさ控えめの歌唱によって素朴さが売りのカントリー調のアルバムなる印象。

(1977年に東芝より再発された廉価版シリーズの一枚)

まあリラックスするにはもってこいですな。

さらに月曜日が建国記念日で3連休だったらな〜


奥義、爪楊枝でのトレース

2020年02月03日 | BEATLES-BADFINGER関連

本日はビートルズのSgt. Peppers Lonely Hearts Club Bandを聴いてみる。

1972年ごろに買った東芝音工製造のアップル・レーベル。

(東芝音工製、コーティングのかかったペラ・ジャケ仕様、おまけのカット・アウトはこの盤には付属していなかった)

(アップル・レーベル、AP-8163  Matrix No.YEX-637 4S 2/YEX-638 2S 38)

一曲目に5ミリ程度の傷があってレコードをかける度に、初めの30秒ぐらい周期的に発生するプチ音に悩まされ殆どこの盤がターン・テーブルに乗ることはなかった。

そこで今回インターネットなんかで紹介されている、拡大鏡を使って爪楊枝の先で傷の箇所をグルーブにそって数回トレースなる奥義を試してみた。

そうすると、あら不思議! 再生してまだ少しはプチ音が残るものの、あまり気にならないレベルとなった。

グルーブをトレースすることによって、傷によって存在する事となった雑音の元となるゴミもしくは付着物が取れてスムーズにレコード針がトレース出来、雑音が減ったものと考える。

しかし、そこは奥義ゆえ誰しも出来る技ではない。

もし試されるなら自己責任で。


哀しみの明細書、その2

2020年02月02日 | 特になし

昨日出かけた帰りにいつも使うターミナル駅に地下鉄で到着、ここからいつもの私鉄に乗り換えて約20分ほどかけて帰宅する。

そこでターミナル駅の1階の出店になぜだかふと目が行った。宝くじの売り場である。

宝くじはかなり昔に1億円の当選くじが出たと張り紙があった駅前の宝くじ売り場でいつも買うのだが、なんとそこの宝くじ売り場からに年末ジャンボ7億円、前後賞3億円計10億円の当選くじが出たぁ〜と張り紙が!

なんと当たりくじが自宅から電車でわずか20分の近場に潜んでいらっしゃったとは! お電話いただければお伺いしましたのに...

もう金輪際宝くじは買わないと先月誓ったばっかり。

買わないという選択肢はないやろ〜と鶴瓶の畳み掛けるセリフに次の東京2020協賛ジャンボまたまた買ってしまいそう。

意志が弱くてどうもすいません。

 

 


レア物たっぷり

2020年02月02日 | ELTON JOHN

本日は久々に取り出し聴いて見たCDについて少々お喋りべりでも….

1992年急遽CD2枚組で発売されたエルトン・ジョンのRea Masters。

(当時シンガポールに住んでいたので、購入したのはDJMレーベルのヨーロッパ盤で、アメリカや日本でのポリドール盤とは写真が違う。日本ではイエス・イッツ・ミー レア・トラックスの邦題がつけられて発売。更には2010年、このアルバムLP化されていないにも関わらずSHMCD2枚組の紙ジャケ仕様で発売と商魂逞しかったような)

中身は初期のアルバム未収録のシングルA面B面、アウト・テイク、サントラFriends丸ごとにその他諸々が収録されたレア音源集で、一応エルトンのファンの末席に属するという事で店頭に並んだ時に速攻で購入と相成る。

その後、1995年にDJM時代のCDがリマスター再発時にそれらの曲が各オリジナル・アルバムにボートラとして収録されたため、このレア音源集の価値は少しばかりは下がったかもしれないが、 サントラFriendsを丸ごともしくはレア音源集のみを重点的に聴いて見たいお方にとってはまだまだ存在感はあると言える。

レア音源集の位置付けは、戦略的にシングルのみでの発売という曲を除いては、当時制作されたLPアルバムの収録の選にもれたいまいち魅力がなかったか曲もしくはアルバムのコンセプトにそぐわないイメージを持つ曲などをご供養する感じではないかと。もちろん後に発売されるかもしれないベスト・アルバムに収録され日の目をみる曲があるかもしれないが….

