多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

診断名や現在の状態で進路を決めない

2018-09-21 12:45:10 | 進路選択
私の家族で、歩き出すのが一番遅かったのは、自閉っ子である。


歩き出した後も、ひょろひょろ よたよたの状態で、


まっすぐ歩けなかった。


知能指数が 一番低いのも 自閉っ子である。


他にも 障害があり、発達・発育も遅かった自閉っ子であるが、


私は 自閉っ子が そのままの状態でいるとは思わなかった。


子どもは 育つものだから、将来どうなるかなんて誰にもわからない。


大勢の子どもを見てきたプロとはいえ、うちの子どもを見るのは


初めてという人が、「この子の将来はこうですよ」と 何とかのデータを元に


断言しても、私は意に介さなかった。


今できない事や苦手な事が、将来もすべて無理だと断言できる神経が


わからなかった。


私は 家庭の中で、よそのお家より少ない時間ではあったが、


遊びや 家事や、その他の家族との交わりの中で、


自閉っ子や 兄ちゃんの 発達のヌケを 補うような


関わり方をしていった。子ども達は 自分の好きな事を


思う存分やりながら、苦手な事にも挑戦した。


歩くのもおぼつかなかった自閉っ子は、学校で一番足が速くなった。


立ち仕事をフルタイムでこなした後に、駅から家まで歩いて帰る事も


しばしばである。弱い子だ、と思い込んで 歩かせる事を避けていたら、


こんな力がある事に 気付かなかっただろうと思う。


計算は苦手で、テストの点数も悪かったが、生活の中で


重さや 距離や 時間といった概念を教えていくうちに、


買い物や 乗り物の運賃の計算、人の年齢差など


実際の生活で 必要な計算は できるようになった。


テストの点だけで、「計算ができない」と決めつけなくて


良かったと思う。難しい計算問題はできないが、


手持ちの現金で、運賃や 食事代などの予算を立て、


友人と出かけて帰ってくる事はできる。


高等特別支援学校の 説明会の時に、


「当校では、受験生の知能は合否の判定には関係ありません」と言われた。


もちろん筆記テストはあったが、体力や 言語力、集団での適応能力、


作業の能力、様々な点から 判断して合否を決めると言われ、


自閉っ子は 知的にはおそらく 受験生の中では 最下位に近いだろうが、


合格の可能性はゼロではないと思った。


無理だと思う、と周囲からは言われたが、受験して合格し、


3年間の学校生活をし、何度も実習や面接に行きながらも


簡単には 内定がもらえなかった自閉っ子。


内定をもらう時期は 遅かったけれど、今は 職場で


頑張って働き、余暇を楽しんで過ごしている姿を見ると、


「この子の限界はここまで」というラインを勝手に引かないでよかったと思う。


自閉っ子や兄ちゃんが 「やりたい」という事を尊重し、手助けはしたが、


努力をしたのは 本人たちで、私ではない。


私がしたのは 本人の望みをかなえるのに不都合な所、


体の 発育や発達のヌケを 生活の中で 埋める関わり方を


私のやり方でしてきただけである。


子育ての中で、様々な人との出会いがあり、私にも気づきがあり、


子ども達も 人との関わりの中で成長していった。


花風社の 浅見さんとの出会いを発端に、


神田橋先生や 愛甲修子さん、栗本啓司さんたちとの関わりができ、


私自身も 心身の状態が 大きく変わったし、私が変わった事で


息子達はもちろん、夫にもいい変化が起きた。


夫も 私も、息子達も、毎日楽しく過ごしながら、


自分と家族の成長を 互いに喜びながら 生活していこうと思う。








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日帰り温泉へ

2018-09-21 12:14:38 | グルメ
お風呂の工事、続行中である。


入浴ができないので、夫にスーパー銭湯に行こうと勧めたが、


「遠くに行くのは 気乗りしない」という返事。


近所で もらい湯、という事も 数年前にしたが、


家族みんなで、というのも 迷惑なので、


行き先を分けたら、と 提案したが、夫は


それも 嫌だという。


