ルーツな日記

フジロックが終わり、サマソニ ブログと化しておりますが、
よろしくお願いいたします。

アーロン・アバナシー @代官山LOOP

2017-05-10 20:54:37 | R&B、CLUB系
4月27日、代官山LOOPにて、アーロン・アバナシーを観てまいりました。

クリーヴランド出身のR&Bシンガー/マルチ・アーティストのアーロン・アバナシー。昨年12月にソロ名義としては初のフル・アルバム「MONOLOGUE」をリリースすると、日本でも「プリンス〜ディアンジェロの系譜を継ぐ新星」と賞されるなど、各所で話題を集めたアーロン・アバナシー。ですが初アルバムは、アブ&ザ・ソウルジャーナーズ名義による05年の自主制作盤「Lyrically Inclined 1.3: The Odyssey」まで遡り、その後も、アブ・ザ・コンフィダント、ナット・ターナーといった名義で活動し、スラム・ヴィレッジやブラック・ミルズのバックでも手腕を発揮するなど、マニアには知られる存在でした。

そんなアーロン・アバナシーの初来日公演。バックメンバーは Tak Tanaka(Gt.)、Zak Croxall(Ba.)、Jay Stixx(Dr.) の3人。ミュージックディレクターを日本人ギタリストのTak Tanaka が務めているので、他の2人も彼が集めたメンバーかも知れません。ちなみに Tak Tanaka は、JUJU とか、ナオ・ヨシオカのバックなんかを務めているギタリストだそうで、ニューオーリンズ・ファンには、2015年にブークー・グルーヴが来日した際、急病で来れなくなったダーウィン ’Big D’ パーキンズの代役を務めたギタリスト、と言えば、あ〜、あの人!! と思い出してくれるでしょうか?

さて、ハネたベースラインに導かれるように登場したアーロン・アバナシー。キーボードを弾くかと思いきや、そのまま立ったままで歌い始める。曲は「Son Of Larry」。最新作「MONOLOGUE」の1曲目に収録されている、ピアノが印象的な曲ですが、ほぼ、ベースラインのみをバックに歌う。メロウな原曲よりも、シャープにスピードアップしたリズムを、さらに前のめりに切れ込むようなアーロンの歌唱が強力。陽性のユニークな性質で、極々ナチュラルに歌っているようで、その鋭角的なタイム感覚は、まさしく黒人にしかあり得ないリズム感。いや、黒人シンガーでもここまでのキレはなかなか聴けない。もう冒頭からゾクゾクしっぱなし。探るようにドラムとギターが入り、バンド感が出てきたところで、ようやくアーロンも鍵盤を叩く。一気に盛り上がる会場。そして切れ目無しに「Kiss Yah」へ。歌い始める前に”Kiss Yah!"って言ってくれたから分ったものの、アレンジの違い以上に、アーロンの歌の崩し方が半端無い。「Son Of Larry」もそうですけど、もうほとんどフィーリングだけで歌ってるような雰囲気。それでいて雑な感じや流している風はまったく感じられず、ただただ、その歌声のキレと圧力、そしてメロウネスに圧倒されっぱなし。その後も「Kissing You」、「Favorite Girl」、「Call On Me」、「Can I Be Your Lover」などをBPM速めにファンキーに繋いでいく。ロバータ・フラックの「Feel Like Makin Love」とか、JODECI の「Come And Talk To Me」などのカヴァーや、ジャジーなソロ&スキャットなんかを挟みつつ、ドラム及びベースのブレイクを触媒にして繋いでいく。そんな展開がおよそ30分に渡って繰り広げられる。その間、アーロンの歌唱はフリーキーにブラック・フィーリングを巻き散らし、Tak Tanaka のギターを中心にしたバックの演奏も、タイト且つバウンシーでありながら、うっとりする程スイートで、まったくもって痺れまくりでした。

一息ついた後は、待ってましたのスロー「I Want You Again」。いや〜、これ絶品でしたね。前半戦とはまた違い、どっぷりと歌うアーロンが素晴らしかった。切ないファルセットからシャウト気味に感情を燃やすような歌唱は、胸に突き刺さるようでしたね。こういうディープなフィーリングはやはりライヴならではですね。そういう濃密さでは続く「A Quarter After Morning」はさらに圧巻でした。印象的なリフに変幻自在に絡みつつ情感を爆発させるようなアーロンの歌声にも痺れましたし、終盤のTak Tanaka のギター・ソロも格好良かった!

そして最後は「I Need To Know」から「In Love」。壮大且つドラマチックに昂揚するこの2曲は感動的でした。オーガニックな円やかさの中にソウルフルなヴァイヴを感じさせる演奏もさることながら、スウィート&メロウな空気をジワジワと満たしていくような、エモーショナルこの上ないアーロンの歌唱は流石でしたね。最後まで鋭角的なキレは損なわずに、それでいてしっとりとしたフィーリングを醸しつつ、激情のシャウトを決める。凄いシンガーです!

もちろんこれで終わりではありません。アンコールはアップテンポのラテン調ナンバー(曲名は分かりませんでした…)。ドラムソロや、アーロンの鍵盤ソロも格好良かった!そして最後は「I See You」。ミドルなテンポに乗ったアーロンのソウルフルな歌声、最高でした。

独特のファンクネスとニューソウル的なヴァイヴ。硬軟織り交ぜながら、古さと新しさを縦横無尽に行き来する、レトロ・ソウルの片鱗を見せながらも圧倒的に現行のリアルを感じさせる、そんなアーロン・アバナシーのステージでした。



この日のセットリストはこんな感じだったかな。

01. Son Of Larry
02. Kiss Yah
03. Kissing You
04. Favorite Girl
05. Feel Like Makin Love
06. Call On Me
07. Come And Talk To Me
08. Can I Be Your Lover
09. I Want You Again
10. A Quarter After Morning
11. I Need To Know
12. In Love
-------------------------------------------
13. ???(もの凄くアップテンポなラテン調の曲でした)
14. I See You


既に記憶が曖昧ですので、間違っていましたらごめんなさいね。特に、1〜8曲目は切れ目無しで演奏されたので、もしかしたら、抜けがあるかもしれません。アーロン・アバナシーはかなり崩して歌うので、曲が変わったかどうか分かりづらかったり、サビまで行ってやっと曲が判明したり、って感じだったので…。
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LAETITIA DANA @飯田橋アンスティチュ・フランセ

