ルーツな日記

フジロックが終わり、サマソニ ブログと化しておりますが、
よろしくお願いいたします。

余話:ハロウィーン

2007-10-31 23:04:27 | 余話
10月31日はハロウィーンですね。私が子供の頃、日本にはハロウィーンなんてありませんでした。たんなる10月31日でした。それが最近は街を歩けばカボチャだらけです。いつの間にか日本にもハロウィーンが定着しつつあるようですね。

日本にハロウィーンが定着した一番の原因は、たぶんディズニー・ランドではないかと思うんです。毎年この時期になるとハロウィーンのイベントを大々的にしていますから、いまどきの子供達は10月になるとハロウィーン!と思っているのではないでしょうか?

でも私がハロウィーンを知ったのはディズニーではありませんでした。ちなみに子供の頃まだディズニー・ランドはありませんでした…。で、私にハロウィーンを教えてくれたのはスヌーピーでした。子供の頃私はスヌーピーの漫画が大好きで、文庫本を買ってもらってはよく読んでました。スヌーピーは元々新聞連載の漫画なので、季節ネタが多いのです。なのでハロウィーンの話も沢山あります。ライナスが「カボチャ大王」を待ち続ける話は有名ですね。そこで私は顔型にくり抜かれた大きなカボチャを見たり、変装してお菓子を貰いに行く話を読み、それが何なのかは分からなかったものの、子供心になにやら日本とは明らかに違う文化に接した感じがしていたものです。でもそれがハロウィーンとして10月31日に行われる祭りのようなものだと知るのはまた少し後のことなのですが。

でもハロウィーンってなんとなく楽しいですよね。今の子供達は幸せですね。

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ニューオーリンズ・ミュージック・ガイド・ブック

2007-10-30 01:17:30 | ソウル、ファンク
10月19日に発売されたblues interactions 出版のニューオーリンズ本「ニューオーリンズ・ミュージック・ガイド・ブック」(写真)。いや~、これ良いですよ。ニューオーリンズ音楽の歴史や、代表的なアーティストの紹介はもちろん、用語集やフェス・ガイド、そしてもちろんディスク・ガイドも。このディスク・ガイドの充実振りが特に凄い。読めば読むほど欲しい、聴きたいCDが増えていきます。ある意味恐ろしい本です。ニューオーリンズ好きはもちろん、これからニューオーリンズものに手を出そうとしていらっしゃる方にもお勧めです。

そしてこの本を監修された文屋章さん、吉田淳さん、両氏による本書発売記念イベントが、11月17日渋谷タワーレコードにて行われるそうです。内容はトークとDJだとか。ちょっと面白そうです。
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ブロウニング・ブライアント

2007-10-28 23:31:26 | SSW
BROWNING BRYANT / BROWNING BRYANT

先日観たアラン・トゥーサンのライブの温もりが未だに脳裏から離れない今日この頃ですが、最近そのアラン・トゥーサン関連の興味深い作品がリリースされました。

それはブロウニング・ブライアントのソロ・アルバム。え、誰? ま、彼が何者なのか実は私もよく知らないのですが、とにかく74年にリリースされた、アラン・トゥーサンのプロデュースでバックにはミーターズも参加(ジガブーは不参加)したアルバムなのです。ちなみにジガブーの代わりにドラムスの座に座ったのはスモーキー・ジョンソン。ある意味ジガブーより大物かもしれません。なにせプロフェッサー・ロングヘアの「Big Chief」でドラムを叩いていた人ですから。(同名異人だったらゴメンナサイ)

さて、74年と言えば、アラン・トゥーサンが最も油に乗っていた時代で、ニューオーリンズの外から彼のサウンドを請うてきたアーティスト相手に、数々の名作をプロデュースしていた時期。例えばジェス・ローデン、フランキー・ミラー、キング・ビスケット・ボーイ、そしてとどめはラベル。

そんな時代にトゥーサンが手掛けたブロウニング・ブライアントの「BROWNING BRYANT」。録音当時、ブロウニング・ブライアント君はなんとまだ16歳だったそうです! ライナーによりますと、1957年サウスカロライナ州生まれ。10歳でラジオ・ショーに出演したことをきっかけに少年シンガーとして人気を得たとか。かのエド・サリヴァン・ショーにも出演を果たしているそうです。アルバム・デビューは69年、と言うことは12歳か? いわゆる天才少年って感じですね。

そのデビューからおよそ4年後とは言え、まだ16才。この時期のアラン・トゥーサンは実は何でも良かったのか?と一瞬疑いたくなりますが、いやはや16才と言って侮るなかれ、彼の歌声も含めてこのアルバムがかなり良いのです!

