CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

友だち出来ちゃった

2022年08月31日 | SSW

ジェームス・テイラーのワーナー・レーベル移籍第二弾は1971年のMud Slide Slim And The Blue Horizonだった。

シングル・カットされ全米一位に輝く大ヒットしたYou’ve Gat A Friendはキャロル・キングの作品で、JT以外にも数多くのアーティストにカバーされたが、彼のカバーが一番あっさりしているが故に温かみを感じより心が和んだのではないだろうか。

このアルバム、バックにはダニー・コーチマー、ラス・カンケルにリーランドスクラーの旧友達に囲まれ、さらにピアノにキャロル・キングと当時のガール・フレンドだったジョニ・ミッチェルがコーラスで参加した超豪華メンバー。

JTのボーカルがアコースティック・サウンドに程よく絡むまろやかさが売りの癒しのアルバムとなった。

因みにジョニ・ミッチェルと結婚するのかと思いきや、1973年のカーリー・サイモンのアルバム、No SecretsにJTが登場してびっくり。そしてその翌年の彼女の次作、Hotcakesでは赤ちゃん誕生!何度もスピード感溢れる手際の良さ。

当時のトップに位置した個性溢れる女流シンガー・ソング・ライター3人と絡んだJT。

いとも簡単にYou’ve Gat A Friend。


Be My Friendって?

2022年08月30日 | JAPANESE

Be My Babyって言えば、ヒット・メーカー、フィル・スペクター作曲(共作)・プロデュースでロネッツが歌い1963年にヒットした曲。

Be My Friendって言えば?

そう、日本の歌謡界のヒットメーカー、筒美京平、作曲・編曲で南沙織が歌い1972年に3枚目のシングルとしてヒットした曲。曲のタイトルは“ともだち”だがジャケを見ると英文でBe My Friend(友達になって)って書いてある。

あの頃はまだ中学生でテレビなんかでみるアイドルは眩しかった。

もちろんテレビに出ていたアイドル・クラスの娘なんて学校には皆無だったけれど、ちょっと気になった女の子はいた。ただ引っ込み思案で“友達になって”なんて恥ずかしくってこの歌詞の通りにはとてもじゃないけど声に出して言えなかったね。

もし言えたとしたら人生かなり変わっていたかもしれないけれど、途中で色々あったけれど今の人生もまあなんとか無事でここまでやってこれたのでよしとしたい。

あの時どうすれば良かったのかって思っても後戻りはできないし、今更人生を結果論で語るのもね…

ただ当時言えなかった気持ちを代弁してくれた一枚でした。


サイケデリックなお方々、その5

2022年08月27日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

サイケデリック・サウンドと言うとThe Byrdsを忘れてはならない。

本日は彼らの1968年に出た5枚目のアルバム、The Notorious Byrd Brothers(名うてのバーズ兄弟)でも。

5人でデビューしたバンドも、このアルバムのジャケではついに3人と馬一頭となってしまった。

そもそも個性強いメンバーが集まったわけだが、うまくバランスを取れずにメンバーがそれぞれ脱退していった。3枚目のアルバム、Fifth Demensionではジーン・クラークが既に脱退しており、この5枚目では収録途中でデビッド・クロスビーが解雇、その後ドラムスのマイケル・クラークも脱退。

(レコーディング初期の頃だろうか、デビッド・クロスビーが映り込んでいる。クロスビー:もう半荘やろじゃないの。ロジャー:却下、レコーディングが先!あんた頸だよ。てなこと話してるのかね....)

