サガン、マガト招聘を検討中

　ブラジルはこれまで優れた選手を欧州に送り込んできましたが、監督となるとその数はめっきりと減ります。

　レアル・マドリードのルシェンブルゴ
　チェルシーのスコラーリ

　後者はともかく、前者はスペインで馴染みのない４－２－２－２という布陣をあてがうことで

　「フィーゴとの軋轢」
　「スペインで顕著な両翼を活用するサッカーからの脱皮」

　で話題を集めました。

　こうしてみますと、Ｊリーグがブラジルから指揮官を数多く招いていることは、むしろ不自然なのかもしれませんね。

　サガンがフェリックス・マガトの招へいを検討しています。

　試みとしては凄く面白いと思いますが、ニューバランスとＤＨＣのスポンサー料がいくら支払われているかも注目です。

　と言いますのも、マガトは基本

　「全県委任」

　でクラブを強化してきましたし、言い換えれば金があるからこそ、あれだけの選手を入れ替えてきた、という形にもなります。

　サガンという地方都市では、新しいアプローチが必要のように思えますが、彼は自分を曲げないでしょうし。

　現在のＪ１では、モンバルエツというフランスからの指揮官がＦ・マリノスを率いているくらいで、戦術の幅が広がっていないようにも思えます。

　その点ジェフは過去、ベングロシュ、オシム。ベルデニックと東欧から指揮官を招いたことがありましたし、グランパスがベンゲルの指揮で躍進したことは、なんだか凄く昔の出来事という思いです。

　パルセイロの例でもわかるように、監督選び、そして監督とクラブの波長が合うことは凄く大切で、必ずしも欧州から監督を招く必要はありまえんが、話題は確実に得られますね。

