CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

日本人御用達シングル

2022年04月27日 | AMERICAN ROCK/POPS

中学生になると寝たふりして布団の中で遅くまで深夜ラジオをよく聴いたものだ。

フォーク・ソングにヤング歌謡、そして私のお目当てはやっぱり洋楽。

AMの放送だったからシングル盤としてリリースされたものが中心にオン・エヤーされ、今のサブスクみたいに何度も繰り返して聴くことが出来ないので、私のような英語のわからぬ一般人は聴いて一発でハートを射止めるような曲でないと、わざわざレコードを買ってみようかって気にはならなかった。

例えばショッキング・ブルーの“悲しき鉄道員”、エルトンのイエス・イッツ・ミー、CCRの“雨を見たかい”などなど結構インパクトがあって日本では売れた。

そしてこのお方達も忘れてはならない。

カナダ出身のバンド、マッシュマッカーンのヒット・シングル、霧の中の二人は1970年のセルフ・タイトルのデビュー・アルバムからカットされた。

ちょっとサイケ調。

オルガンの音色が特徴のアップ・テンポで、更に日本人の琴線に触れる親しみ易いメロディーだったので、英語がわからなくともキメのI Love You Foreverさえ聴き取って頂ければヒット間違いなしって感じの曲だった。

何でもアメリカとカナダ合わせて50万枚売れたこのシングル・レコード、日本だけで同じぐらいの枚数が売れたそうな…

曲のオリジナル・タイトル、As The Years Go By(数年が経って)に対して歌詞に霧の“き”の字も登場しないのに“霧の中の二人”と邦題を付けるレコード会社の対日本人イメージ戦略はお見事。

そして翌年もう一枚のアルバムを残して解散と短命だったけれど、50年経った今でもこの曲を覚えているのも中々のもの。


Angel Clareは何処へ?

2022年04月26日 | S&G and etc.

1973年のアート・ガーファンクルのファースト・アルバム、Angel Clareはアートとの共同プロデューサーにBookendsからS&Gの作品のプロデュースを手掛けてきたロイ・ハリーを起用したことから、ポール・サイモン抜きのサイモン&ガーファンクルってイメージですかね。

まあソロ・デビュー・アルバムということで、それまでのイメージからあまり逸脱することによって起こるファンからのネガティブな反応は出来るだけを避けるための安全策だったのかな?

アルバムは全米5位、アルバムからカットされたシングルもそこそこ売れたので一安心。

てなことで、ソロアルバム第二弾、Breakawayが1975年に登場。

映画の1シーンのような大人の世界ですかね?

あれ? ジャケからしてAngel Clareのイメージは全くなし。

ここからS&Gから離れたアート個人の新たな魅力を引き出して行く方針だったのか、ボップ路線の売れっ子プロデューサー、リチャード・ペリーを起用し、大人のAORにイメチェン!

新人スティーブン・ビショップ、アルバート・ハモンドにスティービー・ワンダーらの曲をアートらしくうまくカバーしている。

ただS&G再結成かと思わせたポールとの共演、My Little Townが場違いな感じで少々浮いてしまったかな?


ドレミって英語で書いてみると

2022年04月25日 | PROG ROCK

ドレミはDoReMiってなんとなくわかるけど、ソがSolでシがTiとなり、FaSol LaTiDoって続く。

それを私に知らしめたのが、英ロック・バンドのホークウィンドが1972年に出した3枚目のアルバム、DoReMi FaSol LaTiDoだった。

このバンド宇宙をテーマにした実験的なコズミック・サウンドを奏でるプログレ・ハード系のロック・バンドで、アルバム・タイトルのDoReMi FaSol LaTiDoが宇宙との調和をもたらす音階というコンセプトとして付けられたとかどうとか….  まあそこん所よくわからないんだけれど。