苦肉の策として脱退したジーン・クラークを呼び戻しレコーディング・セッションに少しばかり参加したものの彼もバンドに留まることは無く、アルバム完成時点ではロジャー・マッギンとクリス・ヒルマンのみとなった。

そんな中で完成したアルバムは結構サイケデリックな香ばしい味付けがなされていて大ヒットとはならずも、全米47位・全英12位とバンドが途中で崩壊してもおかしくない中、割と健闘した部類なのでは…

元々フォーク・ロック・プラス・カントリー志向のバンドであるが、ビートルズのレボルバー辺りから影響を受けたと言われている本アルバムでは、収録曲がバラエティーに富んでいてムーグ・シンセやジェット・マシーンが登場したりカントリー調のペダル・スティールにロジャーの逆指向的なサイケデリックなギター・ソロが絡むと言った一癖も二癖もあるちょっと不思議な感覚。

サイケデリックっていいもんですね。

Notorious Byrd Brothersの皆さん


サイケデリックなお方々、その4

2022年08月25日 | BRITISH ROCK

本日はプロコル・ハルムの3枚目のスタジオ・アルバム、A Salty Dogでも。

彼らの芸風はと言うと、R&Bがベースになってクラシックの要素なども加味され、ゲイリー・ブルッカーの力強いボーカルにピアノとマシュー・フィシャー奏でるオルガンのダブル・キーボードの編成に、そして時折ロビン・トロワーのぶっといブルージーなギターが絡む。

このアルバムが発売されたのが1969年で、まだプログレと言う概念が一般的でない頃で彼らのサウンドをサイケデリックって言葉で形容される事も。

(フィルモア・ウエストでのサイケ調コンサート告知ポスター)

まあ一言では言い表すことの出来ない多面性を持ったバンドである。

因みにタイトルのSalty Dogとは船員、すなわち甲板で作業することから塩水を浴びる連中のことらしい。後にウォッカにグレープ・フルーツで味をつけ塩を振りかけたのがSalty Dogってカクテルになったとか…

わしゃ~、どちらかと言えば髭面のちょっと怪しい船員よりはカクテルの方がいいの~

サイケデリックに全く理解のないオジンでした。


Love Me Doはややこしい(改)

2022年08月24日 | BEATLES-BADFINGER関連

ビートルズのデビュー・シングルはLove Me do。

1962年6月6日にジョージ・マーチンがプロデューサーとして録音に参加。この日のドラムスはピート・ベスト。ただジョージ・マーチンはピートのドラム捌きが気に入らず録音された演奏はお蔵入りとなり、そしてピートは解雇。ピート・バージョンは1994年に音源が発見され、アンソロジーVol.1に収録されている。

1962年9月4日に新たにリクルートしたリンゴ・スターをドラムに据えて録音するも出来がイマイチだったのか加入し他ばかりでまだバンドにフィットしていないと理由で、ドラムスにセッション・マンのアンディー・ホワイトを起用し、リンゴはタンバリン奏者に格下げ。そして9月11日のこのテイクがシングル・カットされる事に。

ただ製造元の手違いで発売されたのは9月4日のリンゴ・バージョンだった。それに気がつきすぐにアンディー・ホワイト・バージョンに差し替えられたものの、最初プレスされたリンゴ・バージョンが既に数千枚出回ってしまい今ではコレクターの中でお宝となった。因みにアンディー・バージョンのLove Me Doはベスト盤を含む各LP盤にも採用された。但し、リンゴバージョンはパストマスターズVol.1と米盤レアリティーズVol.2にて聴く事ができる。

時は流れ、1982年に20周年記念盤としてLove Me Doが12インチ・シングルとして再発。何とアンディー・バージョンとリンゴ・バージョンの両方が収録され聴き比べできる優れ物だった。

(Side-2のOriginal Single Versionがリンゴ・バージョン、つまり世に出回ったアンディー・バージョンは何とオリジナルじゃないんだって! どう言うこと?)

