あこう通信

日々の気づきや出来事について
日本道での活動

すごい人・・・・No.47

2009-07-29 08:10:05 | Weblog
 先日、雑誌の記事を読んでいて、『すごい人』の話がありました。
比叡山の住職で天台宗大阿闍梨(あじゃり)酒井師という方。
むかし、NHKでこの方が荒行の『千日回峰行』をされている
様子がドキュメンタリーで放映された記憶があります。

 『千日回峰行』とは比叡山の山中や京都市内を7年がかりで
1000日間、のべ4万km歩き、終盤は不動堂に9日間こもり、
不眠、不臥、断食、断水でお経を唱える。まさに、命をかけた
修行のことです。『大阿闍梨』とは、こうした荒行を成し遂げた
方に贈られる尊称だそうです。
有史以来、この荒行を成し遂げた方は49人。
そして、2度、行われた方はたったの3人だそうです。

 現在83才の酒井師はこの修行を54才と60才の時に行われました。
写真でお顔を拝見すると、実に穏やかな『いい顔』をされています。
こういうすごい修行の上で『悟り』を開かれた方の言葉は実に重く、
大変、参考になります。

 インタビューの中でおっしゃられた言葉で心に残るものを
2つご紹介しましょう。

『何かにぶつかっても、結局なるようにしかならないでしょう。
 じたばたしたってしょうがないんだから、これ。
そんなんだったら腰をすえちゃって、ゆっくりゆっくりやればいい。
(中略)人間はね、コツコツ歩いてきただけで、スピードは遅いけど
進歩してきた。』

『(前略)わかる人は3日でわかるし、わからない人は死ぬまでわからない。
 それも自分の心がけ1つだよね。(心がけについて)これは言葉にはないわな。
 もう実践するしかない。文字でわかったとしても、実践がない文字だったら
 何にもならないんだよ。みんないろいろな本を読んで、
 勉強しすぎちゃっているから、満タンになってスキマがないわけ。
 体験して消化していかなきゃならないんですよ。』

 まさに、『小さなことをコツコツ愚直にやり続けることの大切さ』を
 この2つの言葉は言い表しているなあ・・と感心しました。
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五十六にして立つ・・ No.46

2009-07-24 17:53:20 | Weblog
『論語』の中に
  吾、十ゆう五にして学に志す。
  三十にして立つ。四十にして惑わず。
  五十にして天命を知る。・・・
という有名な言葉があります。
三十にして立った孔子の足元にも及びませんが
実は昨日から、立って仕事をしています。(苦笑)

 1年ほど前になるでしょうか。
キャノン電子社長の酒巻氏の著書
『椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!』
という本を読み、世の中にはすごい社長がいるものだ
と感心した記憶があります。
酒巻社長は会社を改革するために実にいろいろなことを
されています。その1つに全ての会議室から椅子を撤去した
と書かれています。会議室だけではなく、社長室にも無ければ
一部の部署を除けば、間接部門にも生産部門にも椅子がなく、
ほとんどの社員が立ったままだそうです。

 なぜ、椅子を無くそうと思ったのか?
これには米国のある大学がNASAと一緒に行なった実験が
あるそうです。『人は座っているときと立っているときでは
どちらがアイデアが出やすいか?』
結果はアイデアそのものは座っても、立っても変わらないが
アイデアを思いつくスピードは立っているほうが30%も
速かったそうです。
 この本には立つことのメリットがいろいろ書かれています。
*会議時間の短縮(当社でもいくつかの会議は立ち会議です。)
*問題解決のスピードアップ
*椅子代が激減
*スペースの節約
*社員が健康になる。  などなど
 社員が健康になるというのは『腰痛が治る』『血圧が下がる』
という効果が実際にあったそうです。

 この本を読んで以来、立つことは良いことだと
頭でわかっていても実行できませんでした。
何かポンと後ろから押すきっかけが無かったのです。
そのきっかけが7月の初旬の現地見学会でありました。
 机の下に木のブロックを置き、机をかさ上げし立って
仕事をされる61才のK社長の姿。
これで決心がつきました。
すぐにそのブロックの入手先に連絡し、発注。
7月22日に品物が届き。23日には机のかさ上げ終了。
まだ2日目なので効果のほどは分かりません。

