みーばい亭ブログ

言いたい放題! 飲み放題!

大潮の風景

2018-07-28 19:40:54 | 生き物の話

7月最後の週末。
しかも月齢15、文句なしの満月大潮!

なのに・・・私はいったい何をしておるのだろう?

先週も先々週も空模様は申し分なかったのだけど、大雨で濁った海が落ちつくのをひたすら待ち続けた2週間。
満を持して「いざ出陣!」と思いきや、よくわからない動きをする逆走台風のせいで、海況が読めずに今週も断念。
虚しく床に広がるギアの海に、溜め息一息青色吐息の週末。

ま、天を仰いで嘆息して居ても仕方がないので、グラス片手に水槽の近況などを・・。
こちら大潮サービスのアサリに群がる磯水槽の住人たち。
貝喰いのナベカ、肉食のスジエビモドキ、ホンヤドカリにケアシホンヤドカリ・・と、ここまではいいのだけど、殺気立った戦場にも等しいこの場所に、なんでいるのかよくわからないコシダカガンガラ。(ちなみに漢字表記は腰高岩螺)
普段ほとんど自己主張することのない苔取り貝だけど、苔取り貝には苔取り貝の事情があるんでしょうな(笑)

そして、あの大雨以降2週間に渡った酷暑を避けるべく砂中に潜り続けていたナキオカヤドカリたちが続々と砂上に浮上。
ゴーヤの枯葉を貪る3代目のマゴ。
「この家のメシは、その辺の葉っぱと、その辺の虫ばっかりやな。」
お生憎様。
よそのお宅で飼われてたら、口当たりのいいお菓子やら怪しげなゼリーやらを腹いっぱい食えたんでしょうけどね。
でも添加物たっぷりの人間用の市販食品や胡散臭い専用フードとやらよりは、よっぽど身体にいいと思いますよ。
アンタも、うちのメシ食ってゾエアからここまで大きくなったんでしょうが。

そうそう、ワシらポップコーンもヤドカリゼリーも食ったことないけど、元気いっぱいやで。

おっしゃる通り、その通り!
でも普段イカやら白身魚やらアサリを飽食してるアンタが言っても、イマイチ説得力がないなぁ(苦笑)

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食欲の夏!

2018-07-21 19:53:40 | 生き物の話

暑中お見舞い申し上げます。
汗臭いならまだしも、自分が焦げ臭い管理人でございます。

さて先週末に引き続き、海水浴には絶好の好天なのですが、海中は未だ濁りが引かず透視度が回復して居ないということで、今週も海は見送り。
若い頃なら、とりあえずGO!だったけど、HP残り少ないロートル・ダイバーとしては致し方もなし。
とはいうものの、日中の猛暑はいかんともしがたいので、冷房のきいた映画館で暑さ凌ぎ。
ま、溶岩ダラダラ恐竜ギャアギャアの暑苦しい映画(前半のみ)だったのはご愛嬌ということで(笑)

帰り道に、寄った店にちょっといい感じのケンサキイカが出ていたので、刺身に造って晩酌のアテに。

こちら、さっそくおねだりのナベカちゃん。
この所の水温30℃越えで、さすがのホンヤドカリたちもげんなりしている磯水槽だけど、ナベカとスジエビモドキたちは元気いっぱい、食欲全開!
はいはい、ちゃんとアンタらの分もありますからね。
ナベカちゃん、もぐもぐタイム。

エビちゃん、もぐもぐタイム。
たくさんあるから、ゆっくり食べてくださいな。

そして、夏と言えば「オカヤドカリ」。
温度環境に少々シビアなナキオカヤドカリは静かだけど、暑さ寒さに耐性のあるムラサキオカヤドカリは元気いっぱい、こちらも食欲全開。
初物のニイニイゼミに嬉々として群がる仔ヤドカリたち。
初物だけに食いつきの良いこと。
夏の終わり頃になると、飽きて見向きもしなくなるんだけどね(笑)

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夏の鮎出し湯豆腐

2018-07-15 20:38:03 | 新・ほろ酔いキッチン

緑が空の青さに輝いて・・・
緑が池のおたまさんも無事上陸を果たし・・・

その天敵のヤゴたちも羽化して飛び立ち・・・

ゴーヤ棚にみっしりと蔓が絡み・・・

今年も正しく夏が来た!