近くも嫌、街中も嫌、というので、長男が


じゃあ、と提案したのは ちょっと値が張るし


わが家から距離がある場所。


「費用は 俺が持つから」と 夫を説得し、


納得したので 着替えを持って 出発。


離れた場所ですが、静かなので 夫は気にいった様子。


受付で 4人分の費用を払い、3人は男湯へ、私は女湯へ。


駐車場は混んでいましたが、中は 浴場だけでなく、


マッサージや エステ、その他のコーナーに分かれていて、


お客も 入浴だけが目的の人は少ないようで、中は空いていました。


ジェットバスやら 電気風呂、露天風呂にサウナ、とあれこれあり、


私は まず体を洗い、洗髪してから どこに行こうかと


うろうろ。あちこち試して、ゆっくり温まって、


着替えて ロビーに出たら、3人が待ってました。


待たせたね、と声を掛けたら、「あそこに行こう」と


食堂を指します。


4人で メニューを広げ、あれがいい、これもよさそうと


相談し、今日のおすすめメニューから いくつか選びました。


食事も 兄ちゃんのおごり。ラッキーです。


予想外の ボリュームで、食べきれない分は


男3人に 少しずつ 取ってもらいました。


食事が終わっても、夫は 座ったまま動きません。


普段は 急いで 帰りたがるのに、気にいった様子。


ゆったり くつろいで、帰り支度。


受付の側に、おじいちゃんが好きだったものが置いてあったので、


お土産に買いました。


皆が 帰宅してから、毎日そこに通ってます。


入浴だけの日も 食事もする日もありますが、


工事が終わるまで、そこに 通う事になりそうです。


夫は 以前から 一度行きたかったそうですが、


一人では 行けないし、料金もわからず、


家族で行こうと 言い出せなかったそう。


「前から 行きたかったが、来ることができてよかった!」と大満足。


食事も それほど高価ではなく、おいしくてボリュームがあるので


気にいった様子。


工事が 終わるまで、夜の小旅行が続きそうです。













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軟禁状態、3日目

2018-09-16 13:05:44 | 体に悪い事
現在、お風呂場の工事中である。


普通の お宅なら、浴槽外して、新しいのをはめ込んで、


壁やら 電気やら 脱衣所の 壁紙や クッションフロアを


張り替えて終わり、なのだろうが、


わが家は 昭和の「水道が 地域にない」時代に建てられた家である。


建物に あとから水道工事をする事には


かなり無理がある。


しかも お風呂は 離れにあり、水道管も


入り組み、素人の私でも「これは 難工事だ」と思った。


見積もりの 以来の時、住所を言うだけで「無理です」と


断られたところもあった。面倒な仕事は 嫌だものなあ、


それが 人情だよねえ、とあっちにかけ こっちに掛けを繰り返し、


結局 「OO市指定上下水道工事店」のすべてに 断られた。


いくつかは 見積もりに来てもいいと 言ってくれたが、


電話を掛けたのが8月で、「9月になら 見積もりに行けますが」と


言われ、見積もりが出ても 工事がいつ始まるかは 即答できないという。


結局 新聞に入っていた 業者に電話した。二日後に見積もりに来てくれ、


その後 見積もりと その他のパンフレットや カタログを持ってきてくれた。


しかし 工事の時期は「今 一杯なんで、なるべく急いで手配しますが、


もうちょっと待って下さい。多分9月になります」と言われた。


他の業者は 見積もりですら9月だと言っていたのだから、


ここより早い所はないだろうと そこに依頼した。


工事が 始まって 今日で3日目である。


朝 業者さんが来て、夕方帰るまで、私は家を空けられない。


何かあると「お客様ー!」と声がかかり、「これこれですので


しばらく水道止めます」だの「今 水道あけました」ということに


応対しなければならない。


好きにしていていいのだが、落ち着かないし、つまらない。


これが 「すみません、シート貼りますんで、ここ押さえて下さい」とかなら


面白いけど、そんな事はさせてもらえないし(当たり前だ)