2017-03-28 18:25:55 | R&B、CLUB系
3月25日、飯田橋のアンスティチュ・フランセにて、フランスからのR&Bシンガー、レティシア・ダナを観てまいりました! この日は「フランコフォニーのお祭り」というイベントで、レティシア・ダナは、そのメイン・ゲストとして登場しました。

西アフリカ出身の父と、セファルディム系ユダヤ人の母の間に生まれたというというレティシア・ダナ。コディー・チェスナットから「驚くべき世界観と存在感をもったアーティスト!!」と絶賛されている逸材だそう。ステージには、打ち込みやパッドを操るプレイヤーとギタリスト、そしてレティシア・ダナの3人。レティスアはつばの広いハットを被って登場。マイクに飾られた花も素敵。オープニングはレティシアが自分の声を幾重にもループさせたコーラスをバックに歌う「Woo Hah!!」。バスタ・ライムのカヴァーだそうですが、レティシアの歌声はとても同じ曲には聴こえない柔らかさ。それは古き良きジャズ・シンガーのようでもあり、それでいて自身の声のループをバックにアカペラで歌うというモダンさも良い感じ。ギタリストさんがディレイ系のエフェクトを効かし、揺れるグルーヴを演出したネオ・ソウルな「Lay Dawn」、エキゾチックなスロー「Meanness And Profit」等、時に優しく、時に力強く、ヒップ・ホップ的な感性とネオなソウル・フィーリングが交差すするレティシアのヴォーカルに痺れました。今度はドラムの入ったバンドでのライヴも観てみたいです。
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本日のセレクト! ホセ・ジェイムズの新作

2017-02-17 22:32:42 | R&B、CLUB系
JOSÉ JAMES / LOVE IN A TIME OF MADNESS

通算7枚目、ブルーノートからは4作目となるホセ・ジェイムズの最新作「LOVE IN A TIME OF MADNESS」。大きくR&Bへと舵を切った作品と話題のアルバム。元々、ジャズからR&Bへのアプローチで時代の扉を開けたシンガーですが、なるほどこれはそこから一歩も二歩も踏み込んだ意欲作ですね~。なにせ、ほぼ全編打ち込みをベースにしたサウンドですからね。昨今のR&Bは、ジャズやヒップホップとの相互影響以上に新進クリエイター達との交配により著しいアップデートを繰り返してきましたが、本作はそんな先鋭的なブラック・ミュージックの空気を宿しつつ、ホセの進歩的なアーティスト性を物語る一枚となりました。

アンビエントなリズムに乗るホセの歌声が耽美な魅力を放つ「What Good Is Love」や「Last Nights」、シンガロングな美メロが印象的な「Remember Our Love」に「Breakthrough」、マリ・ミュージックを迎えたゾクゾクする程美しい「Let It Fall」や「To Be With You」、などなど。さらにアルバムの核となるプリンスへのオマージュ「Live Your Fantasy」やファルセットがセクシーな「Ladies Man」という2曲のファンキー・ナンバー。このファンク曲はレトロな味わいながら、その瑞々しさ故か返って新しく聞こえるというマジック。ホセのクールなセンスが光ります。

気鋭のクリエイター達とのコラボが生んだ、ホセ・ジェイムズの新章であることは間違いないでしょう。なにせホセ自身が「ジャズのキャリアの終わりを告げる作品」と断言しているとかいないとか。とは言え、スローやミドルはもちろん、ファンキーな曲ですら、歌声の深層からジャジーな柔らかさがしみています。先鋭的でありながら、メロディアスでビタースイートな歌心に溢れた作品。なにせ今作のテーマは「愛」だそうですから!

日本盤ボーナストラックの「Trouble (TARIO RIMIX)」と「Live Your Fantasy (WONK RIMIX)」も格好良い!







よろしければこちらも是非!


先日、ホセ・ジェイムズとWONKの招待ライヴに行ってきました。↓
 
2017年2月15日 ホセ・ジェイムズ@渋谷コンタクト
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ホセ・ジェイムズ @渋谷contact

2017-02-16 22:15:55 | R&B、CLUB系
2月15日、ホセ・ジェイムズのショーケース・ライブに行ってまいりました。場所は渋谷contact 。こちらはファッション・ブランド「APPLEBUM」とブルーノート・レーベルによって共同開催された『APPLEBUM x BLUE NOTE present BLUE LOUNGE』というイベントで、一般客は全て招待制。私は幸運にもツイッター応募で当選した次第であります。ちなみにこの日は、ホセ・ジェイムズの最新作「Love In A Time Of Madness」の日本先行発売日でもあり、会場内は、リリース・パーティ的な特別な熱気に包まれていました。ちなみに私、ミーハー魂を炸裂させてかぶり付きで堪能させて頂きました。

まず登場したのは、日本から彗星の如く現れ、世界水準のジャズ/ソウル/ヒップホップ・バンドと話題沸騰のWONKが登場。今注目のバンドだけに、私も生で観るのを楽しみにしていたんです。キーボード、ドラムス、ベース、ヴォーカル、サックスという編成。イントロダクションに続いてアルバム「SPHERE」から「1914」でスタート。空間を切り裂くが如くのドラムのキレと、フロアを揺るがす重低音ラインが格好良い!!そのリズムに鍵盤、サックス、ヴォーカルがフューチャリスティックに絡み合う。5、6曲と短いライヴではありましたが、間近で観る、日本で今最も先鋭なバンドの生ライヴに続々させられました。女性コーラス隊を向かえたラストの「savior」も格好良かった。特にエンディングのブレイクには痺れました! ちなみに彼ら、この翌日からヨーロッパ・ツアーに出かけるそうです。


さて、WONKではステージ狭しと楽器群が並べられていましたが、それらが奇麗さっぱりと片付けられ、そこにはマックのノートブックと、VOXのアンプ、その横に赤いテレキャスが1本あるだけという、異様な程シンプルな光景に。その間、DJ MITSU THE BEATSのプレイを挟み、SOIL&"PIMP"SESSIONS の社長のMCで盛り上がった後、いよいよホセ・ジェイムズが登場。

