みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

人間五拾年

2019-02-23 22:00:07 | 生き物の話

2年物、そろそろ老境のケアシホンヤドカリ。
水温16℃。
モフモフのすね毛が温かそうだけど、空気を含んでいるわけでもないから、保温力はないか(笑)
とはいっても、生れ故郷の越前海岸の磯なら、表層は10℃を下回っているだろうから、まだまだ温い環境かな?

先日、書棚の整理をしてて発掘した、山本周五郎や藤沢周平の時代物を何十年ぶりかで読み返しているのだけど、四十五の隠居やら五十二の爺やらが次々に登場するもんだから、自分がやたらと年寄りじみた気分になる。
もっとも昭和時代なら五十五で定年退職して、あとは手厚い年金で悠々と暮らせたわけで、若き日の管理人などは、その日が来るのを夢見て、文字通り血を吐きながら労働に勤しんでいたわけなのだけど・・・。
さて、いくつまで働かされることやら安倍政権。
二十八の大年増なんかが登場すると、ちょっとは溜飲が下がったりするんだけどね(笑)

ま、化天のうちを比ぶれば、人間五十年など一昼夜に過ぎないわけだから、ここまでの人生たかだか一日の出来事だったと思えば、ようやく二日目が始まったってことか。
さて、二日目はどんな日になりますやら。


安月給で借金だらけの貧乏所帯といっても、日々の米に窮してるわけでもないし、酒だってそれなりに飲めている。
今宵もカンテキを挟んで古女房と鹿肉を焼きながら、豊祝の生酒を春っぽいパステルカラーの清水焼きでほろほろと過ごしているわけだから、これ以上の贅沢をのぞんだらバチがあたるかな。

と、今宵は殊勝な管理人。
二十八の大年増でも、赤いベベ着て酌なんかしてくれるのはウェルカムなんだけど、それをいったらあじないか(酔死)

傍らの水槽に酔眼をやると、繁殖期も佳境の若ヤドカリたちが、恋の駆け引きの真っ最中。
命短し恋せよヤドカリ。
ゾエアが生まれても、飼い主は責任持てんけどね(^^;

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薫り高く飲もう!

2019-02-17 10:37:58 | 新・ほろ酔いキッチン

伏見銘酒協同組合30周年記念特別限定純米吟醸無濾過生原酒だとか。
蔵開きでたっぷり試飲して、ほろ酔った勢いで購ったのはいいけれど、我が家は肴と組み合わせて楽しむのが基本だから、薫りの強い吟醸酒は、食前酒として嗜む程度で、あまりメインには登場しない。
相性の幅の広い純米酒や本醸造の方が、汎用性が高いからね。
もちろん、経済的な事情もあるんだけど(貧死)
とはいってもせっかくの伏見銘酒協同組合30周年記念特別限定純米吟醸無濾過生原酒(長っ)。
適当に飲んだんじゃもったいない。
というわけで、仕事も虚ろにあれやこれやと考え抜いた一週間。
ついに迎えた週末の宴に登場するのは・・・。

まずは蔵開きの会場で売ってた海老芋を出汁で炊いて白味噌あんでからめた定番の一品。
シンプルだけど海老芋の食べ方としては芋俸と双璧をなすくらい好もしい。
しかも今回は本田さんの大吟醸味噌にこれも蔵開きで買ってきた生糟を練りこんだから、立ち上る薫りが限定酒の吟醸香と相まって絶妙のマリアージュ。


丁子麩のからし和えなどで箸を休めたら、続いては鹿肉のたたき。

アドリブで適当につくったけど、香ばしく焼けた外側とねっとり旨みの増した内側と、一切れで2度おいしいアーモンドグリコである。
牛肉のたたきは、あの独特の臭みが苦手でとても吟醸酒に合わせようとは考えないのだけど、清浄な山林で清浄に年ふりし牝鹿の背肉だから、嫌らしい臭みなどあろうはずもなく。
素材の良さに助けられたかな?

さらに伏見の純米吟醸とくれば、絶対にはずせないのが「すぐき」。
同じ店だけど、年末に買った時より酸味がまろやかになって絶妙の漬かり具合。
何度も書くけど、管理人はすぐきで酒を飲むのが大好きなのだ!

締めはストックしておいた鴨がら出汁で鴨雑炊。
肉はないけど、濃厚な味わいで、酒盃を運ぶ手が止まらん(^^;

伏見銘酒協同組合30周年記念特別限定純米吟醸無濾過生原酒だから、それなりのお値段はしたけど、アロマな香りとリッチな旨みに大満足の宴だったし、なにより一週間あれやこれやと肴を考えながら妄想を楽しんだことを思うと、高くはなかったかな?

