CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ゲームのBGMに如何?

2020年09月26日 | PROG ROCK

助手:博士! それロンです。

博士:なぬ〜 ダマテンじゃと! タチの悪いことしおって。

助手:ちょっと言いにくいのですが、スーアン単騎待ちで御座います。

博士:なぬ〜 役満じゃと!

助手:だって二人打ちだと大きな手が出易いって言ったのは博士ですよ! その割には鳴いてばかりのセコい手で上がろうとして。

学生の頃、暇つぶしに仲間内でよくやりました。卓の横の小さな台に置かれた出前の焼きそばを口に流し込みながら、真剣勝負。

とは言え、勝った者がその後大衆食堂で飯を奢るという和気あいあいの雰囲気でした。

あれから数十年経ち、今や麻雀に勤しむ4人組の若人は皆無となったのでは。

実家近くの駅前にあった喫茶店の2階に陣取っていた雀荘もかなり前に店を畳んだと聞いています。

ところで麻雀をするのに最適なBGMはこれじゃ無いかと思っています。

ジャケットからして麻雀そのものですが、外国人が聴いてイメージする東洋もしくは日本風の旋律が散りばめられ中国発祥、日本で進化したこのゲームの雰囲気にぴったり。それにテンポの良いエレクトロニクス・ミュージックは、まさに自摸った牌眺めるや否や捨て牌を選んで素早く場に出すテンポになんとなくマッチしているような…

YMOの1979年のセカンド・アルバム、Solid State Survivorはオリコン1位と日本で大ヒット。一時的ではあるけど雀卓4兄弟の日本における増殖に貢献したのでは無いかと...

(2003年再発CDのEUプレス)

んなわけないか。

博士:それ当たり〜!七対子、ドラドラ! オォ〜!裏ドラも乗っておる。これでどうじゃ〜

助手:博士、それフリテンです。

博士:しまった〜 一巡目で捨てておるのを失念!

助手:二人打ちあるあるですね。

(すいません。初めの投稿で私も失念。ツモの場合はフリテンじゃなかったですね。)


Flaming Go〜ld の Vinyl!

2020年09月25日 | West Coast Rock

かーちゃん:無駄遣いしちゃダメってあれほど言ったのに…

博士:そんなこと言っても、番号入りの限定盤だぜ〜 しかもネットの広告ではFlaming Gold(炎の黄金色)って触れ込みだ! 4流コレクターとしてこれを買わずにいられるかい!

捕虫灯に引き寄せられた虫のように、何かに魅せられたかの如くカラー・レコードにフラフラっと手を出してしまう。

本日はFlaming Go〜ld の Vinyl! 仕様のアメリカの1971年の初々しさ漂うデビュー・アルバムでがす。

(再発専門のMusic On Vinylから発売)

1971年に11曲を収録し発売されたが、シングルのみでカットされたA Horse With No Name(名前のない馬)が思いもよらずヒット・チャートを駆け上がった事から、急遽この曲もアルバムに収録して翌年に再発された。

アルバムとシングルが全米1位となり大成功を収めたわけだが、あまりのサクセスストーリーに当時CSN&Yのパクリ(特にA Horse With No Nameの曲調やボーカルはニール・ヤング風)なんてやっかみもあったような。

メンバーが当時そのようなやっかみを意識したかどうかは定かでは無いが、彼らはアルバム制作を重ねていく毎に常に研鑽に取り組み、彼らの独自性は十二分に確立されたと言っていいと思う。

せっかく買ったので旧盤と比べてみようではないか。

(初回日本盤は1972年に発売され、A Horse With No Nameが収録された再発アメリカ盤と同じ内容、持っているレコードは1976年に再発された物。)

昔のレコード・カッティングの手法って結構内周いっぱいまでカットされているケースが多く、旧盤はこの再発盤と比べるとラン・アウトのスペースが小さい。

あれ〜? でも旧盤と比べてもそれほど音圧が低いとは感じないけど。

多分アメリカの曲の場合、あまり起伏のない展開で淡々と歌われる事により音圧にそれ程差が感じられない印象となるのかも…

助手:博士!ところで、Flaming Go〜ldのカラー・レコードって触れ込みでなんですが、いざ現物を手に取るとどう見てもオレンジ色か赤土色に見えるんですけど…

(オレンジ色?)

