CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

懐かしのプログレ、その5

2023年11月30日 | PROG ROCK

70年代初め頃のプログレ・ロック全盛時の1971年のジェネシスのアルバム、Nursery Crime(怪奇骨董音楽箱)も印象深いアルバムだ。

今回のアルバムの制作にはギターのスティーブ・ハケットそしてドラムスにはフィル・コリンズらが加入したことで演奏のパワー・アップが図られ、またトニー・バンクスも新たにメロトロンを使用する事によってさらに創作の幅も広がっていく事に。

結果、ピーター・ガブリエルのエキセントリックで芝居がかったボーカルにも更に磨きがかかりジェネシスの生み出すプログレ・ロックの新章が始まる事に。

それにしても不気味なジャケのイラスト。日本のゲート・ボールの原型とも言われているイギリス発祥のクロッケーが描かれているが、丸いボールの代わりに何と人頭が!

オジン・ボケしたオイラの頭にもスティックでガッンと一発、そうすればボケから目覚めてオイラの新章が始まるかも?


懐かしのプログレ、その4

2023年11月29日 | PROG ROCK

1968年のムーディー・ブルースの再出発第2弾のアルバム、In Search Of The Lost Chordでも。

前作で重要な役割を果たした重厚なオーケストラは今回登場せず、代わりにマイク・ピンダーの弾くメロトロンが大活躍。

プログレと言うよりはその当時流行したサイケデリックな味わいのアルバムとなっている。

メンバー・チェンジによって、あのデニー・レインがGo Now~🎵って歌っていたR&B時代からは全く想像できないくらいに作風が変化し大成功を収めた稀有なバンドで、日本でもっと評価されるべきバンドであったと思うのはオイラだけなのか?

そもそも、日本人がイメージするプログレ・ロックの範疇に彼らを分類しているのがちょっと違う様な...


鏡の向こうに何が?

2023年11月28日 | AMERICAN ROCK/POPS

本日は2002年のTotoの3年ぶりのスタジオ・アルバム、Through The Looking Glassでも。

何とこのアルバム、全編カバー曲で纏められている。

ボブ・マーリィーのレゲエから始まり、フュージョン系のスティーリー・ダンやハービー・ハンコック、更にはロックのジャンルからはジョージ・ハリソン、スティービー・ワンダー、エルトン・ジョン、クリームにディランなど有名どころのアーティストのカバー曲が並びバラエティーに富んでいる印象。

元々技量の高いスタジオ・ミュージシャンの集まりだったので、どんなジャンルの曲でも彼らのスタイルで味付けが出来ることから、オイラの耳にはあたかも鏡に映し出された単なるコピーではなくむしろ一味違う彼らのオリジナル作の様に聴こえる...


懐かしのプログレ、その3

2023年11月27日 | PROG ROCK

本日はカナディアン・プログレ・ロック・バンド、ラッシュでも。

カナダ出身の大物ミュージシャンと言えば、個人的には古くはザ・バンド、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ゴードン・ライトフットにBTOなんかが思い起こされるが、そこにプログレ代表としてラッシュが加わる。

Zepp.の様なハード・ロック・バンドとしてアルバム・デビューも、ドラムスがニール・パートに交代したことから芸風がプログレ・ロックへと変化していく。

そして1980年の7枚目のオリジナル・アルバム、Permanet WaveでUK/USAチャートでそれぞれ第3位と4位と大ブレーク。レコード・レーベルの意向を汲んでラジオ・フレンドリーな曲の収録が大当たり。リスナーの耳に馴染み易さが功を奏して彼らのファンの裾野を拡大した。

かく言う私もこのアルバムから、彼らを知る事になる。特にゲッディー・リーのぶっといベース・ランニングがイエスのクリス・スクワイヤを彷彿させ彼らのファンとなった次第。

2017年の第32回ロックンロール・ホール・オブ・フェイムで殿堂入りを果たしたイエス。その受賞記念の演奏でクリス亡きイエスにベースの演奏で友情出演として加わったのは何とゲッディー!

それを見て不覚にも涙がちょちょ切れました。


懐かしのプログレ、その2

2023年11月26日 | PROG ROCK

ロックやジャズだけでなくトラッド・フォーク、カントリー、クラシックや更にはフラメンコ・ギターなどをサクっとこなす凄腕万能ギタリスト、スティーブ・ハウが前任者だったピーター・バンクスの代わりにイエスに加入した事によってバンドの創作活動の幅が更に広がった。

そして完成したアルバムが1971年のサード・アルバム、The Yes Album。

前作、前々作と比べて曲作りがかなりレベル・アップし、後のコンサートでもこのアルバムから数多くの曲が選曲され続けている。

キーボードのトニー・ケイはこのアルバムが出た後バンドから脱退し、代わりにリック・ウェイクマンが加入してイエスはシンフォニックな色合いを加えて更に進化していく事になるが、ストレートでロックな味わいを持つこのサード・アルバムは彼らの代表作の一つだと言える。

ところで1971年と言えばZeppのIV、ストーンズのSticky Fingers、T.RexのElectric Warrior、デレク&ドミノスのLayla、ELPのTarkus、ユーライアヒープのLook At Yourself Meddleにピンク・フロイドのMeddleなどなどニュー・ロック名盤の大豊作の年だったし、また次はどんな新しい事を彼らがやってくれるのか日々楽しみで仕方なかった様な思い出が...


