禁断の肴

11月は管理人の誕生月ということで、まずは金沢へ遠征。
大慶、宗玄、天狗舞、加賀鳶、常きげん、白山・・・etc.

近江町市場で「ノドグロのひつまぶし」を皮切りに朝酒、昼酒、晩酒と、海鮮や金沢おでんを肴に立ち飲み歩き飲みを堪能！

先週は、恒例の「伏見清酒まつり」で、月の桂、神聖（今年のたれ口はちょっと辛め）、富翁、豊祝、桃の滴、招德・・etc.

と、立ち飲み、歩き飲みを満喫！

肉叢から酒香の抜けることがない霜月の管理人でございます。

というわけで、今週は久々にのんびり家飲みほろ酔いキッチン。
今宵のメインは、近江町市場で仕入れてきた「ふぐの子こんか漬け」！
猛毒で名高いふぐの卵巣のぬか漬け、言うところの「へしこ」でございます。

なんか糠に漬けておくと毒が分解されるらしいんだけど、無毒化のメカニズムが科学的には解明されていないという「一か八か」の禁断の珍味でございます。

よく研いだ愛用の包丁で３㎜幅にスライス。

この辺は鮒ずしで鍛えてるからお手の物。

まずは生で・・。
パクッ！
鷹の爪の辛味のあとに魚卵の旨みがじわ～と。

今生の別れになるかもしれないので、酒はとっておきの「手取川」。

もちろん近江町市場の酒屋で仕入れてきた石川の銘酒。

昼、晩、朝、昼と飲み歩いて厳選した大吟醸、しかもあらばしり生酒！！

とっておきの唐橋焼きの茶碗にたっぷりとくみこんで、こんか漬けの旨みが満ちる口腔に流し込む。

・・・・・言葉はない。


もう一切れは、カンテキで炙ってほぐほぐ。
おおっ！
辛味が和らいでコクと旨みが増幅されておる。
手取川をグビッ！！

旨みがスパーク！

クリームチーズを添えてむちょむちょ
手取川をグビッ！！
おおっ、コクと旨みが三段跳びしとる！

これは是非っ！と懇願されて炊きたての白米とコラボ！！
メシなのに酒を呼ぶ！

ぜんぜん、酒足らんしぃ・・。

こりゃ毒より、違う意味で危険な肴ですな。

酒客の欲望と探究心はテトロドトキシンより強いのだ。