ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

フタラーヤ・レーチカ市場にて ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑯

2019-09-30 | ロシア紀行

フタラーヤ・レーチカ市場にて ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑯

 ウラジオストク駅から、2駅、近郊のフタラーヤ・レーチカという駅に降り立つ。

 ここまでくれば、観光客もいないだろう。

 

 小さな町だが、地元民ご用達の市場があるという。 

 レートで、1ルーブル≒1.82円。

 皆さんも買い物するつもりで、ちょっと、市場を覗いてみませんか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 健康食品?を売っているお店。

 今回の旅で自分に買った土産の中で、一番良かったのは、ここの「菩提樹の蜂蜜」だった。

 

 「幻のきのこ」、「森のダイヤモンド」と呼ばれる、サルノコシカケ科の「チャーガ」。

 主に白樺の木に寄生し、10~15年かけて成長する。

 免疫力を高め、癌にも効くという。

 

 こいつは、たぶん、ミツバチか。

 上記、二つは話のタネに買えば、よかった。

 

 1リットルのペットボトルが小さくみえる。

 おばちゃんが入れているのは、黒ビールの量り売り。

 これが、実にうまい。最高だった。

 

   

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シベリア鉄道・始発駅 ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑮

2019-09-29 | ロシア紀行

シベリア鉄道・始発駅 ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑮

 ウラジオストク駅と言えば、モスクワまで、9288kmにも及ぶシベリア鉄道の始発駅。

 (モスクワを起点とすると終着駅になる。)

 ここからモスクワまで、6泊7日の「ロシア号」乗車は昔からの夢だったが、現実には相当な体力と退屈さを伴う旅のようだ。

 他にも、ハバロフスクやノヴォシビルスク行きの長距離列車も出ている。

 駅のホームは主に4つあって、シベリア鉄道の他、近郊列車のエレクトリーチカや空港行きの列車もここに発着する。

 今回はウラジオストクから、2駅だけ乗車して、その雰囲気をちょっぴり味わおうという企画。

 まあ、しかし、せめて、イルクーツクまでは行きたかったというのが本音。

 ウラジオストク駅の駅舎は、ネオ・ロシア様式と呼ばれる17Cの建築様式を踏襲した建物で1853年開業という。

 往年の蒸気機関車が展示されていた。

 

 駅舎に入るには、金属探知機ゲートや荷物のX線検査を通らなければいけない。

 テロ対策が徹底されている。

 待合室には、壮大な天井画とシャンデリアがあった。

  天井画にはウラジオストクとモスクワの観光名所が描かれているのだそう。

 改札口はなく、乗車する列車が入線したら、其々のホームに向かう。

 ところが、10:01発の列車に乗るのに、ホーム案内表示が直前まで、「?」のまま。

 案内放送もないまま、駅中を右往左往して、走り回った。 

 

 冷や汗をかきながら、漸く、乗車。

 広軌の車両で、座席は3人席が二つ並ぶ、木製のベンチシートである。

 途中で、おばちゃんが検札に来た。珍しい光景。

 ちなみに、切符はレシートである。

  

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黒猫のいるホテル ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑭

2019-09-28 | ロシア紀行

黒猫のいるホテル ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑭

  「あたしの名前はブスチャ。

  シビルスコエ・ポドヴォリエ・ホテルの看板猫よ。

  まあ、この街では、一番、有名な猫って、とこね。

  嘘じゃないわ。

  なんなら、“ウラジオストク ブスチャ” て、ググってみなさいよ。

  “ブスチャ”の意味?

  人間の言葉はよくわからないけど、これだけの美貌だもの。

  “ブス”ではない筈よ。

   あたしは、正真正銘の“看板猫”!