(我が家のLove Me Doは何と日本盤だけれど見本盤とちょっとややこしい)

時は更に流れて2012年の50周年記念盤としてLove Me Doが7インチ・シングルとして登場。このシングルはリンゴ・バージョンが収録されるはずであったが、またしてもやらかしてしまったみたいでアンディー・バージョンでプレスされてしまったものの、今回は販売される前に気がついて発売日を延期してリンゴ・バージョンに差し替えられたとの事。

(つまり1962年に間違ってプレスしたリンゴ・バージョンがオリジナル英国盤って位置付け、何ともややこしい限り)

今回手持ちの音源から三つのバージョンを聴いてみた。ピート・バージョンは曲のスピードが遅いのと、ブリッジ部のドラミングがバタバタしていて覇気がなく、またリンゴ・バージョンは現在の音源はオリジナル・マスターテープが廃棄され、1962年に間違ってプレスされたシングル盤から音を起こした事もあってクリヤーさに欠けるかな...てなことでアンディー・バージョンがこの中では一番元気よく聴こえるように感じる。

たいしたネタじゃないけれど、まあおつまみにでも。


サイケデリックなお方々、その3

2022年08月23日 | AMERICAN ROCK/POPS

実家にジミ・ヘンの1978年に出たコンピ・アルバム、The Essential, Jim Hendrixなる2枚組のアルバムを帯はついてなかったもののほぼ新品の状態で発見!

ジミ・ヘンなんて知らん~って感じの実家のメンバーだったので、一体誰が買ったのだろうか不思議に思ったものの、レコード再生装置のない実家にて誰も聴かないジミ・ヘンのレコードをこのまま捨て置くのも罰当たりと感じここに回収した次第で…

アルバム、The Essential, Jim Hendrix自体はデビュー・アルバムからエレクトリック・レディランドまでの重要曲を収録していてまあ通常ベスト物と言っていいだろうが、このアルバムの最大の特徴は7インチの1曲入りのEPがオマケとして付いてくる。

これは英、イタリアと日本盤だけの特典で結構貴重ではないかと... 調べてみると当時オーストラリアからも2曲入りの12インチのシングル盤が出ている見たい。

収録曲は60年代バン・モリソンのバンド、Themの出した曲、Gloriaでガレージ・バンドの走りとも言えるシンプルで結構ハードな曲をジミ・ヘンがカバー。

彼がカバーすると何故か荒々しさの中にサイケデリックさも感じるのは私だけだろうか?


サイケデリックなお方々、その2

2022年08月22日 | BRITISH ROCK

60年代英国出身の大物バンドの中で日本で人気のあったのはご存知ビートルズとストーンズで何故かキンクスとフーは日本ではイマイチだったね。

フーの場合は1969年のトミーでそこそこ知られるようにはなったけれど、それ以前のアルバムとなると一般的なリスナーならファースト・アルバムのMy Generationまで遡らねばならない。

てな事で、今更ながらではあるが少しでも彼らのことを知っていただければと本日は彼らの1967年の3枚目のアルバム、The Who Sell Outでも。

曲間にラジオ局のジングルなど効果音を挿入しあたかもラジオ・ショーを聴いているかの雰囲気を醸し出すトータルさを意識したアルバム作りがなされている。

この当時、やっぱりサイケデリックな影響は受けていて元気印のハード・ロック一辺倒でなくポップでバラエティーに富んだ曲作りがなされているし、更にここでのオペラチックな印象を受ける曲作りは、次作のトミーの原点だと思えロック・オペラはフーの代名詞だ!って認知されるのに貢献したと思う。

キノコ雲をバックに登場したジェファーソン・エヤープレーンほどはぶっ飛んでいないしても、日本では全く食さないが、海外のホテルに泊まればビュッフェ・スタイルの朝食で結構病みつきになる煮豆に浸かっているロジャーのジャケは結構インパクトあり。

今じゃフード・ロスとかで、こんな事すればきっとお叱りを受ける事になる。

適切かどうかは別にして縛りが厳しくなってちょっと息苦しくなった今の世の中、昔はよかった~って言うわけじゃ無いけれど、時が少しばかりゆっくり流れてナンセンスなおふざけが許される余裕が少しばかりあったんじゃ無いかな...

