多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

雀百まで踊り忘れず

2018-09-03 12:44:19 | 買い物
私が経験した職業は、販売員と主婦、この二つである。


主婦が職業なのかどうかは 意見が分かれるだろうが、


大抵の職業欄には(主婦)という項目があるので、


これも職業にいれておく。


先日 通院ついでに バーゲンに行った。


売り手の おじさんが、「商品は在庫限りです!」と叫んでいる。


無限に在庫があるわけがないので、嘘ではないが


「在庫限り」と聞くと お客さんの中には


「買えるのは今だけ」感がでて、買っておいた方がいいかな、という


気持ちがでてくる。「気になったものはお手に取って、不要なものだけ


戻してください。一個一個見てたら、他の人に取られちゃいますよ」と


お客さんをあおっている。


私は ざっと見まわしたが、好みのものがないので


他の売り場に行こうとしたが、人が一杯で動けない。


私の隣にいた奥さんが、バッグをいくつか抱え、どれにしようか


旦那さんと相談している。旦那さんは男性であるから(当たり前だ)


女性のバッグの選び方などわからない。この人がレジに行ってくれたら


私はその隙にここから出られるなあ、と思って見ていた。


その女性が買おうと悩んでいたバッグは、偶然だが


私が持っているものと同じだった。おとなしいデザインで、


私は好きではないが、改まった場所に キティちゃんバッグや


ナイロンのリュックで出かけるわけにいかないので、


そういう時のために買ったものである。


悩む女性に あやしまれないように、「これは中にショルダーバッグとポーチが入ってますから、


お値段の割にお得ですよ。私も持ってますが、便利ですよ」と声をかけた。


バッグの口を開けた女性は、「あら、ほんと。ショルダーとポーチもあるならお得ねえ。これにしよう。」と


旦那さんと一緒にレジに行かれたので、私はお二人の後についていき、


無事脱出に成功しました。


その女性が買ったのを見逃さなかったおじさんが、


同じバッグを掲げ、「これと同じものが今売れました!どんどん売れてますから


お客さん、早くしないと無くなりますよ」と叫ぶのが聞こえた。


私は ベンチで一休み。しかし 自分に関係ない場所でも、


つい販売員としての習慣が顔を出てしまう。


「すみません、場所開けてください」ではなく、


商品のセールス―クが出てくるのは 私の性でしょうか。


「雀百まで踊り忘れず」です。




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柴田 昌孝
同文舘出版