みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

真冬のヤドカリたち

2019-01-26 10:49:02 | 生き物の話

今年もご近所の庭になった檸檬をたくさんいただいた。
となれば、やることはひとつ!
いそいそと旬の真牡蠣の剥き身を購って冬の定番「カキフライ」。
揚げたてに檸檬をじゅっと搾ってぱくっ!
香りふわっ!
旨みじゅわっ!
油に包まれた旨みと香りがいっぱいに広がる口中に、さらりと流し込むレモン割り。
旨みを包んだ油が香りを含んだ酒精に蕩け、更なる高みに向かって香気が立ち上る。
とぱあず色の快楽に酔いしれる週末の夜。

もちろん、心優しい飼い主は、旬の真牡蠣をヤドカリたちにもおすそわけ。
さっそく始まる争奪戦。

冬でも元気だ、日本海!

一方、南方系のオカヤドカリたちは、毛布にくるまれた薄暗いケージで静かに春の訪れを待つ日々我慢の日々。

こちらは大御所ゴリさんと美脚妻宇論ちゃんの間に生まれたムラサキオカヤドカリ。
2015年7月21日に孵化した個体だから、ただいま3歳と6カ月。
すでに前甲長10ミリ越えの立派な成体サイズで、いつまでも居候暮らしでは肩身が狭いかな。
2017年組の弟や妹たちも順調に育って後に続いているし・・さて、どうしたもんか?

こちらはナキオカヤドカリの神祖メイから数えて3代目の「マゴ(仮名)」。
孵化したのが2012年12月11日だから早くも6歳。
神祖の遺伝子を受け継いだのかナキオカヤドカリとしては破格の15ミリ越え。
ずっとメスだと思ってたけど、この体格からするとオスっぽいなぁ。
まあ、これ以上繁殖させる気はないから、どっちでもいいんだけど。

そして、トリを飾るのはみーばい亭のアイドル「ブチヒメヨコバサミ」のぶち姫ちゃん。
牡蠣につられて久々の登場。
数あるヤドカリの中でも、やっぱりこの子が一番可愛いなぁ。

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日本の冬!

2019-01-19 20:12:39 | 新・ほろ酔いキッチン

「ハラミ」と言えば焼肉屋の高級食材、言わずと知れたウシの横隔膜である。
哺乳類は呼吸を止めれば死ぬわけだから、生まれてから死ぬまで休むことなく動き続ける筋肉。
これを同じ哺乳類が食って旨くないわけがない。
とはいっても、マッコリより酒の方が断然好みの純日本人だから、最後に焼肉屋の暖簾をくぐったのは何年前か・・いや何十年か(笑)
ま、まともに相手せずに放っとくしかありませんな、あの焼肉国は。

麦麹を使った邪道じゃなくて米麹できちんと仕込んだ「酒」に合うのはやっぱり肴・・いや魚。
その魚の呼吸をつかさどる筋肉と言えば、頬肉とカマ肉である。
一応説明しておくと、普通の魚類は口から水を吸いこみ鰓でガス交換して鰓蓋から排出するから、口を開閉する頬肉と鰓蓋を動かすカマ肉は、魚体の中でもっとも美味しい部位なのだ!
といわけで、冒頭の画像はイワシの頬肉に群がるヤドカリたち。
そして、頭上からそれを狙う種子島くん。

やっぱり、旨いもんはみんなよく知ってるよね(笑)
もちろん飼い主も・・と言いたいところだけど、175cm60㎏の管理人としては、イワシの頭ではちょっと物足りない。
というわけで、今宵は大奮発の鰤カマ!

旬だから脂じゅわじゅわ。
油煙で煤けないように遠火でじっくりと焼き上げ、熱々をパクッ!
脂ジュワッ!
「梵」の55特純を温燗でグビッ!
脂サラッ!
旨みドッカン!

ついでに仕入れてきた身は刺身で堪能。

冷たい昆布だしで洗って、粗塩で頂くのがこの冬のマイブーム。
余分な脂が出汁に落ちて代わりに昆布の旨みが身に入り・・・。
旨みが口中いっぱいに広がったところに純米酒を流しこむ。
魚魚魚。
米米米。

よくぞ日本人に生まれけり!

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よもぎ萌ゆ

2019-01-12 20:12:16 | 新・ほろ酔いキッチン

寒の入りを過ぎた「真冬」の週末、皆様いかがお過ごしでしょうか?