アラン・トゥーサンのプロデュースした白人シンガーというと、フランキー・ミラー、キング・ビスケット、ジョー・コッカーなど、荒々しくがなるタイプが多いですが、このブライアント君はシンガー・ソング・ライター系のソフトな歌声。このシンガー・ソング・ライター的な資質を上手く活かしたトゥーサンのプロデュースが素晴らしい。ソウルとSSWの丁度中間を行くような爽やか且つメロウな極上のホワイト・ソウルに仕上がっています。

サウンドの肝はトゥーサンのピアノとやはりミーターズ。全曲がミーターズ参加ではないのが残念なところですが、前半にかたまったその音源にまず耳を奪われます。ファンク度は低いながら、丸みを帯びた心地よいハネ具合が堪りません。そしてトゥーサン作の曲が良い! 1曲目「You Might Say」からいかにもトゥーサンな感じで嬉しくなりますが、クラシカルなニューオーリンズR&Bを思わせるゆったりとしたノリをSSW的な洒落たセンスで料理したような2曲目「Say You Will」や、ジョージ・ポーター・ジュニアの空間を生かしたもっちゃりベースにホーン・リフが絡むセカンドライン・ファンクな3曲目「Leave The Rest To Molly」辺りも私的にはツボ。甘酸っぱいメロディとポップなアレンジが冴え渡る「Liverpool Fool」も最高。(この曲のベースはジョージ・ポーター・ジュニアではないようですが…。) 

そしてブロウニング・ブライアント作の「Cure My Blues」や「Losing」といったスロー・ナンバーもなかなか。特に歌声、曲調、共にこの中では異質な程の内省的な陰を持った「Losing」は存在感抜群。恐るべし16歳です。

しかしこんな隠れ名盤があったんですね。ミーターズ関連の作品、まだまだあるんでしょうか?


さて、その後のブライアント君ですが、残念ながらこのアルバムは商業的な成功を収めることは出来なかったようで、その後は一線から退いてしまったようです。

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アラン・トゥーサン@Billboard Live TOKYO その2

2007-10-26 15:32:08 | ソウル、ファンク
ALLEN TOUSSAINT'S JAZZITY PROJECT / GOING PLACES

前回からの続き、アラン・トゥーサンのライブ(10月22日ビルボードライブ東京、1stショウ)後編です。

まさかの「Lady Marmalade」の後はトゥーサンのピアノ・ソロ。確か始まりは「Sweet Georgia Brown」だったと思います。そこから知ってるような知らないようなフレーズが変幻自在に繰り出されます。アドリブなのかジャズやクラシックのフレーズを紡いだものなのか、とにかく流麗でエレガント。

クラシック的な演奏の後に彼の指が奏でたのはあの「Tipitina」。また一気にニューオーリンズの世界へと引き戻されます。そして「Tipitina」をマイナー調に改作した「Tipitina And Me」へ移り、さらに「Tipitina」へ戻ったと思ったらすぐに「Big Chiaf」へ展開。ちょっとしたプロフェッサー・ロングフェア・メドレーです。自らもニューオーリンズ・ミュージックのパイオニアであり、既に大御所と言われるほどの地位にありながら、先輩へのリスペクトの気持ちを忘れない姿勢も素晴らしいです。

さて古き良き時代に戻った後はまたがらっと雰囲気を変えてクールなジャズ・ナンバーを。04年にトゥーサンはおそらくキャリア初となるジャズ・アルバム「GOING PLACES」をリリースしていますが、そこからの選曲でしょうか? R&Bとは明らかに異なるシックな演奏に酔わされました。