絶対に ここから出られない上に、何もすることがないという


いわば 軟禁状態である。


私にとっては、「休みがない」事よりも


体に堪えるという事が、今朝 実感できた。


頭が痛いし、体中が痛い。気分も悪いし、


最悪である。


「あー、今日も 業者さんが来るのか~」ともう 憂鬱である。


物理的な不自由はないが、精神的不自由大である。


する事はないが、一定時間一人で待機、というのは


かなり消耗する。


早く 工事が終わって 解放されますように。


がんばれ、あと一週間。





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初めて「カウンセリング化粧品」コーナーへ行く

2018-09-16 12:01:15 | 美容
私の化粧歴は 浅い。


結婚前は ずーっとすっぴん。


結婚式には すっぴんというわけにはいかず、


お色直しという名の 衣装替えの度、


化粧を落とし、また塗りたくるという


意味のわからない経験に うんざりした。


出来上がった写真は、「口裂け女」か「おてもやん」ばかりである。


こんな顔で 結婚式をし、披露宴に出たのかと


悔しくなった。こんな事に時間を使うくらいなら、


会場にもっと居たかったし、一生に一度の事なのに、


座ったと思うと「花嫁様 お色直しでございます」と


また 出ていかなければならない。結婚式とは


いつから こんな変な物になったのか。


両親の結婚写真を見ても、父はおそらく借り物のモーニング、


母も 身内に借りたであろう 黒い着物を着ている。


とにかく「晴れ着」であればよく、大切なのは


新郎新婦と それを祝う人たち。


そんな風で、化粧に良い思い出が無く、何か塗っても


「おてもやん」なので、結婚式以後は 化粧はしなかった。


50を過ぎて、周囲は「エイジングケア」に熱心である。


私は 化粧品を使った所で、「おばさん」が「ちょっとましなおばさん」になる


程度の事だと思い、相変わらず夏の紫外線も気にせず、


秋冬の乾燥にも負けず、すっぴん一筋であった。化粧水もクリームも


何も持っていなかった。


ある時 美容関係の仕事をしている友人に、モデルを頼まれた。


いつもきれいな人に 化粧をしてみたところで 大変身は


期待できないが、すっぴんのさえないおばさんだと、ビフォー アフターが


はっきりすると思ったのだろう。


言われたとおりに 座り、友人が他の人に あれこれ話をしながら


私の顔に ぺたぺた塗りたくるのを じっと我慢である。


出来上がったらしく、周囲から「おー」「へえー」という声があがる。


私にも鏡を見せてくれたが、眼鏡をはずしているので 何も見えない。


眼鏡をかけて 自分の顔を見たが、「おてもやん」になっていないので


安心した。他の人が 化粧品のサンプルを試したりする中、


私は 自宅に帰った。友人はお客の応対で忙しいので、


化粧落としは頼めそうもない。


その顔で 夫を出迎えたら、「顔が違う」という。


「OOさんに お化粧してもらったの」と答えたが、


夫なりに思う事があるらしく、「その顔のままでいろ」という。


「化粧品持ってないから、買わないと この顔にはなれないのよ」というと、


「じゃあ 化粧品代出すから 化粧しろ」と言って お金をくれた。


それ以後、ファンデーションと チーク、口紅だけの簡単なメークを始めた。


眉を書くには 眼鏡を外す必要があるし、左右対称に眉の手入れなんかできない。


なので 簡単3点セットの お手軽メークである。


先日 ファンデーションが 無くなりかけ、予算に合うものを探していたら


「限定 ケースつき ファンデーション」というのを 見かけた。


ネットで探したら 売り切れだったり プレミア価格だったり。


オークションを見たら、ケースだけでも 結構な値段である。


ドラッグストアも見てみたが、見つからなかった。


まあ ご縁だから仕方がないや、と思っていたが、


スーパーの 「カウンセリング化粧品コーナー」に


大量の在庫があるのを見つけ、カウンターのお姉ちゃんに精算をお願いしたが、


「ちょっとお時間いいですか?」と言われ、レジが混んでるから待て、という意味に


誤解して「はい」と答えたら 「お肌診断」というのが 始まった。