白地のシャツに植物柄のジャケット、薄いサングラスに短く刈られた髪型。いや〜、絵になります! 自身でノートブックを操作しオケを流し、最新作からの曲をしなやかに歌い、踊る。バックが生バンドではなかったのは残念と言えば残念なんですけど、リリースされたばかりの最新作は打ち込みをベースにしているそうなので、これもありかと。って言うか、後方スクリーンに輝く幾何学的映像を含め、マック&ギターと共にステージに一人で立つホセ・ジェイムズというシンプルな構図がめっちゃオシャレ!!約3年振りという新作「Love In A Time Of Madness」は、ビリー・ホリデーをトリビュートした前作とは打って変わってのR&B作品ということで、その新曲を立て続けに披露するこの日のステージ・パフォーマンスも、華やかなR&Bシンガーを感じさせる格好良さに溢れていました。

アルバムのオープニングを飾る「Always There」でスタートし「What Good Is Love」へと続く。耽美なリズムにのるホセの歌声がスウィート! セクシーなファルセットが揺れる「Ladies Man」や、リードシングルとして先行発表されていた「Live Your Fantasy」のようなファンキーな曲は新しいホセ・ジェイムスの瑞々しさに溢れながらも、歌声にはしっとりとしたジャズ・フィーリングが滲みている辺りはホセ・ジェイムズのホセ・ジェイムズたるところ。代表曲「Trouble」のうねる低音をフィーチャーしたトラックは明らかにアルバム「No Beginning No End」収録とは違うオケで格好良かった!これは最新作収録のリミックス・ヴァージョンのようですね。エンディングにはアカペラでサンプリングのようなパフォーマンスも披露して盛り上がりました。

終盤に歌ったスロー「To Be With You」も良かった! ホセ・ジェイムスと言うと、アルバムごとに音楽性を変化させてきたとは言え、そのヴォーカルについてはジャジーでクールなフィーリングが強く、必要以上に感情的にはならない印象もあったりしますが、この曲では最前の女性客の手を握りながら、ソウルフルに声を張り上げる場面もあり、またその声が艶やかで素晴らしかった!!こういうホセ・ジェイムズも良い!!

そして最後はいよいよ”さくら”と命名されているらしい、エレキ・ギターを手に取っての弾き語り。しかし音が出ない…。どうやらエフェクターに電源が行ってない模様で、ホセ自らそれを突き止めると、迷わずエフェクターからジャックを抜き、アンプに直結、そしてジャーン!と音を鳴らして盛り上がる観客。ラストはこちらも「No Beginning No End」からエミリー・キング提供の名曲「Come To My Door」。オーガニックなメロディーを歌うホセの歌心にうっとりしながらも、サビを観客達で歌ったりとアットホームな雰囲気に。

いや〜、それにしてもホセ・ジェイムズ、格好良かったですね〜。私のような男がかぶり付きで観ちゃって、女性客に申し訳ないなとも思いつつ、最前列の役得でがっつり握手もしてもらいました〜。あとMCで日本のファンや、今日の観客、共演者に感謝の言葉を掛ける姿も印象的でした。

ちなみに、ホセの新作にはWONKによるリミックスも収録されていますが、この日、残念ながら共演はありませんでした。でもWONKとホセ・ジェイムズが出演するという、思いっきり旬なイベント、その先鋭な雰囲気を存分に堪能出来ました!!




この日のセットリストはこんな感じ。

1. Always There
2. What Good Is Love
3. Ladies Man
4. Closer
5. Remember Our Love
6. Trouble(Tario Remix)
7. Live Your Fantasy
8. To Be With You
9. Come To My Door






JOSÉ JAMES / LOVE IN A TIME OF MADNESS
こちらがイベント当日がリリース日だったホセ・ジェイムズの最新作。R&B色が強いとは言え、単純なR&Bではないのはもちろん、時代に対して鋭角的に歩む彼ならではのアーティスト性と、シンガーとしてのホセの魅力が詰まったアルバムです。
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グラミー賞授賞式!

2017-02-13 20:05:58 | R&B、CLUB系
Beyoncé / Lemonade

ビヨンセ残念!!

まあ、仕方が無いですね。アデルが強過ぎました。事前の予想でもアデル優位の印象ではありましたが、主要3部門のうちアルバム部門だけはビヨンセが獲れるんじゃないかと思っていたのですが、全部アデルに持ってかれちゃいましたね。オープニング・パフォーマンスの「Hello」、ジョージ・マイケル・トリビュートの「Fastlove」、2曲のパフォーマンスも素晴らしかったですしね。特に「Fastlove」は歌っている途中で一旦止めて、もう一度最初からやり直したんですよ。グラミー賞でのこの失態はもちろん不名誉なことなんですけど、それが良かったんですよ。一層、アデルの歌と気持ちが心に滲みましたからね。あの歌を聴き終えた瞬間に、この人は凄いシンガーだなと思いましたし、同時に今年はアデルの年だな、とも思ったんです。『Record Of The Year』と『Album Of The Year』の受賞スピーチでのビヨンセを賞賛する言葉も印象的でしたしね。そしてそれを聴きながら涙ぐむビヨンセの表情も。

結局、9つでノミネートされていたビヨンセは2部門の受賞に止まり、5つでノミネートされていたアデルはその5部門全てを受賞。明暗を分けたと言えるかもしれませんが、そのドラマも含め、二人のディーヴァの存在感が圧倒的だった今日のグラミー授賞式でした。


さて、授賞式のお楽しみと言えば、賞レース以上にパフォーマンスなのです。アデル以外で印象的だったのは、まずはやはりビヨンセ。エジプトの女王のような衣装で、映像を交えた神秘的なパフォーマンス。曲は「Love Drought」〜「Sandcastles」。大きくなったお腹を抱えながらの神々しい美しさに瞬きするのを忘れる程でした。「Lemonade」のなかでも私が一番好きな「Sandcastles」を歌ってくれたのは嬉しかったですね! 歌唱自体はあまり力まず、滑らかな印象でした。歌い終わった後の投げキッスも良かった。

アリシア・キーズとマレン・モリスのコラボ。マレン・モレスは新人賞にもノミネートされていた女性カントリー・シンガーですが、とてもソウルフルな歌声の持ち主で、アリシアとのデュエットもエモーショナルでとても良かったですね。曲はマレン・モリスの「Once」。これはカントリーと言うより、完全にソウルでしたね。

あとは、ダップ・キング・ホーンズを従えたスタージル・シンプソンとか、ダフトパンクとザ・ウィークエンドの共演も良かった。それと今年は司会者のジェームズ・コーデンも面白かったですね。特にハリボテの車を持ってニール・ダイアモンド他色んなシンガーを巻き込んでの「Sweet Caroline」。最後は会場全体で大合唱のようになりめちゃくちゃハッピーで楽しい雰囲気でした。