  ほら、ご覧なさい。」

「 あたしは看板猫だけど、やってくる旅人には、けっして、媚びないわ。

  ただ、彼等をじっと、観察するのが趣味ってとこね。

 近頃はロシア人だけじゃなく、外国からも、たくさん、やってくる。

 いつも、騒がしいあの人たちばかりじゃなく、日本からもやってくる人が増えたようね。

 先日も変な日本人が来た。

 いきなり、やってきて、挨拶もそこそこに、あたしを撮りだすのよ。

 あたしのモデル料は高いんだから。

 宿泊料に上乗せするわよ。」

 「安眠妨害もいいとこよ。

 あんまり、迷惑だから、ちょっと、威嚇してみたの。」

 「 ところが、あいつときたら、ひるむばかりか、“おうおう、一丁前に” とか言って、ますます、ずうずうしく、撮りだす始末よ。

 それも、毎晩のように、やってきてはよ!」

「 ついには、あたしをダシにフロント嬢にまで、ちょっかいだすのよ。

 ほんとにスミにおけないわ。あいつ。」

「 あたしは、あいつを無視することに決めたわ。

  寝たふりよ。

  ほんとに熟睡してることもあるけど。」

 「 "オラオラって”、尻尾で、挑発されたって、無視よ。無視。」

 「 でもね。無視を決め込んでいた、あたしなのに、本能には逆らえなかった。

  カメラの下げ紐がブラブラしてるのが、無視できなかったの。

  そう、″猫じゃらし” に見えてしまったのよ。

     思わず、飛びついてしまったわ。」

 「まあ、仕方ない。

 悔しいけど、本能だから。

 そうこうしているうちに、あいつ、お別れの挨拶にきた。」

「 旅人だから、いつか、帰ってしまうのは当たり前。

 ホテルの看板猫だから、そんなことは日常茶飯事のこと。

 そう思うんだけど、今回だけは淋しい。

 やなヤツだと思っていたのに、どうしてなのかしら?」

 

  

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シビルスコエ・ポドヴォリエ・ホテル ~ウラジオストク紀行 ⑬

2019-09-27 | ロシア紀行

シビルスコエ・ポドヴォリエ・ホテル ~ウラジオストク紀行 ⑬

 

 滞在中の拠点である、この長ったらしい名のホテルはウラジオストクの中心地にあり、アクセスも便利だった。

 中央広場から、ポクロフスキー教会に続くオケアン大通りの坂道の途中、古いビルの中を繰りぬいたようなトンネルの向こうに3棟の建物に囲まれるようなホテルの中庭が現れる。

 突然、ヨーロッパの古い町並の路地裏に迷い込んだような雰囲気である。 

  豪華ホテルというわけではないが、ゆったりとしたスウイーツの部屋は寛げた。

 私は一人、ロフト仕様の屋根裏部屋へ落ち着く。

 同室のお二人と中庭探訪。

 インテリアもお洒落。テラス付きの部屋が多い。

 朝食は、いったん、オケアン大通りに出て、隣接する別棟のレストランへ。

 こちらも、相当、古そうな建物だ。

 朝食バイキングはロシアらしい料理が並んでいた。

  実は、このホテルには、我が物顔の主が棲んでいる。次回へ。

  

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「ライライライ」でロシア酒場の夜は更けて ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑫

2019-09-26 | ロシア紀行

「ライライライ」でロシア酒場の夜は更けて ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑫

 スヴェトランスカヤ通りに面するロシア料理店の老舗「ポルト・フランコ」の前で、イケメンの好青年が合流した。

 ジーマさんの弟でサンクトぺテルブルクの大学生、マキシム君だ。

 さあ、楽しいディナー・タイム!

 港町風情がテーマの店だそうだが、なんで、魔法使い!?

 ロシア料理と聞いて、すぐ、思いつくのが「ボルシチ」!

 もともとは、ウクライナ料理だった「ボルシチ」の特徴は、ピーツによる鮮やかな真紅色。

 ピーツと玉ねぎ、ニンジン、キャベツなどの野菜に肉やハーブを加えて、煮込んだスープは深い味わいがある。

 

 サワークリームを混ぜると、更にマイルドな味わいを楽しむことができる。 

 ジャガイモのピロシキ。

 ニシンのオイルサーディンに黒パン、紫オニオンを載せた料理。

  あまり、料理の解説は得意ではないので、写真で想像してください。

 すべての料理が日本人の口には合うようだ。とても、おいしい。

 ロシアのビールも、いける。

 それにしても、君の飲みっぷりには、ロシア人もびっくりだ!

