CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

旧規格のCDでも、その2

2023年12月28日 | Queen

本日はクィーンの旧規格のCDでも。

1973年にLPで発売された彼らのファースト・アルバムは1986年に初めてCD化された。

(プレスは英EMIのスウィンドンの工場でプレス)

初期のCDということでアナログ録音のマスター音源からデジタル化するAAD方式で制作されている。今ではデジタル録音が一般的となったので、AAD、ADDやDDDなどの表記が記載されなくなってしまったのでかえって懐かしい気持ちに。そして後に何度もリマスターされ更にハイレゾ音源なども登場するのではあるが、個人的にはこのアルバムの中身がお気に入りなのでサクサクと気持ちよく聴けた。

ちなみにクイーンのオリジナル・アルバムは海外盤が一足早くマーケットに登場し国内盤は確かその翌年に出たと思う。

しかし例外が一つあって、1981年に出たGreatest Hitsは1985年に国内盤CDが海外盤より早く登場。多分デビュー当時海外の評論家達がクイーンをこき下ろしたにも関わらず、日本でいち早く人気が出たことから、日本のファンに敬意を表し世界に先駆けてCD化されたのではないかと思っている。

それとは反対にビートルズのAbbey Roadも1983年に世界に先駆けて日本でCD化(品番CP35-3016)された。当時東芝EMIはCDのプレス工場を持っておらず、CDをオランダのフィリップスと共同で開発したソニーでプレスされたそうな。

ただビートルズ関係の商取引きは版権を持つ英EMIの縛りが厳しく、彼らの許可なしに制作された日本盤Abbey RoadのCDは発売中止・回収となり、このCDは非常に希少価値が高いものとなり中古でも高値で取引されていて当時運良く手に入れた人は今じゃウハウハですかね。

旧規格CD奥が深い。


女王のご帰還

2023年06月18日 | Queen

1980年のアルバム、The Gameに収録されたファンキーなビートに包まれたAnother One Bites The Dust(地獄へ道づれ)がシングル・カットされ世界的に大ヒット。

これに気をよくしたのか1982年のアルバム、Hot Spaceは同様に続編的シンセ多用のブラック・ミュージック系の曲を中心に制作された。

ファンとしては、その手の曲が1−2曲収録されるのであれば目先が変わってバラエティーに富んだアルバムとして歓迎されるが、それらがアルバム全体のイメージに影響を与えるとなるとそっちじゃないんだってば!となる。即ちデビューから続いてきた芸風が維持もしく進化していくことを望むファンが多い。

てな事で、Hot Spaceは思ったほど歓迎されなかった。もちろん、今聴けばこれはこれで良く出来たアルバムだと思うが…

その反省会が開かれたかどうか定かではないが、1984年の11枚目のアルバム、The Works(作品集)はタイトル通りコンセプト・アルバムではないけれど、それまでの耳慣れたクイーン・サウンドが帰還したって感じですかね。

お望みのもの作ってやったぜ。これでどうよ! って言っている様な...

Worksって工場って意味もあるから、製造されたピニオン・ギアが並んでいる。


日英同盟って感じかな、その2

2023年03月08日 | Queen

1982年のクイーンの問題作、Hot Space。

前々作のThe Gameがアメリカで受け全米1位、その路線を更に踏み込んだ形で制作されたのがこのアルバム。

特にA面はエレ・ポップ仕立てのファンキーなブラック・ミュージックで固められ、当時のクイーンのファンは度肝を抜かれた。

デビュー当時はロック仕立てのバラードやギターを軸としたハード・ロックが入り乱れ、クイーン・ワールドなるものを形成していたが、このアルバムでは全く違ったベクトルが支配していたようでそれまでのファンからはどうもそっぽを向かれたようだった。

あれから数十年経った今、このアルバムと改めて対峙してみると結構リラックスして聴ける好アルバムの印象。

またバンド内ではそれまで控えめな印象だったジョン・ディーコンのベースが大活躍し非常に印象的。

アメリカのチャートでは最高位が22位と前々作から比べるとかなり評価は下がった。このアルバムに対するアメリカのリスナーが抱いた印象は “何もそこまででやらなくとも…”って感じだったのかもね?