(光の当たり具合によっては赤土色に?)

博士:なぬ〜!

助手:しかも限定盤の番号が1千番台ですが、何枚プレスされたかが不明で...

博士:それじゃ、赤土色の未確定限定盤ってことか!

か〜ちゃん:だからよしなさいって言ったのに...


2〜3匹目のドジョウ

2020年09月24日 | AMERICAN ROCK/POPS

5年ほど前にエルビスの旧音源にロイヤル・フィルハーモニック・オーケストラの演奏をダビングしたアルバム、If I Can Dreamの出来がとても良かった。

ロイヤル・フィルと言えば結構ポップスやロック系アーティストと共演していて、私の守備範囲の中では1970年、ディープ・パープルと共演したライブ、Deep Purple In Live Concert At Royal Albert Hallなんかが印象に残っている。

エルビスの編集盤は大当たりして、当時英チャート1位を獲得、アメリカでも21位と企画物にも関わらず大ヒット。てな事で商魂たくましいレコード会社は2018年に2〜3匹目のドジョウを狙って同種の企画物2組、ビーチ・ボーイズとロイ・オービソン版を世に出す。

オケをダビングする事でエルビスの企画ものと同様に相乗効果が生まれ新たなものが聴けるのではないかと期待を込めてビーチ・ボーイズのアルバム、The Beach Boys With The Royal Philharmonic Orchestraを少し前に購入してみた。(ロイ・オービソンの曲は余り知らなかったため購入は却下、その出来は知らない。2〜3匹目のドジョウ)

むむ〜

オーケストラのダビングが施されているから、確かに曲の厚みは感じ取れるものの、エルビスの編集盤と比べてそれほど有効に活用されているとは思えない。

まあビーチ・ボーイズの場合、彼らの重厚なコーラスが既にストリングスの代わりとなっているし、Pet SoundsやSmileセッションの頃はブライアンがスタジオに一人籠って編曲にかなり精を出していたことから、さらにオケをかぶせる必要が無い位の完成形に仕上げられていたからね。

今更ながら、それらのことを考えるとビーチ・ボーイズ版のこの企画は消化不良ですかな?

どうもドジョウはそこにはいなかったみたいで...

おおっと!

カーペンターズも同様の企画物出しているみたいだけど、もうオリジナル音源だけでいいかな。


Greeeee〜n の Vinyl!

2020年09月23日 | Southern Rock

音楽メディアのCDがレコードをマーケットから駆逐したのも束の間、ネットからのダウン・ロードや聴き放題のサブスクなど新たなビジネスモデルが登場するとCDも売れ行きが落ち始め出して久しい今日この頃。

ネット配信が主流となると形ある物を販売する実店舗での営業は厳しさを増す。

テコ入れとして過去の名盤をリマスターとかリミックスとか銘打って再発することになるが、何度も同じものを買ってしまう人もそうはいない。てなことで限定盤商法でデラックス・セットとかピクチャー盤やカラー盤などが頻繁に登場するようになった。

いつの世もコレクターと称する人種は限定って言葉に弱い。あたかも真夜中の闇にポツンと光り輝く捕虫灯に群がる虫のごとく見事に策略に引っ掛かってしまう。

もちろん私のような4流コレクターも例外ではない。

ネットのサイトで限定カラー・レコード販売の広告に引き寄せられ、つい購入に至ってしまう。

本日はGreeeee〜n Colored Vinyl仕様のオールマン・ブラザーズ・バンドの1973年発売の通算5枚目のアルバム、Brothers & Sisters。

(70年代末キャプリコーン・レコードは倒産。その後ポリグラム系ポリードール・レーベルから再発、現在はユニバーサル系マーキュリー・レーベルとなっている)

兄のデュアン・アールマンを交通事故で亡くし、さらにこのアルバムの制作時ベースのベリー・オークリーもバイクの事故で物故。

かなりヘコんでいたバンド・メンバーを引っ張るがごとくリーダー・シップを発揮したのがディッキー・ベッツ。

特に彼の作曲面での頑張りと新メンバーの専任ピアニスト、チャック・リーヴェルがもたらしたサウンド面での新たなフレイバーはキャッチーでバンドにとって最大の商業的成功を収めたのはご存知の通り。

(すでに持っているレコードなのに爽やかなGreeeee〜nに幻惑されてしまったようだ。)

せっかく買ったので旧盤と比べてみようではないか。

(初回日本盤はワーナーから発売、Jelly Jelly最高!)

