CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

アレンジが命

2024年04月15日 | Euro Pop

セルジオ・メンデスとブラジル66の1972年のコンピ・アルバム、Foursider。当時はLP2枚組で発売されたことから4面ってタイトルに。

(CDは1枚で4面を収録)

軽いボサノバ・タッチで往年のヒット曲がアレンジされ、全く違ったサラッとした印象の曲に変化している。

ヒット曲、Mais Que Nadaからオーティス・レディングの歌唱で有名な(Sittin’ On) The Dock Of The Bay、さらにFool On The HillやDay Tripperなどビートルズのカバーはじめとして全てがボサノバティックにアレンジされてリラックス・ムード満載。 

憂鬱な週の始まりはこの手のミュージックでゆったりとスタート・アップすることに。

 


濃縮されたシカゴ

2024年02月15日 | Euro Pop

バンド初の全米1位に輝いたアルバムが1972年のChicago V。

シングル・カットされたSaturday In The ParkやDialogue Part-I/IIもキャッチーな仕上がりでそれぞれヒットしアルバムの売り上げに大貢献した。

過去3枚のスタジオ・アルバムが全てダブル・アルバムとして制作され時に冗長と感じられる部分もあったが、今回は過去の組曲仕立ての作風を出来るだけ排し収録時間を大幅に短縮させた事で初のシングル・アルバムとして登場。

この手法でシカゴというバンドのエッセンスを凝縮させ、その結果より引き締まったアルバムの完成となった。


コレはフランス語でないとね

2023年09月21日 | Euro Pop

70年代初め頃、洋楽ソフト・ロックのジャンルで人気を二分していたのは、エヴリィ、シャラ、ラ、ラ~🎵のカーペンターズとホリディ~🎶のミッシェル・ポルナレフかな?

特にポルナさん、英語で歌う洋楽アーティストには出せない味わいがある。

そのポルナさんが1974年に出した無題のアルバム(日本ではPolnareve、ポルナレフ革命)は結構分かり易くてサラッと聴けてお気に入り。

(昔の赤坂見附あたりであろうか、もし合成でないのなら交通量の少ない朝一番にゲリラ撮影を敢行したのかな?)

(日本盤のレコード・ジャケのデザインは派手派手!)

某大学の教養課程の第二外国語にフランス語を履修し2年間習ったものの全く物にならず今に至っている。

まあ言葉がわからなくともその雰囲気をメロディーと一緒に楽しめればと開き直っている次第。


なぬ~ 完全盤だって? 

2023年09月03日 | Euro Pop

昨日、某通販サイトでビートルズの1966年に出た米編集のYesterday And Today完全盤のCDを発見。

ユニバーサルからの販売ではなかったが (これって音源の権利関係はどうなっているのかな?)、オリジナル音源がステレオ・モノで蘇る!さらに当時発売されたステレオかモノ・バージョンのレコードを入手しない限り聴くことが出来ない音源!てなインパクトの記述が…

それじゃ今日はその貴重な音源でも聴いてみようじゃないのと、手持ちのアメリカのキャピトル編集盤Yesterday And Todayのレコードを取り出す。

このアルバムの収録曲は英盤アルバム、HelpからYesterdayを含む2曲、Rubber Soulから4曲、Revolver から3曲に英シングル盤のWe Can Work It Out とDay Tripper、計11曲からなる。

英盤原理主義者でない私はこれはこれで結構楽しめるし、オリジナルのブッチャー・カバーのジャケならばなお嬉しい。

(CD盤のレプリカ・ブッチャー・カバー、もしオリジナルLP盤ならかなりの価値の高いものとなる。)

難を言えば、英オリジナル盤と比べて各アルバムの収録曲を減らしまたシングル限定曲などを追加して水増し的に制作された米編集アルバムは、1枚あたりの収録時間が30分を切り少々物足りなく感じる。

でっ、貴重な音源堪能出来たかって?

それがね、よ〜く調べてみると持っていたレコードは通称オレンジ・キャピトルのレーベルの1976年ごろのステレオ音源の再発盤で、それまでは11曲のうち3曲が擬似ステレオで収録されていたのが、なんでもこの年代の再発盤から通常のステレオの音源に差し替えられたとか… 残念!

(通称オレンジ・キャピトルのレーベル)

まあ違いの解らぬオジンにとってはオリジナル音源であろうがなかろうがどうでもよい話ですかね。


昔々のお話

2023年06月17日 | Euro Pop

中学生になるとちょっぴり大人になった気分がした。

当時最寄りの中学校から一番離れた校区に住んでいて、一駅分だけれど朝のラッシュ・アワー時大人に混じって電車通学だとか、中間・期末考査の時期には試験勉強と称して家中が寝静まった夜中まで机に向かった。

と言っても、大体はラジオを聴きながらの勉強で、朝眠い目を擦って覚えているのはラジオのパーソナリティーの会話やオン・エアーされたヒット曲ぐらいだったような...

そんな中、この曲もラジオから流れていたような。

オランダ出身のポップ・グループ、ショッキング・ブルーのVenus。彼の地では1969年に発売されヨーロッパや北米各国で大ヒットし、確か日本では翌年に発売されヒットした。

当時徹夜し勉強した内容は全く記憶にないけれど、この曲のサビの箇所、I’m your Venus, I’m your fire at your desire~ 🎵は今でも何気に覚えている。


7インチ・シングルでも、その10 L’Amour Est Blue

2023年02月26日 | Euro Pop

最近中古のレコード高くなったね。

なんちゃらオフに行くと、昔なら帯がなくジャンク扱いでもそこそこ程度がよいLPが1枚100円で売っていた。シングルなら10−50円ぐらいだったかな?

今ならそんな価格では売っていなくて、本当のジャンク、捨ててもいいぐらいのゴミ扱いのコンディションでもそこそこの値段がついている。

てな事で最近はレコードや巡りはあまり行く事も無く、本当に欲しいものは通販で買うことの方が多くなった。

たまに怖いもの見たさで、オークションでレコード大量とか福袋的な出品に入札を試みることも。

オークション・サイトの出品者が掲載している代表的な写真数枚を見て、これは当たりかな?と推測して落札するも、写真に載っていない大半のレコードは特に興味のないジャンルであったり、ダブりはたまたジャンク・コンディションのレコードとなる。

ただ、たまに思いがけない発見がある。

今回は恋はみずいろ。L’Amour Est Blue、なるほど直訳で恋はみずいろ。学生時代に第二外国語として履修したフランス語がようやく役に立ったみたい。

1枚370円。この頃は日本ビクターがフィリップス・レコードを扱っていた。

Wikiによるとギリシャ生まれの彼女が、1964年に初ドイツでアイドル・シンガーとしてデビュー、1967年のユーロ・ビジョン・コンテストでルクセンブルク代表としてこの歌をフランス語で歌い見事4位に入賞と結構インターナショナルな活動していたみたい。

日本ではポール・モーリアのインスト・バージョンが有名だが本作のフランス語での歌唱も中々趣がある。

因みに、オークションで購入してダブっていたシングル盤数十枚をなんちゃらオフに持って行くと、1枚30円の値がついた。

その後そのショップ覗いてみると、我が手元から離れたレコード達は新しいビニール・カバーに包まれて何とお値段500円…

やっぱり実店舗で販売するからそういう値付けになるのは仕方ないのかな?

恋は空のように透き通った水色なのに、我がレコードへの愛はあまりの値差にちょっぴりブルーになる。