三十汁+α

いよいよ三十路のアタクシを、節度を保ちつつ、垂れ流していこうかな。
とか言ってるうちに、もう@年。

30代にしておきたい17のこと <本田 健>

2010-11-30 09:55:07 | 日記

 普段この手の本はあまり読まないんですが。

 だってエネルギーに満ち溢れすぎてて、食傷気味になるんだもの。

 でも本屋で何度でも目に入ってくるので、読んでみました。

 30代も半分しか残されてないんですけどね。へっ

 

 まぁ思ったとおりというか、あまりそう目新しい事が書いてあるわけじゃない。

 とても当たり前の事というか、自分の思想・哲学(っていうと大袈裟だけど)とそう大きくズレないというか。

 そんな中で、ふとココロを軽くしてくれたのは 『ダークサイド』 の項です。

 そうか、30代って色んなダークな自分が出てくる歳なんだ。

 なーんだ、そっか。

 

 と思ったら、他の項も素直に読めました。

 『必勝パターン』 のトコとかね。

 必勝って言うとなんか熱いけど、要は自分が楽しくウキウキ生活できるのは、どういう心持の時かって事かな。

 そういうの、改めて見つめ直してみてもいっかなー、なんて。

 

 まぁしかし、身近に同性のステキな年上が複数いて、その人達と普段から生き方について語らえるような仲なら、こういう本は必要ないのかもしれまへんなぁ。

 

30代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)
本田 健
大和書房

ぎぶそん <伊藤たかみ>

2010-11-29 08:35:29 | 日記

 いや~~~、これ以上ないっていう青春モノですな。

 友情、恋、家族、バンド、進路、学際。

 ほら、並べるだけでも青春じゃないか。

 中学生ってのが、またイイんでしょうか。

 真っ直ぐで爽やかで、もやもやもあるんだけど、ちゃんと向き合ったり悩んだりして。

 風邪でマスクしてるのをイイことに、思いっきりニヤニヤしながら読んでました。むふふ

 

 字が大きくて読みやすいこともあって、あっというまに読めます。

 駆け抜ける青春の疾走感さながら、に。

 

 全編通して関西弁が多いけど、これって関西弁に馴染みのない人が読むと、どうなんだろ。

 

 

 以下、ネタバレあり!!

 

 

 

 

 いやぁ、もうね。

 リリィとガクの恋が実って、ホントに良かった。

 そういえば、『ミカ!』 か 『ミカ×ミカ!』 かもそうだったけど。

 活発なオンナノコの、恋なんだか何なんだかっていう淡~~い『好き』を書かせたら、この方ピカイチですな。

 って単に私が、そういうのが好きなだけかもしれませんが。

 

 そしてまた、かけるがイイんだよねー。

 私はかける派です。(←誰も聞いてない)

 飲んだくれでも酔っ払いでも、じいちゃんが大事で。多分父ちゃんの事も。 

 でも 『さやま』 の哀しさを、身をもって感じてて、もしかしたら諦めかけてる。

 でもでも、仲間ができた。

 この先かけるは、やっぱり 『さやま』 のせいで辛い思いとかしんどい目に合うかもしれないけど、願わくばこのまま変わらずに。

 そしてガクは、高校生になって少しオトナに近づいても、「そんなん関係ないやんけ」 って言ってて欲しい。

 

 

 あ、すごーくどうでもイイんですが。

 トンボの頭が取れるくだり、私も経験したことがあります!!

 物干し竿に止まってたトンボの目の前で、指をグルグルしつこく回してたら、『ボトッ!!』 って!!

 あれって、ホントに突然落ちるのー。ヒィ

 血や汁が出るわけじゃないから、そうグロテスクではないものの、なんとも言えない気分ですよ。

 

ぎぶそん (ポプラ文庫ピュアフル)
伊藤たかみ
ポプラ社

もてなし

2010-11-26 14:19:34 | 日記

 友達がウチに来たいという。

 まぁ、前もって言ってくれれば片付けられるので、来たいならどうぞって感じで。

 私としては、来たいって言ったのはそっちであって、是非来てくれとお招きしたわけじゃない(来て欲しくないって事じゃないよ)んだから、特別にもてなしたりはしないよ、というスタンス。

 

 のつもりだったんですが、世間一般ではどういういきさつであれ、人が自宅に来る時にはもてなすものなのかい?