日本とイギリスのアルバム・チャートでは6位/4位とそれぞれのマーケットで健闘し、日英同盟は健在であったことは付け加えておきたい。


俺たちチャンピオン、何か文句ある?

2023年01月17日 | Queen

1977年のクイーンの6枚目のスタジオ・アルバム、News Of The World。

(クイーンのファンも度肝を抜かれたと思われるショッキングなジャケ・デザイン)

それまでのアルバムの意表をついた目まぐるしい展開とか仕掛けはなく、シンプルでストレート・フォワードな味わいのロック・アルバムとなった。中でも、We Will Rock YouとWe Are The Championsは彼らの全キャリアを通して最も重要な作品となった。

ただ、私の様な彼らの初期2作を好む様な人にはちょっと物足りないが、このアルバムでクイーンの創作活動はピークに達したと思う。

アメリカでもかなり売れたアルバムで、俺たちチャンピオンって自画自賛してもなんの問題もございません!

レコード掃除するの面倒なので、CDにて鑑賞。いや〜便利。

 


流石! Queen

2021年11月02日 | Queen

本日は当ブログで6年前の11月にも取り上げたQueenのクリスマス・イブ・ライブでも。

1975年11月15日から始まった最新アルバムのA Night  At The Opertaツアーでのハマースミス・オデオン・シアターに於けるBBCでオンエアーされたもの。

A Night At The Odeon、6年ぶりのご無沙汰です。

ハード・ロック中心の彼らの初期のライブは本当に楽しい。

知ったかぶって解説してもボロが出るので、本日はただ聴くだけ。

それではレッツ・プレイ・ミュージック!

Ladies & Gentlemen, This is Queen! に続いてオープニングはNow I’m Here

そしてハードなロック・ナンバーOgre Battle

フレディーによるクリスマス・トーストの後はWhite Queen、そしてBohemian Rhapsodyへと

Toust!

中略

Seven Seas Of Rhyeに続いてシングルB面のSee What A Fool I’ve Bee

そして最後の締めの19曲目はGod Save The Queen

いかがでしたか? 完璧なライブでしょ。

このアルバムでは歌唱のミスった所はしっかりと補修し、また12歳以下のちびっ子が間違って少々セクシュアルな箇所を鑑賞しないようにDVDには12のマークがもれなく付いてようやく発売となる。

やっぱりやんごとなきお方のお名前を拝借している以上、粗相のない様いつも手順を踏んだしっかりした対応が必要ですな。

 


ピンクのやつね。

2021年06月16日 | Queen

やっぱりこれですね! 紫じゃなくてピンクのやつ。

当時日本のマーケットは北米のレコード会社が握っていて、レーベルはアゲハ蝶でおなじみのエレクトラ・レーベル。

そうクイーンの1973年の本邦デビュー・アルバムのジャケは、フレディーが暖色系ピンクの照明の下例のボトムレス・マイク・スタンドを頭上に掲げ決めポーズを取っている。

レコードがCDに変わり始めた80年代半ばぐらいから、日本でもヨーロッパで販売された紫色のデザイン採用をしているようだ。

しかしデビュー当時にクイーンを知り、今でも彼らのベスト・アルバムとしてハード・ロック色の強いファーストとセカンド・アルバムを支持するようなオジンとしては、紫の冷たい印象を与える英盤のデザインがイマイチしっくりこない。

てな事で、2009年にアメリカで出たこだわりのピンクのジャケをデザインを採用した復刻版を入手。

(限定版という触れ込みで、表のQueenと裏のQueenのロゴが金色となっている。有り難い事で...)

