塞翁が馬・・・No.1007

『人間万事塞翁（さいおう）が馬』という
ことわざがあります。一見、不運に思えた
事が幸運につながったり、その逆だったり
するので安易に喜んだり悲しんだりしない
方が良いというたとえです。自分の人生を
振り返っても思い当たる事が実に多いです。
先日、ＴＶ番組で戦国武将・宇喜多秀家の
人生が取り上げられていました。彼は岡山
の大大名家に生まれましたが１０歳の時に
不幸にも、父親が亡くなり藩主になります。
ところが幸運にも天下人・豊臣秀吉に可愛
がられ養女と結婚し、若くして政権の重職
につきます。しかし、秀吉の死後３１歳の
時に関ヶ原の戦いで徳川家康に敗れて罪人
になり、妻とも生き別れて息子２人と共に
八丈島に流されました。当時『鳥も通わぬ』
と言われた島で終身刑になったのですから
人生最大の不運です。しかし秀家は気持ちを
切り替え、農業と釣りで自給自足し、村人に
慕われ８５歳で亡くなるまで、穏やかに暮ら
されたそうです。秀家は関ヶ原の戦いに負け
ましたが戦った武将の中で最も長生きした事
になります。八丈島では今も、秀家のお墓に
花が絶えないそうです。まさに塞翁が馬です。

72時間・・・No.1006

好きなテレビ番組にNHKドキュメント
72時間があります。ファミレス、空港、
居酒屋など毎回ひとつの現場にカメラを
据え、そこで起きる様々な人間模様を
72時間にわたって定点観測するという
異色のドキュメンタリー番組です。先日、
放送10年の記念として全321本の中から
視聴者が選ぶベストテンの放映があり
ました。私の心に残っていた番組が１位
と２位に選ばれたのは驚きでした。
１位は『秋田、真冬の自販機の前で』
真冬の秋田の街角に置かれたレトロな自販機
の前で出来たてのうどんやそばを幸せそうに
すする人たちの姿です。一見何でもない光景
ですが妙に心に残りました。ありふれた日常
の中に日々の幸せを感じられたからでしょう。
２位は『大病院の小さなコンビニ』
千葉鴨川にある大病院の中の小さなコンビニ
を訪れる入院患者や医師やスタッフなど病院
に関わる人々の姿。夜勤明けで疲れを癒す為、
栄養ドリンクを飲む若き女医の姿に頭が下がり
ました。シナリオのないドキュメントだから
こそ、色々な事に気づかされた番組でした。

華麗なる変身・・・No.1005

今年は酷暑のせいか、なかなかセミの声を
聞かないと思っていたら、例年並みの声が
戻ってきました。先日、早朝散歩している
と道端をゴソゴソ歩くセミの幼虫を見かけ
ました。セミの抜け殻はよく見ますが幼虫
を見ることは滅多にありません。羽化する
ために地上に出たのだと思い、家に持帰り
観葉樹に離してやるとゴソゴソと樹に登り
しばらくして羽化が始まりました。セミの
羽化を見るのは初めてでした。背中が割れ
て成虫が出てきたのです。

こげ茶色の殻を破って色鮮やかな緑色の体
が現れた時は感動ものでした。一体、幼虫
の体の中でどういう科学変化が起きるのか
不思議です。しばらくして、全身が出ると
羽が伸び立派なセミに華麗に変身しました。
一般的にセミは夜に羽化するそうです。昼
は天敵が多いため、危険だからでしょう。
今回のセミは誤って朝に土の中から這い出
したのでしょう。羽化したセミは無事に飛
びたちました。生命の神秘に感動しました。

省エネ・目玉焼き・・・No.1004

今年は例年になく暑い毎日が続いています。
異例ともいえるほど早々と梅雨が明けたか
と思うと６月下旬には酷暑が訪れました。
その後、戻り梅雨のような不順な日が続いた
かと思うと７月下旬から、再び酷暑に見舞わ
れています。東京の猛暑日数は過去最多記録
を破ることは間違いなさそうです。猛暑日と
は最高気温が35℃を超える日のことですが、
この気温測定は百葉箱内の温度の為、実際の
気温はこれよりもはるかに高いのです。私の
住む佐倉市でも実際に表面温度計で測ると、
地面温度は50〜60℃を越えています。先日、
わが家のベランダの温度を測ると、何と72℃
もありました。この温度だと目玉焼きが出来
るのではないかと思い、試してみました。😊
すると写真のような見事な目玉焼きが出来た
のです。表面温度計は72℃を示しています。

まさに究極の省エネ料理です。陽の当たる所は
危険な暑さになっています。くれぐれもご注意
下さい。