CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

街路樹

2022年06月30日 | JAPANESE

1983年、17歳でデビューしあれよあれよという間に若者の間でスター的な存在に。

その後2枚のアルバムを出し、20歳になると無期限活動停止を宣言、アメリカに単身渡る。

翌年帰国すると事務所主導でレーベルも変更し活動再開するも創作活動が思うようにいかなかったらしい。

なんとか1988年に待望のアルバム、街路樹が完成。

それまでのアルバムは苦悩の中にも明るさが感じられたが、このアルバムは全体的に暗い感じですかね? 

その後またレーベルを元に戻した事から、本人も当時の活動状況に満足していなかったのかも?

とは言え、個人的には一味違ったこのアルバム結構好きで、彼の作品の中では一番良く聴く。


とうしろディラン・ファンのお供に

2022年06月29日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

初期のディランって自身のアコギとハーモニカの伴奏そって単調なメロディーの数え歌を歌うような感じですかね?

抽象的な文言を含む歌詞を例のガラガラ声で英語で歌われると私のような英語不得手のリスナーにとっては一体何を歌ってんの?ってなってしまう。

ライナーに記載された和訳を眺めながら歌を追っかけるのも少々面倒。

ディラン通の方々はオリジナル・アルバムを聴いた方が良いっていうけれど、やっぱり私のようなとうしろディラン・ファンなら単調の中にも少しでも親しみのあるメロディーを持った曲の方が有難いのですけどね…

てな事で取り出しましたるは、1967年のBob Dylan’s Greatest Hitsでも。ちょうど前年にウッドストックでのバイク事故により重傷を負って当面活動休止となり、レコード会社は苦肉の策でそれまでのアルバムから選りすぐりの曲でコンピ・アルバムを制作。

(ディランにとっては、事故後の長い療養生活も多分良い息抜きになったのでは...  その後ウッドストックの隠れ家でのザ・バンドとの充実したセッションが物語っている。)

アルバム、Blond On Blondに収録された気の抜けたマーチング・バンドのような演奏をバックにこれまた怠く歌い出すRainy Day Woman #12 & 35からゆるりとスタートし、Blowing In The Wind、Like A Rolling Stoneに Mr. Tambourine Manなど著名ヒット曲を挟み、同じアルバムのJust Like Womanで締めくくる。

オォ~!これなら全編どこかで聴いたことのある曲ばっかりで分かり易い。

100回ほど聴いてからオリジナルのアルバムに進めば、これでオイラもディラン通!

あの~ その意気込みは買いますがね。でも今夏、電力需給ひっ迫で節電しなきゃならないので…

いつまで経ってもオイラはとうしろファンって事か…


ハイ・ウェイのお供に その2

2022年06月28日 | JAPANESE

徳永英明の8枚目のオリジナルアルバム、Nostalgia。

買った当初は車の中でよく聴きました。

ゆったりとした“恋の花”からアップテンポの“Jealousy”に変わると何故かアクセルを余計に踏み込んでしまった事も。

若気の至り。

作詞作曲も手掛け、売りのちょっとハスキーがかった声で高音もパワフルに出せる歌唱力は日本では他になかなか見かけない才能ですかね。

このアルバムは1993年に出たのであれから30年近く経つ。

Nostalgiaを聴いていた頃が今ではノスタルジアを感じさせる。


ハイ・ウェイのお供に

2022年06月27日 | AMERICAN ROCK/POPS

長い直線が延々と続く単調な高速道路を一人で走っていると徐々に疲れを感じてくる。

こんな時はカーステのスイッチをオン。

しかしハード・ロックやプログレでは余計に緊張が高まりより疲れを堆積させることに。

てな事で、2006年のトム・ペティのソロ・アルバム、文字通りのHighway Companionなんかはどうだろう?

バックのハートブレイカーズ抜きのソロとしては3作目で、プロデュースはELOのジェフ・リン。

そのため南部の泥臭さは薄れアコースティク寄りのサウンドは、聴き手の心を柔らかく解す。

癒されます。


暑っ~!

2022年06月26日 | R&B

まだ6月なのにギラギラ照りつける太陽、気温は30度を軽く超え7月より暑いんじゃね~の!

今からこんな調子で体力を削られていくとなると連日35度を超えるような本番の真夏まで体が持つのかいささか不安になる。

てな事で本日は暑気払いとしてスティービー・ワンダーの熱いファンキーな曲でも。

今の状況を表すが如く1980年通算19枚目のオリジナル・アルバム、Hotter Than July

(あまりに暑くてピアノが燃えてますやん)

(アルバムの最後を飾る曲、Happy Birthdayは凶弾に倒れた公民権運動の象徴だったキング牧師の誕生日を祝ったものだったとか...) 