さてさて、この次の曲なんですが、記憶が曖昧です。と言うより覚えていません。「Everything I Do Gonna Be Funky」を演ったのですが、その前にもう一曲あったと思うんです。「Happiness」とか演りましたっけ? う~ん思い出せません…。

さて、気を取り直して。コンサートもいよいよ終盤。メンバー紹介を挟みトゥーサンのMC。MCの内容は英語なのでよく分かりませんでしたが、東京は素晴らしい!みたいなことを言ってたのでしょうか?最後にやたら流暢に「トキオ、信じられな~い!」と言って笑いを取ってました。

そして「I'm Gone」。これは意外な選曲。この位置にこの曲ですか?これってトゥーサンの代表曲なのでしょうか?私はさほど注目したことがありませんでした…。74年にトゥーサンがプロデュースしたキング・ビスケット・ボーイのアルバムに収録されてる曲です。でも曲調はもろ60年代風なので、その時代に誰かがヒットさせた曲なのでしょうか? いかにもニューオーリンズ・クラシック的な愛嬌の感じられる良い曲ですけどね。

本編最後は待ってましたの「Southern Night」。正真正銘の代表曲中の代表曲。大傑作ソロアルバム「SOUTHERN NIGHT」からのタイトル曲です。ほとんどピアノ弾き語りに近い形でしっとりと披露。エフェクターの掛けられた歌声が心に染み入りました。やっぱりこの曲は演らないとね。

そして大きな拍手を受けながらトゥーサンが一旦退場。バンド・メンバーはその場に居残り、客席にアンコールを促します。一際歓声が大きくなったところでトゥーサンが再登場。最後は「Fun Time」。トゥーサンがプロデュースしたジョー・コッカーの78年作「LUXURY YOU CAN AFFORD」の一曲目を飾った曲です。これも名曲ですね。最後に相応しいファンキー&ソウルフルな演奏で熱く終了。

約1時間20分程だったでしょうか? 昨年のピアノ弾き語りで聴かせたトゥーサンの繊細でいて転がるようなピアノ・タッチと、高音、低音、それぞれで味のある暖かい歌声はそのままに、バンドとの息の合った演奏でトゥーサン流R&Bの素晴らしさを魅せてくれた今回のライブ。途中で披露されたハーマン・ルボー(ds)と、クリス・セヴェリン(b)のソロもスリリングでカッコ良かったですし、女性客にプレゼントを渡すトゥーサンの紳士的な姿も印象的でした。観客の少なさゆえの盛り上がりの薄さが残念ではありましたが、それでもホットなステージを堪能させてもらいました。

ま、一つ残念なのは、私の大好きな「Brickyard Blues」を演ってくれなかったことでしょうか。「Soul Sister」も、「Night People」も…。それでも全編名曲のオン・パレードでしたからね。名曲を多く作りすぎるのも困ったものです。ま、それらはまた次の来日に期待しましょう。もうすぐ70歳とはいえ、まだまだ元気でしたから!


*既に記憶が曖昧なので、曲目等間違っていましたらゴメンナサイ…。一応メモを取りながら観たのですが、そのメモが解読不能だったりするので…。

*コンサート終演後にはサイン会が催され、私も持っていなかったジャズ・アルバム「GOING PLACES」(写真)をゲットし参加しました。サイン会は長蛇の列が出来るほど大盛況。トゥーサンはサインの他、トーン記号まで書いてくれました。握手もしてくれましたが、相変わらず「サンキュー」しか言えない私でした。帰宅後このアルバムを聴きました。名義はALLEN TOUSSAINT'S JAZZITY PROJECTになっています。まっとうなジャズ・アルバムです。往年の名曲「All These Things」や「Ruler Of My Heart」が粋なジャズ・アレンジで収められていたり、なかなか楽しめます。リズム隊は今回来日した二人です。あらためてライブを支えた二人の力量を感じさせられました。また、トゥーサンのピアノをじっくり堪能出来るアルバムです。バック・ミラーにトゥーサンの顔がかすかに映るジャケ写も秀逸。