懐かしのプログレ

2023年11月25日 | PROG ROCK

前作のアルバムをベースとしたアイランド・ツアー後ロバート・フィリップはバンドを解散、翌年の1973年新たなメンバーをリクルートし再出発することに。

イエスからドラマーのビル・ブルーフォードを引き抜き、サイケデリック・バンドのファミリーからジョン・ウェットン、バイオリニストのデビッド・クロス、そしてパーカション担当のジェイミー・ミューアらが新たに加入し5人組となる。

出来上がったアルバムはLark’s Tounges In Aspic (太陽と戦慄)でジャケのイラストの月と太陽(静と動)というイメージでなる新たなクリムゾン・サウンドを展開。

とは言え当時まだまだガキだった私には一聴して理解できる代物ではなく、それから何年も過ぎ去った頃にようやくなるほどってなった次第。

それにしても、クリムゾン敷居高かったな~っ思い出す今日この頃。


懐かしのメロディー、その3

2023年11月24日 | BEATLES-BADFINGER関連

本日は1965年のクリスマス商戦に投入されたビートルズの6枚目のオリジナル・アルバム、Rubber Soulでも。

前作のポップ・ロック満載のHelpと比べるとこれが同じバンドかと思えるくらい進化したアルバムで、ついに時代を追い越したアルバム。

このアルバム、サイケデリック・ロックの入り口に当たる作品で、彼らの作品の中でも特に気に入っていてる。

ハモリとコーラスのパートが好きでNowhere Man何度もリピートしたな~


懐かしのメロディー、その2

2023年11月23日 | S&G and etc.

本日は1970年に発売された、サイモンとガーファンクルの5枚目のオリジナル・アルバムにして彼らの最終作、Bridge Over Troubled Waterでも。

ファンにとっては名曲ばかりが詰まったアルバム。いわゆる捨て曲なしで何度聴いても聴き飽きない。

個人的に印象に残るのはニューヨークの少年の二人のメロディアスなコーラスを多重録音で被せた箇所かな? 後の10ccのI’m Not In Loveやビリー・ジョエルのJust The Way You Areなんかを思い起こす。


懐かしのメロディー

2023年11月23日 | ELTON JOHN

23日は祝日なのでちょっとゆったりした気分で夜ふかしでも。

1970年に発売された、エルトン・ジョンのセカンド・アルバムを久々に手に取る。

このアルバムには彼の初期の名曲Your Songが収録されている。

あれから50数年経つのだけれど、いつ聴いても新鮮に感じるとてもいい曲。

後悔ばかりの過ぎ去った日々は変えられないけれど、もう一度あの頃に戻ってみたいと思う今日この頃。

もう少し上手くやれたかも…


ようこそスピリチュアル・ワールドへ

2023年11月21日 | BEATLES-BADFINGER関連

久々にジョージ・ハリソンの作品でも。

1973年に発売された彼のソロ2作目のLiving In The Material Worldは全米・全英でそれぞれ1位と2位、シングルのGive Me Loveも 全米・全英で1位と8位と大西洋を挟んで大ヒットとなった。

 

(レコードを掃除するのが面倒なので、本日は2014年のリマスターCDで聴いてみる事に。)

ところでジョージの作品にはいつも登場するあのマーク(梵字)。

一体何を意味しているのかと調べてみると、バラモン教をはじめとするインドの諸宗教において神聖視される呪文でa、uとmからなる3音で構成されオーンもしくはオームと発音される。またこの聖音は仏教にも取り入れられているとなっている。

即ち三聖一体によって崇高な境地に至るって教義ですかね。

不思議とキリスト教にも三位一体(トリニティ)って概念があって、世界はどこか奥深くで繋がっている様にも…

などと聴く前から現実逃避の如くスピリチュアル・ワールドへ。

しかし聴き終えると、これが現実なんだ!とうなぎの寝床の様な集合住宅の一室、マテリアル・ワールドへとスゴスゴと帰還する事に。


70年代のBe Bop

2023年11月20日 | BRITISH ROCK

70年代になってからそれまで隆盛を誇っていたハード・ロックやプログレ・ロックの人気も一段落し、新たな方向性を模索した新しいバンドが登場し始めた。

それがグラマラス(魅力的な)をもじったグラム・ロック。デビッド・ボウイー、T.Rexやロキシー・ミュージックなど音楽性はもとより見た目のインパクトも意識したミュージシャンが一般的な認識だが、広義的にはそれまでにないグルーブ感のあるビートやポップなメロディーを主体としたサウンドが持ち味のバンドなども含まれる。

1974年にデビュー・アルバム、Axe Victimから1978年の最後のアルバム、Drastic Plastic迄計5枚のスタジオ盤と1枚のライブ盤出し、その後解散したBe Bop Deluxeも広義のグラム・ロック・バンドに当てはまるのではないかと思う。