 ただ1つ言えることは足は確かに疲れるということです。(笑)
しかし、立って仕事をすると腰は疲れません。
そして、頭がさえるような気がします。
何となく、頭がスッキリしているのです。

 いずれにしても効果のほどは、後日報告します。
とにかく、ひとまず『五十六にして立つ』です。(笑)



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笑うかどには・・・No.45

2009-07-19 10:38:20 | Weblog
 笑いは健康のもとと言いますね。
昔から『笑うかどには福来る』ということわざもあります。
だれもが、暗い顔をして毎日過ごすよりも、
明るい笑顔でニコニコワクワク人生を送りたいですね。
 しかし、毎日、そうそう楽しい事はありません。
どちらかといえば、つらい事、苦しい事が多いですね。
特に今のようにストレスの多い世の中、意識しないと
笑顔が消えて、心の病にかかります。

 さて、面白いから笑うのか、笑うから面白いのか?
どちらだと思います? 
この事についてある実験がされたそうです。
ペンをくわえてマンガを読むという実験です。
ペンを縦にくわえる場合と横にくわえる場合の二通りです。
この実験で驚くべき結果が出たそうです。
ペンを横にくわえたほうが、マンガが面白くなるとのことです。
なぜなら横にくわえると口の形が笑った形になるからとの理由。
強制的に笑顔を作らされてマンガを読むと脳が笑っていると
勘違いするそうです。身体が先で、あとから感情がついてくる。
 楽しいことが無くても、無理やり笑顔を作ると、楽しくなってくる。
これはニコニコワクワク人生を送る大きなヒントですね。

 私は家でテレビを見る場合、二通りです。ニュースや
ドキュメンタリーのように極めて現実的な番組と
徹底的にばかげたお笑い番組です。
 
 大阪生まれ、大阪育ちですので、子供のころは吉本新喜劇や
松竹新喜劇のテレビ番組を見ては笑いころげていました。
 社会人になってからは『ゲバゲバ90分』とか
『俺たちひょうきん族』など結構見ていました。年がばれますね。(笑)
今でも、ほとんど欠かさず見ているのは日曜夕方の『笑点』の大ぎりです。
『笑点の大ぎり』をニコニコしながら見る。
そうすると本当に笑いが込み上げます。

 駄洒落も大好きです。会社ではあまり言いませんが。(笑)
先日、保険会社の(元?)お嬢さんから販促用の扇子をいただきました。
その時、間違えて『ウチワです。』と渡されたので、
『私はセンスが無いのでいただきます。』と受け取ると大笑いされました。
普段でも結構、駄洒落を考えていますが、
家で言うと娘から『親父ギャグ~』と
冷ややかな目で見られます。家内には軽~く、いなされますが(笑)

 最後に、私が今まで聞いた中での最高の駄洒落を紹介しましょう。
急いでいる人が『ゆがんだ松の木』と言いました。
この意味わかりますか?
これがわかる人は相当、ウチワ、いやセンスのある人です。

 答え。 ゆがんだ松の木は家の柱にすることが出来ませんね。
つまり『柱にゃならぬ』→『はしらにゃならぬ』→『走らにゃならぬ』
おあとが、よろしいようで・・・・・
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今週の行事・・・No.44

2009-07-16 07:52:45 | Weblog
 今週は社内でいろいろな行事が目白押しです。
ISO-9000の維持審査および2008年版へのグレードアップ審査、
VOC処理装置の導入、環境整備点検、決算の会計監査、
社長面談、部長懇親会等々。
これだけ密度の濃い1週間は珍しいです。

 ISOの審査は年1回の外部審査官によるものですが、
今回は2000年度版から2008年度版へのグレードアップという
おまけつきです。皆さんのおかげで不適合無しの結果でした。
2002年に認証取得し、毎年審査を受けていますが、不適合を
指摘されたことはほとんどありません。
今回は審査官から手帳型の経営計画書は宝物ですねと
おほめの言葉をいただき、大変うれしく思いました。

 VOC処理装置もメイン装置が導入、梅雨空の天気を
心配したのですが、担当の皆さんのおかげで
無事に設置できました。ありがとうございます。
秋にこれが稼動し始めると環境対策は万全です。

