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オカヤドカリの飼い方 【保温器具(ヒーター)】

2014-04-06 10:09:27 | オカヤドカリの飼い方

オカヤドカリ類は熱帯から亜熱帯に掛けて分布する生き物です。
国内では主に、南西諸島や小笠原諸島などの亜熱帯域に生息しています。
本来の生息域ではない地域で飼育するには、飼育容器内の温度を人工的にコントロールして、亜熱帯の温度環境を作り出す必要があります。
国産のナキオカヤドカリ(Coenobita rugosus)やムラサキオカヤドカリ(Coenobita purpureus)の場合、年間を通して20℃~30℃の間、できれば最も活性が高くなる25℃前後の温度環境で飼育してください。
保温なしで飼育できるのは、九州以北だと夏場の数ヶ月間のみです。

 セントラルヒーティング完備の屋内、あるいは大型の温室の中に飼育容器を置くことができれば理想的ですが、そんな恵まれた環境を持たない一般の愛好家(管理人も含む)は、個々の飼育ケージの保温に腐心しなければなりません。
しかし、ヒーターを使って小さな飼育容器を安定した温度環境に保つのは、意外に難しいものです。
特に室内温度が10℃を切るような住環境では、個別に容器を温めて、理想的な飼育環境を維持することは、不可能だと言い切っても良いでしょう。
この頁では、室内の最低気温が5℃を下回ることもある、我が家の住環境をモデルにして、保温方法の一例を紹介しますが、これはあくまで「けっして快適ではないが死ぬほどでもない」妥協点だと考えてください。
安定した温度環境を維持するためには、エアコンを使って部屋ごと保温するのが最良なのは言うまでもありません。


〈飼育下では休眠させない〉
 ナキオカヤドカリやムラサキオカヤドカリは気温が20℃を下回ると極端に活性が低下します。
生息地である南西諸島では、冬場は落ち葉や石の下などに潜り込んで、休眠していると考えられています。
飼育下においても、気温が下がると砂の中に潜り込んで動かなくなりますが、そのまま保温せずに休眠させるのは危険です。
南方系の生き物であるオカヤドカリは、温帯性のヘビや昆虫などのように、体液の組成や生理機能を変化させて冬眠する能力を持っていません。
低温下で動かなくなったオカヤドカリは、冬眠しているのではなく凍えて動けないだけですから、そのままの状態が続けば力尽きて死んでしまいます。
このような生死のギリギリの状態を何ヶ月も維持することは、困難というよりも賭けに近いでしょう。
こんな無責任な飼い主に飼われる生き物はたまったものではありません。
確実に冬を越させるためには、必ずヒーターを使用して、休眠させないように温度管理することが飼い主としての最低限の責任です。


〈まず保温(断熱)を考える〉
 ヒーターによる加温の前に、まず飼育容器の保温(断熱)について考えてください。
後述しますが、オカヤドカリケージの加温には、表面温度が40℃程度のシートヒーターかパネルヒーターを使用しますので、小さな容器ではどうしても外気温の変動によって、内部の温度が不安定になります。
適正温度内であっても、急激な温度変化を繰り返すような環境では、それがストレスになって状態を崩してしまいます。
できるだけ外気温の影響を避けて、安定した飼育環境を整えるためには、飼育容器を断熱材で覆うなどの工夫が必要です。

 保温のために、まず大切なのが床材の砂です。
砂には熱を蓄えて飼育容器内の急激な温度変化を緩和する働きがあります。
また、オカヤドカリ自身が深く潜り込むことによって、一時的に暑さや寒さを回避する避難場所にもなります。
安定した環境を維持するために、床材の砂は必ず15cm以上敷いてください。

 熱がもっとも逃げやすいのが、開口部である飼育容器の上部です。
冬場はガラス板やアクリル板など、気密性の高いフタに交換するのは当然として、常に毛布や断熱板を被せておくくらいの配慮は必要です。
餌交換などで蓋を開ける時は、必ず室内を20℃以上に暖房して、容器内の温度が急激に下がることのないように気をつけてください。