後にメタル・バンド、モーターヘッドを結成したレミーがベース弾いています。

興味のある方はどうぞ。


完全にジャケ買い

2022年04月24日 | West Coast Rock

LPレコードの場合、約30cmx30cmのサイズのレコード収納するスリーブに描かれたアート・ワークはCDサイズでは決して味わう事のできない魅力がある。

特に購入するレコードを決めずにふらっとレコード・ショップに入り、パタパタとレコードのジャケを眺めていると、あるアート・ワークに惹かれて指が止まる事も。

このレコードもそのうちの一つで、ジャケのアート・ワークに惹かれたジャケ買いだった。

Panと言う名のバンドで、60年代中頃にデビューしたサンフランシスコ出身のフォーク・ロック・バンド、ボー・ブランメルズ出身のロン・エリオットと当時エンジニアやプロデューサーで活躍していたヴァル・ギャレイらが中心となって結成し、何でもウエスト・コースト系のサウンドが特徴らしい。

全く知らなかった。

ライナーにはバッファロー・スプリングフィールドやCS&Nの系譜を継ぐとか書かれていて、一聴してみるとリッチー・フューレイ時代のPocoの様な印象も受けた。

因みに1973年、セルフ・タイトルのこのアルバムを出してデビューしたが、これ一枚で解散と。

それからアート・ワークのこのアール・ヌーヴォー調のイラストを調べてみると、Pan 1895-96なるタイトルで19世紀ドイツ人のJosef Sattlerによって描かれ、当時のアートの雑誌の表紙を飾っているとのこと。

Panはパーンと発音し、笛を持ったギリシャ神話に登場する牧畜の神だとか。

ああ~それで角みたいなのが2本生えているのか…

それにしても、アメリカでそこそこ売れたアルバムが日本では意外と人気なかったりまた発売を見合わせりすることが結構ある反面、アメリカで全く無名のバンドのLPが何故か日本で突如プレスされたりと、その感性の違いに驚いてしまう事多々。


追憶のHighway 61

2022年04月23日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

ボブ・ディランの1965年の作品、Highway 61 Revisitedでも。

今回はそのモノ音源のCDを聴いてみた。

一般的にステレオ音源は音の広がりを感じさせるが、当時のアレンジは彼の歌唱を際立たせることが主で唸る様なソロ・プレイも存在しない、また60年代当時の4トラックのステレオ録音のミックスは結構しょぼいから、スピーカとスピーカーの中間地点から音の塊が飛んできて迫力があるモノ音源でいいんじゃないの。

歌の中身は?って問われると、ディランの事をああだこうだと知ったかぶりするつもりは毛頭ないって言うか、実を言うとよく分からない。

歌詞カードを見ながらようやくどんな事を歌っているのか朧げにわかる程度で、その歌詞のストーリー全体の理解となるとその道の専門家に譲る事に….

ところでHighway 61といえばアメリカのインター・ステート・ハイウェイのことで、南部の州、ルイジアンナのニューオーリンズからミシシッピ川を遡ように北上し北部ミネソタのミネアポリスを結ぶ総延長1400マイルに及ぶ大動脈。

解決できなきことがあればHighway 61にまかせなさ~い!あっと言う間に北でも南でも遥か彼方まで持ち去ってくれるって歌っているのかな?

まあディランを聴く友の会ノービス・クラスの私などは、余計な事を考えずにシンプルなメロディーにダミ声で語るように歌われる独特の雰囲気をただ楽しめってことですかね。

因みに、日本の一級国道のナンバリングは1から、二級国道は100から始まり、現時点では沖縄の国道58号線が最後の一級国道だそうで、辛い悲しみを捨て去れる追憶のHighway 61は日本には存在しないみたい。

ディラン先生、ベースを触って何を想う?


クリヤーなDark Side Of The Moon

2022年04月22日 | PROG ROCK

ピンク・フロイドのDark Side Of The Moonは1973年に発売され世界的な大ヒットとなった。

本日はそのDark Side Of The Moonのアーリー・ミックスでも。

デビッド・ギルモアによるとこのCD音源は1972年に録音したDark Side Of The Moonの第一世代の音源で、オリジナル・アルバムは何度もアレンジの練り直しを繰り返して完成した第三世代の録音テープからミックスされたそうな。

このCDを聴いていると同じDark Side Of The Moonの曲が演奏されているにも関わらず、何故か音にクリヤーさを感じてしまう。

彼らはアルバム制作過程で新曲としてライブで演奏しその中でアレンジが修練されて曲の完成度を高め、スタジオに持ち帰りさらに録音を重ねていくことによって音に深みが加わる事により本来のアルバムが持つ陰影さなどが形成されて行くって事ですかね?