(レーベルはエレクトラからハリウッドに変わってしまった。)

まあ音源は一緒だからそんなに入れ込むような話でもないんだけどね。

それでは懐かしの炎のロックン・ロール、熱〜くいってみよう〜!

ちょっと待って!

彼らの初期のハード・ロックを爆音で楽しみたいのは山々だけど、あいにく上下左右赤の他人に囲まれたショボイ集合住宅の住民故、そうも行かぬ。

クレームがあちこちから来てこちらが炎に包まれ焼かれてしまう。

アンプのボリューム設定は9時前に絞るって事で妥協。

チャッカマンの炎のロックン・ロールですかね?

チート残念。


海外で買ったCD達、その2

2020年12月12日 | Queen

英ロック・バンド、Queenの初ライブ盤と言えば1979年に出たLive Killers。

1978年7枚目のアルバム、Jazzを出した翌年のヨーロッパ・ツアーの模様を録音したもので、75年、76年そして79年の来日公演に行けなかったファンにとっては待望の初ライブ・アルバムとなった。

実はこのアルバムをオン・タイムでは買っていない。初期のアルバムを好むQueen原理主義者の私は、4作目のオペラ座の夜以降のアルバムに対してそれほど興味を示さなかったからである。

ただ、一体ライブではどんな音を出すのだろうかと興味はあったが、実際のオフィシャルの音源を手に入れたのはずっと後の2003年の2枚組CD(2001年のリマスター)として発売された時である。

アルバムに耳を傾けると、高速We Will Rock Youから始まって、曲間のフレディーのMCでピ〜と警告音が鳴り響き、期待したBohemian Rhapsodyのオペラ・パートはテープでの演奏、更にはライブ音源にところどころオーバー・ダブを加えるなど突っ込みどころ満載のライブ・アルバムだった。

まあ、あの重厚なオペラ・パートをバンド・メンバーたった4名で実演となるとまず不可能だし、また多少のオーバー・ダブも音を安定させるには必要だと思うけど、ライブ会場1箇所のみでの録音では無かったのだから少なくともピ〜と鳴った後付けの警告音は省くことが出来たのでないかと…

まさかフレディー、どこの会場でも警告音を後の編集で挿入しなきゃならない程の危ない語りをしてしまったのだろうか?

オォ〜っと、もう一つ突っ込みを忘れていた。

この2003年に海外で買った代物はちょうどその頃スタートしたEMIが開発したコピー・コントロールの機能を持つCCCD。

CCCDとは著作権を守るため音楽データの無断複製を阻止するため各音楽ソフト・メーカーがそれぞれの仕様で開発した商品だったが、再生装置を壊すとか音質が良くない(私の駄耳ではその判断がつかなかったが)などの不評も数多く寄せられたみたいで、結局その後数年でCCCDは消滅してしまうことに。

ただ実際の所、CCCDのことよく理解して不評が寄せらたのかどうかは定かではない。

何しろPlayback problems may be encountered on some equipmentという但し書きが既に曖昧だからである。

 


連休中日はこれでスタート

2020年03月21日 | Queen

近所の古びた商店街に立ち並ぶ街灯にスピーカーが取り付けられていて、朝から夕方までそこから音楽が流れる。

誰が流す曲を決めたのかわからないが、流れる曲は秀逸。いつも60−70年代のポップスやロックが流れる。

日頃の運動不足を解消するため、昨日午前中にジョギング中商店街の片隅を通過すると、ストーンズのSatisfactionが流れ、こちらの足取りも流れるメロディーに影響を受けて軽くなった。

本日もジョギングに出かけた。行きは聴いたことのないフォーク・ロックのような曲が流れ、帰りはクィーンのBohemian Rhapsody。

かっては、この商店街も近所の公設市場と連動して結構賑わっていたものの、大型ショッピング・センターや小型スーパーの登場によって客を奪われ一般的な商品を販売する商店はいつの間にか姿を消し、代わりにコンビニ、薬局チェーン店や食べ物屋さんがずらっと通りに並ぶようになってしまった。