私がこのCDアルバムで興味を持ったところは、解説書でエルトンの盟友で、かつ作詞家のバーニー・トーピン氏の遠慮の無い数々のコメントである。

幻のシングル第1弾 、I’ve Been Loving You/Here’s To The Next Timeでは自身が作詞した曲ではなく実のところエルトンの作品で、所属事務所から指示で当時のトム・ジョーンズとかエンゲルベルト・フンパーディンクのような当時のメイン・ストリームに属する歌曲の制作を要請されたからって事らしい。早く売れたいって事でのやっつけ仕事のようで…

ある程度やりたいことが実現できたのは、第2弾のLady Samantha/All Across The Heavenからで、第3弾のIt’s Me That You Need/Just Like Strange Rainへと続く。

日本で大ヒットしたIt’s Me That You Needに関しては、当時少し流行していたエレクトリック・フォーク調を採用、ただギターは少々泣きが入り過ぎかもね。

Just Like Strange Rainについては少しばかり酸味が強く、当時のTrafficのようなバンドから影響を受けていたとも。俺たちは磁石みたいなもので何か好みのものがあれば無意識に吸い付いて同化して行くのではと語っておられる。

ロック色の強いBad Side Of The Moonは格調高いオーケストレーションをフルに施したアルバム2作目のElton Johnのイメージにはそぐわずアルバム収録からドロップ。4枚目のシングル、Boarder SongのB面へ。

5枚目のシングルはRock & Roll Madonna/Grey Seal。擬似ライブで制作されたRock & Roll Madonnaは、2作目のElton Johnのフル・オーケストレーションで制作された反動からか、全てを剥ぎ取った形でやってみたかったからだと...

実はこの曲を初めて聴いたのはそれより20年以上前の、1971年に日本のみで発売された来日記念盤、A Very Special Collectionでの事。当時のライナー・ノートには擬似ライブって書いてなかったからてっきり本当のライブ収録だと長年思っていた。

このアルバム世界に先駆けて、Rock & Roll Madonnaを含めたLP未収録のLady Samantha It’s Me That You NeedやJust Like Strange Rainなどレア音源も収録された文字通りスペシャルなベスト盤とも呼べる優れ物で、洋楽ベスト物の独自編集が多かった日本でも出色の出来だったと言える。

そしてサントラFriendsに至る。当時ガチの洋画ファンでもない私は、このサントラの存在は知っていたもののその映画に関して興味が湧かなかったため、このアルバムは無きものとして購入には至らなかった。

バーニーによると彼は怠惰で映画のスクリプトも映像もまったく見ずに仕事にとりかかったそうで、歌物Can I Put You On/Honey Rollなんかは映画の中ではラジオから聞こえる設定とかそんな感じで映画にはめ込み、その他オーケストレーションを伴う音源はアレンジ担当のポール・バックマスター氏の尽力によるものと仰せられ、結果オーライ!

We got mileage out of those、つまりそれらを利用させていただいたと驚愕の手抜き宣言! 

それでオーケー、まあこの手の青春映画に疎かった当時の私にとっては登場人物のポールとミシェルに思入れはないからね。

CD2についてはまたいつか。


タグと帯

2020年02月01日 | BEATLES-BADFINGER関連

今日所用で電車に乗っていると発見!

コートの袖に仮縫いでつけられたタグがコートの袖口に。

特に若い人によく見受けられる光景であるが、袖口のダグは外すべきである事を知らないのか? それともファッション感覚でわざとタグをそのままにしているのか?

ちょっとそこのあなた!と尋ねてみたい気もするが、大きなお世話って感じもするので只々眺めるだけ。

そういえば、レコードの日本盤も帯と称される宣伝文句が記載された紙の襷が掛かっていた。

レコードを集め始めた当初、レコードのジャケ・デザインの意匠を損なうという事で新譜のLPレコードを買えば帯はすぐさまゴミ箱行きだった。

後に雑誌かなんかで日本盤の場合帯も商品の一部、すなわちレコード、レコード・ジャケ、レコード・スリーブ、ライナー・ノート、その他付属品さらに帯が揃って完品扱いだそうで、中古で取引される場合は帯があった方がその価値が高くなるらしいとの事。

特にビートルズの初回盤の中古レコードで、美品かつ半掛け帯が付いていれば高価で取引されるとか….

(幻の半掛け帯を見たければ、ビートルズのジャパン・ボックスを買えばそのレプリカがもれなく付いてくる。しょぼいと言えばしょぼいけどね。その価値を知らねば、一発でゴミ箱行き確定間違いなし!)

私のビーコレは再発盤でほとんど価値のない物ばかりなので、帯の廃棄に関して今更ながら残念だったとは思わない。

まあタグと帯の話題で会話が盛り上がるのは日本だけかもね。