 奥のテーブルで、ロシアの女性が「ライライライ花の季節」を歌っていた。

 酔いも手伝って、思わず「ライライライ」と口ずさむ、ロシアの宵。

 

 

 魔法使い?のおばあさんが、ハイタッチで見送ってくれる。

 

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「ニコライⅡ世凱旋門」と「鷹の巣展望台」 ~ロシア・ウラジオストク紀行」紀行 ⑪

2019-09-24 | ロシア紀行

「ニコライⅡ世凱旋門」と「鷹の巣展望台」 ~ロシア・ウラジオストク紀行」紀行 ⑪

 (ウラジオストクのランドマークともいうべきルースキー島連絡橋を鷹の巣展望台から望む。)

 

 石とレンガ造りのおとぎの国のようなアーチ門は「ニコライⅡ世凱旋門」である。

 ニコライⅡ世はロシア革命によってソ連が誕生する前に栄えたロマノフ王朝、最後の皇帝。

 日本で、有名な「大津事件」に遭遇した、あの人物が1891年にウラジオストクへ凱旋した記念に建てられた門である。

 なかなか、メルヘンチックで印象的な建物である。

 

 

 

 さて、ここから、ウラジオストクのシンボル、「ルースキー島連絡橋」のビューポイント「鷹の巣展望台」を目指す。

 乗り合いバスを利用し、極東国立大学前で降りる。

 古い建物(大学?)を抜けて、ケーブル乗り場目指して、登っていく。

 

 ロシアに2つしかないという、古色蒼然とした、ケーブルカーに乗って、展望台へ。

 鷹の巣展望台に到着。

 眼下には「ルースキー島連絡橋」と金角湾の港やルースキー島が見える。

 橋の延長は3100m、主橋梁部は全長1886mの斜張橋で、 中央径間が1104mあり、その長さは現在、斜張橋の世界記録となっている。

 2012年、ロシア初のAPECが開催された際、会場のルースキー島へのアクセス改善のため、国家威信を賭けて完成させたというが、日本の技術協力も大きかったと聞く。

 

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C-56潜水艦博物館とアンドレア教会 ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑩

2019-09-22 | ロシア紀行

C-56潜水艦博物館とアンドレア教会 ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑩

 ソ連時代は重要な軍港として、外国人の立入が厳しく制限されていたウラジオストク。

 第二次世界大戦で実際にソ連海軍が使用していた潜水艦を引き揚げ、内部を博物館に改装した「C-56潜水艦博物館」が海岸沿いにある。

 (読み方注意:「C」はキリル文字のため、「S」に相当するため、「エス」と発音)

 内部は各時代の軍の歴史が解説されていたり、実際の潜水艦で使われた計器や魚雷、乗組員のベッドなどもそのままの状態で展示されている。

 

 

 

 ちっこい、水兵さん、現る。

 このハッチを越えないと内部に行けない。

 艦長!何が見えますか?

 潜水艦の周囲には数々のモニュメントがある。

 戦没者記念碑の「永遠の炎」と隣接するアンドレア教会。

 

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革命戦士広場(中央広場)~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑨

2019-09-21 | ロシア紀行

革命戦士広場(中央広場)~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑨

 ウラジオストクの中央広場周辺は、沿海州行政府庁舎などがある町の中枢地である。

 中央広場、正式名称「革命戦士広場」の真ん中には、1961年に建てられた極東の記念碑「偉大なるソビエトのために戦った戦士のモニュメント」がある。

 この記念碑は3つの銅像群から成り、中央のものでは高さ約30mもある堂々たるもの。

 ロシア革命の英雄であるということはわかるが、不思議なことに、この像の詳細は観光ガイドにも、ググってみても、記されていない。

(ロシア語を読めたら、レリーフに書かれていたのかもしれないが・・・。)

 既に過去の遺物になったということだろうか。

 USSRは遠くになりにけりである。

 

 

 広場には、巨大なロシア正教会がそびえるように建つ。

 改修中のようで、中には入れない。

 これほど、立派な建物なのに、この教会に関する情報がほとんどない。

 グーグルマップにも載っていない。

 やっぱり、不思議の国だ。

 

 

 

 宿泊したホテルが面する、オケアン大通り。大通りなのに、急な坂道。

 ソ連時代の太平洋艦隊の母港、現在も軍港としても、重要な位置を占めるウラジオストク。

 海軍兵士が闊歩する。

 街のストリート・ミュージシャン。

 投げ銭箱に、お金を入れる人がいると、愛犬が愛想を振りまく。

 見事なコンビネーション・プレイだ。 

  帝政ロシア時代19Cの建物、「国営グム百貨店」。

 メイン道路のスヴェトランスカヤ通りなのに、道路はデコボコ。

 これが、町中、いたるところにみられる不思議・・・?????