断熱材と毛布に包まれたオカヤドカリ槽はこの季節おもしろくもなんともありませんが、日本海水槽の面々は低水温でも元気いっぱい!
とりわけ元気な「冬のヤドカリ」ことヨモギホンヤドカリの活躍ぶりを眺めて、萌え~と呆けている管理人でございます。

といっても戸外は厳冬真っ只中。
インフルエンザなども猛威をふるっているようで、注意報だの警報だのが発令されている昨今、資本主義社会を牽引する企業戦士として日々過労死寸前まで最前線で労働に勤しんでいる(うそ)管理人としては、流行性感冒に負けない抵抗力をつけるために滋養を摂らねば!
というわけで、今冬2回目の白ぼたん鍋。
しかも酵母培養槽から掬った「うば」と正月用の大吟醸味噌で味を入れたスペシャル・バージョンでございます。


山盛りの白菜の下には・・・

しし肉がたっぷり。
正確には「猪(い」の「肉(しし」がたっぷり。
いわゆる「イノシシ」というのは、「猪(い)」という獣の「肉(しし)」のことであって、「しし肉」というと「肉肉」ということですな(笑)
ま、それはそれとして・・。
合わせる酒は、新開の純米にごり酒。

野趣あふれる獣肉には、武骨で力のある酒がよく似合う。

甲賀水口の酒を伊賀焼の片口から甲賀信楽焼きのぐい呑みに注いでぐびっ!
思わず手裏剣を投げたくなるような酔い心地でございます。
あ、甲賀忍者が使うのは飛苦無か(笑)

締めはいつもなら饂飩なんだけど、今回はお餅で。
高島のもち米で搗いたなめらかなお餅に、猪の脂がとろりと絡んで至高の味わい。
あいにくよもぎ餅じゃないけどね。
野山によもぎが萌えるのは、まだちょっと先かな?

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蕪蒸し

2019-01-05 20:22:44 | 新・ほろ酔いキッチン

その者蒼き衣を纏いて金色の野に降りたつべし。
失われし大地との絆を結び、ついに人々を清浄の地に導かん。

コンパの席上、何気に口にしたこの台詞で、周りをドン引きさせたことがある。
アニメ、ヘビメタ、鉄道模型。
ナンパ目的のコンパの禁忌は重々承知していたはずなのに、つい口にしてしまったくらいだから、半端ないインパクトがあったんやろうね、大婆様のお言葉。
30年以上経った今でも覚えてるし(^^;
つれづれに眺めていたSNSで「ナウシカ」がトレンド入りしていたおかげで、そんな黒歴史を思い出してしまって、今宵も飲んだくれている管理人でございます。

さすがに三が日で飲み疲れて、ちょっとあっさりしたものをと、とっておきの鯨サクを刺身に造ったのだけど、皮も添えてしまったから、脂で滑って酒が進む進む。
紅白盛りで、めでたいめでたい。

今宵の酒は、昨秋の蔵開きの福引で当った「金亀40」。
40やで40!
といっても、ほとんどの読者はなんのこっちゃ分からんと思うんで、ちょいと説明しておくと、40ってのは酒米の精米歩合。
40から90まである精米歩合の最高ランクでございます。
きき酒会で口にすることはあるけど、自分で買うことは一生無いと思っていた高級酒でございます。

続きまして、この季節には欠かせない一品。

抜きたての蕪を銅のおろし金で丁寧にすりおろしてふうわりと蒸しあげ、だし餡におろし山葵を添えた「蕪蒸し」。
正月の爆飲爆食に疲れた内臓を温かく癒してくれる一品・・なんだけど、これがまた酒を呼ぶ!

というわけで、みーばい亭のお正月、未だ終わらず。
社会復帰できんのかな? 俺。

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初春の風景

2019-01-01 13:23:52 | 日々の戯れ

明けましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いいたします

うららかな陽射しに抱かれて、穏やかに新春を迎えたみーばい亭でございます。
とっておきの塗椀で雑煮を祝い、酒に合うようにだしをきかせて薄味に仕立てたお煮しめや、酒に合うように甘さを控えた芋俸や、酒に合うようにほろりとほどけるやわらかさに炊き上げた鯛子や、塩抜きをちょっとしくじって少々塩辛くなったけど、これがまた酒に合うかずのこなどをあてに朝っぱらからとっておきの吟醸酒をいただくいつもと変わらぬお正月・・と、言いたいところなのですが、今年は大きな大きな違いがあったりするのですよ、実は。
それがこちら。


例年なら本田さんの大吟醸味噌のお雑煮には、慶長小判を合わせるのだけど、今年は年末にきいた新酒の中でとりわけできの良かった豊祝に浮気。
祝米を白菊水で仕込んだ純米大吟醸!なんだから旨くないわけがないわけで、前述のおせち料理をあてにほろほろと度を過ごすのは例年通り。
酔いざましに赤樫の木太刀を振り回し、昨夜の鴨鍋に使った芹の根っこを庭に植えつけ(笑)、自室に戻って裏山の雑木林をぼんやり眺め・・・。
今年も平和だ2019年。

暮れれば雨垂れ石を穿つを燗につけて村田さんの湯豆腐でほろほろとやりますか。
飲んでも飲んでも酒の尽きない三が日。

宣言
思いっきり堕落するぞ!

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