 ガラス面から奪われる熱を減らすためには、背面と側面の三方に断熱板を貼り付けるのが効果的です。
断熱材としては、軽くて加工しやすく手に入りやすい発泡スチロール板がおすすめです。
ケージの下には、断熱シートや建材用の断熱ボードを敷いておくと底面から熱放散を防止できます。
夜間や外出時など、部屋の暖房を切るときは、すっぽりと毛布を掛けて、容器内の温度が下がるのを防ぎます。
充分に保温した上で、最低限の熱源で加温する。
これが飼育容器内の温度環境を安定させるための基本です。


〈ヒーターに関する誤解〉
 オカヤドカリ飼育は歴史も浅く(洗面器に入れて時々水を掛ける・・というのは飼育ではない)、マーケットも小さいため、残念ながら専用の飼育器具を開発販売できるほど成熟していません。
そのため、必然的に飼育環境に共通点が多い、爬虫両生類用の器具を流用することが多くなります。
黎明期の愛好家たちは、器具と共に爬虫両生類飼育のノウハウを学び、積極的にオカヤドカリ飼育に取り入れました。
それはそれでオカヤドカリ飼育技術の向上に大いに役立ったのですが、乾燥に強い爬虫類や、砂に潜る習性がない両生類の飼育ノウハウを、そのままオカヤドカリに流用することはできません。
そこをオカヤドカリという生き物の特性や習性に合わせてアレンジするのが、愛好家の腕の見せ所だったわけです。
ところが、オカヤドカリという生き物に対する理解度の低い一部の愛好家や、2004年に株式会社タカラトミー(当時株式会社トミー)が販売をはじめた虐待セット「ハーミーズクラブ」に便乗した俄か販売業者によって、安易に流用された「オカヤドカリの特性に合わない」誤った飼育情報が、インターネットを通じて広く流布されています。
とりわけ、比較的高価格で利幅の大きいヒーター類については、適切な使用方法の説明が無いばかりか、オカヤドカリに使用するには非常に危険な商品までが、オカヤドカリ用として紹介されていますので、特に初心者は注意してください。

〈使えないヒーター〉
 陸生動物の保温に良く使われるのは、一般に「ひよこ電球」と呼ばれる光を出さない保温球です。
ひよこ電球は直接空気を温めるための器具なので、表面温度が非常に高く、ケージ内を激しく乾燥させてしまいます。
また、気密性の高いケージでは、温度が上がり過ぎないように、サーモスタットを使用して制御しなければなりません。
ひよこ電球は、通気の良い開放的な飼育環境において、鳥類や爬虫類など乾燥に強い生き物に対して使用するヒーターです。
湿度の高い環境を好むオカヤドカリには不向きです。
また、スポットライトレフ球という、熱を一ヶ所に集中させてホットスポットを作るための保温球がありますが、これは日光浴によって体温を上げて活動する習性を持ったカメ類やトカゲ類を飼育するための器具です。
夜行性で鰓呼吸をするオカヤドカリは、日光浴をすれば乾燥して死んでしまいます。
また、リクガメ類を飼育する際、高温に暖房した小屋(シェルター)を用意することがありますが、これもホットスポットと同じ考え方に基づく飼育方法です。
このような、「乾燥に強い」爬虫類の、飼育方法を参考にしたのか、あるいはハムスターなどの小型哺乳類用の飼育玩具を流用したのかは知りませんが、2005年から株式会社マルカンが「ぽかぽかアイランド」と称した、ヒーター付きシェルターを販売しています。
オカヤドカリにとってシェルターとは、太陽の熱による乾燥から身を守るための隠れ家です。
ケージ内では、ヒーターから出る余剰な輻射熱を避けるための逃げ場所でなくてはなりません。
そのシェルターの内部を加温するなど、まさに本末転倒の愚行です。
このようなオカヤドカリという生き物を、全く知らない素人が、思いつきで作ったような製品が、「オカヤドカリ専用ヒーター」として、堂々と販売されているのが現状です。
情けないことですが、現在でも「オカヤドカリ専用」として販売されている器具は、この程度の代物です。
「ぽかぽかアイランド」は、一部の愛好家に「オカヤドミイラ製造機」(※)と呼ばれていますが、私もその通りだと思います。
(※)実際に「ぽかぽかアイランド」内での死亡例が愛好家サイトの掲示板などで報告されています。

