多病息災発達障害者こよりの日常

両手で数えきれない障害と持病を抱えつつ毎日元気に活動中。発達障害の息子たちの子育ても終え、悠々自適の毎日です。

自分で自分の生き方を決めていく

2017-08-03 10:03:57 | 
昨日、夫と自閉っ子と私という 顔ぶれで


外出をした。


途中で それぞれ 用事を足すために 一旦別れ、


その後 連絡を取り合いつつ 合流。


食事に行く事になったが、夫は いつもの「回転寿司」を主張する。


お寿司が好きではない 自閉っ子であるが、「お父さんが行きたいなら」と


譲歩し、「OO寿司じゃなくて ◎◎なら 行ってもいい」と


案を出す。私も お盆を控え、出費を 削っていきたいので、


「あなたが 全額おごるっていうなら 行ってもいいけど」と希望を出す。



1 寿司は食べたいが 3人分払うのは嫌だ


2 出費を最小限にしたいが 妻は 財布を締めている


3 ここは 息子と 組むのが 最善だ


と 思ったらしい夫が 自閉っ子と二人 相談を始めた。



長い相談であるが、こうやって迷いつつ 相手の腹をさぐりつつ


お互い譲るべきところは譲り、満足のいく結論を出すには


必要な時間であり 経験である。


2人が 出した結論は


1 自閉っ子の 行きたい方の寿司屋に行く


2 支払いは 夫が 総額の三分の一、自閉っ子は 三分の二を 支払う


という事で 落ち着いた。


少し遠い場所だったが、自閉っ子の好きなメニューがあるので、


そこなら みんな満足ということで 決まったらしい。



夫は 貝類が 好きだが、自閉っ子は 他のメニューが充実した所がいいそうだ。


席の 予約は 私がして、到着したら すぐ案内された。



自閉っ子も 私も メニューを見て 好きなものをオーダーして


食べ始めたが、夫は ひたすら回転レーンを 凝視である。


好きなものが 流れてくるまで ひたすら待つ。


食事を待つのが 心底嫌いで、即食べたい人なのだが、


ここでは ひたすら待ちの姿勢である。


過去に 自分のしたい事を 自分で選択できなかった時期もあるので、


こういう 何気ない時に 「気が済むまで自分で選ぶ」という主張がでてくるのは


いい事だと思い、私も 自閉っ子も 夫の 食事が すむまで気長に


待っていた。空いた時間帯でもあり、私たちの後に 待っている人も


そういなかった。私と自閉っ子が 食事を済ませてからも、


夫は 一皿一皿 じっくり選んでは 口に運んでいた。


夫が 満足するまで待ち、支払いを済ませて 外に出た。


その帰り道に スーパーに寄ったが、やはり自分の欲しい物を


選ぶのに 時間がかかる。


昔は 買い物すらできなかった人。他人のいる場所で食事をするなど


得意ではなかった人。外食に行き、スーパーで買い物をするなんて


考えられなかった時期もあったけれど、こうやって家族で出かけて


食事して 買い物ができるようになった。


昔は 夫にも 負荷がかかる事だったし、自閉っ子がパニックを起こしてた時代には


夫と 自閉っ子が一緒に出かける事自体 ハードルが高かったけれど、


そんな時代も過去の事になった。


自閉っ子と 夫が 行き先の相談をして、支払いの分担まで


決めている。お互いの提案を聞いたうえで、自分の意見もきちんと言っている。


いいなあ、と思う。


よそのご家庭では 当たり前の事かもしれないが、我が家は時間をかけて


実現してきたので、こういう当たり前の事が お互いの大きな努力の上に


成り立っていることを 皆わかっているし、それを 口には出さないけれど


認め合っていけるのが うれしい。



家族それぞれが 自分の人生を 自分が望むように生き、


家庭では お互いを支えあうことができるのは、幸せである。












発達障害、治るが勝ち! 自分の生き方を自分で決めたい人たちへ
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花風社
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