CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

楽しくていいね

2023年09月30日 | AMERICAN ROCK/POPS

1981年、ジャクソン・ブラウンの相棒、デビッド・リンドレーのソロ・デビュー・アルバムが出た。

プロデュースはジャクソン・ブラウンらが担い、デビッド・リンドレーのギターとボーカルをサポートする演奏には腕利きセッション・ベーシストのボブ・グローブやかってクリムゾンでドラムを叩いていたイアン・ウォーレスらが参加。

レゲエやR&Bなど基調としたサウンドで、Our Old Ladyなんて日本の民謡聴いているみたいで明るくて非常に楽しめる。

ただ、このアルバム邦題に“化けもの”って付けられたのがちょっと解せないのだけれど…


それでもニールの旅は続く

2023年09月29日 | CSN&Y

1972年、バック・バンドのクレイジー・ホースのメンバーだったダニー・ウィットンの薬物のオーバー・ドーズによる死に直面し、更にその翌年ローディーのメンバーの一人も同じ要因で死に至る。

その時の心情を描いたアルバムを制作したものの、その内容が暗すぎた故レコード会社から発売を却下され、それに代わるアルバム、On The Beachが1974年に登場。

1曲目のWalk Onなど少しはポジティブな印象もあり多少暗さは改善されたものの1972年に出てヒットしたアルバム、Harvest後のDitch Trilogy (ダーク三部作、Time Fade Away、On The BeachとTonight’s The Night)の一枚として数えられる。

ちなみにこのアルバム、Revolution Blues、Vampire BluesにAmbulance Bluesとブルース3部作が収録されているのに気づいた。それらのタイトルからして単なるジョーク的なものなのかそれともシリアスな風刺を含むニールのメッセージなのだろうか? 

むむ〜

とは言え英語ネイティブの方々の様に歌詞のニュアンスを瞬時かつ正確に理解できない私の様なスペックの持ち主であれば小難しい事考えずにサウンド面でのいつものニールの雰囲気を楽しめばいいのかも。


これが彼らの一番かな?

2023年09月28日 | AMERICAN ROCK/POPS

久々にTotoの1978年のデビュー・アルバムでも。

腕利きセッション・ミュージシャンからなる6人組のバンドでポップ、ハード、プログレにフュージョンなどなんでも来い!って感じ。

シングル・カットされヒットしたHold The LineやGeorgey Porgyなどを収録し、アルバム自体も全米9位を記録する大ヒット。

この後、4枚目のアルバム、IVでグラミー賞を受賞したけれど、このアルバムとセカンド・アルバム、Hydraが個人的には最もTotoらしいかなと思っている。


Hamberger Concertoって?

2023年09月27日 | PROG ROCK

1974年に出たオランダのプログレ・バンド、フォーカスの4枚目のスタジオ・アルバム、Hamberger Concerto。

アルバムのサイド−1には独立した4曲が収録され、サイド−2には6つの小曲からなるクラシックとロックが融合した組曲、Hamberger Concertoがサイドー2全編をどっしり覆う構成となっている。

かってのヒット曲、“Hocus Pocus、悪魔の呪文”の様な強烈なインパクトを与える曲は無いものの、いつも通りの静としてのクラシカルな曲と動なるロックが混ざり合い振幅の激しい作風はなかなかの出来。

ところでサイドー2の組曲、Hamberger Concertoって食事の風景を描いた作品。

(ATCOからの米盤)

スターター(前菜)から始まって、ハンバーガーの焼き具合を示すレア、ミディアム−1、ミディアムー2そしてウェルダンと続き、締めの一杯(One for The Road)で大団円。

オイラの締めはやっぱりウヰスキー。

マスター、ダブルで! 

安いやつね!


やっつけ仕事なんだけれど…

2023年09月25日 | BRITISH ROCK

過去にモアと砂丘の映画のサントラを制作したピンク・フロイド。

またまたサントラ(フランス映画、La Vallée)の依頼があって早速取り掛かる。

時は1972年、ちょうどイギリスでThe Dark Side Of The Moon(狂気)の制作の途中、パリに移動してなんと2週間で完了。

完成した作品は、Obscured By Clouds(雲の影)。

(ジャケもたまたま撮られたピンぼけの写真が採用と、らしさ溢れる作品となった。)

彼らがサントラを制作する際どの程度映画のシナリオや映像の影響を受けているのか不明なのと、私自身が肝心の完成した映画を見ていないのではたして映画にフィットしたサントラして成立しているのかはなんとも言えない。

ただ狂気のアルバム制作中だった事から考えると、彼らにとって息抜きのレコーディング・セッションだったのでは?

