平城宮跡 ~“ススキヶ原”に晩秋の気配
いつの頃からだろうか、平城京跡が、晩秋ともなると一面の“ススキヶ原”の様相を呈してきたのは。
今や、ススキの名所といっても過言ではない。
空も青く澄んで、たなびく雲に秋たけなわを知る。
やがて、黄昏時になれば、早や晩秋の気配さえ、漂うようである。
衛士隊が閉門のため、朱雀門に向かう。
かつて、朱雀門を起点に75mもの幅をもつ朱雀大路がまっすぐ南に向かってのびていたという。
朱雀門の前では外国使節の送迎を行ったり、時には大勢の人が集まって歌垣なども行われていた。
朱雀門の左右には高さ6mの築地がめぐり、130haの広さの宮城を取り囲んでいた。
朱雀門は衛士たちによって守られており、朝夕の開閉を執り行っていた。
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