〈使えるヒーター〉
 ケージ内の乾燥を少しでも防ぐために、ヒーターの温度は最低限に押さえます。
熱量の不足分は面積でカバーすることにより、局部的な激しい乾燥を緩和することができます。
そう考えると、オカヤドカリ飼育に使用できるヒーターは、表面温度が比較的低く、発熱体の面積が広い、パネルヒーターかシートヒーターということになります。
高温のヒーターで強引に加温するのではなく、熱を逃がさないように容器をしっかりと保温した上で、最低限の熱量で柔らかく優しく加温する。
これが乾燥を防ぎ、安定した飼育環境を維持するコツだといえます。
  



みどり商会 ピタリ適温
表面温度約35℃~40℃
オカヤドカリ愛好家の間でもっともポピュラーなヒーター
防水ではないので側面に貼るのなら外側に
複数のメーカーから同様のタイプのものが発売されているので、好みで選べばいい
 

ヒーターを飼育容器内部に設置するのならアクリル板のコーナーを小さくカットしておくとコードを通すのに便利
ただし大きくカットしすぎるとコードを伝って脱走するので注意



〈底面設置の問題点〉
 飼育容器の下にヒーターを敷く方法は、地上性のトカゲ類などに飼育に良く用いられています。
腹部を床材につけていることの多いトカゲ類にとって、床材を下から温めるのは効果的だと思われますが、オカヤドカリにはどうでしょうか?
オカヤドカリの飼育容器には、脱皮床も兼ねて、湿らせた珪砂を15cm以上敷きます。
表面温度が40℃程度のシートヒーターでは、砂の層を通して表面まで温めるには力不足です。
実際、容器内の空気はほとんど温まりません。
また、大切な脱皮場所である砂底が、至近距離で熱を受けることになり、ヒーターに接する部分の砂はどんどん乾燥します。
これでは砂中の環境が不安定になり脱皮どころではありません。
それ以前に、60cm水槽なら20kg以上にもなる飼育容器の下にヒーターを敷くというのは、現実的ではないでしょう。
容器の下にシートヒーターを敷くのは、あくまで乾燥した床材を薄く敷く地上性トカゲ類のための方法です。

〈ヒーターの設置例〉
 オカヤドカリ飼育にシートヒーターを使用する場合、飼育容器の背面に貼り付けるのが一般的です。
しかし、この方法にも多少気になる点があります。
オカヤドカリが非常に神経質で臆病な生き物であることは何度も述べました。
飼い主が容器の前に立つとオカヤドカリは奥へと逃げるでしょう。
休んだり眠ったりする場所も、たいていは容器の奥です。
臆病で神経質なオカヤドカリにとっては、人目から遠い容器の奥は大切な安息場所なのです
飼育容器の背面にヒーターを貼ると、その安息場所が直接ヒーターの影響を受けて高温低湿になってしまいます。
干からびるまでじっとしているアホなオカヤドカリはいないでしょうが、飼い主の人情として容器の奥はゆっくりと眠れるように適温多湿の快適環境に保ってやりたいものです。

 我が家では、ヒーターを天井、つまり蓋の裏側に貼り付けています。
この方法ですと、水槽内のレイアウトの邪魔になりませんし、輻射熱で砂を表面から温めますので、極端に乾燥してしまうこともありません。
いろいろな方法を試してみましたが、飼育容器内の環境を安定させるには、上部に取り付けるのが一番良いようです。
ちなみに、我が家では60cm水槽に、ピタリ適温3号を使用していますが、これ一枚で外気温が5℃くらいまで下がっても、水槽内(砂の表面)は22~23℃で安定しています。