~関連過去ブログ~ お茶のお供にどうぞ。

 07.10.25 アラン・トゥーサン@Billboard Live TOKYO その1
 06. 6. 2 アラン・トゥーサン・ライブ!(06年6月、原宿BLUE JAY WAYでのライブ) 
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アラン・トゥーサン@Billboard Live TOKYO その1

2007-10-25 09:51:43 | ソウル、ファンク
10月22日、ビルボードライブ東京へアラン・トゥーサンを観に行ってきました! 彼のソロ作からはもちろん、コンポーザー/プロデューサーとして腕を振るった名曲の数々が軽やかで美しいピアノとまろやかな歌声で次々に繰り出される、素晴らしいステージでした。私はアラン・トゥーサンを観るのは2度目なのですが、前回は昨年、原宿でのピアノ弾き語りでした。しかし今回はバンドを率いての来日なので、また違った魅力を味わうことができました。

さて、私が観たのはその日の1stショウ。月曜日の夕方6時半開演ということもあってか、客席はちょっと寂しい感じ。100人も入ってなかったのではないでしょうか。そのため私は一番前のかなり良い席に座ることが出来たうえに、4人用テーブルを一人で使うというかなりゴージャスな状況でした。

開園時間になり、まずバック・メンバーが登場。ハーマン・ルボー(ds)、クリス・セヴェリン(b)、ブライアン‘ブリーズ’カヨリ(sax)の3人というコンパクトなバンド。いつの頃からトゥーサンをサポートしている人達なのかは私の知るところでは無いのですが、トゥーサンの96年のソロ作「CONNECTED」に既に3人の名がクレジットされていますので、かなり長い付き合いなのかもしれませんね。

このバック・バンドが挨拶代わりにインストを一曲披露。安定感のあるリズム隊にソウルフルなサックス、期待が高鳴ります。そしていよいよアラン・トゥーサンが登場。スタインウェイのグランドピアノの前に座り、ニューオーリンズに関する言葉が散りばめられたノリの良い曲を歌い始めました。優しく転がるようなピアノのタッチと暖かい歌声、あぁ、アラン・トゥーサンです! でもこの曲なんでしょう? いきなり知らない曲…。サビで「~ パーティー・ゴーイン・オン ~」と歌っていたことから察すると、最近フェスなどで披露していると噂の新曲「There's A Party Going On」でしょうか?(違っていたらゴメンナサイ)

続いて早くも「Yes We Can」の登場です。さらに「Get Out Of My Life, Woman」、2曲ともリー・ドーシーが歌った往年の名曲です。特に「Yes We Can」は今やトゥーサンの代名詞といった感じの1曲。そんな代表曲の序盤での登場に少々驚きましたがそれはまだ序の口でした。なにせ次に演奏されたのが、私にとってこの夜のハイライトの一つ「With You In Mind」でしたから。

アラン・トゥーサンと言えばセカンドライン・ファンクですが、実はスロー・ナンバー製作の名手でもあります、「With You In Mind」はそんなスロー・ナンバーの最高傑作の一つ。アラン・トゥーサンが74年にプロデュースしたフランキー・ミラーのアルバム「HIGH LIFE」に提供された曲で、後にトゥーサン自信のセルフ・カヴァーも録音されています。私はそのトゥーサンのヴァージョンが大好きなのですが、生で聴けて感無量でした。いやはや素晴らしかったです。

バラードでうっとりさせられた後は楽しい60年代メドレー。「A Certain Girl」~「Mother-In-Law」~「Fortune Teller」~「Working In The Coal Mine」~そして「A Certain Girl」に戻って終了。アーニー・K・ドゥ、ベニー・スペルマン、リー・ドーシーが歌った愛すべき名曲達。こういうメドレーは昨年の原宿でのピアノ弾き語りライブでも演っていたので、ライブではお馴染みなのかもしれませんね。

楽しいメドレーの次はまたうっとりです。大名曲「What Do You Want The Girl To Do ?」。トゥーサンの最高傑作と名高いアルバム「SOUTHERN NIGHT」に収録された曲で、ボズ・スキャッグズやボニー・レイットのカヴァーでも知られますね。この選曲も嬉しかった!