 環境整備点検では2010内定者の女性が体験参加しました。
新鮮な目で点検同行し、暑さにもめげずにがんばって
いただきました。
学生さんの眼も結構厳しいと感じる次第です。(笑)

そして、昨日から社長個人面談が開始。
これは年2回のイベントです。
1人10分ですが、1人1人に集中しますのであっというまに
時間が過ぎます。延べで800分を超える為、
来週まで続きますが精神的にタフな
イベントの1つです。

梅雨もあけ、本格的な猛暑の夏です。
夏ばてしないように、がんばりましょう。
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色・・・No.43

2009-07-12 10:39:14 | Weblog
 当社は印刷業ですので、色に関するプロです。
しかし、分かっているようで案外分かっていない
のが色です。
先日もある雑誌を見ていて、そうだったのかと
思われる内容がありましたので、ご紹介しましょう。

 色が人に及ぼす影響についてです。オリンピックなどの
スポーツ競技で1:1で競う場合、よく赤コーナー、
青コーナーに分かれているものがありますね。
 どちらの色が強いのかある学者先生が統計的に
調べたそうです。もちろん、実力差もありますが、
勝率は赤が55%だったようです。
さらに、同じ実力レベル同士になると赤が60%、
青が40%とかなり大きい差が認められたそうです。

 一方、IQテストでその表紙の色を変えて成績を調べると、
全ての色の中で赤が一番点数が低かったそうです。
赤は実力が発揮できない色のようです。

 では、なぜスポーツで赤が強く、IQテストでは赤が低いのか
という理由ですが。青の人は相手が赤色のグローブやゼッケンを
見て戦うためにモチベーションが下がり結果として
青の勝率が下がるのではないかという見解だそうです。

 この資料は東大の先生が発表されている各種データをまとめた
ものですから、信用できると思います。
個人的には赤は情熱、青は冷静という印象でしたので、
意外な内容でした。

 とは言うものの経営者の立場からすると、一番良くない色は
なんといっても赤ですよね。特に決算期には絶対見たくない。
しかし、現在、多くの企業がこの色に苦しんでいます。

 私は苗字に赤が入っていますが、こればかりはしかたがありませんよね。
赤穂を黒穂に変えるわけにもいきませんので(苦笑)。
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計算・・・No.42

2009-07-09 18:27:13 | Weblog
 突然ですが、計算問題です。答えは何でしょうか?
  100-1=  
    1+1=   
    2-1=   
    2+1=
 このように質問すると『馬鹿にしないで!!
上から99、2、1、3に決まっているでしょ』
としかられそうですね(笑)。算数では答えは1つです。

 ところが経営になると違ってくるのですね。
いくつかの本を読んでなるほどと思う答えが
書かれていたので紹介しましょう。
物の考え方ですので、答えはたくさんあります。

以下は回答例です。
 100-1=0  
   1+1=0  
   2-1=3  
   2+1=1
どうして、そうなるの?と言われるかもしれません。
解説しましょう。

 100-1=0
仕事において、99まで完璧であっても、最後の1を
ミスすると結果はゼロになります。
あるいは100人の会社で99人まで良い対応を
しながら、たった一人の不届き者がいて、
会社の信用はゼロになります。

 1+1=0 
 ある職場に2人の人が配属されて、その2人の考え方が
正反対でことごとく相手の言うことに反発しあう場合、
2人いても結果はゼロになります。
これをベクトルが合わないといいます。

 2-1=3
 何かを捨てる決断をした場合、捨てたものの穴埋めをしようと
人は懸命に考え、その結果、新しいものを生み出し3になる。
つまり捨てることでプラスになる。

 2+1=1
 今、やっていることにさらに新しいことを加える場合に
両者に調整がいり、よけいなことにエネルギーを使い、
結果として2にもならずに1しか残らない。

世の中は算数ほど単純明快ではないということです。
ですから経営というのは複雑ですし、面白い。(笑)
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天使と悪魔・・・No.41

2009-07-04 09:39:15 | Weblog
 最近、『天使と悪魔』(ダン・ブラウン作)という小説を読みました。
映画化されて話題になっていますが、小説としてはダ・ヴィンチ・コード
よりも前に発表されたもののようです。映画とは逆ですね。