アクリル板の蓋にピタリ適温を貼り付けた状態
60cm程度の小型水槽で空間の温度勾配を付けるのは現実的でないので、気にせず真ん中に貼れば良い
みーばい亭では60cm水槽で冬場は3号、春と秋には2号を使用している


衣装ケースを利用したプラケースの保温例
発泡スチロールのトロ箱を利用するとさらに効率よく保温できる
このセットでも 蓋をして毛布でくるんでおけば真冬でも25℃はキープできる
ただし飼育できるのは ごく小さな個体のみ
乾燥を防ぐためヒーターの前に水を含ませたスポンジを置いてある

 


〈小型容器の保温法〉
 前述したように小さな飼育容器を安定した温度に保つのは非常に困難です。
個人的な意見ですが、冬場気温が10℃以下に下がってしまうような室内環境では、最低でも45cm以上の容器でなければ、そこそこ安定した温度環境を維持するのは無理だと思います。
小さなプラケースで飼育するのなら、極端に温度の下がらない場所に置くか、プラケースごと衣装ケースなどの大きな容器に入れて保温するしかありません。
我が家では当年生まれの繁殖個体を上の画像の方法で冬越しさせています。

〈温度はこまめに確認すること〉
 最近のヒーターは性能が良くなっていますので、正しく使えば故障や事故などの心配はほとんどないと思いますが、以前、間違ってヒーターのコンセント・タップをきってしまい、水槽内の温度が10℃以下まで下がってしまったことがありました。
幸いなことに、その時は事無きを得ましたが、世の中なにが起こるかわかりませんので、飼育容器内の温度はこまめにチェックするように習慣付けてください。

〈一度入れたらヒーターは切らない〉
 春になって暖かくなっても、最低気温が20℃以上で安定するまでは、ヒーターを切らないでください。
今日は暑いから、あるいは冷えるからと、ヒーターを入れたり切ったりする人もいますが、人の手で温度を安定させるのは限度があります。
オカヤドカリに良かれと思っての行為でしょうが、結果的に容器内の温度を大きく変動させて、飼育個体の状態を崩してしまうことになりかねません。
特に脱皮中の個体に、急激な温度変化は禁物です。
ひと昔前と違って現在ではヒーターの性能が良くなっていますので、センサー付きのタイプなら異常な高温になることはないはずです。
我が家の設置方法では、外気温が25℃まで上がっても、容器内はせいぜい30℃程度です。

〈ヒーターを入れる時期〉
 ヒーターを入れる時期ついては、それぞれの住環境によって異なりますので、一概にいつからいつまでとはいえません。
早朝の室温が20℃を下回らなければ、ヒーターは不要ですから、飼い主自身が確認して判断してください。
ただし、5月は暑い日が続いたかと思うと、突然冷え込むことが良くありますし、6月の梅雨寒にも注意が必要です。
我が家(近畿地方中部、木造一戸建て)の場合、ヒーターなしで飼育しているのは、7月から9月の3ヶ月間だけです。

〈温度は一定に保つ〉
 爬虫類や両生類の飼育には、日中と夜間の温度変化を付けることが推奨されていることがあります。
これは温度環境を自然の状態に近づけることによって、生体の活性を高めるという目的によるものです。
また、繁殖活動を促すために、季節によって温度差をつける場合もあります。
もちろん、オカヤドカリにとっても、昼夜の温度差を付けることは悪いことではありません。
しかしながら、飼育容器内に温度変化を付けるためには、熱量に余裕のあるヒーターをサーモスタットでコントロールしなくてなりません。
設備が大掛かりになる上に、室内温度をある程度安定させなければ、容器内を正確に温度コントロールすることはまず無理です。
一般的な日本の家屋で、飼育容器個々に温度管理をするのであれば、季節や時間帯に関わらず、温度を一定に保つことをまず優先してください。
管理人の経験上、温度変化をつけなくても生体活動に何の支障もありませんし、飼育容器内での交接、産卵、放幼といった、繁殖活動も毎年観察されています。