他にも、プリンスやビージーズのトリビュートとか、ウィリアム・ベルとゲイリー・クラーク・ジュニアのコラボとか、エド・シーラン、ブルーノ・マーズ、そしてメタリカ&レディ・ガガなど、今年も観どころ満載のグラミー授賞式でした。






さて、最後に「ルーツな日記」的に気になる部門の受賞結果のあれこれを。


『Record Of The Year』
Adele / Hello
Beyoncé / Formation
Lukas Graham / 7 Years
Rihanna Featuring Drake / Work
Twenty One Pilots / Stressed Out

今年は文句無しにアデルの年でした。パフォーマンスも素晴らしかったですし。受賞スピーチでのビヨンセへの言葉も印象的でしたね。




『Album Of The Year』
Adele / 25
Beyoncé / Lemonade
Justin Bieber / Purpose
Drake / Views
Sturgill Simpson / A Sailor's Guide To Earth

ここはビヨンセを予想する人が多かったように思うのですが…。




『Song Of The Year』
Khalif Brown, Asheton Hogan, Beyoncé Knowles & Michael L. Williams II, songwriters (Beyoncé) / Formation
Adele Adkins & Greg Kurstin, songwriters (Adele) / Hello
Mike Posner, songwriter (Mike Posner) / I Took A Pill In Ibiza
Justin Bieber, Benjamin Levin & Ed Sheeran, songwriters (Justin Bieber) / Love Yourself
Lukas Forchhammer, Stefan Forrest, Morten Pilegaard & Morten Ristorp, songwriters (Lukas Graham) / 7 Years

やっぱりアデルですね。ビヨンセ残念。




『Best New Artist』
Kelsea Ballerini
The Chainsmokers
Chance The Rapper
Maren Morris
Anderson .Paak

基本的にストリーミング配信でしか新作をリリースしていないチャンス・ザ・ラッパー。彼が新人賞に選ばれるのは、まさに新時代の到来か。




『Best Pop Solo Performance』
Adele / Hello
Beyoncé / Hold Up
Justin Bieber / Love Yourself
Kelly Clarkson / Piece By Piece (Idol Version)
Ariana Grande / Dangerous Woman

アデル強し。




『Best Traditional Pop Vocal Album』
Andrea Bocelli / Cinema
Bob Dylan / Fallen Angels
Josh Groban / Stages Live
Willie Nelson / Summertime: Willie Nelson Sings Gershwin
Barbra Streisand / Encore: Movie Partners Sing Broadway

ボブ・ディランとウィリー・ネルソンの2代レジェンドによるスタンダード対決はウィリー・ネルソンに!




『Best Contemporary Instrumental Album』
Herb Alpert / Human Nature
Bill Frisell / When You Wish Upon A Star
Steve Gadd Band / Way Back Home: Live From Rochester, NY
Chuck Loeb / Unspoken
Snarky Puppy / Culcha Vulcha

ここはビル・フリーゼルを予想していたのですが、スナーキー・パピーでも納得。




『Best Rock Performance』
Alabama Shakes / Joe (Live From Austin City Limits)
Beyoncé Featuring Jack White / Don't Hurt Yourself
David Bowie / Blackstar
Disturbed / The Sound Of Silence (Live On Conan)
Twenty One Pilots / Heathens


『Best Rock Song』
David Bowie, songwriter (David Bowie) / Blackstar
Radiohead, songwriters (Radiohead) / Burn The Witch
James Hetfield & Lars Ulrich, songwriters (Metallica) / Hardwired
Tyler Joseph, songwriter (Twenty One Pilots) / Heathens
Rich Meyer, Ryan Meyer & Johnny Stevens, songwriters (Highly Suspect) / My Name Is Human


『Best Alternative Music Album』
Bon Iver / 22, A Million
David Bowie / Blackstar
PJ Harvey / The Hope Six Demolition Project
Iggy Pop / Post Pop Depression
Radiohead / A Moon Shaped Pool

デヴィッド・ボウイのこの「Blackstar」関連は上記3部門を含む計5部門で受賞。関連部門含めですが、この数はアデルと並んで今回の最多受賞です。ちなみに、デヴィッド・ボウイはこれまでビデオ賞や功労賞の受賞はあるものの、意外にも音楽部門での受賞は今回が初めてだとか。




『Best Rock Album』
Blink-182 / California
Cage The Elephant / Tell Me I'm Pretty
Gojira / Magma
Panic! At The Disco / Death Of A Bachelor
Weezer / Weezer

ここはケイジ・ジ・エレファントを予想していたんですが、正直、本当に受賞するとは思いませんでした。やったね!




『Best R&B Performance』
BJ The Chicago Kid / Turnin' Me Up
Ro James / Permission
Musiq Soulchild / I Do
Rihanna / Needed Me
Solange / Cranes In The Sky

ビヨンセの妹ソランジュ。鮮烈な最新作からのシングル曲。




『Best Urban Contemporary Album』
Beyoncé / Lemonade
Gallant / Ology
KING / We Are King
Anderson .Paak / Malibu
Rihanna / Anti

ここはビヨンセが獲らねば誰が獲る! 受賞スピーチも良かった!




『Best R&B Album』
BJ The Chicago Kid / In My Mind
Lalah Hathaway / Lalah Hathaway Live
Terrace Martin / Velvet Portraits
Mint Condition / Healing Season
Mýa / Smoove Jones


『Best Traditional R&B Performance』
William Bell / The Three Of Me
BJ The Chicago Kid / Woman's World
Fantasia / Sleeping With The One I Love
Lalah Hathaway / Angel
Jill Scott / Can't Wait

故ダニー・ハサウェイの娘さん。近年メキメキと存在感を増していますね。




『Best R&B Song』
J. Brathwaite, Aubrey Graham & Noah Shebib, songwriters (PARTYNEXTDOOR Featuring Drake) / Come And See Me
Michael Hernandez & Bryson Tiller, songwriters (Bryson Tiller) / Exchange
Jeff Bhasker, Robyn Fenty, John-Nathan Glass & Teddy Sinclair, songwriters (Rihanna) / Kiss It Better
Hod David & Musze, songwriters (Maxwell) / Lake By The Ocean
Magnus August Høiberg, Benjamin Levin & Daystar Peterson, songwriters (Tory Lanez) / Luv

マックスウェルのこの曲、良い曲ですよね〜。




『Best Rap/Sung Performance』
Beyoncé Featuring Kendrick Lamar / Freedom
Drake / Hotline Bling
D.R.A.M. Featuring Lil Yachty / Broccoli
Kanye West Featuring Chance The Rapper, Kelly Price, Kirk Franklin & The-Dream / Ultralight Beam
Kanye West Featuring Rihanna / Famous

ビヨンセとケンドリック・ラマーが組んでもドレイクに叶わないっていう。




『Best Rap Album』
Chance The Rapper / Coloring Book
De La Soul / And The Anonymous Nobody
DJ Khaled / Major Key
Drake / Views
ScHoolboy Q / Blank Face LP
Kanye West / The Life Of Pablo

ここもチャンス・ザ・ラッパー!!