続いてまさかの「Lady Marmalade」! 74年にトゥーサンがプロデュースしたラベルの大ヒット曲。これは正直以外でした。もちろんトゥーサン関連で最も成功した曲と言えるでしょうが、ちょっとトゥーサン・カラーと違う感じがしますよね?もちろん大好きな曲ですけど。ここではさすがに歌は最初と最後にコーラス部分をちょっと歌っただけで基本的にはインストで披露。サックスのブライアン‘ブリーズ’カヨリが大活躍。パティ・ラベルのフェイクを彷彿とさせる熱いブローで盛り上げました。

実はこの曲に限らず始終ブライアン‘ブリーズ’カヨリは美味しかったです。ほとんどの曲でトゥーサンとソロを分け合い、バックコーラスも担当し、立ち位置もステージ中央でしたし、ギタリストが居ない分も一人でカヴァーしていた感じです。でまた彼のサックスが良いんですよ! 彼はこの夜の殊勲賞ですね!

この後ライブはトゥーサンのルーツが垣間見えるような深い世界へと入っていくのですが、ちょっと長くなったので続きはまた次回。

*既に記憶が曖昧なので、曲目等間違っていましたらゴメンナサイ…。一応メモを取りながら観たのですが、そのメモが解読不能だったりするので…。
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@六本木

2007-10-22 17:48:43 | ソウル、ファンク
今日はビルボードライブ東京に来ています。アラン・トゥーサンを観に!今開演待ち。超楽しみです。凄く良い席に座れましたし。とりあえず夜景を見ながらグランベリージュースを飲んでます。
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ダニエル・コラン

2007-10-22 00:40:31 | ワールド・ミュージック
今日は渋谷タワーレコードへ行ったのですが、偶然にもアコーディオン奏者ダニエル・コランのインストア・ライブが有ったので、これ幸いとばかり観てまいりました。正直な話、ダニエル・コランさんについても、彼が奏でる音楽についてもまったく知らなかったのですが、生で本物のアコーディオン演奏が聴けるならと。

そして席に座り待つことしばし。頂いたフライヤーを見ると、ダニエル・コランはギタリストのドミニック・クラヴィクと共に先日「パリ・ミュゼット 2」というアルバムをリリースしたそうで、そのCDのプロモーション来日ということでしょうか。そのフライヤー曰く、ダニエル・コランは1941年生まれの現在一番活躍しているミュゼット・アコーディオン奏者で、その早弾きのテクニックから「ターボ」というあだ名を持っているとか。そしてドミニック・クラヴィクはフランスを代表する歌手アンリ・サルヴァドールの専属ギタリストを長く務めた実力派で、ミュゼット・ギタリストの第一人者だそう。

定刻になり司会者の紹介でダニエル・コランがにこやかに登場。今回ダニエル・コランをサポートするのは福島久雄という日本人ギタリスト。ダニエル・コランへのインタヴューを挟みながらニュー・アルバムからの曲を中心に二人はアンコールを含めて7曲程披露。フランスらしいお洒落な雰囲気とどこか物悲しい音色に耳を奪われました。曲は「男と女」とか「恋は水色」とか「バラ色の人生」とか有名な曲ばかり。なんかセーヌ川のほとりで聴こえてきそうなアコーディオンとガット・ギターの調べでした。とは言えもちろん私はフランスには行ったことがありませんが…。

それにしてもダニエル・コランの指は神業的に動いていました。右手も左手も指を細かいボタンの上で泳ぐがごとく滑らし、哀愁と暖かさを感じる旋律と音色を魔法のように響かせてくれました。やっぱり生演奏は良いですね。アンコールの「パリの空の下で」にう~っとりでした。偶然とは言え極上の午後を過ごさせて頂きました。