〈通気性より気密性〉
 最低限の熱量であっても、ヒーターを使用すればケージ内の乾燥は避けられません。
通気を確保しながら湿度を保つことができれば、理想的ですが、小さな飼育容器個々に保温する場合、湿度を下げずに通気を確保するのはまず無理です。
ナキオカヤドカリやムラサキオカヤドカリは、多少の蒸れには耐えますので、容器の気密性を高めてできるだけ湿度を維持するようにしてください。
ただし、気密性を高めると結露が激しくなり、砂が濡れすぎてしまうことがありますので、時々砂底の状態を確認してください。
最初の冬は、温度計と湿度計をにらみながら、いろいろ工夫することになると思いますが、それもまた楽しいものです。

〈結露対策〉
水槽にヒーターを設置した状態で、ガラス面が冷たい空気で冷やされると、水槽内部に結露が発生します。
これを防ぐために、観察するとき以外はガラス面が露出しないように毛布などを被せておくといいでしょう。
オカヤドカリも落ち着きますので、一石二鳥です。
知識の少ない飼い主は不必要に擬人化して「光が必要」などと心配する傾向があるようですが、夜行性のオカヤドカリに光は必要ありません。
冬中、ほとんど薄暗い状態にしておいても、オカヤドカリの健康にまったく影響がないことは、管理人の10余年の飼育経験からも明らかです。
観察を優先するのなら、電熱線を貼るとか前面を2重ガラスにするとか、それなりの手間をかけて工夫してください。

〈暑さ対策〉
 オカヤドカリ類は、南方系の生き物ですから、暑さにはある程度耐性があります。
以前、記録的な猛暑の日に、飼育容器内の温度が37℃まで上昇したことがありましたが、生体に特に変わった様子は見られませんでした。
日本の夏の気温なら、それほど神経質になることはないと思います。
ただし夏場、部屋を閉めきって外出する時には、注意が必要です。
40℃を超えるような異常な高温が続けば、さすがのオカヤドカリも状態を崩してしまいますし、極端な場合、体液を吐いて死んでしまうという報告もあります。
換気扇を回す、雨戸を閉めきるなどして、部屋の温度が上がりすぎないように注意してください。
どうしても無理なら、エアコンをかけて出かけるしかないでしょう。
エアコンを使用する際は、必ず蓋を気密性のあるガラス板などに交換して乾燥を防いでください。

 また、外出から戻ってエアコンをかける際には、毛布をかぶせるなどして、温度が急激に下がらないように注意してください。
小さな生き物にとって、急激な温度変化の繰り返しは大きなダメージになります。

 それと、当たり前のことですが、飼育容器に直射日光を当てないようにしてください。
元々海生動物であるヤドカリにとって直射日光は必要ありません。
水槽を直射日光に当てると温室効果で内部の気温は一気に上昇します。
夏場の炎天下に駐車した自動車を想像してみてください。
水槽を日光に当てるのは非常に危険な行為です。くれぐれも注意してください。

〈なにがなんでも20℃以上はキープする〉
 この頁で紹介したのは、外気温の影響を受けやすい一般的な木造住宅においての保温法です。
最近多くなった、高気密高断熱住宅やマンションなら、それほど厳重な保温は必要ないでしょう。
住環境がある程度安定していれば、底面や側面の断熱板も要らないかもしれませんし、補助的にひよこ電球一個を設置する程度で充分な場合もあるでしょう。
要は飼育ケージ内の温度を20℃以上、砂上の湿度を70%程度に保つことができれば、それで良いのです。

 しかし保温器具は、必ず室内の最低温度を考慮して設置しなければなりません。
例えば、「普段は24時間空調を入れているが年末年始は電源を切って帰省する」などという場合は、何らかの保温対策をしなければオカヤドカリは死にます。
繰り返しますが、オカヤドカリは熱帯から亜熱帯にかけて生息する生き物です。
どんな方法を用いても構いませんので、飼育容器内はいかなる場合でも必ず20℃以上になるように管理してください。
それがオカヤドカリを飼育する基本中の基本であり、飼い主の「命」に対する責任です。



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