『Best Country Solo Performance』
Brandy Clark / Love Can Go To Hell
Miranda Lambert / Vice
Maren Morris / My Church
Carrie Underwood / Church Bells
Keith Urban / Blue Ain't Your Color

カントリー界のニュー・ヒロイン。彼女の歌声にはブルージーな響きもあって、結構好きです。アリシア・キーズとのパフォーマンスも良かった!!




『Best Country Duo/Group Performance』
Dierks Bentley Featuring Elle King / Different For Girls
Brothers Osborne / 21 Summer
Kenny Chesney & P!nk / Setting The World On Fire
Pentatonix Featuring Dolly Parton / Jolene
Chris Young With Cassadee Pope / Think Of You

異次元アカペラ・グループとレジェンドの共演。




『Best Country Album』
Brandy Clark / Big Day In A Small Town
Loretta Lynn / Full Circle
Maren Morris / Hero
Sturgill Simpson / A Sailor's Guide To Earth
Keith Urban / Ripcord

フジロック出演も決まっている期待のスタージル・シンプソン!!




『Best Jazz Vocal Album』
René Marie / Sound Of Red
Branford Marsalis Quartet With Special Guest Kurt Elling / Upward Spiral
Gregory Porter / Take Me To The Alley
Catherine Russell / Harlem On My Mind
The Tierney Sutton Band / The Sting Variations

グレゴリー・ポーターは素晴らしいシンガーですね。




『Best Jazz Instrumental Album』
Kenny Barron Trio / Book Of Intuition
Peter Erskine / Dr. Um
The Fred Hersch Trio / Sunday Night At The Vanguard
Joshua Redman & Brad Mehldau / Nearness
John Scofield / Country For Old Men

ジョンスコ流のカントリー・アルバム?




『Best Gospel Album』
Tim Bowman Jr. / Listen
Shirley Caesar / Fill This House
Todd Dulaney / A Worshipper's Heart [Live]
Kirk Franklin / Losing My Religion
William Murphy / Demonstrate [Live]

カーク・フランクリン、強いですね。シャーリー・シーザーのアルバムも良いんですけどね…。(シャーリー・シーザーは功労者賞を受賞)




『Best Roots Gospel Album』
Gaither Vocal Band / Better Together
The Isaacs / Nature's Symphony In 432
Joey+Rory / Hymns
Gordon Mote / Hymns And Songs Of Inspiration
(Various Artists); Jeffrey Gaskill, producer / God Don't Never Change: The Songs Of Blind Willie Johnson

個人的にはブラインド・ウィリー・ジョンソンのトリビュートを押してたんですけどね…。




『Best American Roots Performance』
The Avett Brothers / Ain't No Man
Blind Boys Of Alabama / Mother's Children Have A Hard Time
Rhiannon Giddens / Factory Girl
Sarah Jarosz / House Of Mercy
Lori McKenna / Wreck You

サラ・ジャローズの受賞は本当に嬉しい! ブルージーで凄く良い曲です。




『Best American Roots Song』
Robbie Fulks, songwriter (Robbie Fulks) / Alabama At Night
Jack White, songwriter (Jack White/The White Stripes) / City Lights
Eric Adcock & Roddie Romero, songwriters (Roddie Romero And The Hub City All-Stars) / Gulfstream
Vince Gill, songwriter (The Time Jumpers) / Kid Sister
Lori McKenna & Felix McTeigue, songwriters (Lori McKenna) / Wreck You

ここはロディ・ロメロを応援してたんですけどね〜。残念。




『Best Americana Album』
The Avett Brothers / True Sadness
William Bell / This Is Where I Live
Kris Kristofferson / The Cedar Creek Sessions
Lori McKenna / The Bird & The Rifle
The Time Jumpers (Vince Gill) / Kid Sister

ウィリアム・ベルはアメリカーナなのか?という問題はさて置き、受賞自体は納得です。パフォーマンスでもソウルフルな声を聴かせてくれました!!




『Best Bluegrass Album』
Blue Highway / Original Traditional
Doyle Lawson & Quicksilver / Burden Bearer
Laurie Lewis & The Right Hands / The Hazel And Alice Sessions
Claire Lynch / North By South
O'Connor Band With Mark O'Connor / Coming Home

レジェンドフィドル奏者マイク・オコーナーが奥様や息子さんと作ったバンド。



『Best Traditional Blues Album』
Lurrie Bell / Can't Shake This Feeling
Joe Bonamassa / Live At The Greek Theatre
Luther Dickinson / Blues & Ballads (A Folksinger's Songbook: Volumes I & II)
Vasti Jackson / The Soul Of Jimmie Rodgers
Bobby Rush / Porcupine Meat

80歳を超えてなお絶倫ブルースマン、ボビー・ラッシュ、遂に受賞!!やったねー!!




『Best Contemporary Blues Album』
Fantastic Negrito / The Last Days Of Oakland
Janiva Magness / Love Wins Again
Kenny Neal / Bloodline
The Record Company / Give It Back To You
Joe Louis Walker / Everybody Wants A Piece

来ましたね〜、話題の新世代ブルースマン! ゲイリー・クラーク・ジュニアに続くブルース界の新ヒーローですね。祈来日。




『Best Folk Album』
Judy Collins & Ari Hest / Silver Skies Blue
Robbie Fulks / Upland Stories
Rhiannon Giddens / Factory Girl
Sierra Hull / Weighted Mind
Sarah Jarosz / Undercurrent

サラ・ジャローズはブルーグラス〜フォークの未来です!