売上がイマイチだった前年の2枚組サントラ、Journey Through The Secret Life Of Plantsの名誉挽回って事でもないが、素晴らしいアルバムに仕上がった。

もし一回聴いてピンとこなくとも何度か繰り返し聴いていけば自然に馴染んでいく。

今の暑さも出来るだけ物陰でじっとして身体にゆっくりと馴染ませて本番に備えたい。


テキサス・ブルース・フラッド

2022年06月25日 | Southern Rock

ジャズのフレーズに乗せた甘いブルースなんてやってられないぜ!

パワーで押しまくるブルース・フレーズはカラッとしていて明るさもあり何とも心地よい。

1983年デヴィッド・ボウイの大ヒット・アルバム、Let’s Danceでリード・ギターを任され注目を集めたものの個人的には何となく場違いな感じもあったスティービー・レイ・ボーンがその後満を持してメジャー・デビュー。

十八番のブルースを弾けば水を得た魚のように自由自在に力強いギターを操る。

1985年から86年にかけてのモントルー・ジャズ・フェスや地元テキサスでの公演から収録したスティービー・レイ・ボーンとダブル・トラブルのライブ・アルバムが1986年に出た。

今宵もスティービーのストラト・キャスターが唸る。

テキサス・ブルースの洪水に呑み込まれそう。


掘ってきました

2022年06月24日 | 特になし

と言っても芋掘りではなく、つい先日某なんちゃらオフで久しぶりに中古レコードなどを今時に言えばディグってまいりました。

ここ何年か大ブームって呼ばれるほどのことは無いけれど、何故か中古レコードに興味を示た若い人でそこそこ賑わっているみたいでありまして、私が訪れた際も若いカップルがLPレコードを頑張って掘っていました。

かって60−70年代のレコード全盛時代にその魅力の洗礼を受けた若者が今やおじさんとなり、既に廃棄してしまったレコードを懐かしさのあまりまた買ってしまうってな感じだったんですがね...

店側もこの好機を逃さず、某なんちゃらオフでも多分ネット検索でそれなりの価格設定しているみたいで結構いい値段になっています。

かってはジャンク・コーナーで一枚100円のLPでもソコソコのコンディションでしたが、今ではその様な掘り出し物は皆無に近く、ジャケがボロボロかもしくは全く興味の湧かない分野のレコードで溢れかえっているこれぞ本当のジャンク・コーナーと呼べる品揃えになってしまったような...

てな事で今回LPは諦め、シングル・レコードでもと探してみたものの、昔は一枚50円以下のものが結構あったのに、ジャンク・コーナの商品でさえキリッと税抜価格100円のスティッカーが貼られていた。ブームになるのもちょっと考えもんで、掘りがいのない中古ショップになってしまったなあと思える今日この頃。

ただ暇つぶしとは言えわざわざ車に乗ってショップまで出向いたので、手ぶらで帰るのも何なので比較的コンディションの良い気になるシングルを幾らか掘ってきた次第。

1968年グループ・サウンズ、ザ・タイガースの3枚目のオリジナル・アルバム、ヒューマン・ルネッサンスからシングル・カットされた廃墟の鳩(A White Dove)。

愛や恋を歌うのではなく、結構シリアスな内容の歌で当時は驚いた。トッポのハイ・トーンの力強い歌唱が染みる。

井上陽水の4枚目のアルバム、2色の独楽からシングル・カットされた御免。ロスで録音されたらしく、さりげなく編曲にGene Pageの名前が...

1971年のダニエル・ジェラールのButterfly。当時ラジオでオン・エヤーされていたのは知っていたが、彼のレコードお初にお目にかかることに。

サビでButterfly〜♪ Butterfly〜♪って歌っていたからてっきり英語の歌かと思いきや、今更ながら歌詞カード見てみるとButterfly以外はフランス語!

彼はフランス人で、ポルナレフさんと同じフレンチ・ポップスの人だと気付かされた。

何でPapillon 〜♪ Papillon〜♪ って歌わなかったのかな?

