煮魚が食べたい。
という要望に答えて今週の肴は紅葉鯛。
もちろん管理人の稼ぎでは頭だけで精一杯(^^;
もちもちぷりぷりの頬肉をほぐし、目玉をじゅるじゅると啜り、カマ肉をせせり・・・。
楽しいし、酒が進むし!
っていうのは、負け惜しみやありまへんで、けっして!!
昔々、二十歳になるかならぬやの頃、赤貧アパート暮らしだった管理人の命を繋いだのは、鰺、鯖、鰯の大衆魚三羽烏と鯛アラだった。
今でこそトレイに梱包されて棚に鎮座している鯛アラだけど、昔は魚屋で「おっちゃん、アラちょうだい」というと、脇のバケツからつまみ出してビニール袋にぶちこんで20円くらいで分けてくれたものだった。
小鰺や小羽鰯は粉をまぶしてフライパンで揚げたり焼いたり、砂糖醤油を絡めて蒲焼き風にしたり、酢をぶっかけて南蛮漬け風にしたりと、安酒場で覚えた味を一所懸命に再現したもんだけど、さて鯛アラはどうしたもんかと考えあぐねた挙げ句、勇気を出してカウンター越しにおばちゃんや大将に作り方を尋ねると、あっけないくらい簡単に教えてくれたりして。
そうして、こしらえた「鯛のアラ炊き」やら「鯛アラの酒蒸し」やらを、遊びに来た友達に振る舞っているうちに、同じように赤貧に喘ぐ仲間たちが集まりだして「飲み屋行くより安上がりやん」というノリで食材や酒を持ち寄って飲んだり食べたり・・。
いつの間にか付いた屋号が「居酒屋みーばい亭」。
時代は下って20世紀の終わり頃、一般家庭に普及しはじめたパソコンでHTMLの意味もわからず、教則本片手にホームページを立ち上げたときに、とりあえずINDEXにつけたのが「みーばい亭」。
たまたま飼いはじめたオカヤドカリをコンテンツのひとつに取り上げたおかげで、いつの間にか「みーばい亭≓ヤドカリサイト」みたいな扱いを受けて現在に至るわけなんだけど、元々は酒飲みが立ち上げた居酒屋サイトですからね、そこのボク。
酒飲める年になって、そこらの飲み屋で泥酔して、隣のおねーちゃんに頬桁ひっぱたかれるくらい、一人前になったまた遊び来てくださいね。
大歓迎しますから。
はい、そこのヤマトホンヤドカリさん。
アンタの画像がここにアップされてるのも、大元をたどれば一袋20円(今は10倍以上するけど)の鯛アラのおかげなんですから、みーばい亭の歴史を感じつつ、しっかり味わって食べてくださいませな。