でもこのアーリー・ミックス音源、まだ色付けされていないのがより新鮮に聴こえてきてこれはこれで味がある。

これならおかずなしで白飯2杯はいけるかも?

いや~、それって単にお腹が空いているだけと思いますが…


これがストーンズ商法

2022年04月21日 | ROLLING STONES関連

バンドは既に解散したにも関わらず、十年刻みで結成何十周年と銘打ち何度も同じ音源を紙ジャケ、最新リマスター、禁断のリミックスやその他企画物、さらには様々なメディアを用いて何度も熱烈ファンに商品を買わせるのがビートルズ商法とすれば、ストーンズ商法はさらにその上をいくことになる。

それはバンドを長きにわたって生き永らえさせ、新譜がなくとも既存の曲を収録したライブ盤を出すことによって販売カタログをさらに膨らまさせる手法である。

特に2011年ストーンズは過去にブートで出ていたライブ音源を正規で販売出来るレベルに仕上げ、オフィシャル・ブートレグ・シリーズと称して過去のライブ音源を出し始めた。

その第一弾としてBrussel Affairなるタイトルの1973年のヨーロッパ・ツアーからのライブ音源で、丁度スタジオ・アルバム、Goats Head Soupを出した頃のものがネットのサイトからのダウン・ロード限定で発売され、FLACフォーマットによるハイレゾ音源が珍しく購入をしてみた。

そしてその数ヶ月後、今度はS.E.A.T.(Seventy Eight America Tour)でのライブ盤が発売された。それは78年のライブで、丁度アルバム、Some Girlsが出た頃のライブ音源だった。

ただその当時持ち合わせが無かったので購入しなかったものの、その数年後、某通販サイトで豪華ボックス版が定価の半額以下で投げ売りされていたので話のタネに買ってみた。

それが、このSome Girls(Live In Texas ’78)である。

(曲のタイトルが少々卑猥な響きがあるので、Star Starって変えたのにここでは何故かStarfuckerに戻っている)

2枚組LPにCD、DVDにBlu-Rayと4本立てのセットの豪華版。

78年7月18日、テキサス州のフォート・ワースでのコンサートの音源だった事からLive In Texasと銘打たれた。この会場実は3000人程度収容のストーンズにしてみれば小規模の会場で行われたそうな。数万人も入るようなアリーナでのコンサートとなればバンドと会場が一体になるのは結構難しく、かえって小規模の会場の方が観客全員にしっかり聴いてもらおうとバンドとしても気合も入るのでは…

てな事で久々の彼らのライブ音源楽しんだ。

ただこの後もどんどんライブ盤出てくるのよね。

もうついていけないって感じで、そろそろこの商法も手仕舞いしてもいいんじゃね?

と思いきや、またもや、でっ、でっ、出た~ 

1977年カナダのトロントにある300席の小さなクラブ、エル・モカンボでのシークレット・ライブ・コンサート!

これって1977年のライブ・アルバム、Love You Liveのサイド−3の音源の拡張版って感じですかね

まだまだこの商法続くみたい...

 


懐かしのNo Secrets

2022年04月20日 | SSW

シンガー・ソング・ライター、カーリー・サイモンのベストといえばやっぱり1972年の3枚目のアルバム、No Secrets。

(このLPの定価は1950円で、当時としては2000円以下で買えたので少々良心的かな?)

個人的には彼女のコンピ物ベスト・アルバムの上をいくまとまりの良いアルバムと思う。

リチャード・ペリーのプロデュースによるロンドン録音ってことで、豪華ミュージシャンらのバック・アップもあって演奏も一段と引き締まっているのもその理由かと。

この当時はまだ高校生で、クラスの中でロック知ってる奴なんてホント少数派。話題はテレビやラジオでよく聴く女性アイドル歌手だとか和物フォーク系が中心で、ロックの話をしようとも中々話が噛み合わない。

とある日の事、他所のクラスの生徒が誰かに貸してあげるのかこのレコードを学校に持ってきたのを目撃、そして隠れキリシタンの如く“オォ~、同志よ!”って心の中で小さく呟いた。