帰宅後、”ミュゼット”についてもう少し詳しく知りたいなと思い、「パリ・ミュゼット 2」の発売元であるリスペクトレコードのサイトを調べてみたのですが、そこに簡単な紹介が載っていました。それによりますと、パリ・ミュゼットとはパリの下町で長く愛された音楽であり、シャンソンと並んでフランスを代表する音楽だそうです。19世紀、産業革命の影響でパリへ流れたイタリア移民たちが、アコーディオンをパリに持ち込み、それに伴いダンスホールも増え、20世紀初頭にはアコーディオンをメインにしたミュゼット音楽が大流行したそうです。それ以来色々な音楽のリズムや要素を取り入れながら愛され続けるフランスの大衆音楽、パリ・ミュゼットだそうです。なるほど~。

さらにジャンゴ・ラインハルトも多くのミュゼット・ナンバーを演奏しているとか。そう言えば今日ギターを弾いていた福島久雄さんは普段はジプシー・スウィングのバンドでギターを弾いてるそうです。この辺の音楽のつながりも面白いですね。

ちなみにダニエル・コランは12月に再度来日し「フレンチ・カフェ・ミュージック パリ・ミュゼット・クリスマス」というコンサートを行うそうです。なんかお洒落なクリスマスが楽しめそうですね。

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MTV ヴィデオ・ミュージック・アワーズ

2007-10-21 10:36:41 | R&B、CLUB系
RIHANNA / GOOD GIRL GONE BAD

先日録画しておいた「MTVヴィデオ・ミュージック・アワーズ」を見ました。これは9月9日にラスベガスで開催されたもの。何かとお騒がせなブリトニー・スピアーズが復活パフォーマンスでオープニングを飾って話題になりましたね。

そのブリトニー・スピアーズは「ブリちゃん」と呼ばれてた頃が懐かしく思える程、何か退廃的な妖気を漂わせてて、惜し気も無く披露した肉体も含めて貫禄充分でした。新曲「Gimme More」もなかなか。

でも今回のヒロインはブリちゃんでは無く、大ヒット曲「Umbrella」で見事「最優秀ビデオ賞」に輝いたリアーナ。同曲で賞最初に発表された「モンスターシングル賞」も獲った彼女はまさに今回の顔。パフォーマンスではファール・アウト・ボーイと彼女の「Shut Up And Drive」を共演したり、さらにクリス・ブラウンとのコラボで「Umbrella」を披露したりと、輝いてました。

そしてそのクリス・ブラウンのパフォーマンスも凄かった! いったいあの人の体はどうなってんの?と思わす人間離れした強烈なダンス・パフォーマンスで会場を沸かせました。

でも、私が個人的に最も興奮したのはやっぱりアリシア・キーズ! 新曲「No One」とジョージ・マイケルの「Freedom 90」をメドレーで披露。プレ・ショーでのインタビューにて「No One」はポリスの影響を受けていると語ったアリシア・キーズ。かなりのの自信作のようです。しかもテレビで披露するのはこれが初めてだったとか。流石に気合いが入ってました。

さてその「No One」。小さなステージでキーボードを前に一人で歌う雰囲気がイイ感じ。この曲はバックがシンプルなのでアリシアの歌がもの凄く引き立つんですが、それがまたソウルフル! 正直ポリスからの影響よりBEPのヒット曲を感じさせるような曲調なんですけど、これはなかなかの名曲です。そしてステージを移動するとゴージャスなフルバンドが現れそのまま「Freedom 90」へ。サビで客席を煽るアリシアがまたカッコ良い! こういう舞台でよくカヴァーを披露する彼女ですが、この選曲は以外でした。でもハマってました。

で、このアリシアのパフォーマンス中にトミー・リーとキッド・ロックが両者の元妻パメラ・アンダーソンを巡って殴り合いの喧嘩を始めたらしいのですが、残念ながら映像では確認できませんでした…。

ちなみに今回の最多受賞者は4部門で栄冠に輝いたジャスティン・ティンバーレイクだそう。そして彼と並んで7部門でノミネートされていたビヨンセは、残念ながらシャキーラとの共演曲で「最優秀コラボレーション賞」を受賞しただけにとどまったようです。

*写真は「Umbrella」、「Shut Up And Drive」を収録したリアーナの今年の春リリースされた3作目「GOOD GIRL GONE BAD」。カリブ海はバルバドスの少女が一気に垢抜けた感じの勝負作。やっぱりJAY-Zをフューチャーした「Umbrella」は耳に残りますね。
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来日等集:ロイ・エアーズ