それでもシャッター通りと化した、地方の寂れた商店街とは違ってそれなりに人通りはあるし、かなり健闘している部類の商店街ではないかと。

で本日はクイーンのBohemian Rhapsodyでもと、久々に発売されてすぐ買った近所の商店街と同じ年季の入ったLPを取り出す。

(1975年アメリカ経由で発売されたため、ジャケの仕様はA式ゲート・フォールドで、厚紙に貼り付けられた真っ白なペラのジャケ紙は今では茶色いシミが薄〜く発生。あれから45年立ったことをしっかりと思い出させる。)

これが彼らの最高傑作と言われる方々もいらっしゃると思うが、個人的には少しオーバー・プロデュース気味に感じ、例えばサイド2のThe Prophet's Songなんかは少しばかりくど過ぎるような… 前作のSheer Heart Attackの方がスッキリして好みだ。

それはともかく、God Save The Queenの如く商店街の灯が消えない様神のご加護がありますように….

(レーベルはエレクトラ、God Save The Queenでアルバムは静かに終了)

そしてこれからも60−70年代のポップスやロックが流し続けていただきたい。


イッキュ〜パ〜は甘味な囁き

2019年02月04日 | Queen

ドコ、ドコ、ドコモのスマホで、イッキュ〜パ〜♪♪

なんて細川たかしが出ているCMにつられて買った訳ではないが、イッキュ〜パ〜と言う心地よい響きの価格設定に我慢が出来ずについ買ってしまったのがこれ!

クイーンのディアゴスティーニ制作のA Night At The Opera。

(レコードと小冊子を包んでいるカバー、1980円の表示が眩しい)


(英バージン・レーベルの黒盤)

2015年にリマスターされた再発LPと同じマスター音源を使い、アビーロード・スタジオでMiles氏によるハーフ・スピード・マスタリングが施されているらしいので、そこそこの出来ではなかろうか。

ちなみに2015年盤はドイツでプレスされ、今回のディアゴスティーニ盤はフランスのMPO社。

(2015年盤は表面がテキスチャーの風合いで、ロゴはエンボス加工のE式ジャケ。ディアゴスティーニ制作のジャケは表面がツルツルで、ロゴはエンボス加工のE式ジャケ)


(2015年盤、限定白盤)

一聴し、多分ミス・プレスによる雑音が2箇所あったものの、全体的には結構よかったのではないかと。

雑音に対するクレームを入れて交換品を入手したところ問題は解決。

めでたし、めでたし。

で現在のところ、このシリーズ第7号まで発売されているがA Night At The Opera以外は購入に至っていない。

何しろ2号以降の価格がニッキュ〜パ〜もしくは2枚組や3枚組となるとサンキュ〜パ〜と跳ね上がっちゃうから、と図らずもガチ・クイーン・ファンでない事が露呈してしまった。

他の号も何とかイッキュ〜パ〜でお願い出来無いもんかね〜


(1975年に買った国内盤、厚手のボール紙に薄手の紙に印刷されたジャケデザインを貼ったA式ジャケ)


(クイーンのLPは当時英EMIからではなく、アメリカ経由での発売のため、エレクトラ・レーベルだった。)


映画ボへミアン・ラプソディー? 今の所チンプン・カンプンであります。

2019年01月12日 | Queen

クイーンの映画、ボへミアン・ラプソディーが巷で大ヒットらしい。

その映画を見たかと問われると、まだデ〜スとなる。

映画館に行ったのはいつかと問われると、確か大昔に子供と一緒に行った特撮物デ〜スだった様な。

出不精なのと映画は最近はいつもネットで鑑賞てなことで、果たしていつのことやら。

それにもう一つ理由らしきものがあって….

