枯れ葉舞う深秋の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。
例年よりも暖かいとはいえ、冷気日ごとに加わり、水を触るのがつらい季節になってまいりました。
とはいえ、住人の増えた磯水槽の換水を怠るわけにもいかず、肌寒い曇り空の下、身を縮めながらの水仕事。
感謝しなさいよ、ヤドカリさんたち。
まずは新入槽のホシゾラホンヤドカリ。
ようやく水槽暮らしに慣れたようで、前面に登場。
暗色系の磯水槽に咲いた一輪・・もとい一対の「第二触角」でございます。
こちら一年物のヤマトホンヤドカリ。
本来なら貴重な暖色系なのですが、すっかり色褪せてご覧の有様。
それでも食欲旺盛でまだまだ元気。
フタミゾテッポウエビに次ぐ、水槽カースト№2の座は磐石でございます。
干潟では掃いて捨てるほどの普通種なんだけど、磯ではレアなユビナガホンヤドカリ。
うちにも越前産の二年物が2匹いるだけ。
どちらもメスのようで、年ふりても小柄なまま。
普段あまり目立たないから、この機会に上げておきますか。
そんなこんなですっかり身体が冷えきった飼い主へのご褒美は・・
はい、湯煙に揺蕩う「鱧しゃぶ」でございます!
熱めの燗酒を伊賀焼の大盃に汲み入れて「ぐいっ」と呷れば身も心もポッカポカ。
温かい酒肴があれば深秋の換水もまた楽し。