2007-10-21 00:34:43 | ジャズ
ROY AYERS UBIQUITY / EVERYBODY LOVES THE SUNSHINE

大阪、福岡を経て10月23、24日にビルボードライブ東京にて来日公演を行うロイ・エアーズ。60年代から活躍し、ジャズ・ファンクの立て役者の1人であり、80年代以降はクラブ・シーンからリスペクトされる偉大なヴィブラフォン奏者です。

1940年、ロスアンジェルスに生まれたロイ・エアーズ。幼少時代に巨匠ライオネル・ハンプトンからマペットをプレゼントされたことがきっかけでヴァイブ奏者への道を歩むことになったそうです。60年代後半にハービー・マンのバンドで腕を磨き、70年代は自らのバンド、ロイ・エアーズ・ユビキティを率いソウル・ジャズ/ジャズ・ファンクなサウンドで数々の名曲を生み出しました。またブラック・シネマの名作「コフィ」のサントラを手掛けるなど、”ニュー・ソウル”な空気感が濃厚なのも、現在までリスペクトされ続ける所以かもしれません。また04年にはエリカ・バドゥやべティ・ライトをゲストに招いた「MAHOGANY VIBE」をリリースし健在ぶりを示してくれたのも記憶に新しいですね。

そのエリカ・バドゥが「MAHOGANY VIBE」でフューチャーされた一曲が名曲「Everybody Loves The Sunshine」。リード・ヴォーカルはあくまでもロイ・エアーズですが、エリカの声がジャジーな気だるさを引き立ててて良いんですよね~。で、その「Everybody Loves The Sunshine」のオリジナルが収録されているのがロイ・エアーズ・ユビキティ名義の76年作「EVERYBODY LOVES THE SUNSHINE」(写真)。ソウル、ラテン、フュージョンなどを洗練された感覚でミックスした爽快なジャズ・ファンク。メロウなタイトル曲ももちろん最高ですが、スピード感たっぷりの爽やかなファンク・サウンドの上をクールなヴァイブが踊る「The Golden Rod」、ウニョウニョ・サウンド+ホーン・リフでヘヴィ-に迫る「You and Me My Love」、アグレッシヴな女性ヴォーカルが暴れる「People and the World」など秀曲揃い。いやはや70年代のロイはホント良い仕事しています。

そしてこのアルバムにはキーボードに現在日本で活躍するフィリップ・ウーがクレジットされています。昨年のロイ・エアーズの来日公演では、往年のユビキティを再現とばかりにロイとフィリップのジョイント・ライブが丸の内コットンクラブにて組まれたりしましたね。私は見に行ってないのですが、きっと素晴らしいコンサートだったことでしょう。

そんなロイ・エアーズが今回の来日公演ではなんとフィリーの天才シンガー、ビラルと共演すると言うのですから、これも興味惹かれますよね~。なんでもこのコラボ・ライブはビルボードライブのオリジナル企画だとか。ロイ・エアーズのヴァイブもクールですが、ビラルの歌唱も相当クールですからね、クール×クールで熱くなること間違い無しですよ! なんか意味不明ですが、とにかく二人の醸し出す化学反応に期待です。と言っても私は行けないんですけどね…。行かれる方羨ましいです。それはそうとビラルの次のアルバムはいつ出るんですかね?
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来日特集:テンプテーションズ

2007-10-17 13:55:36 | ソウル、ファンク
THE TEMPTATIONS / CLOUD NINE

11月23~25、27、28日に丸の内コットンクラブにて来日公演を行うテンプテーションズ。正しくは、ザ・テンプテーションズ・レヴュー・フューチャリング・デニス・エドワーズ。

今回来日するテンプテーションズは今年の6月頃にシュープリームスと共に来日公演を行ない、スマスマにも出演したあのテンプテーションズとは違うテンプテーションズのようです。