狂気の様な作り込まれたサウンドでなく、シンプルで力みもそれほど感じさせない。

映像があるかないかは関係なしにゆったりした感じでらしい曲が次々と....

やっぱりピンク・フロイド。


ベスト・アルバム

2023年09月24日 | ELTON JOHN

その昔、PCでの音楽管理ソフトがない時代、自分の好きな曲をカセット・テープに落とし込んで制作する自身用ベスト・アルバムの編集作業は大変だった。

まず出来るだけカセット・テープの収録時間に近い曲を選択し、自身が気持ちよく聴ける順番に並べていく。編成が決まるとLPやシングル盤から1曲づつダビングしていくわけだが、レコード各盤によって音圧のレベルが違うので録音前に一度演奏して音が破れない様にカセット・デッキのピーク・メーターを慎重にモニターしながら適正の録音レベルを曲ごとに定め、カセット・テープの両面を完成させる。

60分のテープでベスト・アルバムを作成するとなると丸一日かかる場合もあり、あまりにも面倒なのでオリジナル・アルバムを持っていてもそのアーティストのベスト・アルバムを購入することもあった。

今回はエルトン・ジョンの1977年のGreatest Hits Vol.2でも。

(米盤CD)

収録曲は1974年のアルバム、Caribouから1976年のアルバム、Blue Movesの中からのヒット曲、ノン・アルバム・シングルにTommyのサントラ盤からPinball Wizardとまずまずの選曲。

これなら、1975年に出たGreatest Hitsと合わせれば簡単に自身推奨のベスト・アルバムが出来るのだが、実は英・日盤と米盤の収録曲が若干異なることに後に気づき後に米CD盤を購入してみる事に。

違いは英・日盤に収録されていたBenny And Jetsが米盤には収録されず何故か場違い感のある1971年のアルバム、Madman Across The Waterに収録されたLevonが!

Benny And Jetsは1974年の作品だったが、当時シングル・カットされず1976年に英国でようやくシングル化されGreatest Hits Vol.2に収録されたの事。

ただアメリカではBenny And Jetsがラジオ局のオン・エヤー人気を博し1974年に急遽シングル化され、同年の米盤Greatest Hitsにも収録された。ちなみに英・日盤はCandle In The Windを選択。

(1974年のGreatest Hits)

てなことで、米盤Greatest Hits Vol.2にはBenny And JetsではなくLevonが収録されることに。

この後CD化が一般的になると、エルトンのベスト・アルバムは品・形を変えてどんどん登場し、Greatest Hits とVol.2は廃盤。

ただし、商魂逞しい日本では紙ジャケ化によって今でも売られているみたい。

(当時すざましい人気だったエルトン)

てなどうでも良いような話を徒然に書いてみた。


懐かしき70年代

2023年09月23日 | AMERICAN ROCK/POPS

バブル景気も終焉を迎えた90年代にまさかのあの懐かしき70年代ロックが復活するとは。

レニー・クラビッツの1993年の3枚目のアルバム、Are You Gonna Go My Wayは私にそう思わる様な快作だった。

下手すると都会の片隅におけるお薬関係の出張営業マンなんかと見紛う様な出立ちだが、中身はハード・ロックや、R&B、ファンク更にレゲエも登場で70年代の雰囲気バッチリ!