その彼らの活動の軌跡を簡単に辿るためには、1990年に出たベスト盤CDがいいかも。

Be Bop Deluxeはギターと全ての作詞・作曲を担当したビル・ネルソンのワンマン・バンドではあるがライブも彼にとって重要な活動であるためバンドを結成。

初期のスタイルはギター中心の70年代ニュー・ポップ・サウンドであるが、最終作Drastic Plasticの頃にはキーボードの音色が全面に出てきて80年代のテクノ・ニュー・ウェイブへのブリッジとなる役割を果たしたと思う。

9曲目にエキゾチックなサウンドのJapanって曲あるけれど、70年代当時は知日派以外は欧米では日本の印象を中国と一緒くたにしていたんだろうね。


CDとオジン

2023年11月19日 | 特になし

ソフビの薄いケースに収納されていた幾らかのCDを新しく買ったプラケースに入れ替えてみた。

遠目に眺めると新品のCDに見えて、PC内のデジタル音源では味わえない所有感が湧き出てきて悪くない。

ただ、今時CD専用の10ミリ厚のプラケースの需要が少なくなったのか結構なお値段となっているのが悩ましいところ。

中古専門のショップでCDを買い取って貰っても多分二束三文の価値しかなく新品のプラケースの方が買取価格より高いと思える。

むむ〜

LPレコードと比べると小さいけれど、愛い奴らよ。

オジンのオイラとしては今まで買い集めてきた大量のCD達とこれからも共に生きて行くって事ですかね。

 


SACDとオジン

2023年11月18日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

レコードと比べると小型で扱い易く、その音質も半永久的として80年代に登場したCD。

しかし2000年あたりがCD販売のピークだったそうで、それ以降は徐々に生産量も減っていった。近頃はネット配信のサブスクやレコードの復権によってその存在感がさらに小さくなっている。

我が家でも一時はCDの収納スペースに困りプラケースを捨ててソフビの薄いケースに変えてみたものの、この収納方法でCD棚に置くと背表紙が見えず一見して一体何のCDなのか判別がつかず、もっぱらPCに収録されたデジタル音源をD/Aコンバータ経由でステレオ・アンプでアナログ再生している。

せっかく買ったのに全く使わないのは勿体無いと、再びCDの存在感を出すためプラケースを買い直し収納を仕直している今日この頃。

今日もCD棚を整理していたところ、ちょうど15年前SACDプレーヤーを買ったので何故か発作的に同時に買ってしまったディランのハイブリッドCDのボックス・セットが目に留まった。

てな事でディランの1965年の通算6枚目のアルバム、Highway 61 Revisitedを久々にSACDで味わってみる事に。通常音源のCDも持っていたんだけれどね… 

正直なところ比較するために通常音源を聴き込んでいるわけでもないし、そもそも老化による聴覚の劣化もあるのでその違いはよくわからない。

まあオジンとしては、ディランのターニング・ポイントとなった名作をSACDで味わう雰囲気だけでオーケーとしておきます。

オジンにSACD、宝の持ち腐れ。


パワーみなぎるライブ盤

2023年11月17日 | AMERICAN ROCK/POPS

女性ロック・シンガー数あれど、この人のパワーに勝る人はいないと思う。

その人の名はジャニス・ジョプリン。

特にライブ音源となれば彼女のシャウト・パワーは半端ない!

本日は1972年、ジャニス・ジョプリンの没後に出た2枚組、In Concertで、1968年と70年のバック・バンドがそれぞれ異なるライブ音源が収録されている。

特に1枚目のサイドーBにのフィルモア・ウエストで収録されたライブ音源、Ego Rock。テキサスから逃げてウェスト・コーストに流れ着いたと歌うジャニスの自叙伝のような歌はブルース・シンガー、ニック・グレイヴナイツとの延々と続く会話の様な掛け合いの迫力のブルース・ナンバー。

相方がいると余計に負けじとその歌唱に更なるパワーを生み出す。


5番目のビートルズ

2023年11月16日 | BEATLES-BADFINGER関連

ゲット・バック・セッションでキーボード奏者として参加し、シングル盤Get BackにはBeatles with Billy Prestonと記載されたことから5番目のビートルズとも呼ばれたビリー・プレストン。

その彼がアップルレーベルからセカンド・アルバム、Encouraging Wordsを1970年に出した。アルバムはビリーとジョージの共同プロデュースで行われ、演奏はジョージ、リンゴは元よりエリック・クラプトンをはじめとするデラニー・アンド・ボニー・アンド・フレンズのメンバーらによる豪華なものとなった。

ソウル、ファンクやゴスペルなどビリーのルーツとなる作風でまとめられていて、このアルバムで3曲取り上げたジョージやビートルズの作品も彼らしくカバーしていて聴きどころ満載。

ただ当時アップル社の経営のゴタゴタなどもあってしっかりしたセールス・プロモーションもされずヒットには至らず、この後A&Mレーベルに移籍してからブレイクを果たす事に。

ただビートルズの面々と戯れていたアップル在籍時代に残したブレイク前夜の2枚のアルバムが個人的には好感が持てる。