 


お家で聴く懐かしの60年代ロック

2022年06月22日 | AMERICAN ROCK/POPS

オルガンが鳴り響くインプロビゼーションを聴けば気分は60年代。

特にアイアン・バタフライやバニラ・ファッジ、それにドアーズらが思い浮かぶ。

本日はドアーズの1967年のアシッドでサイケな雰囲気のファースト・アルバムでも。

今聴けば少々間伸びして安っぽく聴こえてしまうキーボード・ソロも当時は聴き手をトリップさせるために長尺インプロビゼーションとして収録し演奏時間を大幅に伸ばした。

このアルバムからシングル・カットされドアーズの代名詞とでも言える大ヒット曲、Light My Fire(ハートに火をつけて)はアルバム・バージョンでは7分強、ただしシングル盤はラジオ・フレンドリーてなことで長尺インプロビゼーションを大幅にカットして3分弱に編集された。

カー・ラジオを聴きながら運転している最中に長尺インプロビゼーションを聴いて別の世界にトリップされると事故につながるなんて危惧もあったのかも

またオジンの場合は聴いていて寝落ちする時があるからね。

よい子とオジンはお家でドアーズを。


AOR時代到来

2022年06月20日 | AMERICAN ROCK/POPS

今日はボズ・スキャグスの3部作最後の一枚、1980年作Middle Man。

1976年に出たSilk Degreesで初めてボズのアルバムを買って好印象を得た。

その昔デュアン・オールマンのギターをバックに10セント貸してくんない?って歌った人と同一人物だとはとても思えなかった。

翌年出したDown Two Left Thenはちょっとパワーが落ちた感はあったものの、最終作Middle Manで一味違う形で盛り返し70年代末のシティー・ポップ系AOR3部作ここに完結って感じだった。

その一味の違いってこのアルバムでデビッド・フォスターがキーボードでセッションに参加し、更にボズと楽曲を共作していたことですかね。

同年に出たデビッドとジェイ・グレイドンらによるコラボ・アルバム、Air Playと相通じるパワーを感じた。

ボズはこの後ベスト・アルバムを出して長~い休息に入る事となる。

かく言う私も80年代になって平サラリーマンとして働き始めたことから時間的な余裕がなくなり、レコードとは暫しお別れとなった次第…


久々にウイングスでも

2022年06月19日 | BEATLES-BADFINGER関連

今日はウィングスの1975年のアルバム、Venus And Mars。

このアルバムからバンドとしての一体感を出していくために”ポール・マッカトニー”の個人名が取れてシンプルにウィングスと命名された。

やっぱりこのアルバムがウィングスの作品のピークですかね。

彼らの音楽的才能がバランスよくまた隙なくぎっしりと1枚のレコードに詰め込まれている。

個人的にはRock ShowよりListen To What The Man Saidにマッカートニーの魅力がより出ていると思う。

 


スーパートランプの事

2022年06月16日 | PROG ROCK

日本では1974年の3枚目のアルバム、Crime Of The Centuryあたりからプログレ・ファンの注目を集めた。

今日は1979年のアルバム、Breakfast In Americaで世界的大ブレークを果たす一つ手前の1977年作5枚目のアルバム、Even In The Quietest Momentsでも。

このアルバムではまだ一発で一般大衆受けする必殺フックの様なものは次作のBreakfast In Americaと比べてまだ感じられないけれど、明るい雰囲気でポップ度も増して完成形に近付いた感じかな。

ただ次作で一気に世界的大ブレークを果たしてしまうと、忙しくなりそれまでの自由度も失われバンド・メンバーのモチベーションが低下するのは世の常。それに曲を作り演奏する人と演奏だけの人と比べれば、収入の格差が出てきて結構お金の問題でもゴタゴタするからね。

てな事で中心メンバーだったロジャー・ホジソンが家族の生活を優先する事によってバンドから脱退。それに従ってバンドの人気も低下し遂には解散へと。

やはりあまり売れ過ぎるのもバンドを継続するには良くないって事ですかね。SuperなTrampのポジションがバンドとしては快適なのかも...

それからロジャーがソロになってからイエスのアルバムにボーカルとして参加するってな話もありましたっけ。結局ジョン・アンダーソンがABWHからイエスに戻ってきてその話は無くなったけれど、1994年のアルバム、Talkにはロジャーがトレバー・ラビンと共作したポップな曲、Wallsが収録されている。

バグルスがジョン抜きのイエスと合体して出来た1980年のDramaなんて軽快なアルバムもあったので、もしロジャーがイエスに加入したらもっと面白い作品が出来たのかな? 