『Best Regional Roots Music Album』
Barry Jean Ancelet & Sam Broussard / Broken Promised Land
Northern Cree / It's A Cree Thing
Kalani Pe'a / E Walea
Roddie Romero And The Hub City All-Stars / Gulfstream
(Various Artists); Joshua Caffery & Joel Savoy, producers / I Wanna Sing Right: Rediscovering Lomax In The Evangeline Country

う〜ん、ルイジアナ勢は残念。でも仕方ないですね。ここは新設されて以来、連続でルイジアナ勢だったので、そろそろハイアンも受賞しないとね。




『Best World Music Album』
Celtic Woman / Destiny
Ladysmith Black Mambazo / Walking In The Footsteps Of Our Fathers
Yo-Yo Ma & The Silk Road Ensemble / Sing Me Home
Anoushka Shankar / Land Of Gold
Caetano Veloso & Gilberto Gil / Dois Amigos, Um Século De Música: Multishow Live

ここは予想通りヨー・ヨー・マ。彼が仕掛けたクラシックとブルーグラスとアジアの融合音楽。





『Best Reggae Album』
Devin Di Dakta & J.L / Sly & Robbie Presents... Reggae For Her
J Boog / Rose Petals
Ziggy Marley / Ziggy Marley
Raging Fyah / Everlasting
Rebelution / Falling Into Place
SOJA / SOJA: Live In Virginia

ボブ・マーリーとリタ・マーリーの間の長男。ここも順当な印象。



他には、『Best Historical Album』部門をボブ・ディランの「The Cutting Edge 1965-1966: The Bootleg Series, Vol.12 (Collector's Edition)」が、「Best Music Video』部門をビヨンセの「Formation」が、『Best Music Film』部門をビートルズの「The Beatles: Eight Days A Week The Touring Years」が受賞しています。
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グラミー賞 ノミネート 『Best Traditional R&B Performance』

2017-02-03 21:20:01 | R&B、CLUB系
JILL SCOTT / WOMAN

さて、グラミー授賞式も近くなってきました。当ブログのグラミー特集もラストスパートです。前回は『Best R&B Performance』部門を取り上げましたが、今回はよりトラディショナルな『Best Traditional R&B Performance』部門です。気になるノミネートは以下の5組。

William Bell / The Three Of Me
BJ The Chicago Kid / Woman's World
Fantasia / Sleeping With The One I Love
Lalah Hathaway / Angel
Jill Scott / Can't Wait


ここは正直、どれが受賞しても文句は言いません。どれも良い曲ですし、歌唱がまた素晴らしい! トラディショナルと言うだけあってどれもソウルフル!!なかなか甲乙付けがたいですが、しいて本命を挙げるとすれば、やはりジル・スコットでしょう!! 昨年は待望の来日公演もありましたし、それがまた古き良きソウル・ミュージックの息吹と、現行R&Bの瑞々しさを兼ね揃えた素晴らしいステージでしたからね。あと最近のトピックとして、映画『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』に出演したのも印象的でしたね。さて、こちらの曲「Can't Wait」は、彼女の最新アルバム「Woman」からの楽曲。低くグルーヴするベースラインに乗って、艶やかに舞うようなジル・スコットの声が良いですね。今回のアルバムでは多くの曲でアンドレ・ハリスがプロデュースを受け持っています。この人は、メアリー・J. ブライジ、アッシャー、フロエトリー、アンソニー・ハミルトン、ミュージック・ソウルチャイルド、クリス・ブラウン、アリシア・キーズ、ファンテイジア、レイラ・ハサウェイ、などなど、錚々たる人達と仕事を共にしてきているプロデューサー。ジル・スコットも過去に何曲も手掛けていまして、相性は抜群。この曲ももちろん彼のプロデュースで、作曲も彼とジル・スコットの共作となっています。ちなみにこの印象的なベースを弾いてるのは名手ピノ・パラディーノだそうです。




さて対抗は? う〜ん、残りのノミネート4曲を全て対抗としたいぐらいですが…。


まず、初期スタックスを支えた名シンガー、ウィリアム・ベルが古巣スタックスからリリースした曲「The Three Of Me」。メジャーからはおよそ40年振りとなるそうな新作アルバム「This Is Where I Live」からのシングル曲です。ウィリアム・ベルは今回『Best Americana Album』部門にもノミネートされているのですが、この曲「The Three Of Me」も、トラディショナルなソウル・フィーリングと同等にアメリカーナという言葉にも頷ける、土臭く大陸的な大らかさと、ベテランの醸す枯れが滲みるミドル・スロー。良い曲ですね〜。

新進気鋭のBJ・ザ・シカゴ・キッドがスウィートに歌い上げるスロー「Woman's World」は、ジェイムズ・ブラウンの名曲「It's a Man's Man's Man's World」にインスパイアされたという曲。この人の面白いところは、別の曲で『Best R&B Performance』にもノミネートされていること。「R&B」と「Traditional R&B」の二刀流です。

アメリカン・アイドルの優勝者ファンテイジアの「Sleeping With The One I Love」は、デビューから10年を超え、もはやベテランの貫禄すら漂わしてきた歌声が圧巻。この曲はR. ケリーの作&プロデュースで、序盤は何となく「It's a Man's Man's Man's World」を思わす雰囲気だったり。流行ですかね?

そしてロバート・グラスパー、スナーキー・パピー、ケンドリック・ラマー等、先鋭ブラック・ミュージック勢への客演を経て、俄然注目を浴びる歌姫レイラ・ハサウェイ。彼女が歌うアニタ・ベイカーのカヴァー「Angel」は、亡き父ダニー・ハサウェイから受け継いだ深みのある歌声がジャジーに揺れる。『Best R&B Album』部門にノミネートされているライヴ盤「Lalah Hathaway Live」から。



いやはや激戦区。対抗としては、とりあえずウィリアム・ベルに一票かな。





↓宜しければこちらもぜひ!