え?テンプテーションズっていくつもあるの?って思われるかもしれませんが、もちろんテンプテーションズと言えば、大ヒット曲「My Girl」でしられるモータウンを代表する男性コーラス・グループです。しかしその長い歴史の中でメンバー・チェンジを繰り返した結果、その卒業生達がいくつかのテンプテーションズを名乗って活動するという事態になっているようです。

実はスマスマに登場したテンプスも、今回来日するテンプスも、そんな支流のテンプテーションズなのです。スマスマに登場したテンプスはオリジナル・メンバーのリチャード・ストリートを中心にしたテンプスでした。しかし今回来日するテンプスには残念ながらオリジナル・メンバーは一人も居ません。ちなみに本家テンプスは、オリジナル・メンバーのオーティス・ウィリアムスを中心に今でも活動しているようです。

とは言え今回のテンプスは凄いのです。なぜならデニス・エドワーズが居るからです。テンプスの黄金期と言えばデヴィッド・ラフィンが居た頃。そう、「My Girl」を歌ったリード・ヴォーカリストです。しかしリード・ヴォーカリスト故の増長が原因で68年に解雇されます。その後釜に加入したのがデニス・エドワーズなのです。

時代はスライ&ファミリー・ストーンがロック的カタルシスを取り入れたドラッキーでトリッピーなサイケ&ファンクでブラック・ミュージック界に衝撃を走らせた頃。その頃「ザ・サウンド・オブ・ヤング・アメリカ」と呼ばれる健康的なサウンドを売りにしていたモータウンの中にあって、そんな新しい動きにいち早く対応したプロデューサーがノーマン・ホイットフィールド。そして彼が自らの新しいサイケ&ファンクを実現させたのがデニス・エドワーズが加入したばかりの新生テンプテーションズだったのです。

そうして生まれたのがドラッグを歌ったと言われる名曲「Cloud Nine」。似たようなフレーズをひたすら繰り返すベース、ワウを利かせたギター、焦燥感を感じさせるパーカッション、そこに乗るドゥー・ワップのようなコーラス、そしてデニス・エドワーズの力強くも荒々しいヴォーカル。この曲が力を持っているのはもちろんノーマン・ホイットフィールドの作り出す怪しいファンク・サウンドの成せる業ですが、聴けば聴くほどデニス・エドワーズのあの声があってこそと思えてきます。あの微妙にハスキーでシャウト気味に迫ってくる歌唱がこの時期のテンプスの肝なのかもしれません。

その後もノーマン&テンプスのサイケ&ファンク路線は続き、「I Can't Next To You」、「Psychedelick Shack」、「Papa Was A Rolling Stone」といった名曲を生み出していきます。この時代のテンプスこそが全盛期と考えるソウル/ファンク・ファンの方も沢山いらっしゃると思います。そんな全盛期の顔がデニス・エドワーズなのです。

その後デニス・エドワーズは脱退、再加入を繰り返すようですが、この辺のメンバー変遷はあまりに複雑で私にはよく分かりません。ちなみに今回来日するテンプスにはもう一人のテンプス卒業生が居ます。それはアリ・オリ・ウッドソン。80年代半ばから90年代に掛けてテンプスで活躍した人です。そしてもう一人テンプス関係者が、それはデイヴィッド・シー。コットンクラブのサイトのプロフィールによりますと「かつてテンプスからの誘いを蹴った男」だそうです…。

なんか何でもありな感じですが、正直現存するテンプスの中で個人的に最も見たいのは今回のテンプスです。あの全盛期からの年月を考えると、デニス・エドワーズの衰えが多少心配ですが、それでも彼が歌う「Cloud Nine」や「Runaway Child, Running Wild」が生で聴けるんですから!きっとコーラスも素晴らしいんだろうな。でもチケ代が12,600円…。ちょっと無理かも…。

*写真はテンプテーションズの69年のアルバム「CLOUD NINE」。とにかくタイトル曲の「Cloud Nine」がカッコ良い!さらに9分超えの「Runaway Child, Running Wild」に止めを刺されます。この曲でのデニス・エドワーズの歌も良い!全体的にはオーソドックスな面を多く残しているも、ブラック・ミュージック界に多大な影響を与えた名作です。


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