やっぱり、内容的に大人の世界をおおらかに謳うカーリーのファンだとカミング・アウトするのがやっぱり少し気恥ずかしいかったのかもね。

どうでも良い事だけれど、エレクトラ・レーベルってクイーンのアルバムから日本での販売はワーナー・パイオニアって印象だったけれど、それ以前はビクターが販売してたって今更ながら気がついた。


彼の最後っ屁はコレだった? その2

2022年04月19日 | AMERICAN ROCK/POPS

1975年イーグルスのサウンドの更なるヘビー化を図るため、新たに加入したしたのがギタリストのジョー・ウォルシュ。その彼がそれまで所属していたABCレーベルへの置き土産って感じで翌年に急遽でできたのがこのライブ・アルバム、You Can’t Argue with A Sick Mind。中々イケてます。

イカれてたら話になんねぇ~てなちょっと意味不明なアルバム・タイトルだが、内容はジェームス・ギャングやソロ時代の選りすぐりのオリジナル曲をツイン・リードにダブル・ドラムスの編成でそのイカれた頭もぶっ飛んでしまう迫力満点の演奏です。

(イーグルスのドン・フェルダーもギターで参加、ドラムスのジョー・バイタルとアンディー・ニューマークにベースのウィリー・ウィークスらによる鉄壁のリズム・セクション。更にコーラスにはグレン・フライとドン・ヘンリーらの友情出演と豪華版)

ただ収録曲は両面合わせて6曲で、収録時間もたった35分と少々物足りないのが難点。

ABCレーベルへの置き土産って言うよりは、イーグルス人気にあやかってABCが無理やり出したジョーの最後っ屁って感じですかね?

トーキング・モジュレーターの配管がマイク・スタンドに絡む。これでロッキー・マウンテンやるんですね。

初回盤買うと畳2/3畳ぐらいの大型ポスターがついて来た。そんなデカいやつ貼る場所無かったね。


彼らの最後っ屁はコレだった?

2022年04月18日 | CCR and John Fogerty

1980年代の初め頃、CCRのライブ盤が発売された。実は当時このアルバムが発売されたのかも全く知らずスルーしていた。

解散後の最後っ屁って事で1973年に出たトリオでのライブ盤、Live In Europeが個人的にイマイチの出来に感じていたので、私の中では終わった存在だった。

と思いきや80年代の中頃CDショップで新譜のThe Concertなるタイトルを発見!

(ジャーマン・プレスのCDでした。)

ちょうど1969年のWilly And The Poor Boysが出た後の1970年の四人編成の絶頂期のライブ盤じゃね~?って事で即購入に至る。

兄貴のトムのシンプルで目立たないリズム・ギターが音に厚みを加えていて、やっぱりCCRは四人じゃないと…

とは言え、当時のデジタル変換技術はまだまだ始まったばかりで少々迫力に欠ける。

悲しいサガで2009年に40周年記念として20ビット・リマスター版なるものが再発されたのを聞いてまた買っちまった!

因みに、このアルバム当時はロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでのライブと担当者が勘違いしてRoyal Albert Hall Concertとして発売されたそうな。後に音源は1970年1月アメリカ西海岸、オークランドのコンサートだとわかり再発盤でタイトルの差し替えが行われ、The Concertとなったそうな。

(日本盤のLPもRoyal Albert Hall Concertとして発売)

ちょっと待ってください!1970年7月に出たアルバムCosmo’s Factoryに収録されたTravelin’ BandとWho’ll Stop The Rainが収録されてますけど…

心配ご無用、この2曲はCosmo’s Factoryの先行シングルとして1970年1月に出ているからこのライブでのプロモーションとして演奏したと考えればタイミングとしては間違いなし!

てな事でコレが最後っ屁と思ってたけれど、数年前にウッドストックのライブの音源が正式に出てきて、何時になったら最後?って感じですかね...