グラミー賞 ノミネート 『Best R&B Performance』
グラミー賞 ノミネート 『Best Urban Contemporary Album』
グラミー賞 ノミネート 『Best Traditional Pop Vocal Album』
グラミー賞 ノミネート 『Best Rock Album』
グラミー賞 ノミネート 『Best Rock Performance』
グラミー賞 ノミネート 『Best Rock Song』
グラミー賞 ノミネート ビヨンセ!!
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グラミー賞 ノミネート 『Best R&B Performance』

2017-01-20 19:41:30 | R&B、CLUB系
Solange / A Seat At The Table

グラミー賞ノミネート特集。今回は『Best R&B Performance』部門です。気になるノミネートは以下の5組。

BJ The Chicago Kid / Turnin' Me Up
Ro James / Permission
Musiq Soulchild / I Do
Rihanna / Needed Me
Solange / Cranes In The Sky


強豪ひしめくこの部門、注目はビヨンセの妹ソランジュです。フル・アルバムとしては前作「Sol-Angel And The Hadley St. Dreams」以来8年振りとなった新作「A Seat At The Table」。”化ける”と言う言葉はよく聴きますけど、正直、化けましたね〜。レトロ・ソウル風味な前作や、それに伴うサマソニへの出演でも、充分ソランジュの存在感を示してはくれましたが、なんとなくその音楽的方向性が定まっていないと言いますか、やはりどうしても姉の七光り的なイメージがつきまとってもいたんです。しかしこの最新作はどうでしょう! まさにこれがソランジュです!と言わんばかりに彼女の個性が開花しています。まるでこれがデビュー作なのでは?と思えるぐらい鮮烈に輝いてます。

耽美にバウンスするグルーヴ、アンビエントな揺らぎと音響、アートな感性と黒いフィーリング、それらがトロリと溶け込むような新感覚のブラック・ミュージック。キーパーソンは多くの曲でプロデュースと演奏に貢献するラファエル・サディーク。そしてもう一人、ラファエルと共に本アルバムの核と言えそうなデイヴ・ロングストレス。彼はダーティー・プロジェクターズの中心人物。R&B要素をラファエルが引き締め、実験性要素でデイヴがイニシアチブを握ったような? ソランジュは以前にもダーティー・プロジェクターズのカヴァーをやっていましたし、共演もしていますから、この人選にはさほど驚きませんでしたが、コーラスやメロディのそこかしこにダーティー・プロジェクターズの臭いが感じられ、かなり面白い! まるで最先端のR&Bにインディー・ロックのアート性を纏わせたような。

さらに曲ごとに、クエストラヴ、トゥイート、Qティップ、ザ・ドリーム、ケリー・ローランド、リル・ウェイン、BJ・ザ・シカゴ・キッド、サンファ、マジカル・クラウズ等々、新旧、ジャンルを股がった蒼々たるメンバーが客演しているんです。これだけ並べると、ゲストにフォーカスした賑やかな作品を想像するかもしれませんがさにあらず。これがソランジュの色をジワジワと染み入らすようなコンセプチャルな作品に仕上がっているのです。それこそソランジュの描いた青写真でしょうし、その人選の審美眼及び彼女の統率力、恐るべしです。

ちなみにこのアルバム、ソランジュにとって初の全米1位を獲得し、様々なメディアで2016年の年間ベストアルバムに名を連ねるなど、間違いなく現行シーンを代表する作品でしょうし、彼女にとっても代表作となる1枚となるでしょう。出来れば、キングや、アンダーソン・パック、ガラントと並んで『Best Urban Contemporary Album』にもノミネートされて欲しかったんですけどね〜!


さて、『Best R&B Performance』部門です。ノミネートされているのは、この最新作からシングルカットされた「Cranes In The Sky」。アルバムに納められた楽曲はインタールードを除いて全てソランジュの作もしくは共作となっていますが、この曲ももちろんソランジュの作。プロデュースはソランジュとラファエル・サディーク。跳ねながらもねっとりとした曲調と、それに絡み付くようなソランジュの歌声も良い!

対抗は、リアーナの「Needed Me」。っていうかこっちが本命ですよね。この曲も大好きです。リアーナの存在感抜群の歌声も素晴らししい。あとソランジュの「A Seat At The Table」にも参加しているBJ・ザ・シカゴ・キッドも注目株ですね。
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ジャミロクワイ 来日決定!

2017-01-18 21:02:19 | R&B、CLUB系
JAMIROQUAI / EMERGENCY ON PLANET EARTH

ジャミロクワイの来日が決定したそうですね。前回サマソニで来日して以来5年振りだそうです。

2017年5月25日(木) 東京 国際フォーラム HALL A

SS指定席¥18,000(税込)
S指定席¥12,000(税込)

う〜ん、なかなかのお値段ですね〜。


実は私、ジャミロクワイはデビュー当時大好きでして、アルバムやシングルを買い漁ってたんです。サウンドはもちろん、ジャケット・デザインとなってる角の生えたシルエットも、リリースごとに色が変わったりして、まるで連作アートのようでワクワクさせられたものです。でもライヴを観に行く機会を逃しているうちに、なんとなく月日が経ってしまっていたんです。

初めて生でジャミロクワイを観れたのが、前回の来日となる2012年のサマソニでした。その時に当ブログへ書いたライヴレポは以下のような感じ。

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マリンへ戻ってジャミロクワイ。前日の大阪サマソニをジェイ・ケイの体調不良(肺感染症らしい)のためキャンセルしていたので、心配していたのですが、東京公演は敢行されました。夕暮れ時に始まったそのジャミロクワイ、最新作からの「Rock Dust Light Star」からスタート。女性コーラス隊、ブラスセクションを従えた大所帯バンドの繰り出すサウンドがとにかく格好良い!ハイセンスなアレンジをしなやかな切れ味で疾走するファンク・グルーヴ。スタジオ録音より明らかにキレが増している。アシッド・ジャズってこんなに格好良いのか!?と目から鱗でしたね。 前半のほとんど切れ目無く次から次へと曲が繋がれていく展開も格好良かったですね。心配していたジェイ・ケイも病み上がりを感じさせないパフォーマンス。声も充分出ていましたし、華麗なステップも決めてくれました。3rd作からのヒット曲「Cosmic Girl」なんかは特に盛り上がりましたね。個人的にはデビュー作収録の「Revolution 1993」が燃えましたけど。後半は何と言っても「Canned Heat」ですよ! これは格好良かった! ジャミロクワイって勝手にインドアなイメージを持ってましたが、野外スタジアムに合いますね~。これだけ壮快で開放感たっぷりなファンクを聴かせられるとは! 参りました。メタリックなリフが夜の闇を切り裂くようだった「Deeper Underground」も強烈でした。

セットリストは以下のような感じだったようです。ジェイ・ケイの病状を考慮して60分のショートセットだったとか(当初の予定は70分)。

01. Rock Dust Light Star
02. Main Vein
03. Revolution 1993
04. Cosmic Girl
05. High Times
06. Little L
07. Canned Heat
08. Love Foolosophy
09. Alright
10. Deeper Underground