90年代のイエスの作品ってマンネリ気味で結構眠たかったからね。


ビデオはラジオを殺す

2022年06月15日 | BRITISH ROCK

テクノとかエレ・ポップ呼ばれるシンセ中心の無機質な音楽が世界的に注目されたのはやっぱり1974年クラフト・ワークのAutobahnとか我らが誇る冨田勲氏のクラシックと融合させた一連のシンセ作品群ですかね。

70年代末になるとYMOなどシンセ技術の発展で高度なテクノ・ポップが楽しめるようになり、英国でもニュー・ウェイブのジャンルで新たなグループが登場。

Bugglesと言うテクノ・ポップのバンドで、メンバーは後にイエスやエイシアで活躍したトレバー・ホーンとジェフリー・ダウンズのデュオ。

ビートルズのカブトムシと言うイメージからバンド名にBug(昆虫)を採用した事と、またバグるって言えば不具合とか欠陥と言う意味で今じゃ日本語化していることもあって個人的に結構親しみを感じる。

1980年に出た彼らのアルバム、The Age Of Plasticに収録されたVideo Killed The Radio Star(ラジオ・スターの悲劇)はそれまでラジオからスターが産まれてきたが、今後はテレビでのビデオ・クリップのオン・エヤーが主流スターを作るって趣旨の歌で結構インパクトがあった。

1982年のMTVによる24時間連続でビデオ・クリップが流される様になり、聴覚だけでなく視覚にもうったえる手法が主流となり音楽業界も様変わり。

ただ個人的にはビデオ・クリップはあまりみないことにしている。何故ならビデオからの視覚的な印象がその曲のイメージを固定してしまう事が多々あるからである。

個人的に言わせてもらえれば”ビデオは曲に対する個人的な妄想を殺す!”ですかね?


やっぱりプログレは英国

2022年06月14日 | PROG ROCK

女性ボーカルを擁した英プログレ・バンドとして、ルネッサンスやイリュージョンと共に忘れてはならないバンドがカーブド・エヤーである。

1970年英バンドとして初めてアメリカのメジャー・レーベル、ワーナーと契約を交わした実力派。

本日は1972年の彼らの3枚目のアルバム、Phantasmagoria(ある幻想的な風景)でも。

ギターがこのバンドでは主役ではなく、メロディー・ラインはバイオリンのダリル・ウェイ、キーボードのフランシス・モンクマンにソーニャ・クリスティーナの繊細なボーカルが絡むアンサンブル。

プログレチックで、フォーキー、そして時折ジャージーな印象も。

アメリカン・バンドじゃこうは行かない。


隠れた名作

2022年06月13日 | ELTON JOHN

作詞家バーニーの憧れの地、淡い土色のイメージでアメリカ西部をレトロな感覚で描いた1970年の作品、Tumbleweed Connection。

翌年の次作、Madman Across The Waterは前作と同じくアメリカを描いてはいるが、その全体的な印象は青い色彩で描かれたジャケットの様に冷たさが…

さらにポール・バックマスターによる鋭利なストリングスのアレンジにより暗さも感じられる。

(写真のエルトンもシリアスな感じに写っている)

(全くカントリーぽくないB.J.コールの爪弾くスティール・ギターが印象的)

そんなイメージからか、エルトンの初期の作品の中では販売当初チャート的には良くなかった。

ただ通算販売数となると他のアルバムに劣らないほどの売り上げがあり、何度も聴き返すことによってその良さが味わえるって作品ですかね?

今日だけで4度もフルで聴いたことに。

個人的に何度聴いても飽きのこないアルバムです。


あなた一体誰? 孤高のドラマー

2022年06月11日 | BRITISH ROCK

1978年、ザ・フーの8枚目のスタジオ・アルバム、Who Are Youが前作、The Who By Numbersから3年ぶりでた。

何故か乗馬スタイルでキースが座っている椅子の背もたれに書かれたNot To Be Taken Awayが哀しい

70年代初期全盛だったハード・ロックがディスコ・ブームによって葬り去られようとした時、それが今流行りのMuzak? 残念ながらオレたちはまだくたばっちゃいね~よって叛逆の狼煙をあげた。

いつものザ・フーで勝負。

New Song、Sister Disco、Music Must Change、Guitar And PenやWho Are Youあたりに彼らなりに当時の時勢を皮肉ったメッセージが込められている。

その叛逆の推進力となっているのが、キース・ムーンの秘技“どこでもフィル・イン”。

手数の多いドラミングで、前方で何気に歌っているロジャーを吹っ飛ばすぐらい勢いのある激しいドラミング。

残念ながらキースの不慮の死によってこのアルバムが彼の遺作となった。ザ・フーは代わりのドラマーとして元フェイセスのケニー・ジョーンズを起用したものの、やっぱりキースの代わりにはなり得なかった。

あなた一体誰?

放出中古車センタ~ ♪♪

違った!キース・ムーン、オイラが主役!