 それが世間の常識だったんですかい?

 料理の一つも用意して、お茶の一つも用意して、お客さんにあれやこれや接待して。

 

 あーめんどくせ。

 そんな事してるから、人を呼ぶのがおっくうになるんじゃい。(←極めて個人的意見)

 なんで友達同士で、そんな気を使わにゃならんのじゃい。

 勝手に来て、自由にくつろいで、楽しんでいってね、の何が悪いんじゃい。

 

 ・・・・・・私って非常識なのかちらん。

 育った環境の違い、と思いたい。


わらの人<山本 甲士>

2010-11-25 13:16:09 | 日記

 とある町にある理容店でカットされた人たちが、思いもよらない髪型にされたことを契機に、人生が、生き方が変わっていく話達。

 これ、意外に理容店の人はちょっとしか登場しないのね。

 あくまでメインは、各話それぞれの登場人物たちで。

 

 読みやすいし、まぁほんのり幸せというか、前向きな話でイイんじゃないでしょうか。

 でももっと変な話かと思ってたので…フツーっていうか…。

 

 個人的には、『花の巻』 が一番気に入ったかな。

わらの人 (文春文庫)
山本 甲士
文藝春秋

 


SP The Motion Picture ~野望編~

2010-11-25 10:34:30 | 映画

 ようやく、ようやく観に行って参りました。

 ちょっと隣の席の人がハズレで、じゃがりこボリボリ食べるし、事あるごとにツレのコと喋るし、あげくエンディングでは一緒に歌を口ずさむという、ここはお前の家か!!状態でしたが。

 そのような状況でもなお、しっかり楽しめましたよ。むっふん

 もともとテレビで見たときに 「ここまでテレビでできるんだ」 という感動があったので。

 逆に言うと、そこまでテレビでやっちゃってたんで、映画になるとそれはもう当たり前っていう感じになっちゃうのよね。

 でもやっぱり音楽もアクションもカッコイイし、静と動のコントラストも見事だし、岡田君はアップに耐えるし(笑)、映画館に行って良かったっす。

 

 以下、ネタバレありかも!!

 

 

 

 

 

 にしても、ツッコミ所は満載なのですよ。

 最初のアクションシーン、長いよね。

 犯人も井上も、どんだけタフなんすか。ぷぷ

 こけてもぶつかっても、トラックの荷台から落っこちても、むくりと立ち上がって再び無表情(特に犯人)で戦闘開始!のサマは、ちょいとマトリックスを思い出した、かな。

 しかも警護そっちのけで、どこまでも犯人追っかけるし。コラコラ

 ん?でも尾形が怪しいってのがあって、どうしても捕まえたかったのかな?

 あーしかし全速力で走ってるだけでもう、サマになってるのよねぇ岡田氏。ステキっす。

 

 そして香川氏大活躍ですな。

 でももう弥太郎(@大河)にしか見えない。

 今にも龍馬@福山雅治が 「弥太郎、何しゆうがか」 と出てきそう。

 って、そうじゃなくて。

 薄っぺらで胡散臭くて権力大好きな政治家を、見事に演じてらっしゃいましたね。

 あ、あの秘書@堀部のホモホモしさは、一体なんなんだ。

 尾形の身体検査の時、いつ「脱げ」と言うか、ハラハラしましたよ。

 

 そして後半の見せ場のアクションシーン。

 ていうか、そんな要人警護、あり?歩いて届けるかー?たった4人で!!応援の要請は、尾形以外でもイイだろー。応援を呼べ、応援を!車を使え、車を!!