猛暑の午後、熱中症に罹らないように、冷えた西瓜をザクザク喰らって水分補給。

でも熱中症予防には、水分だけじゃなくて塩分も必要なわけで、額の汗を拭いつつカンテキに火を熾し、塩をたっぷり振った鮎を焼く!

酒はもちろん「杣の天狗」!
近頃お気に入りの唐橋焼きの湯のみにたっぷりと汲みこんでグイッ!

と、ここまでは例年同じような内容でアップしているのだけど、今年はさらに先へ行くみーばい亭。

四谷の弥七と小兵衛がひとしきり打ち合わせをすませたのち、酒になった。
肴は湯豆腐である。
土鍋に金杓子で削ぎ入れた豆腐へ大根を刻んでかけまわしてあるのは豆腐をやわらかく味よくするためで、煮出しは焼干しの鮎という、まことにぜいたくな湯豆腐だ。

ご存じ池波正太郎の人気シリーズ「剣客商売」の一節である。
初読から30年来、憧れの一品だった「焼き干し鮎出しの湯豆腐」。
いざ食さん!
と、言いたいところだけど、せっかくの鮎を丸ごと使うのはやっぱりもったいない(^^;
でも待てよ、出汁を取るだけなら頭と骨だけで充分なのではないか?
と、思い立ったら即実行。
食い散らかした後の頭と骨をカンテキでカリカリに炙って煮出してみると、思いの外濃厚な出汁が!
塩で味を決めて、さっそく木綿豆腐を削ぎ入れてみると・・、
なんやこれ?
豆腐が甘い!旨い!酒を呼ぶ!
30年来の妄想的期待を裏切らないどころか、管理人のさもしい想像力を嘲笑うかのような至高の味わい!
今更だけど、みーばい亭定番メニュー入り決定である!
と、いうわけで「鮎出し湯豆腐」をふうふう突きつつ、ころころ冷えた吟醸酒を味わう酷暑の宵。
最高の暑気払い・・・と、言いたいところだけど、エアコン無しでは生命にかかわるのでくれぐれもご注意くださいませ(^^;


もちろん、生き物に優しい管理人は、出しがらの頭をオカヤドカリにおすそわけ。
「味抜けてるやん、これ」と、なんとなく不満そうだけど、いっぱい食べて元気に夏を乗り切ろうね。

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【復刻版 あーまんの話】 水槽全景

2018-07-07 12:35:36 | 【復刻版 あーまんの話】

 水中に潜って魚を撮影する時に「待ち撮り」という技法をしばしば用います。
 水中では地上と違って遠くまで見通しがききません。
 沖縄の透明な珊瑚礁の海でも透視度が30メートルもあればいいほうです。
ですから、魚の写真を撮る為には、出来るだけ被写体に近づく必要があります。
ところが、異世界の見慣れない生き物が泡をブクブク吐きながら迫ってくるのですから、当然魚たちも警戒します。
いったん、魚が逃げにかかれば重いタンクを背負ったダイバーに追いつけるわけもありません。
 第一、そんなことをすれば息があがってしまって、タンクのエアがすぐに底をついてしまいます。
よしんば、運良く追いついてシャッターを切ったとしても、それは逃げる魚の写真であって、生態写真としてはあまり意味がないものです。
だったらどうするか?
 狙った相手の習性を踏まえたうえで、被写体の集まりそうな場所や通り道の近くで息を詰めて、ひたすら動かずにカメラを構えて待ち続けるわけです。
そうして風景に溶け込んでしまえば、やがて魚たちもダイバーの存在を忘れて、食事や喧嘩やデートなど日常の生活を見せてくれるようになります。
これが「待ち撮り」です。