 この作品は歴史的な宗教と科学の対立をベースにしたミステリーです。
反物質というSF的な武器をめぐって、ローマの町を舞台にガリレオ時代からの
秘密結社とローマ教皇の関係者と主人公が凶悪な事件に巻き込まれていく。
文才なく、うまく説明できませんが、なかなか面白いのでお読み下さい。(笑)

さて、この小説を読んでいて、ふと思いました。
世の中には対になるものが多いと。天使と悪魔、反物質と正物質、
プラスとマイナス、オスとメス、凹と凸など、いくらでも上げられます。
右と左もそうですね。

 特に右と左については興味があります。というのは学生時代に3年間程、
化学物質の右と左ばかり研究していたものですから。
テーマは有機立体化学の中の不斉(ふせい)合成化学です。
不斉合成といえば、ノーベル化学賞を受賞された野依先生が研究された
分野です。少し難しそうに聞こえ、かっこ良いですね。
今の仕事には全く役に立ちませんが(笑)。

 少しご紹介しますと、化学物質の中には物理的な性質は全く同じでも、
化学的には全く異なるものがあります。このような物質の多くは
立体的には鏡に映した位置関係にあります。右手と左手のようなものです。
 アミノ酸などには多くの不斉化合物があります。
例えば、調味料の『味の素』といえばグルタミン酸ですが、
実は2種類あり、一方はうまみ成分ですが、もう一方は全く無味です。
学生時代にはこのような不斉化合物を合成しては右と左に分けていました。
不斉といっても不正ではありませんよ、念のため(笑)

 鏡といえば、なぜ、物を鏡に映すと左右が反対になり、
上下が反対にならないのか考えたことがおありでしょうか?
この忙しい世の中で、そんなこと考えるヒマなどない!と
おっしゃらないで下さい(笑)。
しかし、考えてみれば不思議ですよね?昔の漫才ネタでは
ありませんが考えると夜も寝られなくなりませんか?

 実は鏡に映すと左右だけが反対になっているのではなく、
前後が反対になっているのです。前後ですから
上下は関係ありませんよね。

 『天使と悪魔』の紹介から、わけの分からない話になって
しまいましたが、自然界に多くの対があるというのは、
きっと、対を作る事で神様がうまくバランスを取っているのでしょうね。
 人もあまり偏りすぎるとよくありません。バランスが狂います。
やはり自然流でバランス感覚を持つことが大切なのかもしれません。

 ブログも硬軟とりまぜてバランスをとりたいと思いますので、
今後ともよろしくお願いします。(笑)
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当たり前・・・No.40

2009-07-02 18:06:20 | Weblog
 このところ『当たり前』という言葉について
いろいろ考えるようになりました。
世の中が豊かになり、少しお金を出せば、いくらでも
便利な物やおいしい物が買える世の中です。
昔は手に入れることが大変だったものが『当たり前』に
手に入ります。『当たり前』と思うことで
大切なものを大切だと感じない
つまり空気のような存在にしているのではないか?
と思われます。

今の世の中が平和であることも『当たり前』。
夜中でも買い物が出来ることも『当たり前』。
いつでも、どこでも電話が出来るのも『当たり前』。
『当たり前』が横行すると『感謝の気持ち』がうすれます。
そして、相手に対する『思いやり』や『気遣い』が失われます。
つまり『心がどんどん貧しく』なってきます。
いくら物質的に豊かでも、満足できずに不平不満があふれます。
物欲には限りはありませんから。

心が貧しい家庭では『感謝の気持ち』がうすれています。
父親や夫が一生懸命働いて給与を稼いでも『当たり前』。
母親や妻が家事を一生懸命やっても『当たり前』。
給料日や賞与日にどれほど多くの家庭で
『お疲れ様でした。ありがとうございました。』という
感謝の言葉が交わされているのか大変、気になります。

 お互いに小さな事に感謝しあう。このことを普段から
習慣づけなければ、『当たり前』の世界にどっぷりと漬かり、
どんどん心が貧しくなるのではないでしょうか。
『感謝』に対する感性を高めるには、『感謝の気持ち』を
『形』にすることが大切だと思います。
当社ではサンクスカードで『形』にする仕組みを取り入れています。

 もう一度、自分を見つめ、自分の職場を見つめ、
自分の家庭を見つめてみる。そして、はたして『心豊か』なのか?
自分自身に問いかけてみることが大切だなぁと思います。
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