 

 

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ダンシング・ガール at  フォーキナー通り ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑧

2019-09-20 | ロシア紀行

ダンシング・ガール at  フォーキナー通り ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑧

 ウラジオストク No.1のお洒落なフォーキナー通り。

 ダンスを披露する若者もお洒落だ。

 もっとも、精一杯、自己表現を試しみるのは、どこの国の若者も同じ。

 キックボードやセグウェイなども、見かけた街角。

 

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ロシア風水餃子「ペリメニ」 at フォーキナー通り ~ロシア・ウラジオストク紀行⑦

2019-09-19 | ロシア紀行

ロシア風水餃子「ペリメニ」 at フォーキナー通り ~ロシア・ウラジオストク紀行⑦

 海岸に向かって、穏やかに下る坂道には、噴水が配されている。

 ウラジオストクNo.1のお洒落なフォーキナー通りの両サイドには、グルメ店がひしめく。

  ここで、ランチ食べたい!できたら、ペリメニ(ロシア風水餃子)を!というリクエストにお応えするべく店を探す。

 ロシア語はとんと、わからぬが、単語は 「ельмени」(水餃子)である。

 これだ!と発見して、お店に入る。

 ファーストフードっぽい店だったが、なんとなく、のんびりムードなので、空腹に耐えかねて、とにかく、注文することに。

 「ペリメニ」の10個1セットを注文する。

 薄く伸ばした小麦粉の生地に餡となる部分を包んだ料理で餃子に似ている。

 まず、鮭のペリメニとサラダに定番だというクランベリー・ジュースを注文する。

 ロシアは多民族国家であり、さまざまな文化が合流しているといわれるが、「ペリメニ」などは、アジアの文化を感じさせる料理である。

 下は豚のペリメニ。

 黒いのは、イカのペリメニ。

 モチモチとした食感と意外にあっさりとした餡が相まって、日本人の口に合う料理だと思う。

 おしゃれな街だが、落書きが目に付く。

 

 「MINI-STOP」と「ダイソー」をドッキングさせたような店。

 中国系のパクリ店だろう。

 

 

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海辺通りと聖イゴール教会 ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑥ 

2019-09-18 | ロシア紀行

海辺通りと聖イゴール教会 ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑥ 

 

 スポーツ湾に面する海辺通りで市民は短い夏を楽しむ。

 町中からのアクセスが便利なうえ、数々のレジャー施設や飲食店も隣接しており、市民の憩いの場としても人気があるようだ。

 

 このオブジェはライオンではなくて、絶滅危惧種のアムール虎。

 近くに聖イゴール教会が佇む。コンパクトでかわいいロシア正教会だ。

 

 教会の横にシベリア鉄道の踏み切りがある。遮断棒などはロシアらしく、当然ない。

 

 

 

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浦塩時代の面影 ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑤

2019-09-17 | ロシア紀行

浦塩時代の面影 ~ロシア・ウラジオストク紀行 ⑤

 

 19世紀後半から20世紀前半にかけて、多くの日本人が暮らしたウラジオストク。

 「浦塩斯徳」と当(あて)字表記された時代もあった。

  市内に は、その当時の在留邦人の活動を物語るスポットが数多く残っているが、旧横浜正金銀行(現アルセーニエフ博物館)も、そのひとつ。

 ロシア革命(1917年)直後に日本軍がウラジオストクなどを占領したシベリア出兵(1918~22年)の時代の建物だ。

 優美なクラシック建築は、旧日本国総領事館だ。

 石造りのギリシア式建築で、現在は沿海地方裁判所となっている。

 

 1986年、西本願寺はウラジオストクで初めての海外布教所「浦潮本願寺」を開く。

 現在は跡が残るだけだが、寺院が立っていた場所に記念碑が建てられている。

 「浦潮本願寺」は当時、故郷から遠く離れて生活する日本人にとって癒しの場であり、啓蒙と交流の場だった。

 

 

 浦潮本願寺跡で読経するジーマさん。

 ウラジオストクが故郷でも、やはり、日本のお坊さんである。

 極東連邦大学の分科大学である東洋大学の構内に、明治の文学者・与謝野晶子の歌碑が、建てられている。

 1912年、与謝野晶子はパリに渡った夫・鉄幹のあとを追って敦賀港から船に乗って単身ウラジオストク入りを果たす。

 その後、シベリア鉄道に乗ってモスクワへ、さらに陸路パリへ向かい夫との再会を果たしている。

 「晶子や物に狂ふらん、燃ゆるわが火を抱きながら、天がけりゆく、西へゆく、巴里の君へ逢ひに行く」。

 ウラジオストクに足跡を残した晶子の詩「旅に立つ」が、日本語とロシア語でこの碑に刻まれていた。

 第二次大戦後の日本兵シベリア抑留など、暗い歴史も背負った街。

 

