季節にはそれぞれのよさがあるとは言うものの、やはり春は格別だという気がします。ことに早春のアファンの森は木々が芽吹くか芽吹かないかと言う微妙な時期にキクザキイチゲなどが溢れるように咲き、一番いい季節だと思います。今年も少し前に電話で様子を聞いて、雪解けしたことを確認してから行きました。
一通り作業が終わり、実は最初に訪れた場所にもう一度戻りました。それはニコルさんが眠るマザーツリーの前の石碑です。その石碑のすぐ脇にもアズマイチゲが群れになって咲いていました。
石碑の脇に咲くアズマイチゲ群落
奥に見えるのが石碑
もともとそこにあったのだろうとは思いながらも、何かニコルさんが眠る石碑のすぐ脇で一生懸命花を開いたようで、「がんばってってよく咲いてくれたね」とニコルさんが喜んでくれているように思いました。
++++ 石碑に刻まれた言葉 +++++
どうか、ひとときここに腰をおろし、
森と風に耳を傾けてほしい。
なにものにもとらわれず、
心を開いていれば、
きっと囁きが聞こえるだろう・・・
よく来てくれた、と。
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