 というツッコミは、心の奥にしまって。

 山本~、やっと見せ場キタねー、オメデトウ。

 そうだよね、キミはそういう重量級の技だろうと思っていたよ。

 でもその後、アッサリやられたけど。

 笹本っちゃん、串刺しでしたな。

 あれはマルタイじゃなくて、井上を庇っての事だったのねぇ。

 あんなぶっとい矢が刺さって(まるで矢鴨)るのに、そんな動けるかい。フツーもっと真っ青だと思うけど…

 

 そしてラスト、あんな遠くの狙撃者をよく見つける。さすが井上。

 撃たれるわけないけど、やっぱりちょっとドキドキしちゃった。さすがの演出。

 

 で、後半へ続く的な、ね。

 テレビと同じ比重で、予告編組み込まれてるし。

 ま、そこは告知済みだからね。イイよね。後編ありきだもんね。

 

 尾形の 「残念だよ」 の真意って、なんなんだろ。

 このまま後編で、更に確執深まっちゃうのかしら。

 後編、早く見たい!!っていうか、前編も1回見たい!! 

 

 

 

 

SP エスピー 警視庁警備部警護課第四係 DVD-BOX
クリエーター情報なし
エイベックス・マーケティング

 


SPEC己

2010-11-22 12:03:16 | テレビ

 あー眠い眠い眠い!

 風邪の後遺症(?)で眠すぎる!!

 時間をとめるSPECがあったら、時間とめてちょっと寝るよ。

 

 以下、ネタバレあり!!

 

 

 

 

 まさかヤスケン、あんな重要な役だったとは。

 ちょと怪しい匂いがするとは思ってましたが、それはケンちゃんだからかと思ってました。

 まさか病を処方する医師がケンちゃんだなんて。。。

 自分で処方しといて、治せなかったパターンはないのかしら。

 だって処方するのはSPECだとしても、治すのはれっきとした医者として行う手術なわけでしょ。

 しかも外科手術の失敗なんて、名前に傷がつくんじゃないかしらん。

 ただのマッド医者にしては、ちょっとリスキーな気が。

 何か理由があるのかしらん。

 

 しかし、世の中SPEC持ってる人間だらけになってきましたな。

 そして瀬文はどんどん子供っぽくなるな。ぷぷ


風邪

2010-11-22 09:43:39 | 日記

 なるほど、どうも病んだ夢を見たと思ったら、ホントに体調悪かったのだね。

 水曜から喉が痛かったんだけど、その日は大好きな上司とのお食事会で、ウキウキで飲み食いしたんだけど。

 木曜の午後から体調悪化。

 筋肉と関節の痛み、寒気、涙目と、確実に熱があるであろう中、生ける屍のように机に座っておりました。

 したらリーダーに 「とっとと帰れ」 と言われ、お言葉に甘えて30分だけ早退。

 どうせなら、もっと早く帰ればよかった。

 

 帰って熱測ったら案の定というか、予想よりは低い7.7度。

 ち、耐えてるうちに下がっちまったのか。(←高熱好き)

 

 食欲はあるので大丈夫だろうと病院には行かず、金曜も休んで寝倒す。

 したらまぁ、日曜には熱は下がりましたよ。

 

 ふん、大したことなかったな。

 

 と今日出社したら、体はダルいし咳は出るし。

 うーむ、暖かい家でぬぼーっとしてる分には大丈夫でも、動いたり人と話したりすると、こんなにも咳が出るか。ゴボゴボ

 未だに自分の体調を完全に見極められないワタシって・・・・ヤレヤレ


木洩れ日に泳ぐ魚 <恩田 陸>

2010-11-19 11:27:06 | 

 文庫化ですなー。

 あんまり表紙カワイくないけど。(おいおい)

 ハードカバーで読んだ時はあんまピンとこなかったけど、怒涛の恩田陸再読月間だし、今ならハマりそう、と思って購入。

 前回よりはハマりましたよ、その空気感に。

 

 以下、ネタバレありかも 

 

 

 引越前夜、荷物のすっかり片付いた部屋で、明日には別れ別れになる男女が……相変わらず飲みながら喋る喋る。

 今回は食べる方は割と質素だったわね。

 お惣菜だもんね。

 ま、引越前夜だからね。

 恩田作品は限定された時間と空間での、少人数の会話っていう話が多いけど。

 今回は2人だけの、数時間の話。

 それでいて、事態は二転三転ですよ。むふっ

 