しかし、この「待ち撮り」実際にやってみると、そう簡単ではありません。
まず、泳ぎ回りませんから体が冷えきってしまいます。
おまけに息を詰めますから酸欠で頭は痛くなるし、波や潮流にもまれながら、じっとしているのも一苦労です。
そこまでやって、思い通りの写真が撮れるかというと、これが運次第。
よほどの体力と根性と執念深さがないとすぐに挫折してしまいます。

プロとして活躍しておられるすべての水中写真家の方々に、みーばい亭は敬意を表します。

さて、あーまん達ですが、彼らも警戒心が強くて、写真を撮るのも一苦労です。
 水槽の前に立つと、すぐに猛ダッシュで水槽の奥に隠れてしまいます。
そこで、役に立つのが「待ち撮り」の技です。
あーまん達は頭上で動くものを強く警戒しますから、まず体を低くして目線をあーまんの高さに合わせます。
そのままの体勢でカメラを構えてじっと動かずにいるわけです。
すると・・ほら、ゴリが隠れ家から出てきました。
いったん警戒が解けると、餌を食べたり水を飲んだり、時には貝殻を着替えたりウンチをしたりと、自然な姿を見せてくれます。

 何十分もじっとしているのは大変そうに思われるかもしれませんが、何せ部屋の中ですから、ウエットスーツから冷たい海水がしみこんでくることもありませんし、波にもまれることもありません。
 何より思いっきり呼吸が出来るわけですから楽チンです。

でも本音を言えば、もう何年もつきあっているのですから、少しはなついて欲しいのですが・・。

 画像はあーまんハウスの全景です。
 真ん中を歩いているゴリの他にもナキオカヤドカリが2頭写っています。
 見つけられますか?

2004.4.4



はい、2018年7月7日の管理人でございます。

このカテゴリーの記事をアップするのは2年ぶり、やっと3回目。
ま、昔を振り返る機会が少ないのは今が充実しているわけで、誠にもって喜ばしいこと!
ということにしておきますか(^^;

さて冒頭の画像に写っているのは、14年前のオカヤドカリ槽、そして14年前の大御所ゴリさんです。
トミーが虐待玩具「ハーミーズクラブ」を発売して、不毛なオカヤドカリ騒動が勃発する直前。
我々ヤドカリ愛好家が、何の憂いもなく心からオカヤドカリ飼育を楽しむことができた時代の、最後の風景でもあります。
あれから何かと嫌なことが多くて、流行りに乗って知識もなく生き物であるオカヤドカリを「商品」としてぞんざいに扱う販売業者や、その取り巻きの提灯持ちブロガーに嫌悪感と敵愾心しか持つことができぬまま過ごした10余年。
未だトミーの悪行を許すことができない管理人だけれど、ブームの終焉と共にアホなブロガーが絶滅したことが唯一の救いかな?
オカヤドカリをよく知らない「自称プロライター」が、ネット上で拾った記事をつなぎ合わせた「オカヤドカリの飼い方」と称するキメラ記事が、やたらと目障りな今日この頃ではありますが・・(苦笑)

それはさておき。
今にして見ると当時はずいぶんとすっきりした水槽レイアウトでした。
オカヤドカリの飼育環境の半分以上は底砂だから、砂の厚みが充分ならこの程度のレイアウトでいいのかもね。
もっとも飼育頭数が少ないことが前提だから、無計画に繁殖させて野放図に殖えてしまった現状では脱皮槽設置やシェルター追加は致し方もなし。
時代は後戻りできないのだ。
こちら愛妻の宇論ちゃんと寄り添って平和に微睡む2018年7月7日の大御所ゴリさん。
14年前の画像と見比べると、ちょっと老けましたか。
まだまだ子どもたちが小さいんだから、頑張って長生きしてくださいね。

そして2017年3月9日に孵化してもうじき500日を迎える子どもたち。
もちろん「待ち撮り」の手法でパチリ。
生き物のスナップは目(複眼)に焦点を合わせるのが基本中の基本だけど、全然合ってませんね(^^;
フイルム時代と違ってコスト意識もなくおざなりにシャッターを切るから、上達しないどころかどんどん下手になっていくデジタル時代の管理人(爆死)

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