あれ〜? 旧盤と比べると音圧が低いね。

旧盤は結構コードの内周いっぱいまでカットされているが、緑のリマスター盤は旧盤と比べるとラン・アウトのスペースが大きく残っている。

すなわち、内周の歪みを低減させるため全体的にカッティング・グルーブの左右の蛇行を小さくしたコンパクトなカッティング施した。それ故旧盤と比べて音圧が低く聞こえるって事ですな。

まあシビアな再生装置も耳も持ち合わせていないので、特にロックの場合は単に音が全面にドォ〜ンと出てくる派手なサウンドを良しとする個人的嗜好から音圧の高い旧盤の方が印象がいいんだけどね。

でもね、Greeeee〜n の Vinylがクルクル回転しているのをじっと見ているのも悪くない。

むむ〜 あたかも捕虫灯に引き寄せられた虫のような...


ペッパー軍曹お久しぶりです。

2020年09月21日 | BEATLES-BADFINGER関連

久しぶりにアルバムを通して聴いてみた。

70年代に入ってから、遂に我が家にもステレオ・セットなるものがお目見え。

ビートルズは既に解散していたものの、我が家は何年も遅れてビートルズ旋風が突如沸き起こる。ペッパー軍曹のアルバムも名盤との巷の評価を参考に購入される事に...

(東芝音工製アップル盤、当時2000円でした)

数年後、ウギャー、レコードの表面にスクラッチを発見! 

盤の一曲目にあたる箇所に5ミリぐらいの長さのその傷のお陰で、レコードが一周回転するごとに不愉快なプチッ音が再生された。

折角のペッパー軍曹が台無し。いつしかそのレコードはターン・テーブルの上に乗る事もなくレコード棚の片隅で長きの間眠りにつく事になり、その後はCD音源のお世話になる事に。

更に時は流れて、私は雑音の元になるゴミをスクラッチのある箇所から掻き出す爪楊枝の秘技を長年の修行後遂に身につけた。

この盤もその秘技によって雑音がそれほど気にならない程度に改善され再びターン・テーブルに乗る事に。

ところで、このアルバム最後の曲、A Day In The Lifeを聴いていると、クライマックスのオーケストラのストリングスが終了後、通称サージャント・ペパーズ・インナー・グルーブなる逆回転のお喋りが聴こえてきてアルバム全編終了となる。

英盤のオリジナルにはこの音源が通常カットされていないレコードのランアウト・グルーブに刻まれていて、手動式のプレーヤーの場合アームをあげない限りは延々とお喋りが続く仕掛けとなっていた。

CDの場合は何度かリピートしフェイド・アウトしていく。

本日聴いてみた日本盤のレコードは、ランアウトにその音源がカットされていなくて、なんとA Day In The Lifeの最後にカットされたった1回だけ逆回転の会話が聞こえると針はランアウトのエリアに進み全編終了。(米盤にはお喋りのパートはカットされなかった。)

アレ〜、こんなんだったけ?とかってのご愛聴の記憶は何処かに飛んで行ってしまったみたい。

一般的にオリジナルの英盤以外にサージャント・ペパーズ・インナー・グルーブを無限に聴くには、2017年に発売されたモノ・レコードぐらいだと知って聴いてみた。

オォ〜、ランアウトのエリアで逆回転の会話が繰り返されるではないか!

でも何度も聴くほど有り難い音源でもない。4−5回繰り返したところでアームを手動で持ち上げて終了。

これぞ、シルバー・ウイークの間自宅で暇を持て余している自宅警備員のなせる技。

お疲れ様でした。


いつまでもMost Underrated Guitaristって言わせない!