 兄妹の禁断の愛の辺りは、まるで昼メロのようでしたな。

 前回はさほど気にしてなかったけど、今回は 「うわ~、これってもろメロドラマやんけ」  と思ったですよ。

 ところが、それほどまでに苦しんだのに、実は兄妹じゃなかったのよねー。

 このあたりもメロドラマ。

 で、障害がないと分かると、冷めてしまう愛。

 人って、愛って、そんなもんかも。

 そう思うと、人間っていうイキモノは元来、マゾヒスティックに作られているものなのかちらん。

 

 で、結局父ちゃんは何故死んだのか。

 なんででしょ。

 真相は分からず仕舞いです。

 またミステリファンから、ブーイングが出そうです。

 でも恩田作品は、コレでいいのだ。

 謎解きなんて求めてないの。

 

 しかし、いつもより限られた時間、人数なのに、ちょっと濃さが物足りなかった感じ。

 濃密感でいくと、『夏の名残~』 とか 『木曜組曲』 の方が断然上だもんなぁ。

 やはり、お惣菜ではいけないのか…(そこかよ) 

 

 

木洩れ日に泳ぐ魚 (文春文庫)
恩田 陸
文藝春秋

 


夢の話

2010-11-16 09:22:28 | 日記

 夢を見た。

 

 その夢の中で私の存在は、一個の扉に過ぎない。

 どこか重要な場所に通じる扉。

 何人もの人が、私をこじ開けようとする。

 その度に肉が開かれ、赤くツヤツヤとした内臓が露出される。

 でもそこは扉ではない。

 痛みはない。

 でも何となく哀しい。

 私はただの扉に過ぎないけど、どうせなら気に入った人のために、自分の意志で扉を開けたい。

 夢の中、私は時間を遡って想う人の前に現れ、自分の意志で私を開く。

 想う人は扉の向こうの世界へ行ってしまう。

 扉を開かれた私の命は、もう少しも残されていない。

 けれど、ぐったり横になったまま思う。

 アノヒトのために扉を開く事ができたのだから、このまま死ぬのも悪くない、と。

 

 

 ナンダコノユメ。

 フルカラー、BGM付きでした。

 病んでいるのか、私よ・・・やれやれ


夏の名残の薔薇<恩田 陸>

2010-11-15 10:40:01 | 

 『夜のピクニック』 で火が点いて、怒涛の恩田陸再読月間に突入!!(もしかしたら)

 てなわけで、この本です。

 前に読んだ時は、ムダに豪華な話だけど、よく分からんな~という感じでしたが。

 今回はその濃厚な空気感も含めて、非常に楽しめました。

 

 豪奢な山奥のホテル、集まる金持ち(美男美女)。

 いや~、贅沢。お耽美。むふふ

 タイトルの 『バラ』 が漢字なのは、必然ですな。

 

 以下、ネタバレあり!!

 

 

 

 

 

 語り手を変えて、異なる結末を引き継いで語られる物語。

 本当は何も起きなかった?本当に?

 もしかしたら、最終章で集まった全員が既に死んでいて、彼らだけがその事に気付いてないって可能性もあるのか?

 

 語られる内容は、その人だけにとっての現実(あるいは妄想)で、真実ではないみたいだけれど。

 あぁ、その中で唯一の共通項が 『去年マリエンバードで』 の引用部分なのか。

 それが軸というか、核なのねん。ほほぅ

 

 ラスト、聡明なはずの桜子が、ああも容易く辰巳の思い通りになるとは…ね。

 聡明に見えるけど、カラッポ(周りに求められる通りのものを与えてしまう)だったから?

 いやしかし今回の主題からすると、あのラストも辰巳の妄想かもしれないよな。

 

 現実と妄想、記憶の曖昧さ、記憶の改竄、何が現実で何がそうでないのかが分からない。

 それがこの話の、味わうべきテーマだと、アタイは勝手に思ったです。