ツマです。
長崎カステラ食べ比べの話の続きです。
食べ比べ-1
購入記-1 購入記-2
ぱっと見の印象は…
色:文明堂総本店が比較的色が薄い。あとはほぼ同じくらいの黄色。
キメ:文明堂総本店が細かい。文明堂→匠寛堂→福砂屋→松翁軒の順に粗くなります。
では独断と偏見で味の感想を。
文明堂総本店(カステラ)
きめが細かくしっとり。底のザラメの量もほどほどで、バランスの取れた万人受けするであろう味。
福砂屋(五三焼)
重い!「じっとり」と言いたくなるほどのしっとりさ。卵の香りより、蜜の甘い香りが勝っている。底のザラメ量がこの4つの中では半端じゃない。
松翁軒(カステラ)
キメは粗いもののボロボロもそもそするわけではなく、しっとりさがちょうどいい。卵の香りも良く感じられ、ザラメのまじった底の焼き加減が香ばしい。カラメルソースのように芳しい。
匠寛堂(五三焼)
中の黄色い生地の部分が卵をしっかり感じられる。4つの中では甘さも香りも一番やわらかくやさしく感じる(やわらかいといっても弱いわけではなく、何かが突出しているわけでもないバランスの良さ。たぶん白砂糖だけでなく蜂蜜や米飴が入っているせいだと思われる)。表面と底の焼き目の付いた部分は、普通。
オットの感想は…
文明堂総本店:万人受けしそうなので、お土産向きかな。
福砂屋:ザラメが多くて、どっしり重量感がある。濃厚って感じ。
松翁軒:ザラメがプリンのカラメルみたいで旨い。見た目は軽そうに見えるが、味はどっしり。
匠寛堂:卵の本来の味がする。ただ若干底のザラメが薄いかな。
順位を付けると
オット…1位・松翁軒、2位・匠寛堂、3位・福砂屋、4位・文明堂
私…1位・匠寛堂、2位・松翁軒、3位・文明堂、4位・福砂屋
となりました。
この4つの中で比較して、強いて順位を付けるなら、こんな感じです。
1本だけ食べるのだとしたら、どれでもものすごく美味しいです。
みんな昔から続いていることが納得できる味です。
上に記した順位は、この食べた直後に、今すぐもう1本買いに走るとしたら、
といった程度の順位です。
カステラって、油が入らず、スポンジケーキの倍量の砂糖と卵で作られたお菓子というイメージが私にはありました。で、今回買ったカステラはいずれも、工場での大量生産ではなく、丁寧に作られた細やかな手作りの味がしました。素朴なばかりでもなく、上品な洗練された味で。単なるシンプル菓子なわけじゃないんだなぁと改めて認識。
今回の1泊2日の長崎旅行は、どこに行っても温かいもてなしをしてもらった印象の旅行でした。横浜も観光地だけど、こんなに観光客に優しいかな、と反省したくなるような。カステラの味も、長崎の人のように優しい味です。
それにしても、オットは長崎出張及び観光旅行についてはいつ書くのかしら。
さて、最後に。
率直に申し上げますと、福砂屋はねぇ、通常のカステラでいいですよ。
いや、通常のカステラで、じゃなくて、通常のカステラが、いいですよ。
敢えて五三焼きにしなくていいと思います。