2020年09月21日 | CSN&Y

スティーブン・スティルス居るところにニール・ヤングありとなんて個人的に思っている。

バッファロー、CNS&Yさらにはスティルスーヤング・バンドなるものまで結成。多分ニールはスティーブンのギターの旨さに惹きつけられていたのかも?な〜んて勝手に想像。

残念ながら、一緒にやると意見の相違などがあってどのプロジェクトも長続きしなかったのだが…

アル・クーパーとマイク・ブルームフィールドのプロジェクト、スーパー・セッションではスティーブンのギターが唸りスゲーの印象だったが、何故か彼のギタリストとしての一般的な評価がさほど高くないのが非常に残念。

(まさかのSQ盤!)

CNS&Yのスタジオ・アルバムでは4名の個性を満遍なくアルバムに散りばめ、バンドとしてスティーブンのソロ・ギターを特に売りにしていなかった。

スティルスーヤング・バンドでは、Long May You Runなどニール作曲のフォーク調な曲だけ目立ち美味しいところを全てニール持って行かれてしまい、期待された派手なギター・バトルもなくまたスティーブン作の曲も地味だった。

そんなイマイチなイメージがこれまでずっと付きまとったのではないかと…

本日はフラストレーションを溜め込んだスティーブン・ファン以外の貴方にもぜひ聴いてもらいたいアルバムがコレ!

1975年に出たライブ・アルバム、そのタイトルもシンプルなStephen Stills Live。片面がエレクトリック・サイドと称されエレキ・ギターを弾きたおし、その裏面はアコースティック・サイドではアコギ一本のソロ。

エレキの場合はエフェクターやトーン・アームを使って音を加工することによってライブでもそれなりに聴かせることができるが、アコギの場合は誤魔化しの効かない腕一本の一発勝負。

さてさて、ギタリストとしての評価上がりましたでしょうか?


この軽さがなかなよろし〜

2020年09月20日 | JAZZ・FUSION

マスクをつけたまま外出ってのなんだか息苦しさを感じて、連休ではあるがマスク・フリーの自宅警備員のお仕事に没頭。

まあ、外に出かけて楽しむのに先立つものが無いっていうのが本当のところなんだけど...

8月の連日40度越えの日々は今や昔、涼しい秋風が窓から吹きこみ気分も爽やか。

こんな時は暇つぶしに、スナック菓子を片手にサクサク食べながらインターネットをサーフするに限る。

生憎曇り空で澄んだ青空と太陽を拝む事は出来ないけれど、その代わりにスパイロ・ジャイラの1980年の第3作、Catching The Sunでも。

大ヒットの前作Morning Danceの続きって感じでスッキリ爽やか、スナック菓子と同様サクサクと進行する。

軽すぎてあまり印象に残らないっていう人がいるかも知れないけど、この軽さが重要。

演奏の上手さはさる事ながら、私の様なナガラ族にとっては、演奏を聴くことに集中しろ!なんて強制的なメッセージは感じられず、お好きな時に耳を澄ませばって感じが尚よろし〜

難を言えば、20分おきにレコードをひっくり返さねばならない手間ですかね。

 


FUBB、ファックド(F)アップ(U)ビヨンド(B)ビリーフ(B) “信じられない程、めちゃくちゃだ〜”

2020年09月19日 | Wishbone Ash

連休って事で、本日2本目のアップ。

アメリカの巨大マーケットの開拓と多分税金対策もあったって事で、憧れのプロミス・ランド、アメリカへバンドごと移住。

それが1974年に出たウィッシュボーン・アッシュの5枚目のスタジオ・アルバムTHERE’S THE RUB。

(タイトルは、シェークスピアのハムレットの台詞の一節で、TO SLEEP、PERCHANCE TO DREAM、AY THERE’S THE RUB "眠ることは、多分夢見ること。厄介なことだ。" そしてジャケットには英国発祥のスポーツ、クリケットにおいて投手がウィケットを倒すために投げる赤いボールの一部分をスボンで擦り投球の軌道を変えるテクニックのRUBBINGが示されている)