特に90年代以降はCDやレコード購入に全く食指が動かなかったのだが、このアルバムだけはつい買っちゃいました。

ロジャー・ディーンの手による双子の少女達とトカゲの絵柄は70年のヴァージン・レーベルを思い出させる。


武道館での一夜

2023年09月22日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

本日は1979年12月3−4日の日本武道館での公演を収めたエリック・クラプトンのライブ・アルバム、Just One Night(ライブ・アット・武道館)でも。

(このアルバム、二夜連続の公演からのセレクションなので、正確にはJust One Nightじゃない)

1980年に2枚組で発売され全米・英でそれぞれチャート2位・3位と大ヒット。

今回のライブはシングル・ヒットした曲よりはブルースを中心にしたセット・リストでエリックは黒のストラトをギンギンに弾きまくる。

と言っても、アメリカ南部特有のドロドロとかねっとりした味わいでなくどちらかと言えばサラサラ感があって全体的にウキウキさせるサウンドで非常に聴きやすい。

バンド・メンバーが南部志向とは言え全員がイギリス人だからなのか一味違うように感じる。

このアルバムの後もう一枚スタジオ・アルバムを赤べこがシンボルのRSOレコード(ポリドール系)から出し、その後ワーナー系の自身のレーベルを設立し活動を続けることに。

 


コレはフランス語でないとね

2023年09月21日 | Euro Pop

70年代初め頃、洋楽ソフト・ロックのジャンルで人気を二分していたのは、エヴリィ、シャラ、ラ、ラ~🎵のカーペンターズとホリディ~🎶のミッシェル・ポルナレフかな?

特にポルナさん、英語で歌う洋楽アーティストには出せない味わいがある。

そのポルナさんが1974年に出した無題のアルバム(日本ではPolnareve、ポルナレフ革命)は結構分かり易くてサラッと聴けてお気に入り。

(昔の赤坂見附あたりであろうか、もし合成でないのなら交通量の少ない朝一番にゲリラ撮影を敢行したのかな?)

(日本盤のレコード・ジャケのデザインは派手派手!)

某大学の教養課程の第二外国語にフランス語を履修し2年間習ったものの全く物にならず今に至っている。

まあ言葉がわからなくともその雰囲気をメロディーと一緒に楽しめればと開き直っている次第。


ひとりぼっちのライブ

2023年09月20日 | West Coast Rock

ジャクソン・ブラウンの2005年のライブ・アルバム、Solo Acoustic Vol.1でも。

自身でアコギもしくはピアノを演奏して歌うひとりぼっちのライブ。

シンプルながらコレが中々聴き応えのある作品となっている。

また曲の前のIntroと称される彼のお喋りも聴きどころ。

例えば2曲目のThese Daysについては16歳の時に作ったものだとか、アンディーウォホールお気に入りのニコがカバーしたとかユーモアを交えて解説。

ただ海外のショップで買ったUS盤のCDには歌詞カードが付いていないので内輪ネタを含むお喋りをよく聞き取れないのが残念。

文字起こしされたライナーの付いた日本盤を買い直すかな?


L’Isola Di Niente(何も無い島)

2023年09月19日 | PROG ROCK

イタリアのプログレ・バンド、PFMはELPのマンティコア・レーベルと契約し、1972年のセカンド・アルバム、Per Un Amico(友よ)がPhoto Of Ghost(幻の映像)と改題され英語盤が発売された。

その2年後の1974年サード・アルバム、L’Isola Di Nienteが登場。前作と同様に英語盤、The World Became The World(甦る世界)も出た。

(打ち抜かれたジャケからインナー・スリーブのアートがみえる。)

(インナー・スリーブのアート)

(インナー・スリーブを抜き取ると、何やら災害にあった様な風景が... これは一体何を意味するのか?)

本日は、そのイタリア語盤、L’Isola Di Nienteでも聴いてみる。

イタリア語盤と英語盤の違いは、歌詞の内容が異なる、ボーカルがイタリア語であるか英語であるか、収録曲数の違い(英語盤には彼らのファースト・アルバムから英詞をつけて改題したThe World Became The Worldを余分に収録しているため1曲多い)と曲順。

そのため両アルバムを通して聴けば、違った印象を抱くかも。

まあ違いのわからぬ私などは、英・伊のジャケ違いを大いに喜ぶことに。

(英語盤、The World Became The Worldのジャケ。打ち抜き箇所を組み立てると立体的な島が現れる。)


