みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

怖るるもの何もないけど恥ずかしき

2018-05-26 20:23:55 | 生き物の話

さくら花散りかひくもれ老いらくの来むといふなる道まがふがに

というわけで、古今和歌集などを繙きながら格調高くはじまった今週のみーばい亭でございます。

先だってお伝えしていたように抱卵中だった宇論ちゃんが昨晩放幼。
しかしながら、発眼はしていたものの、充分に成熟して居なかったようで、ほとんど孵化せず。

まあ、今回は無事に孵化しても育てずに始末するつもりだったから、内心胸をなでおろしている管理人。
生まれはしなかったけど、せっかく育まれた命だから、無駄にすることないようメダカの昼飯に。
塩気が強いせいか、ミジンコやボウフラほど食いつきは良くないけど、血肉となって次世代への糧にしておくれ。

ま、それはそれでいいんだけど、困ったのがお父ちゃん。
オカヤドカリの常で、放幼後の身軽になったメス個体に交接を迫る大御所ゴリさん。
でも、昨年生まれたばっかりの我が子の目の前ってのは、ちょっとまずいんじゃないですかね、教育上。
宇論ちゃんも嫌がってるし。
もういい歳なんだから、ちょっとは枯れませんか?

処変わって磯水槽。
スジエビモドキがツマツマしているのは小さなカニの死骸・・かと思いきや、どうやら脱皮殻らしい。
稚ガニが湧いているのは確認していたけど、なかなか表に出てこないので、とっくに消えたかと思っていたのだが、健気に育っていたようで一安心。
この状態なので、正確には同定できないのだけど、なんとなくヒメアカイソガニっぽい。
それなら姿を見せないのも納得。
いつか逢える日が来ることを楽しみにしているからね。

そんで再び、ムラサキオカヤドカリ槽に目を転じると・・・。
お父ちゃんまだやっております。
たまりかねて砂に潜り込んだお母ちゃんを執拗に掘り出そうとしているお父ちゃんと、泣きながら止めている(ように見える)仔ヤドカリ。

父ちゃん、もうやめて!
ガキはすっこんでろいっ

酒癖の悪い長屋の親父か?あんたは。

やれやれ、格調高く始まって下世話に終わるみーばい亭(^^;

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踊る!ナベカちゃん

2018-05-19 20:20:17 | 生き物の話

草木も眠る丑三つ時。
裏山の茂みから低く聞こえてくるシュレーゲルアオガエルの鳴き声。
その声に眠りを醒まされたのか、少し奥の梢でホトトギスの夜鳴きがはじまる。
やがて明け初めし夜を劈いてヒヨドリの雄叫びが響き渡り、コジュケイやウグイスがけたたましく追従する。

冬眠明けで痩せ細っていたメダカたちのお腹もポッコリと膨らみ、早くも孵化したての稚魚の姿がちらほら見られる裏庭の緑が池。

そんな賑やかな初夏の風情に包まれたみーばい亭なんだけど、ヨモギホンヤドカリたちが夏眠に入ってしまった磯水槽だけは妙に心寂しさを醸し出している。
レアだレアだと思っていたけど、いつの間にかホンヤドカリを凌ぐ一大勢力になっていたらしい(^^;

そんな磯水槽で唯一気を吐いているのが、脊椎動物ナベカちゃん。
甲殻類と違って貧弱ながらも大脳(辺縁系)を持つだけに記憶や学習能力もあるらしく、飼い主が帰宅してグラス片手に水槽の前に座ると、間髪入れずに岩陰から飛び出してきて「メシくれダンス」を披露する。
飼い主的には給餌は一日置きにしたい所なんだけど、世知辛い浮世の風に吹かれて疲れきった心身の前で、くねくね可愛く踊られると、「まあ、いいかな」と、ついついとっておきのイカやホタテを与えてしまう。
まだまだ甘いな~、俺も。

そのおこぼれにあずかるのが、脇役だけど実は最大派閥のエビちゃんたち。
やれやれ脊椎動物は忙しいのう。
メシはゆっくり味わって食わんと身につかへんで。
そうそう、そのと~り!

ナベカのおかげで住民がどんどん巨大化する磯水槽(爆)

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家族団欒

2018-05-12 20:48:58 | 2017年ムラサキオカヤドカリ繁殖記録

潮は若いけど新月大潮が近付いてきたせいか、ムラサキ槽がわさわさしているみーばい亭。
画像はみーばい亭暮らし18年の大御所ゴリさんと愛妻宇論ちゃん。
そして先月から同居させている2017年組の仔ヤドカリ+居候のナキオカヤドカリ琴。
家族団欒の微笑ましいスナップでございます。
で、
その2017年組の仔ヤドカリなんですが、積み上げたサンゴのかけらの隙間にかわゆく隠れる・・などというステージはとっくに終わって、アホ業者が「Sサイズ」などと適当な規格で売っている採集個体サイズに成長したのが10数匹ワラワラしている改造衣装ケースケージ。
サンゴや牡蠣殻などではシェルターとしては役立たずになってきたので、みーばい亭伝家の宝刀「レンガ組みレイアウト」に変更。
質実剛健、機能重視、清掃簡便。
観賞機能は低くなるけど致し方なし。

母ヤドカリの宇論ちゃん。
実はただいま抱卵中なんだけど、前がこんだけ閊えてるから今は無理かな。
今年は勘弁してくださいませ

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粘液トラップ

2018-05-12 20:25:47 | 生き物の話

仕事がなくてお百姓の真似事で糊口を凌いでいるだけのジャニタレかと思っていたら、意外に売れていたようで、報道の大きさにちょっと驚いている管理人でございます。

ま、それはそれとして、みーばい亭名物(?)地味~な住人シリーズの人気者、「環形関係」のニューフェイスさんが、隅っこのアワビ殻に棲管を作っていたので、管理人の好意(興味?)で水槽前面の真正面に移動させて観察していたのだけど、これが面白い!
環形動物は粘液を固めて棲管を作る・・という程度の知識はあったのだけど、粘液の使い道はそれだけじゃない。

口から吐きだした粘液の糸をまわりに張り巡らせて、どうやら餌を集めているらしい。
要するに蜘蛛の巣みたいなもんですな。

先住の環形関係は砂中にワカメやアオサを引っ張りこんで食べる草食系がほとんどだったのだけど、コヤツは粘液トラップに掛かった有機物ならクリルでも魚肉でも何でも引っ張りこむ。
幸いうちの水槽にはエビもヤドカリも、この程度のトラップに引っかかるような軟弱者はいないけれども、世の中にはこの手の危険がいっぱい。
皆様、お気をつけくださいませ(笑)

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