前年に出た2枚組ライブ盤、Live Datesにて過去の出し物を総ざらえし、新たなバンドの方向性を探るため、プロデューサーに残念なことに、イーグルスのプロデューサだったビル・シムジックに任せ、ギタリスト、テッド・ターナーが脱退したことによって、アンディーとのツインリードの新たなパートナーとしてアメリカ人のギタリスト、ローリー・ワイズフィールドを起用。

レコーディングはクラプトンで有名になったマイアミのクリテリア・スタジオで行われた。新生WISHBONE ASHの出来は英国のトラッドな雰囲気は残しつつアメリカン・フレーバーのふりかけをまぶした様な、少々煮え切らない英米折衷のサウンド・プロダクションが影響したのか思ったより売れなかったみたい。

やっぱりアメリカで成功するには、クリケットがアメリカで全く受け入れられない事例がある様に、英国人捨てなきゃダメって感じですかね?

ビー・ジーズがアルバム、Main Courseをアメリカで制作した時、彼らはそれまでのフォーク・ロック路線からファンキーでソウルフルな作風に乗り換え、そしてディスコにたどり着き大成功を収めた。

また、レオ・セイヤーもアメリカ進出の際に出たアルバム、Endless Flightで完全イメチェン。You Make Me Feel Like Dansingなどのファンキーなナンバーでブレイク。

デビッド・ボウイーしかり、アメリカにおけるダイヤモンド・ドッグ・ツアーにおいてステージが開催ごとに徐々にソウル風に変遷、そして発売されたニュー・アルバムがアメリカンナイズされたYoung Americanでジギーは過去の遺物と相成った。

まあ、何事でも物事を極めるには中途半端はいかんと言う事ですかね。

アルバムに収められた最後の曲のタイトルFUBBがなんとなくメンバー自身も当時迷っていたのを物語っていた様な気もしないではない…

(まさかの1982年ジャーマン・プレス、丁寧にプレスされていて雑味なし)

 


箸休めに如何ですか?

2020年09月19日 | AMERICAN ROCK/POPS

マウンテンのFlower Of Evil(悪の華)なるアルバム・タイトルのイメージと対極に位置するのがMade In America。

ご存知カーペンターズのカレン存命最後の企画物を除いた9枚目オリジナルのスタジオ・アルバムで、1981年に前作Passageから約3年のブランクを置いて発売。

(裏ジャケはそよ風に靡く髪の毛だけ)

ブランクがあったとは思えない肯定的な意味でのいつものカーペンターズ節で一安心。

マンネリは勘弁と言う人もいるかも知れないが、奇をてらって無理に変化する必要はない。

洒落たアレンジに乗せて唯一無二のカレンの快活な正統派ボーカルはハード・ロックの後にはさらなる清涼感をもたらす働きが...

一体何があったのか実情を知らない無責任な第三者の意見ではあるが、少しばかり開き直ってもっと長生きしオリジナル曲はもとよりカーペンターズ流のアレンジで色々な曲をもっと聴いて見たかったなどと思う今日この頃である。

(元気そうなお姿で何よりだったのだが)

世の中なかなか思い通りには行かず、もう何十年も開き直りっ放しで生きてきた私からすれば残念でならない。

えっ! 

何の取り柄もないそこのおっさんとポップス界のジーニアスと比べちゃダメだって? 悩みのレベルと質が違う!

どっ、どっ、どうもすいません。


これは一体?

2020年09月15日 | Chicago

Oh My

Life has passed me by

The Country I was brought up in

Fell apart and died

(人生は過ぎ去り、

俺が育った故郷はバラバラと崩れ去った)

Oh No

Love’s no longer there

Cold wind blew away the sun

That used to warm the air

(そこには愛なんて存在しない、

暖かさを与えてくれた日の光は寒風に吹き飛ばされた)

Lowdown

Ooo! Feelin’ pretty bad

Feelin’ like I lost the best friend

That ever had

(落ち込むよ

気が滅入るね、

旧友を失ったかのようにね)