クイーンは1973年、デビューした頃から好んで聴いていたのだが、実はオン・タイムでレコードを買っていたのは、1975年にでた4枚目のA Night At The Operaまで。

1976年のA Day At The Raceからクイーンのアルバムを継続して買わないようになった。

それまで彼らがアルバムを出すたびの衝撃と言うか驚きがA Day At The Raceあたりからあまり感じることなく、また彼らのその後の方向性とも何と無く自身の周波数が相容れない様になったからなのか….

70年代中盤頃になると、それまでのハード・ロックやプログレなんかも一様にマンネリ化し、ディスコ、モダーン・ポップやパンク系が社会の変化とともに湧き出てきた。

当の私はちょうど同じ時期に大ヒットしたジョージ・ベンソンなどのポップ・タッチのフュージョン系のサウンドへと流れた。

ベンソン以外には、ラリー・カールトン、マイケル・フランクス、スパイロ・ジャイラにデオダート、和モノではカシオペアやザ・スクエア辺りなどなど。

その後のクイーンの曲はたまたまラジオから流れてくるRadio Ga Gaの様なシングル曲を耳にするだけで、映画ボへミアン・ラプソディーの肝の部分、当時ライブ・エイドに至る辺りの活躍や内輪話なんかは全く知らなかった。

それが今回の映画館まで足を運んでまで見ようと言う気持ちが起こらない 一因なのだろうか?

で、クイーンのベストなアルバムはと問われると、1974年11月に出たハート直撃!Sheer Heat Attackデ〜スとなる。



彼女はキラー・クイーン
火薬、ゼラチン
レーザー・ビーム付きのダイナマイト
いつでもあなたの心を吹っ飛ばす保証付!


(サイドー1の2曲目がキラー・クイーン)

正しくフレディーはブラック・クイーンのイメージ。

これが私にとってのクイーンの完成形!

クイーンの絶頂期を知らぬオッサンの話でした。


(当時のライナー・ノート、叫び声がロジャーの担当! それから、当時公認のクイーン・ファン・クラブって大阪にあったんだ!)


ランダムにレコード紹介、その19 Sheer Heart Attack

2018年11月26日 | Queen

巷では伝記映画“ボヘミアン・ラプソディー”が封切られ、またまた脚光を浴びたQueen。

そのブームにのって遅ればせながら一筆。

Queenとの初めての出会いは、1973年の彼らのファースト・アルバム、Queen(戦慄の女王)。

小遣いが足りず、当時レコード買うことはできず、アルバム全編をオンエヤーするFM放送番組からエヤ ・チェックでカセットデッキ経由でテープにダビング。

Liarのギターのイントロには痺れたものだった。

そして、1974年の2枚目のQueen IIはレコードを購入。


当時サイドー1にあたるホワイト・クイーンのパートは少し弱いかなとも思ったりしたが、サイドー2のブラック・クイーンのパートでは、フレディーの才能が大爆発。憑かれたように何度も聴き返した記憶がある。

そして1974年の三作目、Sheer Heart Attackでクイーン・ミュージックはほぼ完成の域に到達したって感じで、後のアルバムはこのアルバムのエッセンスを発展させていった物だと思う。



当時はワーナー・パイオニアがQueenのアルバムを日本で発売していたので、レーベルはEMIではなくエレクトラ。

次作のA Night At The Opera と対比すると、出だしがオペラチックなIn The Lap Of The GodはBohemian Rhapsody、 Lily Of The ValleyはLove Of My Life、そしてBring Back That Leroy BrownはGood Companyにそれぞれつながっていく雰囲気があった。

Sheer Heat Attackを含む初期三作は、私の耳にはその後のどのアルバムよりも革新的で記憶に残るように聴こえた。


自転車に乗ろう!