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ロシア・ウラジオストク紀行 ④ ~街角デジスケッチ Ⅰ

2019-09-16 | ロシア紀行

ロシア・ウラジオストク紀行 ④ ~街角デジスケッチ Ⅰ

 ウラジオストクは坂の多い港町。その高低さは半端ない。

 ホテルを一歩出ると、中央広場に繋がるメイン道路のひとつ、オケアン大通り。

 銅像が見える中央広場の奥に、金角湾が広がる。

  横断歩道の信号の上にカウントダウンの数字が表示される。

 この横断歩道は25秒で赤に変わる。

 歩行者優先ではなくて、車優先の社会のようだ。

  パーキングが極端に少なくて、車は空いているところに停めるものらしい。

  街歩きの前に換金する。

 一万円で5500ルーブル。1ルーブル1.82円くらいか。

 大体、2倍弱とみて、よさそうだ。

 

 エキゾチックな街角を歩くと、わくわくする。

 好奇心こそ、旅人力の源泉。

 街の交通手段の主力はバス。バス待ちの人は何故か、整列しない。

 地下道で、花を売る、おばあさん。

 圧倒的に多い日本車。

 コンビニは見かけないが、街の至るところに駅のスタンドボックスのような売店がある。

 少年よ。何を売っているか知りたいわな。

 私も知りたい。

 

 こちらの若い女性はモデルのようにファッショナブル。

 これで研究しているのか。

 ピロシキ売り、発見! 35ルーブルから。

 お菓子工場併設の直売所があった。

 美人は多いが、時と共に横に広がる場合が多い。

 

 とはいうものの、少年よ。甘いもの、欲しいわな。

 私も欲しい。

 何か怖そう。目を合わさずに通りすぎる。

 

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ポクロフスキー聖堂 ~ロシア・ウラジオストク紀行 ③

2019-09-15 | ロシア紀行

ポクロフスキー聖堂 ~ロシア・ウラジオストク紀行 ③

 

 一際目を引くポクロフスキー聖堂(インターセッション大聖堂)は、ウラジオストクを代表するロシア正教会。

 パステルイエローの外壁に、金色と水色の玉ねぎドーム(クーポラ)がとっても可愛い。

 このクーポラこそ、これぞロシア、小さな頃にイメージした不思議の国の象徴だ。

 ホテルから近いので、早朝散歩も含めて、二度、訪れた。

 教会内では、ミサが執り行われていた。

 入堂の際、女性はスカーフを頭に被らねばならないようだ。

 ミサでは、荘厳な雰囲気を味わうことができた。

 

 ミサ最中の撮影はできないが、ドアが開いた瞬間に内部撮影。

 

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ロシア・ウラジオストク紀行 ② ~アライバル

2019-09-13 | ロシア紀行

ロシア・ウラジオストク紀行 ② ~アライバル

 S7航空のエアバスは着陸態勢に入った。

 ぐんぐん、高度を下げると、眼下にロシアの大地が見えてくる。

 情報通り、水びたしである。水害などはあったのだろうか。

動画

 

 機は現地時間20時25分に無事、ウラジオストク空港に着陸した。

 時計の針を1時間早める。

 東方経済フォーラムを控えてか、入国審査と通関は慎重だった。

 早速、マトリョーシカのお出迎え。

 そして、何よりはジーマ・パパのお出迎え。

 初孫ユーリ君と久々の再会だ。(実はおふたりとも、ユーリ)

 空港内の売店にも、興味津々。

 名物らしい蜂蜜店とシーフード店が気になった。

 さあ、ウラジオストク空港から、市内まではタクシーで約1時間。

 タクシーといっても、こちらは、白タクが主流で運転が荒い。

 一般道なのに、信号がほとんどないのをいいことに約120キロで、とばす、とばす!

 途中、日産の販売店やケンタッキーの看板がみえる。

 走っているのは、ほとんどが、右ハンドルの日本車だし、乗っているのもトヨタ車。

 右側通行を除けば、日本にいるような錯覚に陥る。 

  ウラジオストク市の中心街に位置するホテルに到着。

  三つの棟からなる、瀟洒な建物で、中庭もある。

 ホテル周辺は、まさしく、ヨーロッパの景観が広がっていた。

 

 

 

 

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