やんちゃばっかりじゃないよ。これが俺たち本来の姿!


サイケデリックなお方々

2022年08月21日 | West Coast Rock

日本ではあまり人気の無かったJefferson Airplane。

知っていたとしても一般的にはシングルで大ヒットしたSomebody To Loveぐらいだろうか?

てな事で、今更ながらではあるが少しでも彼らのことを知っていただければと本日は彼らの1968年の4枚目のアルバム、Crawn Of Creationでも。

(原爆のキノコ雲から登場ってちょっとやりすぎって感も....)

(戦争も最後まで行き着けば逃げ場が無いって事を言っているのか?)

Somebody To Loveなどのヒットもあってようやくバンドの人気も確立し、マネージャーのビル・トンプソンはサンフランシスコに3階建20室の家屋を買い地下室にはレコーディングの設備も備え、バンドのヘッド・クウォーターなる施設を設立。

よってメンバーの創作活動も活発になり完成したアルバムがCrawn Of Creation。

1964年トンキン湾事件に端に発したアメリカの直接参戦となったベトナム戦争。ただ相手も強靭に対抗してきて中々先が見えず泥沼化したのが1968年頃だった。厭戦気分も拡大し、更に混沌として来た世の中にカウンター・カルチャー代表のバンドから現状を一言って感じかな?

(ブラック・パンサーを支持していたのか黒塗りでTVショーに登場したスリック姐さん。中々ラジカルな出立ちであります。そう言えば1968年メキシコ五輪表彰台での拳突き上げなんてのありました。)

アメリカではこのアルバムはゴールド・ディスクを獲得し、全米6位にランク・インとかなり人気を博したものの、日本ではシングル・ヒットに繋がる曲がなく地味に捉えられたのだと思う。

当時のアメリカの世相を理解し、じっくり聴き込んでいけば接点が見つかるかも知れない。

むむ~、何回聴いても難解な、毎度の事ながら英語もっと勉強しないとね。


他に誰がいる?

2022年08月20日 | Jeff Beck, Eric Clapton and etc.

他に誰がいる?って問われればやっぱり彼しか居ないわなって事に。

20世紀末から21世紀にかけて展開されたジェフ・ベックのテクノ三部作の第一弾で、1989年のギター・ショップから実に10年ぶりのソロ・アルバム、Who Else!。

前作に演奏と共同プロデュースで参加したトニー・ハイマスが今回もキーボードとプロデュースで今回も参加。

ジェフ・ベック・グループやBBAの頃と比べると、芸風のあまりの変わりように驚くかもしれないけれど、フュージョン時代を経由して進化してきたギター・テクはテクノ・ビートにも違和感なしに落とし込まれているって感じですかね。


視覚で勝負!

2022年08月19日 | Bowie, T.Rex, Hoople and Glam.

デビッド・ボウイーのファンならばこのアルバムは絶対無視できない存在。

個人的には彼のアルバムの中ではベスト3に入る。

1972年に発売されたThe Rise And Fall Of Ziggy Stardust And Spiders From Mars。邦題は ”屈折する星屑の上昇と下降、そして火星から来た蜘蛛の群れ”と言う一歩引く様なおどろおどろしいタイトルだった(後年にジギー・スターダストと単純化された)。

このブログでも何度かこのアルバム登場しているので本日は別バージョンで聴いてみる事に。

因みに、2002年30周年記念盤としてリマスター音源とアウト・テイクを含んだ2枚組CDが発売。そして翌年にはステレオと5.1chマルチ音源を収録したハイブリッドSACDがヨーロッパで発売された。5.1chマルチ音源はこのアルバムをボウイと共同プロデュースしたケン・スコットによってリミックスされた訳であるが、残念ながら我が家にはSACDのマルチ音源を再生する機材が無かったので猫に小判って感じになってしまった。