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ま、あらためて上げる程の文章でもありませんけど、またライヴ観たいな〜。



ジャミロクワイ来日詳細→クリエイティヴマン
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グラミー賞 ノミネート 『Best Urban Contemporary Album』

2017-01-16 23:19:57 | R&B、CLUB系
KING / We Are King

ソウルという音楽がアーバンなR&Bに取って代われて早幾年、時代は進化して行きます。既にR&Bも過去のものに成りつつ有ることを予感させる部門、『Best Urban Contemporary Album』部門です。気になるノミネートは以下の5作品。

Beyoncé / Lemonade
Gallant / Ology
KING / We Are King
Anderson .Paak / Malibu
Rihanna / Anti


ここの本命はもちろんビヨンセです。リアーナも強いでしょう。本来なら2大ディーヴァの一騎打ちを見守りたいところですが、実は、キング、ガラント、アンダーソン・パックという、新時代のブラック・ミュージックとも言える精鋭達が並んでいるところがこの部門のキモだったり。

主要部門『Best New Artist』にもノミネートされている西海岸ヒップホップ・シーンの寵児アンダーソン・パック、繊細且つエモーショナルなファルセットで耽美な世界を聴かせるガラント、そしてプリンスやエリカ・バドゥも絶賛したという女性コーラス・トリオのキング。ロバート・グラスパー以降、ヒップ・ホップやジャズとの相互アプローチを中心に新感覚のブラック・ミュージックの台頭著しい昨今ですが、2016年のR&Bを席巻した代表がこの3組と言えるのかもしれません。

中でも私の注目はキング。ミネアポリスのブルースマン、故パーシー・ストローザーを叔父に持つ、パリス&アンバー・ストローザー姉妹と、パリスと同じバークリー出身のアニータ・バイアスによるトリオ。2011年にEP「The Story」をリリースし、プリンスの前座に抜擢されてから5年、ようやくのアルバム・デビューがこの「We Are King」。

もちろんその間、逼塞していたわけではなく、ロバート・グラスパー「Black Radio」へのゲスト参加を始め、ジル・スコットやビラル、エリック・ロバーソンとのコラボ等々、各所にそのユニークな感性を刻んできました。

そして、待ちに待った1st作。浮遊感のあるメロディーを彩るドリーミーなハーモニー。パリスが繰り出すどことなくチープな80年代的なシンセ音が、バウンスしながらさざ波のように揺れるグルーヴと共にオリエンタルな雰囲気を醸して行く。なんとも不思議な楽園的ムードが懐かしさを呼び起こしつつ、そこから滲み出るネオな感覚が五感を刺激する。

白眉はシングルでもリリースされた「In The Meantime」、「The Greatest」あたりでしょうか。美しく、ゆったりとしていながらも、無意識下に脳内を揺らされるような中毒性が堪らないですね。EP収録の3曲が再収録されているのも嬉しい。「Hey」はEPリリース当時、ケンドリック・ラマーにサンプリングされたとか。

なにはともあれ、デビュー作にしてこの完成されたユニークな個性、素晴らしいです!!


またキングは昨年、早くも来日公演を行なってくれました。私も単独公演こそ見逃したものの、サマソニでその極上のステージを堪能いたしました。パリスが操るサウンドの上を妖しく舞うかのようなコーラス。まさにトリオのみのステージでした。ロック・フェスでジェイムス・ベイの直前というややアウェイの雰囲気では有りましたが、初々しくも堂々としたキングの魅力でとろけさせてくれました。



さて、最強ディーヴァ対決か?それとも新鋭による下克上か?

やっぱりビヨンセでしょうね〜。





Beyoncé / Lemonade

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グラミー賞 ノミネート ビヨンセ!!

2017-01-05 22:53:58 | R&B、CLUB系
Beyoncé / Lemonade

さて、グラミー賞が近づいてまいりました。今年のグラミー賞は楽しみですね〜。何てったってビヨンセですよ!! 新人賞を除く主要3部門全てを含む9部門にノミーネート。リアーナやカニエ・ウェスト、ドレイクの8部門を押さえての最多ノミネートです! これまでビヨンセはデスチャ時代も含めて数々のグラミーに輝いて来ていますが、複数受賞は「Single Ladies (Put A Ring On It)」が大ヒットした09年度の6部門が最多。今回はそれを超えることが出来るか?楽しみですね〜。個人的には9部門全部受賞もあり得るのでは?なんて鼻息荒くしていますが、それは流石に難しいか? あと過去の受賞はR&Bカテゴリーが中心で、いわゆる主要部門の受賞は意外と少ないんです。多分「Single Ladies (Put A Ring On It)」で『Song Of The Year』を受賞した1度だけではないでしょうか。なので今回、『Record Of The Year』と『Album Of The Year』、ぜひ獲ってもらいたいですね〜。

ちなみに主要3部門については、私はビヨンセとアデルの一騎打ちと予想しています。もちろん本命はビヨンセ。対抗がアデルです。どうでしょうか?ことはそう単純ではないとは思いますけどね…。


もちろん主要部門以外も注目です。何せポップにロックにアーバンコンテンポラリー、ラップと、多岐の部門にわたってますからね。それでいてR&Bと名のつく部門には一つもノミネートされていないという。この辺りは、アルバム「Lemonade」の性質と、現在のビヨンセの立ち位置が反映されているようで面白いですよね。それと「Lemonade」は『Best Music Film』部門にもノミネートされているところにも注目。ヴィジュアル・アルバムとしてもしっかり評価されていて嬉しい限りです。

2016年を席巻したビヨンセの「Lemonade」。もはやブラック・ミュージックの枠では捉えきれない”ビヨンセ”という名の音楽。先日、今年のコーチェラのヘッドライナーにもアナウンスされましたし、まだまだその快進撃は止まらないでしょう。その勢いで、ぜひ、グラミー賞の顔となってもらいたいものです!!



ビヨンセのグラミー賞ノミネート一覧↓

『Record Of The Year』ー Formation
『Album Of The Year』ー Lemonade
『Song Of The Year』ー Formation
『Best Pop Solo Performance』ー Hold Up
『Best Rock Performance』ー Don't Hurt Yourself featuring Jack White
『Best Urban Contemporary Album』ー Lemonade
『Best Rap/Sung Performance』ー Freedom featuring Kendrick Lamar
『Best Music Video』ー Formation
『Best Music Film』ー Lemonade
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