彼らのネクストはコレだった

2022年04月17日 | BRITISH ROCK

1971年、2年ぶりにザ・フーの5枚目のオリジナル・アルバムが出た。

トミーの成功により第二弾のロック・オペラ、Life Houseがピートによって計画されレコーディングがスタートされたものの、構想が複雑かつ難解になり過ぎたのか、計画は頓挫。そのLife Houseの残骸を寄せ集めコンセプトなしのアルバムに再編集し完成したのがWho’s Next。

いつものハード・ロックの芸風は堅持しつつ、当時流行りのシンセや自動演奏などを取り入れそれまでと一味違った味付けとなった。このアルバムと次の四重人格あたりがザ・フーの創作活動のピークだったと思う。

残念ながらザ・フーの人気はキンクスと同様に何故か日本ではイマイチだった。オリジナル・メンバーの4人でこの頃に来日公演行っていれば違ったかも知れないね。

 


タバコじゃない方

2022年04月17日 | PROG ROCK

英プログレ・バンド、キャメルの1974年の2枚目のアルバム、Mirage。

蜃気楼によってラクダとバックの景色が揺らいでいるが、タバコのキャメルのデザインをパロったもの。これって著作権に触れなかったのかな? 

昔は今みたいにあまり著作権うるさくなかったのかもね。

歌物も演るけどどちらかと言うとボーカルが主ではなく演奏に溶け込んでいるような感じで、基本的にはインスト系プログレ・バンドといえる。

高い演奏技術によって繰り出された叙情系のメロディアスなサウンドはわかり易く当時日本でも結構ウケたような記憶が…

昔はよくタバコ吸っていたけど、キャメルのような洋モクは香りが強すぎてもっぱらセブン系でした。

 


B面でいこう!

2022年04月16日 | ELTON JOHN

今日はこれっ!

なんだエルトンとキキ・ディーの例の”恋のデュエット”か~

と思いきや、B面に収録されたSnow Queenであります。

シングルのB面って、だいたいアルバム収録から漏れたアウト・テイク、もしくはアルバム収録されたちょっとマイナーな曲ってイメージがあるけど、隠れたジュエルとでも言うべき掘り出し物がしばしばある。

デュエットで感情をセーブして淡々と歌われるギター・ベースの美しいバラッド。なんだか病みつきになって何度も何度も聞いてしまう。

歌詞はかってCandle In The Windで登場したノーマ・ジーン(マリリン・モンロー)に続くハリウッド物語第二弾とも言える内容で、作詞家バーニーが思い浮かべたSnow Queen(シェール)をイメージしたものだとか。

スノー・クィーン、きっとあの丘のどこかに住んでいる。

憂いの表情を浮かべたような冷めた目でロスの街を見下ろしている。

って感じでなんだか映画の1シーンのような…


Nitty Gritty Dirt Band

2022年04月09日 | West Coast Rock

1960年代にジャグバンドとしてロング・ビーチ、カリフォルニアで誕生、1970年に出た4枚目のアルバム、Uncle Chalie & His Dog Teddyでついに全国区進出。

一応カントリー・ロック系のカテゴリーに属するバンドではあるが、バーズやポコとは一味違うオールドタイムやブルーグラスが混じり合ったサウンドはノスタルジックなアメリカを表現している。

ここでは、ケニー・ロギンス(House At Pooh Corner)、ジェリー・ジェフ・ウォーカー(Mr. Bo Jangles)や元モンキーズのマイク・ネスミスらの曲がNGDB流に丁寧にカバーされていて好感が持てる。

いつの日にかMr.ボージャングルもプー横丁にやってくるかも...

あれからずっ〜と待ってるけど、まだやって来ないね〜

 


クラシック・ジャズ・ロック

2022年04月08日 | PROG ROCK

三つの要素が融合して出来たバンド・サウンド。

それがオランダ出身のフォーカスですかね。

まあ、クラシックとロックを融合させたバンドって結構あるけど、フォーカスの場合かなり遡ってルネッサンス時代あたりの古い雰囲気があるので一味違う。

その彼らが1972年に出した2枚組のアルバム、フォーカス3はお気に入りのアルバムだ。

シルビアのメロディーを聴いて惹かれたが、収録されている他の曲も中々よろしい。

オールマン・ブラザーズのアルバム、Eat A Peachに収録されたMountain Jamの如く、LP1面だけじゃ収まりきらない26分強のAnonymus Twoは少々冗長とも感じられないわけでもないが、案外あっさりした味付けのアレンジなのでさほど苦にはならない。(あくまで個人的感想です)

ファースト・アルバムに収録され、このアルバムで短縮バージョンで再登場した古典派クラシックの香り漂うHouse Of The Kingでアルバムは幕を閉じる。