時は流れて、2012年にボウイの全作品の再リマスター企画がスタートした際、なんと2003年ケン・スコット・ミックスの5.1chマルチ音源がステレオ化されLPとして登場。

本日はオリジナル音源と聴き比べてみようって事で早速ターン・テーブルに乗せてみた。

むむ~、よく分からない。多分音の広がり方とか音圧に差があると思うのだが、老化現象による聴力の衰えでイマイチその差を明確に聴き取れないし、さらに記憶力の低下もある。DJスタイルで同じターンテーブル2台をミキサーと繋いで交互に聴けば、何とかなるのかも…

それでは本日は聴覚ではなく視覚で楽しむことに。

なるほど、あの電話ボックスってこんな所にあったのね。


ソフト・ロックでも、その2

2022年08月18日 | AMERICAN ROCK/POPS

ブレッドが登場したとなると、この方達も忘れてはならない。

1971年、スリー・ドッグ・ナイトの5枚目のスタジオ・アルバム、Harmony。

フロント・マンに3人の個性溢れるボーカリスト据えて、バラードからロック系のナンバーまでいろいろな楽曲を取り上げ彼らの極上のハーモニーを聴かせる。

基本的に彼らが歌う曲は外部の作者によるもので、特に当時一般的に知名度の低いアーティストの佳曲を発掘したのは彼らの功績。彼らのアルバムで取り上げられたアーティストらはその後注目を浴びたのは言うまでも無い。

ニルソンのOne、エルトン・ジョンのYour SongとLady Samantha、ポール・ウイリアムスのAn Old Fashioned Love Song、ローラ・ニーロ、ランディー・ニューマンやレオ・セイヤーと枚挙にいとまが無い。

蒸し暑い日々はまだまだ続く。

何とか体調を崩さず乗り切りたいものです。


ソフト・ロックでも

2022年08月17日 | AMERICAN ROCK/POPS

ハードなやつはやっぱり暑苦しいので本日はソフト・ロックでも。

本日は1969年のブレッドのファースト・アルバム。

(日本では当時地味と捉えられたのか、ファースト・アルバムは欧米と同時期発売とはいかなかった。1972年に4枚目のアルバム、Baby I'm A Want Youが出た時にDismal Day /灰色の朝というタイトルで本邦初登場。)

(70年代のエレクトラ・レーベルといえばアゲハ蝶のデザインが一般的であるが、何故かこの日本盤は青色の配色をバックにエレクトラが60年代頃に採用していたギターを弾く人の古いデザインを採用したレーベルを使用。)

彼らのデビュー・アルバムはドラムスなしの3人組。各々がソング・ライターでそれぞれの曲に作者の個性が溢れバラエティーに富んでいて、美しいコーラスとメロディアスさが売りとなった。

出た時期がサイケデリックやハード・ロックと呼ばれるニュー・ロックが台頭した時期でそれらと比べると派手さは無いが、ハード・ロック衰退後も地道に活動しその後出したアルバムが続々とヒットし70年代後半まで生き残り人気絶頂の状態で解散と言う稀有な存在だった。

本日は雨が降ったので若干過ごしやすかった。雨の日はやっぱりソフト・ロック。

心が落ち着く。


今宵もまだまだ熱帯夜

2022年08月15日 | URIAH HEEP

1960年代中頃、ミック・ボックスとデビッド・バイロンが中心となって結成されたバンド、ストーカーズ、そのストーカーズが解散し、新バンド、スパイスが1967年に結成され、さらに1969年にはバンド名をユーライア・ヒープと改名。

別のロック・バンド、ゴッズからケン・ヘンズレーが加入し1970年バーティゴ・レーベルよりデビュー・アルバム、・・・Very Heavy ・・・Very Humbleが発売された。

このアルバムには、後にヒープの中心的存在となるケン・ヘンズレーの曲は収録されていない。多分ケン・ヘンズレーが加入するスパイス時代にアルバムの構想が既に寝られていたものと推測する。