2018年03月02日 | Queen

この1-2年で、街角のあちこちに数多くのオレンジや黄色に塗られた最新の車体デザインを持つ自転車を此処シンガポールでも見かけるようになった。

なんでこうなったかと言うと、近年自転車をシェアする事業に参入する会社が数多く中国に誕生し、その彼らが海外のマーケットにも進出してきたからである。

30年以上前からこの地に住んで、そもそもシンガポールの人はあまり自転車には乗らない事を知っている。

よく見かけたのは、趣味でスポーツ車に乗る人か真っ黒の大型自転車に乗るインド人のおっちゃんぐらいだった。

今まで自転車を使う文化に慣れ親しんでこなかったため、シェア自転車の普及促進には利用者の運転・駐車マナーの悪さをなくすルール作りとか駐車する専用の場所を増やすような運営サイドのしっかりした取り組みが今後必要となるだろう。

バス停付近の現状、家からバス停まで自転車に乗ってきて歩道の無造作に駐輪

歩道橋付近、自転車を担いで歩道橋を越えるのは大変なので、そのまま乗り捨て?

中国では100社程度の会社が参入していたわけだが、ほとんどの会社は資金力のある通販業者のアリババが係わっているOfaブランドと もう一社が経営するMobikeブランドの2社に淘汰された模様。

倒産した企業からデポジットの返却されないような問題が起こっているケースがあるようだ。

つい最近インターネットの記事で知ったのだが、日本でも中国の企業と組んで同様のサービスが始まるらしい。

日本で成功するかどうか非常に興味深く思う。

ところで自転車で思う浮かべるのが、クイーンが1978年に出したアルバム、Jazzに収録されたBicycle Raceである。

フレディーの作で、当時スイスのモントルーでレコーディングを行っていた際、ちょうど其の近所を通過する自転車レースのツァー・デェ・フランスに触発されたとの事。

歌詞の内容は、フレディー自身にまつわる事でもなくまたフレディーが自転車好きと言う事でもなく、思いついたままに言葉を並べたらしい。

例えば
You say black I say white
You say bark I say bite
You say shark I say hey man
Jaws was never my scene
And I don't like Star Wars
You say Rolls I say Royce
You say God give me a choice
You say Lord I say Christ
I don't believe in Peter Pan
Frankenstein or Superman
とか

You say Coke I say Caine
You say John I say Wayne
Hot dog I say cool it man
I don't wanna be the President of America
You say smile I say cheese
Cartier I say please
Income tax I say Jesus
I don't want to be a candidate for
Vietnam or Watergate

とビートルズのHello Goodbyeに出てくるような韻を踏んだお遊びの言葉の掛け合いが印象的でニンマリ。

な~んて言うのは後付けの話。

やはり当時思春期の若者はダブル・ジャケットのアルバムの内側の印象的な写真を見てニンマリ。

何しろスッポンポンの女性達が自転車にまたがって“いざ!、レース・スタート~!”ですからね。(ネットで検索すれば、この場にアップするのが憚られるような写真ありま~す)

通りすがりの人:利用者の運転・駐車マナーの悪さをなくすルール作りが必要とか、かっこつけて言ってんじゃね~の! スッポンポンの女性達のBicycle Raceに興味があるんでしょ!

ど~も、すみません。


ロックの日に思う。

2017年06月10日 | Queen

6月4日が虫歯予防週間の初日、6月5日が落語の日、そして6月9日がロックの日と語呂合わせの記念日が続いた。

ロックすなわちロック・アンド・ロールは、ネットで調べてみると、第2次世界大戦後アメリカで生まれ、その後世界中に拡散し時代と共に他のミュージックのジャンルと接触を繰り返し、変化もしくは進化を遂げ多様性を持ったポピュラー・ミュージックのジャンルであるような事が書いてあった。

“Rock and Roll”なる言葉を分解してみると、Rockは名詞で岩と言う意味があるが、この場合はRockとRollがandで接続された対等の関係なので、両方とも動詞として捉えた方がいいのではないかと個人的に思うのだが。