と何らかの社会的な問題を歌っている。

しかし1972年の大阪公演では、ピートがLowdownを日本語で歌う。(Lowdownは1972年のアルバム、ChicagoIIIに収録されており、翌年のアルバム、ChicagoVまでは社会的あるいは政治的メッセージの強い曲が多く収録されていた。)

Oh My

生まれてから

いいことなんかありゃしない

Lowdown

愛してた

恋人にも裏切られ

Lowdown

どうしようか

僕は一人泣くだけさ

 

何と、失恋物語に変わっていた。

1972年といえば沖縄返還で、次第に反政府学生運動も下火になりかけた時代。当時寝た子を起こすような政治的メッセージを含んだ歌詞はNGだったのかな?なん〜て今更ながら感じる。

それはあんたの考えすぎ!

当時の日本人はこの曲を聴いて、熱いビートに身を委ね俺ってロックしてる思っていたってば!


古〜いヤツ、み〜つけた!

2020年09月15日 | EURO ROCK

50年代末頃からと活動歴は古く、1961年レコード会社と契約しバンド名をThe Spotnicksと旧ソ連の人工衛星の名前を借りてレコード・デビューしたスウェーデンのバンド。

エレキのインスト中心の演奏で、ヨーロッパを中心に人気を博す。

折からのエレキ・ブームだった60年代の日本でも1965年シングル・カットされたKarelia(霧のカレリア)が大ヒット。

牧歌的メロディーのインストで間奏に“走れ〜 トロイカ〜 ♪♪”とロシア民謡が挿入される。

現在フィンランドの国境に接してカレリア共和国なるロシア連邦に所属する共和国があり、この地方はかって中世のバルト帝国の領土だったらしい。

バルト帝国がロシア帝国との戦争に敗れ現在のフィンランドおよびカレリア一帯がロシアに併合された。その後フィンランドはロシア革命の混乱に乗じて1917年からロシアから独立するが、カレリア地方は帰ってこなかったてな話がネットのサイトに載っている。

60年代、ちょうど米ソの冷戦時代真っ盛りで、スプートニクスと名付けられたスウェーデンのバンドが、かってスウェーデン(バルト帝国時代)の領土と同名のカレリアなる曲をトロイカのおまけ付きでレコーディングしたと言うのは、何らかの政治的メッセージが込められていたのかな?なん〜て今更ながら感じる。

それはあんたの考えすぎ!

当時の日本人はこの曲を聴いて“走れ〜 トロイカ〜 ほがらかに、鈴の音高く〜♪♪”って親近感を持って朗らかに口ずさんでいたってば!


金髪はハード・ロックがお好き?

2020年09月10日 | Bowie, T.Rex, Hoople and Glam.

4枚のスタジオ・アルバムを発表後、Mott The Hoopleは1972年アイランド・レーベルからCBSレーベルに移籍。

(日本ではキング・レコードから1973年に発売)

同年、アイランド時代の総括として過去4枚のアルバムから代表曲をまんべんなく収録しイギリスで発売されたのがRock And Roll Queenなるサンプラー的コンピ・アルバム。

1969年、敏腕プロデューサー、ガイ・スティーブンスに見出され、ディランがストーンズを歌うと言うようなコンセプトで結成されアイランドからデビューしたハード・ロック・バンド。

当時の彼らは、ワイルドなライブは定評があったものの、レコードの売れ行きはそれほどでもなく活動に行き詰まりを感じ解散一歩手前までいった。

ストレートでガッツある演奏。

なかなかよろしおます。

今更ながら、何でこれが当時それほど受け入れられなかったのかな?

むむ〜

多分、今じゃビゲンで簡単に大量生産出来るけど、当時金髪人口が少なかったからかも...

んなわけない!

モデルはやっぱり金髪女性のシンボル、モンローさんでしょう。


二人の恋の物語、Friends

2020年09月09日 | ELTON JOHN

映画はコケたらしいけど、本作はゴールド・レコードの認定とサントラ部門でのグラミー・ノミネイトを勝ち取りそこそこのヒットを記録。

1971年のサントラ盤、Friends。ちょうど2作目のアルバム、Elton Johnの後ぐらいに制作された様で...