即ち、後に魔法使いや悪魔などのアンダー・グラウンドのイメージでブレイクを果たすユーライア・ヒープのスタート・ラインは翌年のこの2枚目のアルバム、ソールズベリーから。

(UK盤ジャケ)

(USA盤ジャケ、アメリカではファースト・アルバムと同様このセカンド・アルバムも少々ゲテモノ扱いされていたような。)

このアルバムに収録された6曲中5曲の曲作りにケン・ヘンズレーが関わっている。唯一関わっていないのは、1曲目のBird Of Preyだけで、この曲はデビュー・アルバムの頃に作られた曲で、アメリカ盤のファースト・アルバムに別バージョンが収録されている。

16分以上に及ぶタイトル曲、Salisburyは当時としては管楽器を加えた実験的な作品でもう一息って感じではあるが、プログレチックでジャズっぽく私としては結構楽しめる。

日本ではアルバム、対自核の後に発売されヨーロッパでシングル・カットされヒットしたLady In Blackなんかも収録されていて結構人気のあったアルバムだったのではないかと。

これを大音量で聴けばその熱気で熱帯夜の暑さも吹っ飛ぶんじゃないかと?

でっ、涼しくなった?

でも壁の薄い集合住宅で窓を開けっぱなしにして大音量で聴いたら石が飛んできそう…

やっぱりエヤコン起動! キリッ。


暑い時は80年代のプログレ?

2022年08月13日 | PROG ROCK

1981年のジェネシスのアルバム、Abacab。

(4種類の色違いのジャケで発売された。)

Abacabって何のことかと調べてみると、Aがバース、Bがコーラス、そしてCはブリッジと曲の構成を示す記号との事で、メンバーによると当時何かAbstruct(概念)的なアルバム・タイトルを模索していて、その際曲の構成を示す記号でもてな事でAbacabになったそうで、特に深〜い意味はないそうな。

このアルバムはジェネシスが3名になってから3枚目に当たるスタジオ・アルバムで、プログレ・ロックに彼ら流のポップ化を図る取り組みがちょうどこなれてきた時期でもあるし、さらにメンバーのフィル・コリンズが、ソロ・アルバムを出してヒットを飛ばし、その影響も結構あって大ヒットに繋がった。

それまでのプログレ・バンドと違って電子キーボードやストリングスによる重厚なアレンジは施されてなく、軽いシンセ・ポップ調のアレンジは80年代を象徴するシンプルなサウンドとなった。更にフィル・コリンズがソロ・アルバムを作成で力を借りたEWSのフェニックス・ホーンがNo Reply At Allに起用され、シンセ・ポップでは出せない軽快さを出しているのにも注目。

なるへそ、70年代のイエスではなくてシンプルな曲構成(Abacab)とアレンジが施されたこの手のプログレ聴けばこの暑苦しい熱帯夜やり過ごせるって訳ね。

でっ、涼しくなった?

No Reply At All

やっぱりエヤコン起動! キリッ。

 

 


エヤコン一択

2022年08月13日 | PROG ROCK

両親とその兄弟達がかなり前に鬼籍に入り、直系の御先祖様のお墓は近場のお寺に移した。

よって代替わりした全く面識の無い遠縁をお盆休みに訪ねる事もなくなり、毎度の事ながら行く宛のない休日である。

こんな時はレコードを聴いて少々夜更かしでも。

ただ夜遅くになっても気温は一向に下がらず、生暖かい風が窓から吹き込む蒸し暑さ。

気分だけでも涼しくって事で、イエスのClose To The Edge。

冷んやりした地下深い洞窟の天井から水滴がポタリポタリ...

そして空中に浮かぶ湖から地表に向かって大量の水が流れ落ちる巨大な滝は圧巻!

でっ、涼しくなった?

なるわけないってば!

Close To The Edgeな時はやっぱりエヤコン起動! キリッ。

皆さんお若い!