さて、飼い主が贅沢な宴を楽しんでいる傍らで、水槽の甲殻軍団もリッチな宴の真っ最中。
昨日の友は今日のメシ。
あ~あ、食べられちゃった。

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ヨモギ逝く

2019-02-11 09:55:44 | 生き物の話

蔵開きで新酒を楽しんで、その勢いで昼間っから焼き鳥などをアテにほろほろと酒を過ごし、早めに寝に就いたその更夜。
半端な時刻に目が醒めたので何かな?と思ったら、裏山のすぐ近くからフクロウのさえずりが。
寒波の襲来で珍しく雪のちらつく寒い夜なのに、早くも婚活をはじめたのね。
遠くの山から聞こえるフクロウの声は、それなりに風情があるけど、近くで鳴かれるとけっこううるさいわけで(^^;
やれやれ、しばらくはこの声で夜中に起こされるかな。

そんな寒さ厳しくも平和な休日の夜。
2年前に越前海岸で採集したヨモギホンヤドカリがしめやかに旅立った。
最後の力をふりしぼって決行した脱皮で力尽きたのだろう。
ハートミットクラブに、
「脱皮とともに新しい皮膚が硬くならないうちに急速に水を吸収し、体が膨張することによって飛躍的に成長するのです。この急速な水の吸収によって血液が希釈され、イオン濃度が低下するため心臓に一時的に変調をきたすのだそうですが、脱皮時の悲しい出来事(死)はそういうことも関係しているのでしょうか。」
という、記述があるが、まさにそんな感じの最後だった。
2年間、ご苦労様でした。
無知な管理人に多くの知見を与えてくれてありがとう。

同期の青ヨモギくんは一応元気そうだけど、だいぶ退色が進んでるし、こちらもちょっと心配かな?

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新香!

2019-02-09 10:10:14 | 新・ほろ酔いキッチン

貰った米糠に糯米の糠が混じっていたようで、上がってきた水にとろみがついて一時はどうなるかと心配したのだけど、立春を過ぎてなんとか無事に漬かりあがったお香々(こうこ)。
新しく漬かった香々、つまりお新香(しんこ)である。

平日、お香々とご飯で倹しく暮らしていれば、週末にちょっと贅沢ができるし酒だって買えちゃう。
細巻きの具にもなれば、お茶碗を拭ったりもできる(笑)
なにより、ビニール袋に入れて、ご近所をひと回りすれば、肉や魚や野菜に化けることあるのだ!

まさに貧乏所帯の救世主!
今年も頼りにしてまっせ(貧死)

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酵母の力!

2019-02-03 08:52:22 | 新・ほろ酔いキッチン

冷やご飯で乳酸菌を湧かせたくされもとに麹と蒸し米を加えて培地をととのえ、その辺の天然酵母を迎え入れたのが昨年の暮れ。
しばらくは静かだった培養槽だが、年明けごろから酵母の活動をしめす二酸化炭素の気泡がたちはじめ、表面にはふんわりとうばが浮いてきた。(ちなみに「うば」の語源は「湯葉」と同じだとか)
そんな米の旨みが凝縮されたうばを掬いとり、味噌と合わせて猪肉を漬け込んだのが3日前。
どういう作用かは知らないが、甘くやわらかに変じた猪肉をカンテキで炙って宴に供する週末の宵。

赤身 ザクッ!
脂身 クニュッ!
肉汁 ジワッ!

片口に汲んだ培養液をグビッ!
心地よく舌を刺す炭酸ガスの気泡に弾ける甘みと旨みを楽しみながら生きた酵母をゴックンと胃に落とし込む。
喉元にフワッと立ち昇ってくる芳香は酢酸イソアミルか、カプロン酸エチルか。

もちろん貧乏かつ貧乏性の管理人は、貴重なうばを使った漬け味噌も無駄になんかしない。
猪の脂と小麦粉、豆乳で適当に作ったホワイトソースに漬け味噌を合わせ、サイコロに切った寒の餅を具材にしてオーブンで焼き上げれば、即席餅入り味噌グラタン!

酵母の活力、余すところなく吸収。

燃え上がるファイト、みなぎる力!
さあ行くぞチャッピー!
・・って、ネタが古すぎて誰もわからんか(昭和死)

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