僕たちは、選手の実績をどう考えるべきか

　先日、ダイエット番組で参加していた女性の方が

　「集団で行動しているけれども、私には私なりのリズムとやり方があるんだ」

　と語っているのをみて、なるほどなと思いました。

　集団で物事に取り組むと、最終的に連帯責任になりかねませんから、個人のリズムより組織のリズムが優先になるのは明らかで、ワールドカップがそうですね。

　僕もそうなのですが、両親はもっと家のことをしろ、早く寝て、早く起きろという。

　僕には弟がいるのですが、彼は基本家の手伝いを全くしません。

　でも怒られずに、している方の僕だけが、

　「ああでもない、こうでもない」

　と叱責されるわけです。

　起こるなら同じように怒れ
　人格や貢献度ではなく、ミスは同じ口調でなじれ

　ジョーイ・バートンやバロテッリなどは、内心そう感じているように思います。

　代表監督が難しいのは、幾度もワールドカップに参加、もしくは根幹を担ってきた選手に対し、代表キャップが浅い選手と同様に

　「同列に扱う」
　「甘えは許さない」

　と捉えるべきかどうかです。

　その幾度もワールドカップに参加してきた選手は、誰よりも練習を注意深く観察、実践してきたからこそ、今があるわけですよ。

　それをルーキーと同じ形でとらえられても、それは憤りを感じても致し方ないように思います。

　日本はブラジルのように、選手がメディアを使って監督批判、かつてのロマーリオのような事を犯しませんが、実績というものを僕たちは今一度、考えるべきかもしれません。

僕が思う、代表の攻撃について

　最近はそう多くは聞かれませんが、スペインとバルセロナにおける「ティキ・タカ」は、世界中で聞かれた言葉でした。

　ザッケローニ体制でも、他界したブルーノ・メツが

　「日本はアジアのバルセロナ」

　と形容したことがありましたが、日本ではティキ・タカは難しいと思いますね。

　答えは簡単でメッシもスアレスもいないためです。

　つまり、ティキ・タカの根幹である、マイボールを大切に保持することは、最後にゴールというとどめを刺すＦＷがいてこそ成立します。

　ボックスエリアまで巧みに攻め込んでも、ボールを失う、ＤＦにクリアされることがあるならば、一瞬にして攻め入った背後を突かれて失点の危険性がたかまります。

　メッシがいること。

　これが最大の武器であり、リスク・マネージメントだと僕は思います。

　レアルはより直線的にゴールを奪う印象がありますが、

　「バルサのサッカーが美しく、見ごたえがあることは僕たちも重々承知している」
　「しかし、仮にゴールを奪えないならば、あれは単なる時間の浪費」

　と答えていることも、サッカーを考える視点といえますね。

　今、日本代表がデュエル、縦に速いサッカーをもくろんでいるのも、伝統的にトップに絶大な信頼がおけないことも影響していると感じます。

　今はまだ監督の要求に応じるだけで精一杯ですが

　ダイアゴナル
　デコイ
　サイドチェンジ

　など、縦への推進力を活かす方便を選手たちが意図できるようになれば、代表の攻撃は凄く活性すると感じますし、今はまだ我慢すべきでしょうね。

パルセイロ、プログラムを充実させてはどうだろうか

　「レディースの強化費用を考えると、トップにお金は使えないな」
　「監督が決まらないと、強化の矛先がわからない」

　２０１６シーズンに向けて、長野パルセイロも既にファンが様々な意見を出しています。

　ではお金をかけずに、スポンサーとファンが喜ぶ方法は、何かない物でしょうか。

　僕は選手獲得よりも、マッチ・ディ・プログラムを充実させるという案があると思います。

　野澤が引退して長野県出身の選手が途絶え、まだユースからトップに選手を供給できる形ではありまえん。

　ならば、プログラムや売店の整備のほうが、しがらみを取り除いて充実させることが早くできるように思うのです。

　（僕のいうしがらみといのは、スタジアムで火を使えない、もっと地元食材を用いるべきなどの、観戦者が要望している事柄を、一つ一つ、考えていくというものです）

　プログラムは僕のように、一人観戦にとって最高の暇つぶしであり、情報網なんですね。

　例えばそこに

　「スポンサーの歴史」
　「スポンサー紹介とメッセージ」

　というように、大規模スポンサーを軸に、どうしてスポンサーになったのか、どんな製品、商品があるのかを記載して、より街とファンへの浸透度を高めるお手伝いはできると思います。

　また

　「パルセニョール」
　「パルセニョーラ」

　というように、熱心なファンの間では、男女をこのように呼んで親睦を深めています。

　この前の感謝祭も、クラブが

　「パル感」

　と呼んだように。パルサポ、パルファン（パルセイロのファン）というように、プログラムで

　「今日のファッション・スナップ」
　「好きな選手、感染歴」

　などを紹介するというのはどうでしょうか。

　自分が声援していることが周囲に波及すれば、それは凄く大きな出来事と思えますから。

チャンピオン・シップのわかりにくさはどこに

　昨日の日本経済新聞でサッカーの話題を２つ見つけました。

　サッカー・マガジンゾーンがウエブ版で報じていましたが、シティが株式の一部を中国企業に売却したことを告げるもの。

　もう一つが、Ｊ１のチャンピオン・シップがよくわからないというものです。

　「ガンバとレッズの試合が終わったら、レッズが決勝に進むと思っていた」
　「だから、どうして延長に突入したのか疑問に思う」

　というファンが多かったそうなんですね。

　つまり、Ｊ１からＪ３に至るまで

　「レギュレーションの統一がなされていない」

　ことが、混乱を引き起こしているというわけです。

　朴はガンバとサンフレッチェの試合も見てはいませんが、中継を担当したＴＢＳが、第２戦の放送を担うＮＨＫに配慮してなのか、

　「あたかもこの一戦で優勝が決まるような報道」
　「第２戦の見どころなど、一切話されなかった」

　という不満が起きたとききました。

　僕は２００４年までのチャンピオン・シップを見ても、ウルグアイやアルゼンチンのように、前期と後期で独立した形でチャンピオンを認定して、年間王者を決めなくてもよいと当時から考えていました。

　そちらのほうがよほどわかりやすいすし、南米のサッカー好きが年間王者を決めない事に文句をつけているという話は聞いたことがありません。

　つまり、南米の選手たちは欧州に移籍して、初めて

　「通年で戦うシーズン」
　「カップ戦とリーグ戦の掛け持ち」

　を体験します。

　でも、誰も不安に思っていないのですから、海外移籍が多くなった日本も、独立して王者を決めるべきでしょうが、単純に通年のほうが良いですよね。