年齢を打ち込み、顔に機械をあてて、肌の状態を調べるらしい。


眼鏡を外せと言われたので、私には何も見えないが、


あれこれ 調べてくれて 結果が出た。


普通は 「乾燥気味」だの「皮脂分泌が多い」だの、その人の肌の状態にあった


お手入れを勧められたり、気になる人は必要な化粧品を買ったりするのだろう。


私の肌年齢は 年齢よりやや若く、皮脂トラブルもなく、乾燥もなく、


生まれつきのそばかすは別にして、シミの元になるメラニンも問題ないそうだ。


私の年齢にしては 非の打ちどころのない肌状態だそうで、逆にお姉ちゃんに


「ふだんの お手入れはどうなさってるんですか?」と目をキラキラさせて


聞かれた。ところどころ端折り、「洗顔は(ビオレハンド)ソープを泡立てて、


(忙しいので)こすらずに さっと流してます。」「(財布に)影響があるものは


使わないようにしています。」「食べ物は腹八分、30回噛んでます(ここだけホント)」


と 答えたら「さすがですねえ!」と 勝手に感心してくれ、欲しいキティちゃんファンデーション一個


買うだけで、他には 商品を勧められる事もなかった。試供品と パンフレットをくれたが、


いつのまにか どこかに行ってしまった。


ネットで プレミア価格になっていた物も 普通の値段で買えたし、


つけまつげのきれいなお姉ちゃんと 遊べたので 良かったです。


何もお手入れしてないんですが、年齢より肌が若いそうです。


私が「おてもやん」になる理由は、肌のくすみが少なく、


チークや 口紅の色が 普通の人より出やすいからだそうで、


「お客様みたいに チークや リップの色が 鮮やかに出る方は


初めて見ました!」と 驚かれました。


関節その他は 要介護2ですが、お肌は 人より丈夫だそうで、


紫外線対策も 乾燥対策もしていませんが、年齢よりやや若いそうです。


肌が 若いとか 片目の眼底やら 網膜がきれいだとか、


杖を突いてるけど 骨密度は 20代とか、我ながら 体も考え方も


骨の髄まで 凸凹なんだなあと思いました。


骨密度20代、肌は40代、脳は委縮して 石灰化あり。


左目視野狭窄でも 右目の眼底や網膜は、研究者の先生も驚くほど


きれいなんだそうです。


一般人とは 違う位置に血管があり、採血の時は看護師さん泣かせ。


首の骨や脊椎にずれがあり、「転んで衝撃を与えたら一巻の終わり」だとか。


「くれぐれも無理しないで」と たくさんの主治医に言われてますが、


どこまでが無理かは自分で判断して 調整して生活してます。
















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人の幸せや得が許せない人

2018-09-14 12:59:15 | 私の思考
わが家では、家族は協力し合うけれど、無理強いはしない。


「皆が するんだから、一人だけしないのはダメだ」という


感覚は無い。約束を破るのはNGだが、自分では引き受けられそうもないと


判断した事は、他の家族に任せて、また別の機会に がんばってもらえばいい。


世間には、「家族は皆平等、常に助け合うべき。不公平は許されない」という


おうちもあるようだ。


買い物に出かけたり、家族で外食という時に


家族連れを見かける。お父さんが好きな物を かごにいれたりすると、


お子さんが「お父さんだけ(好きな物買って)ずるい」と


言い出す光景を何度も見た。


不思議だなあ、と思う。親が働いた収入で買い物に来ているんだろうし、


お子さんも欲しいものがあるなら「お父さん、私もOOが欲しい」と意見を言えばいいだけだ。


子どもが親に「ずるい」という感覚は、私にはわからない。


きょうだい同士の遊びや お菓子の取り合いなどで「ずるい」というのは


あるかもしれないが、親子の間で「ずるい」というのは理解できない。


どこにいても、集団の中で 誰かに良い事が起きると、


「良かったね」ではなく「ずるい」「なんでOOちゃんだけ」という


風潮が、子どもだけではなく 大人にも広がっているように感じる。


自分以外の誰かの幸せや 喜び。それが家族だろうと 知人だろうと、


「ずるい」と感じ、相手に対して口に出す事がなぜできるのか


私には理解しがたい。私が発達障害だからなのだろうか?