それを直訳すると揺れ動きながら転がっていく様を表し、リズムやビートによって体がその様に反応するような音楽がロックと称しているのではないかと。

ただ、後年他のジャンルとの融合することによって、ロック・ミュージックが必ずしも聴き手がビートに載って踊りだすような曲ばかりではなくなってきた。

60年代末頃に、レコード会社の宣伝文句としてニュー・ロックなる言葉が出てきたのもそのような状況があったからだろうと思うのだが。

クイーンのブライアン・メイが、何かのインタビューに答えていたの記事を見かけた。

ブライアンは、そこでは彼らの3枚目のアルバム、Sheer Heart AttackのKiller Queenや4枚目のA Night at The Opera のGood Company曲はロックと言えるだろうかと自問自答。

これらの曲ってロックのようなロックでないね。特にSheer Heart Attackに収録されたShe Makes Me (Stormtroopers in Stilettoes)なんて、本当に矛盾した存在じゃないかと。

まあ、人は俺達がグループとして矛盾を抱かえていているというけど、この矛盾を表現することがロックじゃないか、と言っていた。

それじゃロックって一体何なのか?

もう何でもありがロックってことで、6月9日にビートの効いた典型的なロック・サウンドを持つ曲を特に聴く必要は無いのじゃないかと。

ところで、私はブライアン作のスローでメロディアスなShe Makes Me (Stormtroopers in Stilettoes)にとても惹かれる。

その曲の副題としてStormtroopers in Stilettoesと括弧付で記載されている。

Stormtroopers in Stilettoesって短剣装備の突撃隊って意味だが、曲の歌詞には特に関係ないみたい。

じゃ~何でこんなタイトルが付いたかと言うと、

ドラム担当のロジャー・テイラーがブライアンに“この曲はとても気に入ってるけど、She Makes Meと言うタイトルがダサい。オレが思うに、Stormtroopers in Stilettoesって曲名にする方がイケてるん気がするんだがな~“と言ったとか。

そこでブライアンは、“そう思うならそれでもいいよ~”と言うようなやり取りがあり、その副題が付けられたそうな。

なるほど、ノリで曲名を決める。

これもロック。

ロックの日にとても勉強になりました。

通りすがりの人:あなた、なに言ってんの! 今日はもう6月10日だよ。


わしゃ買わないよ、Queen On Air

2016年10月18日 | Queen

Queen On AirなるCDセットが11月に発売されるようだが…

なんと、日本盤スーパーデラックスエディションなるものは、ボックスセットで販売されその内訳はと言うと、輸入盤国内仕様のタバコ型ボックスに6枚のSHM-CDと36ページのブックレットが付き、なんとお値段10,800円也。

DISC 1は BBC LIVE 1973  12曲収録、これって1995年に出たCD、AT THE BBC(8曲収録)と同じ音源?

Queen At The BBC

DISC 2は BBC LIVE 1974/1977  12曲収録

DISC 3はLIVE 1973/1981/1986、3箇所でのライブの詰め合わせ、計24曲  

それから残りのDISC 4/5/6 はメンバーのインタビュー

オリジナルよりクオリティーの劣るデモ音源や、残念にもオリジナルの選から洩れたアウトテークであればまだしも、インタビューだけでSHM-CD3枚はちと多すぎじゃないのかね~ 

英語が聞き取れない日本人に、英語を映像も字幕もない3枚分のCDで聴かせていったいどうしようと考えてるのかね?

インタビューなら、映像と字幕込みのDVDかブルーレイ1枚で充分と思うけどね。

大金を使ってユニバーサルがEMIの版権を買って、その元取るためかどうか、ドル箱のビートルズやクイーンなんかの旧音源を使って、あの手この手で新商品として出しまくってるけど、特に今回の高額商品、誰が考えてもおかしいと思うけどね…

ちょっとぼり過ぎ。