バーニーによると、当時怠けていて映画のスクリプトを読まずにやっつけ仕事で曲を制作したらしく、そのためCan I Put You OnやHoney Rollなんかはあるシーンでラジオから流れてきた曲という様なストーリーとは全く関係ない設定で制作サイドが映画にうまく組み込んだそうな...

このサントラは廃盤となり、また独自にCD化もされなかったが(海賊盤らしきCDはあるみたい)、エルトンのアルバム未収録集として1992年世に出たRare Mastersに全曲収録された。

ただこのアルバムに関しては、エルトンとバーニーが書き下ろした音源だけではなく、やっぱり魅力的なイラストが描かれたジャケ付きでないとね。

このイラストがないと、Friendsがポールとミシェルの二人の恋の物語だとは全く想像が付かない。

何しろ怠け者の私はこの映画を見ていないからね。

オリジナルは映画制作をしたパラマウントレーベルから発売。

これは、1979年のMCAレーベルから再発された国内盤。


2ヶ月遅れの追悼

2020年09月08日 | ROLLING STONES関連

暑かった夏も終わりに近づいていて、ふとカレンダーをみると9月も早第1週を過ぎてしまった。

記憶をなくしてしまいそうなぐらいの暑さの連続で、ストーンズのブライアンが死体で発見されたのは確か51年前の7月頃だったっけと今頃ふと思い出す。

その頃は小学生で、ストーンズなんて全く知らなくて、小学生に人気があったのはテレビでよく見たコメディ仕立てのモンキーズ。

しかしステレオ・セットが我が家に到着すると、興味の対象はモンキーズがビートルズやS&Gなどに入れ替わり、贔屓のバンドが新譜を出すとこずかい日にはウキウキしていた。

当時、ストーンズは不良が聴くなんて言われていた時代で、実際に聴いてみたのはかなり後になってから。

それ故ブライアンが何者かは全く知らなかった。

後追いでストーンズを聴いていくと、バンドの中心的存在なのに作詞作曲に全くかかわらず、またメンバーとの様々な確執があった事からバンドから首を言い渡されたなどの話を聞かされると既に故人ではあるのに何故か気になる存在だった。

その記憶を今更ながら呼び起こすには、彼が在籍したストーンズの60年代後半の代表作を集めたコレ。

1969年に発表された、Through The Past, Darkly (Big Hits Vol.2)。



アルバムにジャケットの内側にひっそりと記載されている。

ブライアン・ジョーンズ(1941−1969)

これを見たなら、俺を思い出してくれ

そして心に留めておいて

言いたい奴らには言わしておけ

ただ、きみが思った様に俺のこと語ってくれりゃいい

 

やっぱり、巷で伝え聞かされたていた話と事実はちょっと違っていたのかな?

(2014年にABKCOより再発されたアメリカ盤。)

レコードは無色透明盤、聴かずとも何となく瑞々しさが感じられるのが不思議...

これってプラシーボ効果?


2枚のアルバムのジャケを比べてみる

2020年09月05日 | AMERICAN ROCK/POPS

1970年、リンダ・ロンシュタットのキャピトル・レーベルからのソロ2作目、Silk Purse(絹の財布)。

(パープル・キャピトル・レーベル、1978年東芝EMIからの再発盤)

ストーン・ポニーズ時代からのカラッとしたカントリー・ロックから、今回南部の土の香りがするカントリーに。

結構地味な選曲でヒットには至らなかったが、まだ荒削りで完成形には至っていなくとも誰が聴いてもリンダとわかるその歌唱力はこのアルバムでさらに磨きがかかった。

ネットを見ると、You can not make a Silk Purse out of Sow's ear.なるアメリカの諺がヒットする。

豚の耳から絹の財布は作れない。しかるべき才能の持ち主はしかるべく結果を生み出す。

このアルバム聴いてみれば彼女が本物だって分かるって事ですかね?

それから13年後、お見事!ゴージャスに変身。

それまでの路線をやり切り新たなジャンルに。

彼女がSilk Purse(絹の財布)であることを証明。