ルーツな日記

ルーツっぽい音楽をルーズに語るブログ。
現在、 フジロック ブログ と化しています。

ラリー・ゴールディングスの仕事

2016-06-01 19:00:32 | ジャズ
明日から丸の内のコットンクラブにてラリー・ゴールディングスによるオルガントリオのライヴが始まりますね。私、ラリー・ゴールディングス、大好きなんです。と言っても、彼が参加している作品はすべて集めるとか、そんなマニアではありません。たまたま手にしたアルバムにラリーが参加していたらガッツポーズ!みたいな、そんな感じです。それこそラリーの参加したアルバムなんて山ほどありますからね、集めだしたら大変ですし。とりあえず、私の手元にある中で思いついたものをいくつかリストアップしてみました。



MACEO PARKER / MO' ROOTS
私がラリー・ゴールディングスの鍵盤を初めて聴いたのは、間違いなくこれ。元JB'Sのメイシオ・パーカーが、盟友フレッド・ウェスリー、ピー・ウィー・エリスと組んだ、ジャズ寄りのソロ2作目にして、ファンキー・ジャズ・ソウルの傑作。1991年の作品。ラリーはオルガンで全面参加。アルバム冒頭、いきなりラリーのオルガンから始まる「Hallelujah,I Love Her So」から、そのオルガンの音色にやられます。またこのアルバムにはベーシストが参加していないので、ベースは全てラリーがフットペダルでやってると思われ、例えばピー・ウィー作の名曲「Chicken」でのグルーヴィーなベースラインとか、ホント痺れます。このアルバムはメイシオの代表作となりましたか、ラリーにとっても出世作となったそうです。ちなみにドラムスは、今回、ラリーと共に来日するビル・スチュアート!



MACEO PARKER / LIFE ON PLANET GROOVE
ラリー・ゴールディングスはメイシオ・パーカーのライヴにも参加しJBホーンズと共に超ファンキー・ライヴを繰り広げております。



LARRY GOLDINGS TORIO / LG INTIMACY OF THE BLUES
先のメイシオ・パーカー「MO' ROOTS」と同年作となる、ラリー・ゴールディングスによるトリオ名義の作品。ラリーのオルガンに、ビル・スチュアートのドラムス、ピーター・バーンスタインのギターという、まさに今回来日するトリオによる、溌溂としたオルガン・ジャズが楽しめます。ゲストにデヴィッド・ファットヘッド・ニューマン(sax)も参加。



LARRY GOLDINGS / AWARENESS
こちらはラリーのソロ名義によるピアノ・トリオ作品。バックはポール・モチアン(ds)とラリー・グレナディア(b)。オルガントリオとはまた違った魅力。97年の作品。



TRIO BEYOND / SAUDADES
ジャック・ディジョネット(ds)、ジョン・スコフィールド(g)と組んだ強力トリオによる04年のライヴ録音。ラリーはオルガン、エレピ、そしてサンプラーとクレジットされています。百戦錬磨なドラムとギターの驚異的なインタープレイの応酬のなか、ラリーもしっかり存在感を発揮しています。私が知っている限り、最もハードなラリーのプレイが聴ける?



JOHN SCOFIELD / THAT'S WHAT I SAY
ジョン・スコはラリーがお気に入りのようで、幾度も共演しています。こちらはレイ・チャールズのトリビュート作で、スティーヴ・ジョーダン&ウィリー・ウィークスのリズム隊にラリーのオルガンという組み合わせ。ゲスト・ヴォーカルも賑やかなソウルフルな作品。



ROBBEN FORD / TRUTH
ブルース系フュージョン・ギタリストの爽快ブルース・ロック作。ラリーがオルガンでソウル感を注入。



MADELEINE PEYROUX / CARELESS LOVE
女性シンガーのバックを務めるラリー・ゴールディングスがまた極上なんです。マデリン・ペルー、04年の2nd作。ラリー・クラインのプロデュースの元、ディーン・パークス(g)、ジェイ・ベルローズ(ds)、デヴィッド・ピルチ(b)と共に極上のバンドを結成しております。



NORAH JONES / NOT TOO LATE
こちらはノラ・ジョーンズの3rd作。「Until The End」、「My Dear Country」、「Be My Somebody」の3曲でオルガンを弾いてます。特に「Until The End」における薄っすらと靄がかかったようなオルガンの美しいこと。ノラのピアノとの兼ね合いもため息もの。



RICKIE LEE JONES / DEVIL YOU KNOW
リッキー・リー・ジョーンズの2012年作。ベン・ハーパーのプロデュースによる異色作。ラリーはオルガンとピアノで参加。



MELODY GARDOT / MY ONE AND ONLY THRILL
メロディ・ガルドーの2nd作。ラリーが参加したのは「Who Will Comfort Me」と「Your Heart Is As Black As Night」の2曲のみですが、このブルージーな2曲でのオルガンが最高に良い!その後の3枚目、4枚目にもラリーが呼ばれることになるのも頷けます。



SARA GAZAREK / BLOSSOM & BEE
こちらはラリーがプロデュースも務めた、サラ・ガザレク、2012年のアルバム。とても爽やかで素敵なジャズ・ヴォーカル作。控えめながらサラの歌に寄り添うようなラリーのオルガンはやはり秀逸。またジョシュ・ネルソンの瑞々しいピアノを活かしたラリーのプロデュース手腕も見事。



JOHM MYAYER / CONTINUUM
シンガーに寄り添うラリーの鍵盤、もちろん女性だけではありません。こちらはジョン・メイヤーの06年作。たった「Gravity」の1曲だけ、しかも遠くでオルガンがブヒャーと鳴り続けているだけみたいな感じですが、それが良いんです!何とも言えない塩梅なんです。こういう地味ながら決定的な仕事をする、それもラリーの魅力。



JAMES TAYLOR / BEFORE THIS WORLD
ジェイムス・テイラー、2015年の最新作。ジェイムス・テイラーもラリーがお気に入りのようで、これまで数々の作品に彼を起用してきました。今回もスティーヴ・ガッド(ds)、ジミー・ジョンソン(b)等と共に主役を柔らかくサポートしております。



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