脱メロトロン

2023年09月18日 | PROG ROCK

それまでメンバー各自がソロ活動に励んでいたムーディ・ブルースがついに活動を再スタートさせた。

ついに1978年、待ちに待った新生ムーディー・ブルースとして8枚目のアルバム、Octaveが登場したものの少々期待外れの出来だった。

そしてその3年後、キーボード担当のマイク・ピンダーの脱退により何とあのイエスに在籍したパトリック・モラーツをリクルートし、バンドを再構築して完成させたアルバムがLong Distance Voyagerだった。

またプロデューサーにはそれまで新生ムーディー・ブルースのアルバムをすべてプロデュースしてきたトニー・クラークが外れ、ステイタス・クォーなどロック系バンドのプロデューサーだったピップ・ウィリアムスが起用された。

バンドの作風はプログレからよりポップになって、何と全米1位を記録する大ヒット作となった。

アレっ!そう言えばあの哀愁漂うメロトロンの懐かしき音色も聞こえなくなったね。

かってのプログレ志向の尖った作風も80年代となればその時代と共に変遷していくのは必然なのかも。


懐かしのShake It

2023年09月17日 | AMERICAN ROCK/POPS

英フォーク・ロック・バンド、フェアポート・コンベンションのオリジナル・メンバーだったイアン・マシューズ。

3枚目のアルバム制作の途中でバンドから脱退。

デビュー当時アメリカン・フォーク、特にディランに影響を受けていたフェアポートだったが、作風を英トラッド・フォークに舵を切ったことからイアンの脱退に繋がったのではないかと思う。その後イアンはマシューズ・サザーン・コンフォートやプレインソングなどのバンドを結成し活動を続け、最終的にはソロ活動に至る。

本日はフェアポート脱退後の彼の作品の9作目となる1978年に出たStealin’ Homeでも。

(コロンビア・レコード傘下のマッシュルーム・レーベルから発売された。)

ウエスト・コースト系のフォーク・ロックで彼のほんわかとした癒し系のボーカルが心を和らげる。まあこの芸風だとフェアポートから脱退したのは必然かと。

ロスのシンガー・ソング・ライター、テレンス・ボイラン作のShake Itをカバーし本家の作品より現地のラジオではよく聴いた記憶がある。


懐かしのMade In Japan

2023年09月16日 | DEEP PURPLE-RAINBOW関連

本日は1972年に出たディープ・パープルのMade In Japan(Live In Japan)でも。取り出したのは1998年に出た25周年記念の2枚組リマスターCD盤。

 

以前にも取り上げた音源で、1枚目のCDには従来の音源のリマスターされた本編7曲が収録され、2枚目のCDにはオリジナル盤に収録されなかったボートラ3曲がもれなく付いてくる。

このボートラ達、リッチーのギターが本編とのミックスとは異なり当時の日本公演と同じ舞台に向かって右側から聴かせてくれて臨場感が溢れる。

因みにこの公演が行われた1972年頃と言えば、今の様にネットも無い時代でロックに関する情報はラジオと本屋で立ち読みする専門誌ぐらいで、ディープ・パープルについてもそれほどの知識なかった。

またハード・ロックに目覚めたばかりの中坊がの私が大人に混じってライブに出かけるなんてもっての外。高校生になって後追いでようやくこのレコード買って聴いた時はぶっ飛んだ思い出が…

ただ今思えば、前もって全ての情報が簡単に得られる現在よりはたとえ断片的な情報でその全容がハッキリしなくとも、後に御対面〜!ってなった時案外感動が増幅されると思う。

 


ジェネシスがより近くに感じる

2023年09月15日 | PROG ROCK

1975年バンドのキーマンとも言えるピーター・ガブリエルがバンドから脱退。残った4人で翌年2枚のスタジオ・アルバムを発表しツアー出たりして精力的に活動を続けた。

その成果が1977年のライブ・アルバム、Seconds Out(眩惑のスーパー・ライブ)。

4人体制での曲とピーター在籍時のお馴染みの曲が散りばめられた2枚組の大作ライブ盤だった。

聴きどころはやっぱりボーカルにピーターの代わりに務めたフィル・コリンズの熱唱ではないだろうか。ピーターのちょっぴり演劇がかった歌い回しから割とあっさりしたストレートなボーカルでコレはコレで聴きやすい。

それにフィルとサポート・ドラマー、チェスター・トンプソンのツイン・ドラムスの演奏も迫力あるね~