そうではないと思う。人と比べて、自分が下になるのは許せないというのは


感情の中では 幼い 未成熟なものだと思うが、


大人になっても、幼さを残しても恥じない時代になったように感じる。


私は 人様の事は あまり関心がないが、何か頂けばうれしい。


お礼を言って持ち帰り、家族と喜びを分かち合う。


昔の知人で、お見舞いのお返しなどを 頂くと、


「OOさんも 元気になってよかったね」という言葉の前に、


「これ駅前のOOのだよね。値段はOO円くらいだわ。」と


品定めをする人がいた。お家に帰ってからにしてほしいなあと


思ったが、そういう性癖の人は治らないようだ。


家事・育児は 夫婦で折半で、というのも 悪くはないが、


人は得意不得意があり、体力差もある。そこで「自分はOOしたのだから、


相手はOOをするべきだ」という言い方は嫌だなあと思う。


育ってきた環境も違うのだから、自分には常識でも、


相手は別の考えがあると思わないのだろうか。


私は 生来不器用で、気も利かないから、いい妻でも いい嫁でも


なかったが、だからといって 私の不足分を 夫に補ってもらおうとは


思わなかった。人より劣った私が、夫に頼る事は、自分が成長する機会を


失う事になると思ったからだ。夫は 体力はあるが、精神的には繊細な人だ。


帰宅して のんびりしたい所に、「お勝手仕事手伝って」をやっていたら、


多分 過労で倒れたのではないかと思う。


仕事の疲れを癒し、TVや 映画を楽しんで、コーヒーやお茶を飲み、


好きなお菓子をつまむ。ゆっくり入浴し、くつろいで寝る。


そういう時間が必要不可欠な人だとわかっていたから、


私は 家事育児介護を なるべく夫に負担を掛けずにこなした。


私も 働いていた時期が 何年もあったが、「私も働いているから」と


言う理由で 夫に 何か要求をした事はない。


世間の人は 共働きで、家事育児介護は ほぼ私、という


状態が 納得できないようであった。私も夫も普通に暮らしているのに


横やりが入るのは不思議な事だった。


「何で(何も手伝ってくれない)旦那さんと結婚したの?」


「離婚したいと思わないの?」


「親子でお出かけしてるの見たことないけど、お子さんかわいそう」


まあ いろいろ言われましたが、私も夫も息子達も、別に


不都合も不満もないので、よそからどういわれようと関係ないです。


子どもと遊びに行く事もなく、クリスマスにプレゼントをくれるわけでもなく、


よそから見たら 父親としてはランクが下なのでしょうが、


息子達は 父親が好きで懐いてましたし、今は大人として


対等に 付き合って楽しそうです。経済的に困った時などは、


夫と息子達とで 話し合って解決もします。


私は 息子達から 食費や小遣いを貰い、生活にゆとりがでて


ありがたいと思いますし、自分の用事で出かけた夫が、


切らした食材を 覚えてて買って来てくれたり、


私の 好物を 買って来てくれたりするようになった事が、


その何倍も 何十倍も、うれしいのです。


夫が 手渡してくれた 卵やお豆腐、


「お前が食うと思って」と 差し出した


半額シールが貼られたお菓子。


あの時のうれしさは、一生忘れないと思います。


私が 沢山の病気を抱えるようになったからかもしれませんが、


以前は 私が淹れて 運んでいたお茶を、


「お前も飲むか?」と 夫が声をかけてくれる。


自分が好きではないものを、わざわざ選んで買ってきて


手渡してくれる。


私が 結婚後 何十年も 家事や育児や介護をこなしてきた


ご褒美に、こうした素敵な サプライズがあるのだなあ、と感じて


胸が温かくなります。


世間の人からは 私が損をしてきたように見えるのでしょうが、


今 夫と ゆっくり過ごす時間ができ、夫から


素敵なプレゼントが もらえるようになり、


私の方が 嬉しい事ばかりで、夫に喜んでもらえる事を


自分なりに 考えて これからの時間を過ごしていきたいと


思うばかりです。


結婚や 親子関係は、損得勘定では 量れないなあと思います。





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